改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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26話 響の逆襲 死闘トカゲロン

 

 

 

「う…此処は…」

 

電気が消え非常灯だけがついた特異災害の本部。ひたすらショッカーの歌が流れる中、弦十郎の意識が戻る。多少背中の傷が痛むが問題は無い。

 

「指令」

 

上半身を起こす弦十郎に手を掛ける友里あおい。周囲を確認した弦十郎があおいに視線を向ける。

 

「状況は?」

「…ショッカーによって本部機能の殆どが制御を受け付けません。戦闘員と怪人が本部に侵入したとの報告以外地上の状況も…」

「そうか…」

 

予想はしていたが状況はかなり悪かった。弦十郎は少し考えて口を開く。

 

「皆、聞いてくれ!…本部を放棄する」

 

弦十郎は大胆な決断を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本部の放棄を決めた後は早かった。先に弦十郎達が安全な場所を探して地上に出ることになり指令室に残った者もギリギリまでシステムの復旧を目指し不可能なら弦十郎たちの後を追う手筈にした。

 

「イーッ!?」

 

「グっ!」

 

弦十郎が何人目かの戦闘員を倒す。何時もならどうという事はないが背中に激痛を感じ短く声が漏れる。

 

「指令、無理しないでください」

 

直ぐに弦十郎に肩を貸す緒川。他はオペレーターコンビと小日向未来もついてきていた。

 

「隔壁の降りてないエリアですから戦闘員が多いですね」

「一体、何人の戦闘員が…」

 

此処を通るまでに多数の戦闘員を弦十郎や緒川が蹴散らすが定期的に現れる戦闘員に辟易していた。

 

「ショッカーも大分本腰を入れてるんだろ。だが、これを退ければ奴等の戦力は大きく減る筈だ」

 

絶望的な空気の中、弦十郎は皆に活を入れる。その場の空気が若干和らいだが皆、戦闘員や怪人に警戒しつつ進む。その後も何度か戦闘員と遭遇戦に入ったりしたが特に問題は起こらなかった。

そうこうしてる内に弦十郎たちはとある部屋の扉の前に立つ。ここの区画なら電力が生きてるかも知れないと望みがあった。そして、扉を開け中に入る。

 

「やーーーーー!」

「ふぁ!?」

 

最初に入った緒川が掛け声と共に振り下ろされる棒に気付く距離を取る。棒は空振りして地面を叩いた。

 

「いったああああああああ!!」

 

少女の甲高い悲鳴が木霊する。誰もが立ち尽くす中、未来は聞き覚えのある声に中に入る。

 

「みんな!」

「いたたた…ヒナ?」

「小日向さん!」

 

中には未来の友人の三人が居り未来の姿を見つけた瞬間抱き着いた。

 

「良かった。小日向さんも無事でしたのね!」

「ごめん、ヒナ。てっきり狼男が私達を追ってきたのかって勘違いしちゃって!」

「みんなも見たんだね、アレ」

 

自衛隊員が青い狼男になった時、三人は兎に角逃げて逃げて逃げまくってこの部屋に隠れていたのだ。そんな三人を他所にオペレーターコンビの藤尭朔也がこの部屋にあったパソコンを弄り映像を出す。

 

「この区画の電力は生きています!」

「他を調べてきます」

 

此処を一時的な拠点と決め緒川が他の場所で生存者を探しに行く。本来なら弦十郎も行くべきかも知れないが此処の護衛に怪我人という事で残る事になった。

 

「ところでヒナ、この人たちは?」

「ええと、この人たちは…」

「我々は特異災害対策機動部。この一連の事態の終息にあたっている」

 

創世の質問に如何答えるべきか迷った未来だが、椅子に座って治療を受けている弦十郎が代わりに答える。勿論、要点をボカシつつだが。

 

「…それって政府の…」

「それではあの怪物たちも新しいノイズですか?」

「そ…それは…」

 

詩織の質問に弦十郎は言い淀む。怪物とは十中八九ショッカーの怪人だろう。ノイズ以外の脅威を果たして教えて良い物かと迷う。

 

「モニターの再接続に成功、此方で操作出来そうです」

 

朔也が置いていたパソコンの操作が終わり、モニターに外の様子が映し出される。

 

「「!?」」

「酷い…」

 

モニターに映った外の様子を見て未来たちは息を飲んだ。校舎や施設、グラウンドも予想以上に破壊されている。もう一度、学校として使えるか疑問に思うほどに。

 

「待って、誰か学校に来たよ!」

「もしかして、助け?」

 

モニターに誰かが学校の敷地内に入って来るのが見え弓美たちは興奮する。そして、カメラがズームして捉えたのは、三人の少女だった。

 

「ビッキー?」

「翼さん!?」

「クリス!」

「小日向さん、知ってるんですか?あの人」

 

詩織の言葉に未来は頷く。助けを期待していた三人は少しガッカリしたが未来たちはそのままモニターを見続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「未来ーーーーー!みんなーーーーーーーーー!」

 

私の声が廃墟となった学校に響く。時刻はもう夕方、このままでは日が暮れてしまう。でも誰も私の声に答えてくれる者は居なかった

 

「ひでぇな」

「リディアンが…」

 

クリスちゃんと翼さんの声だけしか聞こえない。皆無事だよね?リディアンにはシェルターがあるから平気だよね!?

 

「ウルロロロロロロロロロッ、随分と遅い到着だな。ゾル大佐はとっくに本部に向かったというに」

 

この独特な笑い声、私は声のした学校の屋上を見た。其処には、

 

「ノイズも、もうとっくに全滅したがな」

 

忘れようとしても忘れられない私が負けた怪人

 

「トカゲロン!」

「トカゲ野郎!」

「あれがトカゲロン?ならば」

 

「変身」「Imyuteus amenohabakiri tron」「Killter Ichaival tron」

 

私達は皆、シンフォギアを装着し構える。前みたいには…

 

「負け犬の装者がまだ歯向かうか。だが慌てるな、先ずはこいつ等の相手をしてやれ」

 

トカゲロンが言い終えると同時に崩れた校舎から誰かが出て来る。自衛隊の人に校舎でたまに見かけた先生?

 

「一体なにを…」

 

翼さんの疑問は私も同感だ。まさか操ってる?ショッカーのやりそうな手だけど…「ワァオーン!」

一人が犬のように吠えて青い狼男の怪人に代わると次々と他の人達も吠えて青い狼男になる

 

「怪人?人間に化けてたのか?」

 

クリスちゃんが呟くけど多分違う。ショッカーはそんな生易しくない!

 

「トカゲロン!この人達に何をした!!」

 

私は大声でトカゲロンに聞く。私の予想が正しければ…最悪だ

 

「ウルロロロロロロロロロッ!その様子なら気付いてるようだな。まぁいい、教えてやろう。そいつ等はショッカーが開発したウルフビールスに感染した人間どもだ」

 

「ウルフビールス?」

 

「感染すれば最後、改造手術の手間も掛からず改造人間が出来上がる。これで怪人を量産するのがゾル大佐の作戦よ!」

 

ゾル大佐も来ているの!?そう言えばさっきも…でも今は、

 

「!じゃあ、自衛隊員や教員は!?」

 

「勿論、ただの人間だ。全員この場所で感染させたな」

 

トカゲロンが笑って答える。半面、私も翼さんもクリスちゃんも顔を青くする。ショッカーはどこまで!

 

「…元に戻す方法は!?」

 

「ショッカーがそんなものを用意してると思うかマヌケ!!」

 

私の問いにトカゲロンは更に笑い声を上げる。関係ない人をよくも!許せない

 

「お前達だけは許さない!」

 

「ほざけぇ!かかれぇ!!」

 

トカゲロンの声に狼男たちは一斉に私達に襲い掛かる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「立花さんと翼さんが変身した!?」

「それよりあのトカゲ男何なの!?ショッカーって何!?ノイズじゃないの!?」

「ショッカーって午後に教室に流れた曲に出てたよね」

 

モニター越しで見守る未来の友達の三人は困惑する。ノイズかと思っていた怪物が喋り響達が変身して戦う姿。弓美が「まるでアニメ」と呟く。それ程、モニターに映る映像は常識では考えられなかった。

未来が弦十郎の方に目を向ける。弦十郎は静かに首を縦に振ると未来は三人に語りだす。

 

「みんな、聞いて。ショッカーは………」

 

未来の説明を聞く三人は唖然とする。ショッカーの正体、それは世界制覇を企む悪の秘密結社であり人を攫い改造人間にして自分達の手足として使役し世界をショッカーの物にしようとしてる組織だと。そして、響はショッカーに狙われている少女だと教えた。

 

「世界征服って、今の時代で?」

「何よそれ、悪の秘密結社で世界征服って本当にアニメみたいじゃない!」

「板場さん…」

 

未来からショッカーの全容聞いた三人は息を飲む。何時もの日常でなら笑い話の一つに聞こえるが、実際に学校を襲われ自衛隊員が狼男になりモニターには作り物ではない本物の喋るトカゲだ。特に弓美が怯えている。

 

「響…クリス…」

「響くん…翼…」

 

そんな三人の反応を他所に弦十郎や未来はただ静かに響たちの戦いを見守る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワァォーン!!」

 

「ちっ、やりづらいったらあらしね!」

 

クリスちゃんが愚痴を漏らす。私も同感だ。恐らく翼さんも…。それでも私達は狼男の爪や指先の弾丸をいなしカウンターで次々と倒している

 

「この怪人自体は其処まで強くはない!けどやはり…」

「分かってはいるけどな…」

 

剣で狼男を切り捨てる翼さんと狼男が大口を開けた瞬間にボーガンで打ち抜くクリスちゃん。私も拳で次々と狼男を殴り飛ばす。倒された狼男たちは溶けたり爆発して消滅していく。

これなら「必殺!シュート!」

 

「翼さん!クリスちゃん!避けて!!」

「「!?」」

 

私の咄嗟の言葉に翼さんとクリスちゃんは素早くジャンプする。直後、球体がその場所に当たり爆発を起こし何体かの狼男が巻き添えとなった

 

 

「チッ!マヌケどもめ、足止めも出来んのか?」

 

 

球体…ノイズ破壊ボールを蹴ったトカゲロンが残念そうに呟く。アイツ味方ごと…

 

「トカゲロン!味方も巻き込むとは何を考えて居る!?」

 

「味方?そいつ等は人間どもが居る限り幾らでも量産できる。戦闘員と同じ消耗品よ!それとも同情でもしたか?元に戻す方法なんて存在しないがな!」

 

翼さんの言葉を冷酷な答えで返し笑うトカゲロン。クリスちゃんもこれには苦虫を嚙み潰した顔をする。大分数を減らしたが未だに無数の狼男たちが私達を取り囲む。それに学校の屋上から私達を狙うトカゲロン。長期戦は不利だ。だけど、遠距離攻撃が出来るクリスちゃんは狼男たちにマークされている。…なら

 

「翼さん、クリスちゃん、協力して」

 

私の言葉に二人は頷く。たぶん、私の考えが分かったんだろう。二人は狼男たちの群れに突っ込む。トカゲロンの方向に居た群れに

 

「はあ!」

「邪魔だ!」

 

翼さんとクリスちゃんの攻撃に本能のままで迎撃する狼男たちがだ二人の勢いを殺せない。その後ろを私も付いて行く

 

「この辺りでいいだろう」

「そうだな」

 

途中、二人の足は止まり手を掴み合う

 

「立花!」

「後はお前に任せるぞ!」

 

二人が繋いだ手を下して私の方を見る。私はその手に足を乗せると二人は勢いよく上に振り上げた

 

「「行けぇぇぇぇぇ!!」」

 

私は屋上に要るトカゲロンに向け飛んだ

 

「ウルロロロロロロロロロッ、成程そう来たか。だが今回の俺はサービス無しだ!必殺!シュート!

 

トカゲロンは空中に居る私に容赦なくノイズ破壊ボールを蹴り込む。ボールは私に直撃した

 

「立花!」

「アイツ…!」

 

「ふん、わざわざ逃げ難い空中に来たのが運の尽きだ。あの世で後悔「ハアーーーーー!!」し!?」

 

トカゲロンが驚いた顔をしている。正直、ガードが間に合ってなかったら前の時みたいになってたかも知れない

 

「あれで無事だとならばもう一発を喰ら「やらせない!」わ、早い!?」

 

もう一発打たせる訳にはいかない。脚のジャッキと腰のバーニアで一気にトカゲロンに迫る。そして、私の拳がトカゲロンの胸に突き刺さる。

 

「グッ!?前より威力が上がってるようだが、俺を倒すにはまだ足りんぞ!前みたいに吹き飛ばして「もう一発!!」やる…何だと!?」

 

片方で駄目ならもう片方。私の片腕もトカゲロンを殴れるようにしている。これが私の二の矢だ!

 

「はああああああああああああ!!!!」

 

私のもう一発の拳がトカゲロンに突き刺さり体がヒビ割れいく。お願い倒れて!これで効かなかったらもう私には…

 

「馬鹿な…こんな馬鹿な!!俺様が、こんな小娘に敗れるのか!?」

 

ヒビが全身に広がったトカゲロンは断末魔を上げ爆発する。倒したけど私もその爆発に巻き込まれて空中に投げ出された。上手く着地したいけどトカゲロンの放った一撃が思いのほか響き、直地の姿勢が取れない。このままじゃ頭から落下する、改造人間の私なら多分大丈夫だと思うけど…痛いだろうな…?何時まで経っても衝撃が来ない?それにちょっとあったかいような…

 

「おう、目覚めたか」

「やったな、立花」

 

瞼を開くと翼さんとクリスちゃんが私を抱きしめていた。どうやら落下した時に受け止めてくれたみたい。周囲を見ると狼男たちも居なくなってる。翼さんとクリスちゃんが全部倒したみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「やったーーーーー!!!」」」」

 

モニターで見守っていた未来や創世達が抱き合って喜ぶ。ショッカーと呼ばれる悪の組織の改造人間を倒したのだ。少なくとも悪い奴、それもこの学院を襲撃してきた敵を倒したのだ。自分たちの脅威が取り除かれたと思った。

 

「………」

 

しかし、弦十郎は渋い顔をする。

 

━━━報告では怪人は少なくとも三体確認されている。後の二体は何処に?何故トカゲロンの援護をしなかった?

 

弦十郎はフィーネを追う前に怪人は三体居ると聞いていた。その内の一体、トカゲロンを倒し残りは二体。ショッカーの狙いが分からない弦十郎に不安が募る。

 

「あれ、トカゲ男の居た場所じゃない屋上に誰かいる?」

 

弓美の言葉に皆が再びモニターに集中する。そこには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トカゲロンを倒してくれて助かったわ」

 

!突然の声に私達はリディアンの別の屋上を見る。其処には了子さんが笑みを浮かべて立っていた

 

「櫻井女史!」

「了子さん!」

 

私と翼さんは無事だった了子さんの下に歩み寄ろうとした。けど、

 

「待て」

 

クリスちゃんの声に私も翼さんも止まる。クリスちゃんが了子さんを睨みつけてる。どうしただろう?

 

「フィーネ、この惨状はお前も関わってるのか!?」

 

「フフフ…ハハハハハハハハハハ!!」

 

クリスちゃんの問いに笑い声を出す了子さん。了子さんがフィーネ?どういうことなの?

 

「…その笑い声が答えなのか!?櫻井女史」

 

翼さんも怒りを込めた声を発する。嘘ですよね?

 

「いい加減正体を見せやがれ、フィーネ!」

 

クリスちゃんの言葉に了子さんはメガネと髪留めを取る。直後に青色の光を出した。そして、其処に居たのはネフシュタンを纏った了子さんだった

 

「嘘ですよ…そんなの嘘ですよね?あの時、了子さんは私を怪人から助けてくれたじゃないですか」

 

「あれは、デュランダルを守ったに過ぎない。あのままお前が倒れればショッカーにデュランダルを奪われていた可能性が高いからな」

 

「…了子さんがフィーネなら本当の了子さんは?」

 

「桜井了子の肉体は先だって食い尽くされた。いや、意識は12年前に死んだと言っていい。超先史文明期の巫女フィーネは遺伝子に己が意思を刻印し自身の血を引く者がアウフヴァッヘン波形に接触した際、その身にフィーネとしての記憶と能力が再起動する仕組みを施していたのだ。12年前、風鳴翼が偶然引き起こした天羽々斬の覚醒は同時に実験に立ち会った桜井了子の内に眠る意識を目覚めさせた。その目覚めた意識が私なのだ」

 

「それではまるで亡霊じゃないか」

 

クリスちゃんの呟きに了子さんは笑う。そして、了子さんは話を続ける。

曰く、フィーネさんの覚醒は過去に何度もあり、歴史に名を遺す偉人や英雄は大体がフィーネさんらしくパラダイムなんとかという技術の転換期に何時も関わっていたらしい。フィーネさんにとってシンフォギアも玩具…オモチャらしい。

 

「お前の戯れに奏は命を散らしたのか!?」

「アタシを拾ったり、アメリカの連中と組んでいたのもそれが理由か!?」

 

「…そうだ、全てはカ・ディンギルの為!」

 

あれ?了子さんが一瞬悲しそうな顔を…って、地面が揺れて轟音が!地面から何かが出て来る!?

 

 

 

 

 

 

 

突如、発生した揺れはリディアン音楽院を中心に広がる。その影響は地下でも起きた。

 

「なんだ、この揺れは!?」

 

発生した揺れに慌てたのは特異災害対策機動部二課本部に潜入した戦闘員達も同じであった。通路が次々と分断されエレベーターシャフトのエレベーター部分も崩れ、戦闘員や狼男が次々と落下する。

 

「きゃあああああああああ!!」

「皆、何かに捕まるんだ!」

 

慌てたのは弦十郎たちも一緒である。モニターで見守っていたらフィーネがカ・ディンギルと言った瞬間、地響きが起こり強烈な揺れも発生して弓美たちはパニックを起こし弦十郎が落ち着かせようとする。

 

「弓美、しっかりして!」

「何なの、この揺れ!?ショッカーの改造人間を倒したらハッピーエンドじゃなかったの!?このままじゃ皆死んじゃうよ!もう嫌だよ!!」

 

未来が必死に弓美を宥めようとするが安心したのも束の間、別の恐怖が襲ってきた事で弓美のメンタルは限界に近かった。

 

「了子くん…」

 

モニターを見ていた弦十郎は嘗ての仲間の名を呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土埃が舞い、地面から何かが出て来る。それは、私が前に見たエレベーターの外側だった。これが、

 

「これこそが、地より起つりしし天にも届く一撃を放つ荷電粒子砲、カ・ディンギル!」

 

それはまさに巨大な塔と言える物だった

 

「これがショッカーの言っていた…こんな物でバラバラになった世界が一つになると?」

 

「そうだ、丁度月も出た。あの月を穿つ事によってな!」

 

「月を!?」

「穿つだと!?」

「何でさ!?」

 

私達の言葉に了子さんはこっちを見る。…やっぱり悲しそうな表情をしている

そして、了子さんは語る。了子さんはあのお方と呼ばれる人に近づこうとして怒りを買い塔は砕かれ人類は言葉もバラバラにされたそうだ。それがバラルの呪詛と了子さんは言っている

 

「月が何故古来より不和の象徴と伝えられてるのか分かるか?それは、月こそがバラルの呪詛の源だからだ!!人類の相互理解を妨げるこの呪いを月を破壊する事で解いてくれる!そして再び世界を一つに束ねる!そうすればショッカーなど敵ではない!」

 

カ・ディンギルが光り出している!エネルギーをチャージしている!?

 

「呪いを解く?それはお前が世界を支配するって事か?安い…安さが爆発しすぎている。やっている事はショッカーと変わらないじゃねえか!?」

 

「……クリ「その通り、世界を支配するのは我々ショッカーだ」ス…!?」

 

了子さんが何か言おうとした時、突然の男の人の声に私達も了子さんも声のした方に目線を向ける其処に居たのは、

 

「トカゲロンが敗れればノコノコ姿を現すと思ったが、予想通りだったな。古来より何度も転生しているとは知っていたが…成程そういうカラクリだったのか。バラルの呪詛をまだ破壊される訳にはいかん。…しかし、これがカ・ディンギルか素晴らしい、ありがたくショッカーが貰い受ける事にしよう!」

「ヴアッ、ヴアッ!」

「ギーゴーギーゴーギー!」

 

ゾル大佐と私の知らない二体の怪人が私達の前に現れた。

 

 

 

 




学院が襲撃されたのが早くて弦十郎たちは創世、詩織に弓美と早めに合流。それで、モニターにて響達がシンフォギアを纏うのを目撃し怪人達との戦闘も目撃。

トカゲロンを倒しフィーネが現れるにカ・ディンギルを出したらゾル大佐も現れ現場はより混沌に。
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