改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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シンフォギアXDが聖闘士星矢とコラボしたみたいです。

コラボ動画を見て思ったんですけどその内、ドラゴンボールともコラボしそうだな。

かめはめ波や元気玉を撃つ響に自分以上の大食いを見て唖然とする響や暴走するブロリーに話し合おうとする響とフリーザに勧誘される響達。


…ありだな


34話 悪魔の再始動!恐怖の人類皆殺し作戦!!

 

 

 

「怪人だと!?」

 

弦十郎の居る特異災害対策機動部二課本部でも翼の通信で怪人が現れた事を知る。現在、本部でもモニターがループ映像に変えられていて四苦八苦していた。が、

 

「会場の監視カメラのハッキングに成功!映像に出します!」

 

本部でも流れていたループ映像が切り替わりモニターに現状の翼たちが映りギルガラスの姿を確認した。

 

「何だこの怪人は!?」

「…過去のどのデータとも一致しません!未知の怪人です!」

 

機動二課には今まで戦ったショッカーの怪人のデータが収められている。もし、ショッカー残党が再生怪人を使って来ても対処できるようにだ。しかし、データに無いという事は、

 

「…新しい怪人なのか…」

 

首領格と思われたゾル大佐が敗れたにも関わらず新しい怪人が現れた。この意味は…

そこで、起動二課に防衛省からの通信が入りモニターにソバを啜る白髪の爺さんが映る。

 

「斯波田事務次官!」

『ここにきて怪人が現れたらしいじゃねえか。どういう事だ?』

 

ソバを啜りつつも眼光の鋭さに弦十郎を睨みつける事務次官。

 

「それは…」

 

直ぐには言葉が出てこない弦十郎。最悪な答えが脳裏に浮かぶがどうして口にする事が出来ない。

 

「!緒川さんから緊急通信です!」

 

其処へ、会場内にいた緒川が緊急通信をしてきた。不味い事態なのか音声だけである。

 

『指令、一大事です!』

「分かっている!会場に新しい怪人が現れたんだろ!」

「それだけじゃありません、会場のスタッフ全てが戦闘員に入れ替わってます!』

「何だと!?」

 

緒川の報告に弦十郎は度肝を抜かれる。

翼にカメラの前でシンフォギアを纏うなと言った後に緒川はカメラを止める為に通路を走っていた。しかし、通路の途中にあるモニターに映ってる画がループしている事に気付く。その事を弦十郎に報告しようとした瞬間、四方八方から戦闘員が現れ襲って来たのだ。その中にはスタッフが来ていた服のままの戦闘員も居た。

 

『用意周到だな、だがこれではっきりした。ショッカーは滅んじゃいねえ!』

 

事務次官の言葉に頷くしかない弦十郎。最悪な予想が当たってしまった。

 

『落ちこんでる所悪いがもう一つ二つ悪いニュースがある』

 

そう言うと、ソバを啜り間を開けた。

 

『今しがた例の在日米軍基地で爆弾テロが起きた。死傷者多数でソロモンの杖も行方不明。それから米国の聖遺物研究機関が襲撃を受けたそうだ。詳しい事はまだ分からんが、人間じゃない連中が押し寄せたらしい。それがこの犯人どもだ』

 

事務次官が言い終えると共に弦十郎に幾つかの画像を見せる。多数の戦闘員に別の画に弦十郎には見思えがあった。

 

「!こいつはコブラ男!死神カメレオン!蜘蛛男!こいつ等も再生していたのか!?」

『現場は悲惨らしいぜ。黒焦げにされたり溶かされた連中が多いらしい』

 

此処にきて弦十郎も確信した。ショッカーが再び動き出した事を、そして

 

「間違いない、こちらの動きと連動している」

『俺としちゃ気になるのはアイドル大統領の方だ。あの娘の言うフィーネがショッカーと手を組んでるかだな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怪人!?」

「嘘、ショッカーはゾル大佐を倒して壊滅した筈でしょ!?何で今更、怪人が!?」

 

VIP席の方でもギルガラスの姿を確認した未来たちは信じられなかった。三カ月間前のゾル大佐との決戦で怪人は全て倒したと思っていた。現にこの三カ月の間、怪人どころか戦闘員すら出てこなかった。

 

「クリスちゃん、皆の避難をお願い!」

「避難?っておい!」

「響!?」

 

クリスや未来の返事を待たずVIP席の窓を破り外に飛び出す響。

 

「此処、四階建て相当の高さなんだけど!?」

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

響の行動に創世が思わず突っ込んでしまう。

しかし、響は落下しながらも聖詠を口にする。歌を取り戻した響はシンフォギアを纏う時に「変身」とはもう言わなかった。ショッカーから完全に解き放たれる為にも響は歌えるようになった後から聖詠でシンフォギアを装着してきた。そして、空中でシンフォギア、ガングニールを装着した響は腰のブースターを使って一気にステージに向かう。途中、観客たちの殺し合いを見て止めたい衝動に駆られるが今は怪人の排除を優先した。

 

 

 

 

「あの馬鹿、本当に馬鹿!」

「響…無事に帰って来て…」

 

返事も待たずに飛び出した響に歯ぎしりするクリス。未来は響の無事を願った。

 

 

 

 

 

 

 

「イーッ!」「イーッ!」

 

「一体何が起きてるデスか!」

 

会場の施設の通路を逃げる二人と追う複数の戦闘員。

言葉に一部特徴的に喋る少女がもう一人の少女の手を連れて走る。金色の短髪の少女が後ろを振り向くと戦闘員が自分達へと迫る。慌てる少女の代わりに手を引かれていた黒髪のツインテールの少女は慌てる素振りも怖がる素振りもしていなかった。最初はトイレに行く為に迷子になったと誤魔化そうとしたが姿を見られたと判断した戦闘員が二人を抹殺しようとしていたのだ。

それに気付いた二人は直ぐに逃げたが戦闘員はどこまでもしつこく追って来た。二人の少女が逃げ続けるが戦闘員に袋小路に追い詰められる。

 

「!調には手を出させないデス!」

 

ツインテールの少女を守るように金髪の少女が戦闘員の前に出る。

 

「このガキども何処から入って来た?」

「知るか、だが俺達の姿を見たからには死んで貰う!」

 

戦闘員が二人へと迫る。ナイフを片手に話し合いの余地も無い。万事休すかと思えたその時、

 

「ねえ、切ちゃん」

「なんデス?」

「これ使お」

 

そう言って、ツインテールの少女は胸元に隠してた赤いペンダントを見せる。それを見た切ちゃんと呼ばれた少女は溜息を零すと静かに頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ステージの上では空に羽ばたくギルガラスが薙刀を握りマリアと翼に向ける。その目は明らかに獲物を見るような目だった。

 

「もう一匹は情報に無いな。まぁいい、貴様も死ね!」

 

「ば…化け物…」

 

ギルガラスの言葉に圧されるマリアが思わず呟き、それに翼が反応する。

 

━━━怪人を知らない?

 

マリアがギルガラスを化け物と言った事に引っ掛かりを感じる翼。そこにシンフォギアを纏った響が到着する。

 

「融合症例第一号!」

「え、私そんな風に呼ばれてるの!?」

 

マリアが自分の事を知ってる事に驚く響。それでも怪人と呼ばれるよりは何倍もいい。響が翼に視線を向ける。

 

「立花!」

「翼さん、此処は任せて人目のつかない場所でシンフォギアを!」

 

響の言葉に翼は頷く。観客席は阿鼻叫喚に陥り既に多数の死者も出ていてステージを気にするものは居ない。全てはギルガラスのデッドマンガスの所為だ。翼は急いで舞台袖に行き聖詠を口にする。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

翼もシンフォギアを纏い改めてギルガラスを睨みつける。

 

 

 

『フッハハハ…フハハハハハハハハハハハハ!!ショッカーが滅んでなくて残念だったな!立花響!!』

 

 

 

「「「!?」」」

 

「…モニター!」

 

突然の不気味な声に身構える響と翼。そして、マリアの言葉に翼とマリアの歌の様子を流していた巨大モニターを見る。そこには先程までマリアの顔がデカデカ映されていたが、

 

「なにこれ、…地球の上に左を向いた鳥?」

 

「…立花、あれは…」

「…ショッカーのシンボル」

 

響も出来れば二度と見たくない秘密結社ショッカーのシンボル、丸い地球の上に左に向いた鷲のマークがデカデカと映り独特な機械音が鳴る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、何なのよ!あれ!」

 

クリスが脱出路を探してる間に響達の様子を見守っていた創世や未来たちも巨大モニターに映し出されたショッカーのシンボルを見た。

 

「あれが…ショッカーのマークだよ、間違いない。前にショッカーのアジトで見た事がある」

 

未来の言葉に誰もが言葉を無くす。やはりショッカーは健在であった。翼とマリアのダイブ中に火の鳥が映ったがそれと比べてショッカーのシンボルはどこまでも恐怖心しかでてこない。

 

「…あれが」

「不気味ですね…」

「ヤバい…アニメみたいでちょっとカッコイイ」

「「「え?」」」

 

弓美の予想外の言葉に未来たちが軽く引く。その直後にクリスが脱出路を見つけて皆を誘導してVIP席を離れた。

 

 

 

 

 

 

「ん?ネズミが逃げ出したか」

 

未来や創世の脱出に気付いたギルガラス。三人の装者は巨大モニターに夢中になっている。逃げ出した者も始末する為に追おうとしたが、

 

『放っておけ!』

「死神博士。よろしいので?」

 

上司であり大幹部の死神博士が追撃は不要と通信を入れてきた。

 

『ムシケラ四匹如き逃がしたところで問題ない。仮に我等の事を喋ろうが待っているのは孤独と絶望だけだ。それよりも、シンフォギアの小娘どもを確実に仕留めろ』

 

死神博士の命令に「了解」と返事をしたギルガラスは意識を響たちに戻す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『久しいな、立花響。少しはやるようになったのではないか!』

 

「その声…!ショッカー首領!!」

「首領!?この声が!…ならゾル大佐は!?」

 

響の記憶に改造手術前に聞いたショッカー首領の声が蘇り声の主が首領であると気付く。響の声にモニターを凝視する翼に一人置いてかれてるマリア。

 

『ゾル大佐が首領だと誰が言った!?ゾル大佐は我等ショッカーの大幹部の一人に過ぎん!この三カ月間の貴様たちのマヌケ面は実に笑えたぞ!だが、それも今日までよ!貴様たちとの戦いで怪人軍団が更に強化された!その強さを味わって死んで行けい!』

 

言うだけ言うと、モニターがブラックアウトしてショッカーのマークが見えなくなった。それと同時にループ再生されていたニュース映像も途切れ「NO SIGNAL」と表記される。戦闘員の包囲網を突破した緒川が映像を流している部屋に突入して念のためにと全ての映像機器のスイッチを切ったのだ。巨大モニターの画面が消えた事で視線が再びギルガラスへと向かう。

 

「また…また戦わなきゃ…」

「立花…」

 

ショッカー首領の言葉にまた怪人達との死闘が始まる事に響は拳を握り、翼が響の心配をする。

 

「そう言う事だ、貴様たちも殺人鬼になるがいい!」

 

そんな響の反応を無視するギルガラス。元より立花響が戦いに積極的だろうが消極的だろうが知った事ではない。ショッカーの邪魔をするのなら殺す。それだけだった。

ギルガラスが翼たちに向け青い煙を吐く。咄嗟にジャンプして煙を躱す三人。マリアに至ってはマントを使って煙を払いのけた。

 

「今のがデッドマンガスか!?」

 

「そうだとも、この煙を浴びればお前達も殺人鬼となるのだ!憎しみあい、いがみ合って地獄に落ちろ!!」

 

そう言い放ちギルガラスは再びデッドマンガスを吐く為、嘴を開ける。

 

          「地獄に落ちるのはお前だ!!」

 

「!?」

 

背後からの声にギルガラスが振り向くとミサイルが自分へと迫り着弾し大爆発を起こす。直後に響達の前にクリスが降り立った。

 

「クリスちゃん!」

「雪音!」

「未来たちを避難させて直ぐに着てやったぜ!」

 

クリスは未来たちを無事に会場の外へと逃がした後にシンフォギアを纏い大型ミサイルを出して急いで来たのだ。その序でに乗っていたミサイルをギルガラスへとぶつけていた。

 

「これで邪魔者は消えたわね」

 

クリスの攻撃でギルガラスが倒されたと判断したマリアが翼や響たちを睨みつけ持っていたマイクを向ける。

 

「へっ、やろうってのなら!」

「その黒いガングニールの事も聞かせてもらおうか」

 

クリスが銃を翼は剣を構える。一触即発の空気に響は戸惑うが会場の方に目が行く。

 

「…待ってください」

 

構える翼とクリスの横を抜けマリアの前に立つ響。

 

「何かしら?」

 

「今、私達が戦う必要はない筈です。それより観客の皆を止めるべきです!」

 

響の言葉にマリアも翼にクリスも会場に目を向ける。

 

「「「!?」」」

 

三人の目に血だらけの会場が見えた。ギルガラスや巨大モニターのショッカー首領に集中していたが響の言葉でやっと気付く。多数の人間が倒れ二階席、三階席から落下する観客も居り死屍累々の光景に三人は思わず顔を歪める。出していたノイズも何時の間にか一体も居なくなり血に濡れる灰がノイズがどうなったか物語っている。そんな光景でもデッドマンガスを浴びた者は血を流しながらも殺し合いを止めない。はっきり言って地獄の様な光景だった。

 

「マリアさんがどうしても戦いたいと言うなら戦います。でも今は生き残ってる人達を助けたいんです」

 

「私は…」

 

会場の様子に気付いたマリアが目を伏せてしまう。マリアの予定ではこんな事になる筈ではなかった。本当なら人質になっていた観客は全て解放して邪魔者が居なくなった後に風鳴翼にシンフォギアを纏わせる筈だった。

 

「わか「無駄な事だ」た!?」

 

マリアとしても無駄な犠牲は出したくない。一時休戦でもと思った矢先にあの招かれざる客の声がした。響達が一斉にクリスのミサイルで起きた煙の方を見る。爆発した個所を中心に煙が濛々としていたが妙な突風で煙が吹き飛ばされた。其処には、

 

「ギルガラス!?」

「無傷かよ!?」

 

己の羽で煙を吹き飛ばしたギルガラスが五体満足どころか無傷で響達を見下ろしていた。

 

「俺のデッドマンガスを浴びた者は解毒剤がない限り元に戻ることはない」

 

「解毒剤!?」

 

ギルガラスの解毒剤という言葉に反応する翼達。それを見て嘴で笑みを作るギルガラス。

 

「無論貴様らに渡す気はない。だがそうだな、こいつ等が邪魔なら…」

 

何かを考え付いたギルガラスが観客の方を向く。

 

「聞けっ!殺人鬼どもよ、この俺ギルガラスが命じる!外の連中を殺しに行けぇ!!」

 

その言葉を聞いた生き残ってる観客たちが外へと移動する。中には脚を引きずる者や立ち上がれず這う者さえいた。

 

「あなた!一体何を言ったの!?」

 

これには、マリアもギルガラスに怒鳴りつけるが、

 

「何だ?聞いてなかったのか外の連中を殺しに行けと言ったんだ。知ってるか?外にはお前らの事が気になって多数の人間どもが野次馬の人だかりが出来てるんだぜ」

 

現在、コンサート会場の周りには騒ぎを聞きつけた翼のファンやマリアのファンに観客の身内にただの野次馬と多数見に来ていた。無論、警察や二課も中に入れないように警戒態勢であり保護されたのは未来たちだけであった。

そして、

 

「きゃああああああああ!!」

「なんだ、こいつ等!?」

 

外からの悲鳴も聞こえてきた。警察から奪ったのかそれとも警察が撃ってるのか拳銃の発砲音も聞こえる。

 

「フッハハ、いいぞ涙と悲鳴がショッカーの再始動の旗印となるのだ!!」

 

「!いけない!」

 

響が外の観客たちを止めようと走り出すが、

 

「させるか!!」

 

空を飛んでいたギルガラスが響の目の前に現れ、持っていた薙刀の柄で響の腹部に一撃を入れステージの上に戻す。響をキャッチする翼とクリスがギルガラスを睨む。

 

「貴様らを片付けた後は人類皆殺し作戦が発動するのだ!俺のデッドマガスを世界中にばら撒く、手始めに先ずはこの日本東京だ!邪魔はさせん!!」

 

「人類…」

「皆殺し…」

「作戦…」

 

響達が絶句する。ショッカーは既に人類の皆殺しを企んでいたのだ。止めなければと響とクリス、翼は立ち上がる。

 

「人類の皆殺しなんて私がさせるものか!」

 

ショッカーの企てた作戦を聞きマリアがマイクを剣代わりにして斬りかかる。その姿に一瞬呆気に取られる響達。

 

「何だ?貴様にとっても他人なぞ如何だっていいのだろう?主要都市にノイズをばら撒くのではなかったのか?」

 

マリアの攻撃は手にしてるマイクを剣の様に斬りかかったりマントを使って変幻自在の動きでギルガラスを攻撃する。

 

「違う!私は皆を…」

『マリア!』

 

其処間まで言い掛けてマリアは口を塞ぐ。通信機越しのマムの声でこの場に響達が居る事を思い出した。しかし、ギルガラスの薙刀がマリアのマイクの間に火花が散る。ギルガラスはマリアの攻撃を捌き続け遂にはマリアのマントを掴む。

 

「しまった!?」

 

「まあいい、世界を支配するのは我等ショッカーだけで十分だ!貴様も殺人鬼になるがいい!!」

 

マントを掴んだギルガラスがマリアにデッドマンガスを吐き出す。しかし、咄嗟にマリアはマントを伸ばしてギルガラスのデッドマンガスを回避する。寸前で躱されたギルガラスも舌打ちをしてマントを掴んでいた手を放す。

 

「はああ!!」

 

直後に背後から響と翼がギルガラスに攻撃する。響の拳や蹴り、翼の剣がギルガラスへと迫るがマリアの時の様に捌く。そして、

 

「死ねぃ!」

 

ギルガラスの薙刀が横に振るわれ響と翼の脇腹部分が薙ぎ払われる。

 

「ウッ!?」

「強い!」

 

「チッ、二匹纏めて片付けるつもりだったんだが…そうだった、立花響は改造人間だった」

 

この時、翼は命拾いをしていた。ギルガラス薙刀は響の体で勢いが死に翼にそこまでのダメージはなかった。もし、翼だけ、あるいは響が生身の人間だったら翼の体も響諸共真っ二つとなっていた。

 

「クリスちゃん!」

「今だ!」

「おおうよ!」

 

ギルガラスに吹き飛ばした響と翼だが、脇腹を押さえつつクリスに合図を出す。二人の声にクリスが大型のミサイルを展開してギルガラスへと発射した。

 

「こんな分かりやすい攻撃など。…なに?」

 

自分もミサイル攻撃を避けようとしたギルガラスだったが突然体が動かなくなる。下を見れば何時の間にか自分の影に小刀が刺さっていた。

 

影縫い

 

翼がギルガラスの隙をついて刺したのだ。少し驚いたギルガラスはそのままクリスの大型ミサイルを受けて爆発する。

 

「よっしゃ!」

 

直撃した事に喜ぶクリスだったが、

 

「まだだ!」

 

一つ目の太刀 稲光より 最速なる風の如く

二つめの太刀 無の境地なれば 林の如し

 

翼は二本のギアから出た小刀を握り、剣にして柄を繋げる。その途端、両方の剣から炎が巻出る。

 

「手合わせして分かった。ギルガラスはまだ倒れてはいない!」

 

百鬼夜行を恐るるは

己が未熟の水鏡

 

「ほう、読んでいたか?」

 

翼の言葉通り、クリスの大型ミサイルを喰らったギルガラスが煙を吹き飛ばし姿を現す。

 

「また無傷かよ!?」

 

クリスの言葉通りギルガラスには負傷した様子はない。

 

我がやらずて誰がやる

目覚めよ…蒼き破邪なる無双

 

床を滑るように移動する翼は焔に燃える連結させた焔の剣を回転させ焔を強めギルガラスへと迫る。ギルガラスも素直に受けさせるもなく、持っている薙刀で翼の剣と打ち合う。

 

「幾千、幾万、幾億の命

すべてを握りしめ振り翳す」

 

「ふむ、これがシンフォギア装者の真骨頂か!確かにさっきよりは強い」

 

歌を口ずさむ翼の攻撃にギルガラスの対処していく。その力はギルガラスも思わず褒める。

 

「その背も凍りつく断破の一閃

散る覚悟はあるか?」

 

ギルガラスとの激しい鍔迫り合いの末、翼は一瞬の隙を付き剣のアームドギアでギルガラスを一閃。

 

風輪火斬

 

響もクリスも決まったと思った。翼にも手応えは確かにあった。

 

             しかし、

 

「温いな!」

 

           ギルガラスへの効果は

 

「なに!?」

 

           今一だった。

 

翼の風輪火斬が直撃したギルガラスは直ぐに態勢を立て直し、翼へと迫る。ギルガラスが薙刀を大きく振りかぶる。

 

「翼さん!」

「あぶねえ!!」

 

響とクリスが翼の援護をしようとするが間に合わない。このままギルガラスの薙刀が翼の首を刎ねるかと思われた。だが、次の瞬間赤く平べったい物がギルガラスに殺到する。

 

「!」

 

それに気付いたギルガラスが翼への攻撃を止めその赤い物体を叩き落す。その間に翼は距離を取り響達と合流をする。

 

「なんだこれは?オモチャか?」

 

ギルガラスは自分に迫る赤い平べったい物を手で受け止め観察する。それは小さな赤い丸鋸の刃に見える。早々に興味の失せたギルガラスは手に持った赤い丸鋸を握り潰す。

 

「マリア!」

「調!切歌!」

 

巨大モニターの上から声がして響達が上を見る。其処には二人の少女が降りてきており、どちらもシンフォギアを纏っていた、その内のピンクっぽい少女がさっきと同じ丸鋸の刃みたいな物をギルガラスに飛ばし、近くに居た緑っぽい少女が手に持ってる鎌の刃を飛ばす。

 

しかし、どれもがギルガラスにダメージを与えていない。それどころか緑の少女の飛ばした斬撃すら掴み取られ握り潰された。

 

「ムシケラが増えたか」

 

「こっちも強い!」

「マリア、此処は逃げた方がいいと思うデス!」

「待ちなさい、全員でかかればこいつ一人ぐらいなら…」

 

ギルガラスの強さに頭を抱えるマリアだが、調や切歌が加われば勝機があると睨む。

 

「…違う!」

「化け物はまだ…」

 

切歌という少女がそこまで言い掛けた時に異変が起こる。何かを破壊する音がする。それも自分達へと近づいていることに気付いた。

 

「ふん、やっと来たか」

 

その音に気付いたギルガラスがそう漏らす。

次の瞬間、巨大なモニター部分が破壊され何かが出てきた。

 

それは体が青黒く胴体や頭部が血の様に赤い、ゴーグルの様な目をした牙を持ち銀色のショッカーベルトを付けた怪人。

 

「ベアアァァー!」

「遅いぞ、ベアーコンガー!ガキのケツでも追っていたのか!?」

 

「また新しい怪人…」

 

「新しい化け物…」

 

マリアは勘違いしていた。調と切歌は自分達を助けに来たのではない化け物…怪人から逃げていたのだ。

 

 

 




ギルガラスがかなり強いですがゾル大佐と比べるとまだまだです。それでも初期の怪人とは比べ物になりません。

インパクトを出す為にギルガラスを出して「人類皆殺し作戦」と言わせました。これにはマリアもドン引き。

ただでさえ苦戦しているのに二体目の怪人が出現。響達はどうするのか?
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