「お疲れ様でーす!」
「はい、お疲れー」
此処はとあるラジオ局。今日の仕事を終えたスタッフが帰っていくのを見送りブースの残ってるのは中年男性…局長一人だった。
「いやー、マリアの騒動のお蔭で話のネタには困らんな。だが、他のラジオ局やテレビでも話題だしそろそろ別の切り口を用意するべきかな?」
マリアの宣戦布告から丸一日。テレビもラジオも連日、マリアの報道ばかりであった。中には明らかにマリアへの捏造報道もありこのラジオ局もそれに一枚噛んでいた。
彼らにとってはマリアが何故決起したのか、何が目的なのかなど如何だっていい。
「そうだな…、此処はマリアの生き別れの兄妹か子供の頃の幼馴染とか出したらウケるかな。どうせ視聴者どもには分からんだろうしな」
この先も暫くマリアの報道で数字が稼げると考えた局長は嬉しくなたまらなかった。ライブ会場では観客たちはほぼ全滅したが局長の親しい人間や身内は会場には行ってないので被害はなかった。だからこそマリアの適当な情報を好き勝手に垂れ流しにしている。
「そうと決まれば早速、台本と役者を決めないとな。全く、他人の不幸は蜜の味って本当だな。…それにしても代わりのスタッフが来るのが遅いな」
何時もの時間なら、この時間帯になれば交代のスタッフがやって来て挨拶なり業務命令もあるのだが今日はまだ誰も来ない。
ミミーン!
「ん?誰か居るのか?」
局長の耳に変な声が入り、辺りを見回すがブースには自分しかいない。おかしいなと思いつつ台本の準備をしようとした時、背後に着地音がした。
「!?化け物!」
恐る恐る背後を振り返った局長が見たのは両目が飛び出した口が尖っている茶色い虫のような奴だった。局長は咄嗟に化け物と距離を取ろうとするが壁にアッサリ阻まれる。
「此処は我等ショッカーが貰い受ける。貴様は死ね!」
「うわあああああああ!!」
「…それで、君は指令室から態々現場まで行ったんだね?」
「はい…」
弦十郎は現在政府の偉い人達の前に立たされ事情を説明していた。というか証人喚問に近かった。尤も、弦十郎の前には政治家が10人足らずであったがどれも重鎮クラスの者ばかりであり特異災害対策機動部二課の設立にも尽力してもらった。つまり、この場に居る政治家たちは二課との縁も深い者ばかりだ。
マリアが宣戦布告をしショッカーが再始動して二日、弦十郎は政府のお偉いさんに強制的に呼び出されて政治家たちの前でマリア達の宣戦布告の時に何があったのか改めて聞かれたのだ。
別段、隠すことない弦十郎は自分の知っている情報を全て話す。その度に政治家たちは頭を抱える。
「やれやれ、マリアという小娘だけでも厄介だというに…」
「ショッカーが再び動き出した上に会場に居た人間、数万人が殺されただと?」
「前代未聞もいいところだ。まだノイズが襲い掛かって来たと言った方が現実味がある」
会場での数万人の犠牲。現在、ニュースで騒がれない暇はない程の大ニュースとしてテレビで騒がれていた。それは二年前のツヴァイウイングの悲劇以上に世間に大きな衝撃を与えたのだ。
ノイズで死んだ者も居るがそれはほんの一部だ。それ以上に会場で殺し合いが発生して殆どの人間が死に幾らか残った観客も殺人鬼となり外で暴れてしまった。現在、殺人鬼化し生き残った観客は拘束され立花響が入手した解毒剤の解析が進んでいる。
最悪なのは丁度、マリアの騒ぎを聞きつけたマスコミと大勢の野次馬だった。大勢の人の目で誤魔化すことも出来なくなり、殺人鬼化した観客たちはマリアに操られたカバーストーリーとなりマリアが弦十郎や響達の予想以上に極悪人となってしまったのだ。
「…やはり、ショッカーの存在を公にすべきでは?あの少女に全ての罪を被せるのは…」
「公にしてどうすんだね?現代日本で魔女狩りでもやらせるつもりか?」
弦十郎がショッカーを公に存在を発表する事を提案するが政治家たちが難色を示す。
現状、ショッカーの存在を知っているのは響達特異災害対策機動部二課と響の友達以外にこの場にいる政治家たちだけだった。その理由もショッカーが何処に潜んでるのか分からない為だ。怪人は人間に化けれる。隣の、または見ず知らず、或いは肉親が怪人と入れ替わっている可能性がある以上、公には出来ないでいた。下手にやれば現代の魔女狩りが行われるのは想像に難しくない。
何より公にすれば以前、桜井了子が言っていた掌サイズの核攻撃をされる可能性も高い上に、
「デッドマンガス?でしたか、恐ろしい兵器だ。人を殺人鬼に変えるガスなど」
「ウイルス兵器も同じく厄介ですな。人間を意のままに操る蝙蝠ビールスに人を狼男に変えるウルフビールス」
「更に向こうにもシンフォギアの技術が流れるなど…奴等は本気で世界を征服する気か」
ショッカーの保有するウイルス兵器や毒ガスなども厄介だった。最初に報告書で呼んだ政治家達もどこのSF映画の設定か疑う程だった。幸いなのは蝙蝠ビールスの血清がもう直ぐ完成する事だけだ。
そして、何より
「政界でもショッカーの信奉者がいる可能性が高いそうだ」
「下手をすれば我々の中にもか…冗談であってほしいがな」
ショッカーに同調する者が少なからず居ると予想されていた。今の人間社会に絶望した者や人間を超えた力を持つ改造人間に憧れる者、単純に金を貰う者やただ騙されてる者。それらが一定数存在する可能性が高かった。一部の政治家にしかショッカーの情報を開示されない要因の一つである。
考え過ぎと言う意見もあったが元公安の弦十郎の親友だった早瀬五郎という例が居る。
「そもそもショッカーは君達が壊滅させたのではないのかね?」
タバコを吸っていた政治家の一人が弦十郎にそう聞いた。その言葉に弦十郎はバツの悪そうな顔をしつつ口を開く。
「それにつきましては、私の予想が外れたとしか…申し訳ありませんでした!」
「これでは何のために君達に莫大な血税を使ってるのか分からんねえ」
弦十郎の謝罪に嫌味を言う政治家。他の政治家も口には出さないが頷く者が多い。
「おいおい、特異災害対策機動部二課が何時から世界征服を企む悪党と戦う組織になったんだ?」
そんな中、一人弦十郎を弁護する者が居り皆が視線を向けると、
「斯波田」
「事務次官!」
マリアの騒動の時に通信してきた斯波田事務次官が座っていた。因みに事務次官の前にはソバがあり事務次官は手に持っていた露でソバを啜る。
((((なんでこいつ、此処でもソバを食ってるんだ?))))
仮にも会議の場において堂々とソバを食べる斯波田事務次官に皆の心が一つとなる。そんな周りの様子を一切気にせず事務次官は言葉を続ける。
「俺の記憶が確かなら特異災害対策機動部二課の本業はノイズへの対抗であって秘密結社と戦う組織じゃなかった筈だが」
「それは…」
「いくら、ショッカーが二課を狙ってるからって全ての責任を被せるのは違うんじゃねえか?」
「……」
事務次官の言葉にぐうの音も出ない政治家達。確かに特異災害対策機動部二課の使命はノイズへの対抗と対策であり断じて悪の秘密結社と戦う組織ではない。
「私としては気になるのはショッカーは勿論、立花響の存在だな」
すると、他の政治家が響の名を口にする。
「…響くんがどうかしましたか?」
「彼女は本当にショッカーから逃げてきたんだね?何か怪しい動きは無かったのか?」
「怪しい動き?…!まさか疑ってるのですか!」
弦十郎が怒鳴りように言うがその政治家は眉一つ動かさず弦十郎の返答を聞く。弦十郎が他の政治家の方も見るが皆が皆、弦十郎の返答を待っていた。
政治家達としては立花響はショッカーの改造人間であり、組織から逃げ出して弦十郎の特異災害対策機動部二課に保護されたと報告書に書かれていた。なるほど、良くできている。しかしそこからだ、ショッカーが二課の前に現れ桜井了子がフィーネとして動き出し月が砕かれマリアが決起し壊滅したと思われたショッカーが再始動した。
響の資料を見た政治家たちは響に疑いの目を向けるのに十分だった。もしも、響がショッカーを逃げたと装い特異災害対策機動部二課スパイ、或いは破壊工作が目的だったら。今回の事も響がワザとゾル大佐を首領と言って特異災害対策機動部二課を引っ掻き回したのではないか?疑うには十分と言えた。
「響くんがスパイな筈はありません!第一それをしてショッカーの大幹部であったゾル大佐を使い捨てにする必要があったのですか!?」
弦十郎自身も上が響を疑ってる事はなんとなく察してはいた。弦十郎たちは響の事を信頼していたが書類上でしか響を知らない政治家には十分怪しい人間にしか見えなかった。だからこそ、響の働きで上の信頼を勝ち取らせようと弦十郎も考えて居たのだが。
「確かにな、世界的犯罪組織が大幹部を切り捨ててまで二課にスパイを送るとは思えねえ」
「う…」
斯波田事務次官の言葉に響を疑った政治家も黙るしかなかった。
これにて、会議も終了して弦十郎は二課へと戻った。
弦十郎が会議をしていた頃、新しくなったリディアン音楽院では響達が授業を受け休み時間となった。
「ああ、もう!誰もショッカーの事を信じてくれない!!」
「秘密結社なんてやはり信じて貰えませんね」
創世や詩織が響と未来の居る机で愚痴を零す。ライブ会場の惨劇の後にマスコミや警察にショッカーの事を話してみたのだが誰もが本気にせずパニックで錯乱したとみなされてしまった。
弓美に至ってはアニメの見過ぎと両親に叱られる始末だったが、それでもルナアタックの時に共に歌った僅かな生徒は信じてくれた。
「しょうがないよ今時、悪の秘密結社なんて誰も本気にしてくれないよ」
「もう、あの時写真とってれば!!」
響の言葉に弓美が悔しがる。せめて、巨大モニターに映っていたショッカーのシンボルだけでも撮っていればと後悔する。
「ほら、あの人たちあのライブで生還した」
「殆どの観客が亡くなったのに…」
廊下で話すヒソヒソ話が響達に聞こえ見ると何人かの生徒がこっちの事を話していて此方が見ると蜘蛛の子を散らすように移動した。現在、響達はある意味有名人であった。数万人がほぼ全滅したライブを生き残った事で。
「何なのよ、あいつ等。言いたい事があれば言えばいいのに」
「あはは…少なくとも二年前よりはマシだよ」
「響、それ笑えない」
響の自虐に突っ込む未来。
現状、響達は注目の的ではあったがツヴァイウイングの惨劇に比べれば随分とマシである。少なくとも響の時のような迫害は受けて居ない。
理由の一つは観客が殺人鬼となって暴れ、未来たちは逸早く避難した事で被害を免れ暴れた観客たちにヘイトが向いたからだ。
「それより、マリアさんボロクソに批判されてるね」
「え?どれ?」
雑誌を読んでいた未来が皆にも見せる。内容は「ノイズを使って数万人を虐殺した堕ちた歌姫」とか「ノイズを使ったアイドル独裁者」だの酷い内容だった。
そして、もう一つがツヴァイウイングの時とは違い明確な悪者としてマリアが居たからだ。世界の歌姫から一転稀代のテロリストとなり被害者の関係者のヘイトを一心に受けた。それでも海外では未だに人気がある。
「…やっぱりショッカーの事は書かれないか」
「ショッカーはほぼ都市伝説扱いだからね」
雑誌にはショッカーのシの字もなく残念がる弓美と励ます創世。
「あれ?翼さん、ラジオに出るんですか?」
携帯を弄っていた詩織が響に聞く。
「翼さん?暫く仕事は無いって言っていたけど…」
現在、翼は休学し本部に詰めていた。マスコミが翼のインタビューを目論見、学校前にも張っている所為だ。何より。会場で大量の死体を見た事でクリスと共に精神的ストレスになってないかも調べられていた。
「でもこれ」
そう言って詩織は響達に携帯に映ってる情報を見せる。内容は「衝撃!風鳴翼が話す衝撃の告白。あの時マリアはこうしていた!今夜の生トーク!!」とハッキリ書かれている。
「本当だ。本部に行ったら聞いてみるよ」
「ラジオ?私は知らないけど…緒川さんは?」
「僕も知りません。そもそも翼さんには暫く仕事は入れてません」
学校の授業が終わった響は本部へと顔を出し翼にラジオの仕事のことを聞いたが翼もマネージャーの緒川も初耳であった。
「…情報出ました。確かに〇〇ラジオで翼さんの生トークと宣伝されてます」
「…駄目です、〇〇ラジオとの連絡が繋がりません!」
あおいがコンソールで調べると翼のトークが宣伝され藤尭朔也が詳細な情報を取ろうとラジオ局にコンタクトしたが一切の連絡が取れない。
「あきらかに臭いな」
あまりにも露骨な罠の匂いに弦十郎たちは警戒するが調べない訳にもいかない。
「此処か?嘘の情報を出したラジオ局って?」
クリスが遠目でラジオ局を確認する。一応電気は点いていて普通に働いてる人もいるようだ。更に、
「凄い、人だかりですね」
ラジオ局の前では既に人だかりが出来ており一目翼に会おうと集まていた。更にプラカードを持っている者もおり其処には「あの夜に起きた事を教えて」とデカデカと書かれていた。
「既に僕の部下が何人か潜入したのですが全員が音信不通。皆さん気を付けてください」
緒川の言葉に返事をする響だが、
「でもどうやって入るんだ?表にはあんなに居るし裏口に行くのか?」
何処から入るのか疑問に感じたクリスが質問する。それに笑った緒川は通信機を取り出しスイッチを入れた。途端、黒山の群衆は突然別方向にに向かって行く。
「おお~」
「何をしたんですか?緒川さん」
「いえ、向こうに翼さんが歩いてやって来るっという情報を流しただけですよ」
緒川の言葉に翼とクリスは呆れた目で緒川を見る。とにかくこれでラジオ局に入れるようになった。
「随分と明るいが…」
「誰も居ねえな…」
正面玄関から侵入した響達は受付に来たが案の定人っ子一人見つからない。途端、入り口のシャッターが閉まる。
「やっぱり罠でしたね」
「!戦闘員が来る!」
緒川が予想通り罠だったと言い響が戦闘員の気配に気づく。
「イーッ!」「イーッ!」
「戦闘員って事は相手はショッカーだな!」
何処からともなく現れた戦闘員が響達を取り囲む。戦闘員を確認したクリスが相手はショッカーだと確信する。
「戦闘員ですか皆さんは久しぶりに戦いますね」
「マスクタイプか、久しぶりに見るな!」
「待て、マスクタイプにしては骨のようなマークを付けてるぞ!」
響達は実に三カ月ぶりに見る戦闘員だが、その戦闘員達は明らかにタイツの胸の部分に骨のマークが入っていた。翼も響も結構な数の戦闘員と戦っていたがこのタイプを見るのは初めてだった。
「それでも戦闘員だろ!」
クリスが聖詠を口にすると響達も急ぎ続いた。
Killter Ichaival tron
Balwisyall nescell gungnir tron
Imyuteus amenohabakiri tron
三人がシンフォギアを纏い、戦闘員達を睨みつける。緒川も武装し何時でも撃てるようにしている。
「ようこそ、立花響と特異災害対策機動部二課の諸君。ショッカータワーによく来てくれた」
その途端、戦闘員達の奥から声が響き、誰かがやって来る。戦闘員が道を開けると其処には顔の部分が開いたファラオのような被り物をし怪人達の付けるベルトとは違うショッカーのマークが入ったベルトをした男性が現れる。
「お前は!?」
「誰だ!?」
「ワシの名は地獄大使、ショッカーの大幹部の一人よ。あの世に行っても忘れん事だな!」
地獄大使を名乗った男がそう言い放つと共に取り囲んでいた戦闘員が襲い掛かる。
「今更、戦闘員…」
「…に遅れは取らん!」
「首を洗って待っているんだな!」
響が拳や蹴りで、翼は剣で、クリスがボーガンで迎撃して緒川も戦闘員と戦う。
「イーッ!」「イーッ!」
「…強い!?」
戦闘員を殴り倒す響だが一撃では倒れず反撃を喰らう。
「動きが違う!?」
剣で戦闘員を切り裂く翼。しかし、腕や肩を切り裂かれた戦闘員は倒れず反撃を行なう。
「どうなってんだよ、一体!?」
クリスのボウガンが戦闘員を射抜くが今までの戦闘員は肩や腹部でも当たれば倒せていた。しかし、この戦闘員達は頭部に命中させないと倒れもしなかった。
それでも次々と戦闘員は倒してるが三人と緒川は戦闘員達への違和感が拭えなかった。以前に戦った戦闘員よりも耐久力も攻撃力も速度も凌ぐ。
「フフフッ…驚いたかそいつ等は新たに作られた新型の戦闘員だ。お前達が今まで戦った戦闘員の10倍の力があるぞ」
「「「「!?」」」」
地獄大使の言葉に響達は驚愕する。今はまだそんなに数は居ない、それでも若干の苦戦をしている。もしこれ以上の数の戦闘員が襲ってきたら、考えただけで悪夢である。
それでも、何とか戦闘員を倒していく響達。
「ほう、思いのほかやるではないか」
その姿に感心する地獄大使。しかし、その顔つきは笑っておりそれに舌打ちするクリス。
「余裕をみせるのもいい加減にしろよ!こいつ等を片付けた後はお前だからな!」
「慌てるな小娘。ワシの相手をするなど自惚れるな!貴様たちの相手は此奴だ!来るがいいセミミンガ!!」
地獄大使の呼び声に響達の背後から何かが降って来る音がし振り向く。其処には、
「怪人!?」
「見たところ、虫の怪人か!」
「被り物野郎の言葉からセミだよな!」
「ミミーン、『悪魔の歌計画』の前にお前達を殺してやる!」
セミミンガと呼ばれた怪人の宣言に身構える翼たち。
「こいつもギルガラス並みの力かも知れない!皆で一斉にかかるんだ!」
「はい!」
「アタシが援護してやるよ!」
翼の声と共に響達がセミミンガに向かいクリスが援護しようとした。
「真っ直ぐ向かって来るとはな、喰らえ!殺人音波!!」
セミミンガが羽を振るわせた途端、響達の耳を劈く音と衝撃波が襲った。気付いた時には壁に叩きつけられた後だった。
「う…グ…」
「何が…頭がイテェ…」
響が見ると、翼とクリス、そして緒川も壁に叩きつけられたのか四つん這いになり、背後の壁にはヒビが入っていた。どうやら響や翼だけでなく後方に居たクリスも緒川もセミミンガの攻撃を受けたようだ。
「ほう、セミミンガの殺人音波を聞いてまだ生きているか。だが同じことよ、貴様らを始末した後は『悪魔の歌計画』が実行される。貴様らは大人しく死ぬがよい」
「悪魔の…」
「歌計画…」
「何だよ…そりゃ?」
何とか立ち上がる響達は地獄大使やセミミンガがさっきから行っている悪魔の歌計画を聞く。セミミンガの殺人音波で大ダメージを受けたと思った地獄大使は冥土の土産に教えてやることにした。
「死ぬ前に教えてやる。悪魔の歌計画とは、このショッカータワーに改造したラジオ局からセミミンガの殺人音波を流し聞いた人間どもを皆殺しにして日本を大混乱に陥れる計画だ!!」
「「「!?」」」
地獄大使の目的、それはあの夜の会場と同じ大虐殺だ。それもあの会場で死んだ観客の数を圧倒する程の。
「その為に翼さんの名を…」
「その通り!風鳴翼の名を使えば愚か者どもが自分でチャンネルを合わせる。それが死刑執行のボタンと知らずにな!」
響の言葉に笑いながら答える地獄大使に響達の怒りは燃え上がった。
「そんな事させない!!」
「殺人音波など流させはしない!!」
「お前らの計画はアタシ等が阻止してやる!!」
「及ばずながらお手伝いします!」
響達の声にも地獄大使は笑っていた。
死神博士より先に地獄大使が響達の前に出現。死神博士が響達の前に現れるのはもう少し先に、それでもフロンティアが出て来る頃は二人共出る予定。
新型の戦闘員が登場。たぶん世間で一番有名なショッカー戦闘員かと。
緒川もセミミンガの殺人音波を聞きましたが吹き飛ばされるだけですみました。多分、弦十郎と緒川は吹き飛ばされるだけで済むのでは…。
セミミンガの戦闘は「正義の系譜」が参考です。