改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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64話 フロンティアの決戦! VS怪人大軍団

 

 

 

「何をしている!?さっさと通路の復旧を急がせろ!洗脳した兵士どもには核ミサイル発射場の準備をさせるのだ!」

 

薄暗いフロンティアの一角にて男の怒号が飛び交う。地獄大使が戦闘員や兵士たちに命令を飛ばしてたのだ。

弦十郎が暴れまわって通路の大部分が倒壊し戦闘員に復旧作業を急がせる、このままでは基地としての役割も果たせないのだ。そして、洗脳された兵士には移動可能なミサイルの発射台の建設をさせている。月が落ちる前に世界中の主要都市に核を撃ち込みより大混乱を起こそうとしていた。

 

主要国から奪った核ミサイルを運び込み、いよいよミサイル発射所を建設と言う時に弦十郎が暴れまわり通路が遮断、部品の調達も現場の指示も出来ず予定が遅れに遅れていた。その事に地獄大使の声を自然と荒立つ。

 

「このままでは核ミサイルの移動もままならん!」

 

苛立った地獄大使は手に持つ鞭で地面を叩く。

 

━━━本来ならば既にフロンティア内に核ミサイルの発射場なぞとっくに出来てる筈が、裏切り者と特機部二どもの所為で遅延に遅延を重ねた!本当なら今頃は死神博士が月の落下を早めると同時に主要都市に核を撃ち込む人間どもを大混乱に陥れ地球は我等ショッカーの物となる筈が!!

 

「地獄大使、死神博士よりご連絡が!」

「…む?」

 

工期の遅れにイラついていた地獄大使の下に通信機を持った戦闘員が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地獄大使か?ミサイル発射場の建設は進んどるか?」

『遅れに遅れている、風鳴弦十郎が暴れた所為で各通路が崩れ核ミサイルの搬入すら出来ん状態だ!』

 

明かりは壁の上部の流れるようなオレンジ色しかない薄暗い通路の中を黒いマントを揺らして歩く死神博士。ブリッジを離れた死神博士は、フロンティアのとある場所に移動している最中に地獄大使に連絡をしたのだ。

 

『それよりも、そっちはどうなっている?特機部二どもの動きは掴めたか?』

「慌てる出ない。特機部二どもは現在地はブリッジだ、怪人どもが相手をしている。私はとある場所でフロンティアの操作をする」

 

そう言って、死神博士は通信機を切る。直後にネフィリムと一体になった左手で壁を叩く。

 

「…?」

 

その時、死神博士は自身の左腕に僅かだが違和感を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪人、ハエ男を倒し死神博士がブリッジから逃亡した事に一息つく弦十郎たちだったがそれも束の間。フロンティア全体に揺れが起こり思わず立ち止まる。

 

「なッ!?」

「これは!?」

 

突然の揺れに一瞬焦る二人は通信機から、あおいの声がする。

 

『指令、緊急事態です!重力場が異常感知!フロンティアが上昇してます!』

「馬鹿な!?フロンティアを操作出来るブリッジには死神博士が居ないんだぞ!なのに何故動く!?」

 

死神博士が操作権を持ってるとは言えブリッジの操作盤も触れずに動かす事に納得できない弦十郎だが、

 

「簡単ですよ、今の先せ…死神博士の左腕はネフィリムと一体になっています。そして、フロンティアの動力はネフィリムの心臓です。死神博士は壁や床に触れるだけでフロンティアを制御できます」

「ウェル博士!?」

 

弦十郎たちの視線の先には眼鏡を弄るウェル博士が居り状況の説明をする。

曰く、フロンティアを止めるには死神博士を倒すか動力にネフィリムの心臓を破壊する以外無いらしい。

 

「死神博士の行きそうな場所は恐らくネフィリムの心臓があるジェネレーター付近。あそこはそれなりに広く指揮するにも最適と言えます。それにいざとなった時にはネフィリムの心臓も回収できる。…僕なら案内できます」

「僕達に味方すると言うんですか?」

「ウェル博士、その言葉信じていいのか?」

 

弦十郎と緒川が疑いの目を向ける。調査ではウェル博士は死神博士の弟子という情報がある。その弟子が師匠を裏切り案内するとまで言ってるのだ。簡単に信用は出来なかった。

 

「僕は人類を絶滅させようとするショッカーを許容できない。ですが僕には証明する術はない、ただ信じてくれとしか言いようがありません。…何より英雄を志す僕が彼女達に任せっきりで背中に隠れてるなんて我慢が出来ません!」

「………」

「…ドクター」

 

ウェル博士の言葉を聞いた弦十郎は黙ったままウェル博士の目を睨みつけるように見る。緒川は万が一ウェル博士が変な行動をした場合直ぐに鎮圧できるよう準備をし、マリアはウェル博士の方を見つめる。胡散臭い人物ではあるが森の中でナスターシャ教授と話した時以来の真面目な姿を見る。…若干目が泳いで脚が震えていたが、

 

「…分かった、今は信じよう」

 

ウェル博士の決意に信用する弦十郎。その様子に緒川も警戒を解き、死神博士が潜った穴のあった場所に来る。

 

「ふう~、なら直ぐに死神博士を追いましょう!遠回りにはなりますがエレベーターを降りて追った方が「それには及ばん」…はっ?」

 

ウェル博士の提案を拒否する弦十郎。視線を向けると弦十郎が床に向けて拳を上げそのまま振り下ろす。轟音と共にブリッジ付近の床に亀裂が入り何人かが通れそうな穴を開ける。

 

「これで直ぐに追えるだろう!」

「…報告書で読みましたけど、アナタは本当に人間ですか?改造人間だと言われても驚きませんよ」

 

素手でフロンティアのブリッジの床を砕いた事にマリアは唖然としウェル博士は胡散臭そうな目を目を向ける。緒川は相変わらず余裕綽々な表情だった。

 

「だから、俺はただの人間だと言ってるだろう!映画見て飯食って寝れば誰でも出来る。…ほら行くぞ」

「それは多分アナタだけ…ってここから行くんですか!?僕はあなた達と違ってデスクワーク派なんです、デリケートなんですよ!!」

 

まさか。穴を作って飛び込むと言う発想にウェル博士の口から文句が出る。確かに一刻も早く死神博士を追わなければならないが底の見えない穴に入るのには抵抗があった。暫く、ウェル博士の言葉を聞いていた弦十郎は強硬手段に出る。

 

「ちょっ!?待って!僕はエレベーターで行きます途中で落ち合うのは?…あれ?何で僕が担がれてるんですか?ちょっと?」

「悪いが合流する為の時間も惜しい。それに通路の一部は俺が崩して本気で迷路のようになっている。だからこうして来て貰うぞ」

 

何時までも嫌がるウェル博士に業を煮やした弦十郎はウェル博士を肩に担いで俵のように持ち上げる。

実際、弦十郎が言う通り通路の多くは途中の戦闘で破壊してしまい、通行が不可能な場所が多い。一応、弦十郎が本気を出せば瓦礫で塞がろうが拳で壁とかも破壊できるかも知れないが一々立ち止まって瓦礫や壁を破壊する時間も惜しい。

その事に、このまま床に開けた穴に飛び込むことに気付いたウェル博士は汗をかいて弦十郎の顔を見つめる。そして、弦十郎が本気だという事に気付く。

 

「い…嫌だ!僕はあんた達みたいな脳筋ゴリラじゃないんですぅ!!文明人の科学者なんですよぉ!!」

「安心しろ、ウェル博士。俺達も文明人だ」

「…発想が原始人だって言ってんだよ!!」

「行くぞ」

「はい」

「人の話を聞けええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……」

 

ウェル博士の文句を無視して弦十郎は緒川と少し話した後に穴に飛び込む。そして辺りにはウェル博士の声がドップラー効果で残りマリアが苦笑いしながら見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリッジを飛び出した響は宙に浮く瓦礫を足場にして投げ飛ばした怪人達の姿を探す。しかし、幾ら探そうと怪人は影も見つからない。

 

━━━怪人達の姿が見えない!?この辺りに飛ばした筈なのに…まさか、マリアさんの方に向かった?

 

響の脳裏に嫌な予感が走る。怪人達と入れ違いしているとなればマリアや弦十郎たちが危険だと判断して一旦戻ろうかと考えた時だった、

 

「あ!」

 

誰かを見つけた響は瓦礫から飛び降り、その人物たちの前に降り立つ。

 

「翼さん!クリスちゃん!」

 

「立花!」

 

その人物とは風鳴翼と雪音クリスだった。洞窟から外に出た二人は早速、響と合流した。二人共響の姿を見て少し驚いている。響の姿を見てホッとするクリスと複雑な表情をする翼。

 

「お前、そのシンフォギアは?」

「マリアさんのガングニールが私の歌に答えてくれて…」

 

未来の神獣鏡に響のガングニールが分解したのを知っているクリスが、今響が纏うガングニールの事を聞き響もそれに答える。その最中に響の目にクリスが手に持つソロモンの杖に気が付く。

 

「やったね、クリスちゃん!死神博士から取り戻したんだね!」

「あ、ああ…なんとかな」

 

ソロモンの杖を握る手に触れ自分の事のように喜ぶ響にクリスも反応する。クリスもショッカーに奪われた物を取り戻した事に嬉しくなる響。

 

「立花…」

「はい!」

 

その時、響は翼に呼ばれて返事をすると共に何かを引っ叩く音と頬に衝撃を感じた。響が茫然としクリスは少し驚いた表情をする。翼が響にビンタをしたのだ。

 

「翼…さん…」

「何故、叩かれたか分かるか?」

「その…私が勝手な事をしたから…」

 

響の脳裏に出撃前の翼とのやり取りを思い出す。ガングニールを失った自分の身を案じ戦いに出るなと説得されたのだ。しかし、響はその説得も空しく戦場へと来てしまった。響がまたシンフォギアを纏えるのは朗報と言えるが翼は響の行いを許してはいない。

 

「それもある。だが、私が立花を叩いたのは叔父様や他の職員の想いも無視したからだ」

「想い…」

「私やお前だけが戦う訳じゃない。指令たちのサポートもあって私達がいるんだ。皆の想いを背負ってる、それを忘れるな」

「はい…」

 

翼の言葉に響の目から涙が出る。もう、響は一人ではない。共にショッカーと戦い背中を預けられる存在が居る。翼の言葉に響は心の底から感謝する。

そして、その様子を見るクリスの目には翼が響の目に入らないよう引っ叩いた手を振りながら響を抱きしめる。やっぱり手は痛かったようだ。

 

「フ…」

 

その様子が少し可笑しかったクリスは噴き出す。そんなクリスを見て翼と響も笑みを浮かべる、響が拉致されて以来久しぶりに空気が緩んだように感じる。そして、この空気は響達だけ待っていた物では無い。

 

「火炎弾!!」

 

「「「!」」」

 

声と殺気に響達は即座にその場を離れる。直後、三人の居た場所に火球が降り注ぎ溶岩が付着する。

 

「アッチィ!何だこりゃ!?」

「まさか、溶岩か!?」

「ゴースター、隠れているなら出てこい!!」

 

翼もクリスも飛んできた火球にドロドロに溶けた溶岩が含まれてる事に驚く。そんな中、響は溶岩の含んだ火球が飛んできた丘の方に向けて「出て来る」よう言い放つ。怪人達は隙を付いて自分事翼とクリスの抹殺を企んでいたのだ。

 

「チッ、外れたか」

「惜しい惜しい」

 

奇襲攻撃が失敗し居場所を特定された事で、響の言葉通りに丘から姿を現す。怪人達が姿を現した事で臨戦態勢を取る翼とクリス。

 

「あれが…」

「立花の追っていた怪人か」

 

丘から出てきた怪人を見て息を飲む翼とクリス。体が岩の様うなゴースターに鰭脚類と同じような牙を持つトドギラー。そして、もう一体の方にも気付く。

 

「ザンジオー…」

「再生怪人かよ…」

 

カ・ディンギル跡地で戦い暴走した響が撃破したザンジオーの姿を見て舌打ちをするクリス。

 

『フフフ…人の庭を動き回るドブネズミの駆除には相応しかろう』

 

「!死神博士!?」

 

突如、響達の耳に死神博士の声が響く。目的地に着いた死神博士は即席の操作盤を作り響達に話しかけていたのだ。

 

「アタシ等の駆除だぁ!?寝言は寝てから言え!」

「幾ら、新しい怪人を出そうと私達は負けない!」

 

『ほう?ならばもっと数を出す事にしよう』

 

死神博士が、そう言い切った直後に周囲のあっちこっちから不気味な声が響き嫌な気配を増えていく。

 

シュシュシュシュ…

          ミミーン…

                   アララララララララ…

 

「…なあこれって…」

「…またか」

「…久しぶりだな…」

 

何処か覚えのある泣き声に翼とクリスは目頭を押さえ、響に至っては苦笑いしている。そうこうしてる内にゴースターたち以外の影が躍り出る。それは、響達の予想通り過去に倒した怪人達だった。

 

「カメストーン!」「ガマギラー!」「サボテグロン!」「蜘蛛男!」「ザンブロンゾ!」「セラセニアン!」「ユニコルノス!」「ギルガラス!」「カビビンガ!」「アルマジロング!」「アリキメデス!」「エジプタス!」「トリカブト!」「エイキング!」「ムカデラス!」「モグラング!」「アリガバリ!」「ドクダリアン!」「クラゲダール!」「ドクガンダー!」「アマゾニア!」「ムササビードル!」「キノコモルグ!」「ベアーコンガー!」「地獄サンダー!」「ドクモンド!」「トカゲロン!」「ヤモゲラス!」「ヒトデンジャー!」「カニバブラー!」「ピラザウルス!」「かまきり男!」「蜂女!」「カメレオン!」「コブラ男!」「ゲバコンドル!」「さそり男!」「蝙蝠男!」「ナマズギラー!」「セミミンガ!」「サイギャング!」「毒トカゲ男!」

 

『如何に貴様たちが奇跡を起こそうが、これだけの大軍団を相手に、万に一つの勝ち目もあるまい』

 

翼もクリスも、そして響も自分達を取り囲むように出てきた怪人達に圧倒され死神博士の笑い声が木霊する。響達は数の上では完璧に不利と言えた。

 

「性懲りもなく再生怪人を出して…」

「また再生怪人かよ…前より数が増えてやがる…」

「私達も十分鍛えている。再生怪人なんかに負けるものか!」

 

洞窟でショッカーノイズが変化した怪人達と戦った翼とクリスは、正直また再生怪人との戦いかと辟易していたが、自分達の命を狙ってくる以上相手にしない訳にはいかない。溜息の一つも出し怪人たちを睨みつける。

 

「強がりも止すんだなぁ!裏切者と特機部二の装者もこれまでだ!」

「この浮上したフロンティアがお前達の墓場だ!かかれぇ!!」

 

ゴースターの声に取り囲んでいた怪人達が一斉に翼やクリス、響に襲い掛かる。翼もクリスも手にはアームドギアを持ち、響も拳を構えた。

此処に、響達と怪人達の激戦が起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリッジで一人になったマリアは静かに短い階段を下りる。しかし、その姿はどこか元気がない。

 

「…私では何も出来やしない。セレナのことも…セレナの死を無駄な事にしてしまう…」

 

響達がショッカーの怪人達と戦いナスターシャ教授とは連絡が取れず、頭がいいだけと思っていたウェル博士もここに来てショッカーを離反する事を選んだ。なのに自分は未だに亡き妹にたいしてメソメソしている事に嫌気がさしている。

でも戦おうにも今まで使っていたガングニールの聖遺物は響の下にありどうしようもない。

 

「セレナ…私はどうしたら…」

 

どうすればいいか分からない。それがマリアの心でり気持ちでもあった。今まではナスターシャ教授が道標を作りマリアがそれに沿って行動していた。そのナスターシャ教授いなくなればマリアは何処を進めばいいのか分からない。脳裏には今まで亡くなった妹…セレナに何度も相談している。しかし、マリアの脳裏のセレナは何も言ってはくれない。今回もそうだと思いつつマリアはセレナに話しかける。

 

『…マリア姉さん』

「!?」

 

その時、マリアの耳に懐かしい声が聞こ目の前の宙を見る。奇跡か必然か、夢か幻か、マリアの目の前に自分より年下の少女の幻影が見えた。

 

「セレ…ナ…」

 

マリアはその少女を覚えている。それは6年前に死んだ妹…セレナだった。

 

『マリア姉さんのやりたい事は何?』

「…ショッカーを倒したい。歌で皆を助けて月の落下を防ぎたい」

 

それは、紛れもないマリアの本音だ。誰の為でもない自分の考えで人類を助けたと思っている。

そんな、マリアにセレナの幻影はゆっくり近づくマリアの手を取る。

 

『生まれたままの感情を隠さないで。隠して居たら、それこそあいつ等の思う壺よ』

「セレナ…あなたもショッカーを…」

 

「ショッカーを知ってるのか?」その疑問がマリアには湧き聞きたそうにするが、その様子にセレナは微笑み目を閉じゆっくり口を開く。

 

りんごは浮かんだお空に… 

 

セレナが歌う。それは大好きだった祖母が良く歌っていたわらべ歌。マリアの大事な思い出。

 

りんごは落っこちた地べたに…

 

だから、セレナに続いてマリアも歌う。セレナが何のために歌ってるのかはマリアには分からない。もしかして、マリアの精神が限界でただの幻覚かも知れない。或いはショッカーの罠の可能性もある。

 

星が生まれて歌が生まれて

ルルアメルは笑った

 

だが、マリアは歌う。セレナに導かれるように歌う姿にモニターの向こう側の人々も目を閉じ祈るように手を組む。その時、歌うマリアの体の周りがオレンジ色の粒子が周り徐々に上へと昇る。

 

 

 

 

 

 

 

 

常しえと

星がキスして歌が眠って

 

その歌声はナスターシャ教授が居る死神博士が宇宙に放り出した遺跡にも流れる。

フロンティアのエネルギーが流れ続け中は明るいが至る所に打ち上げた衝撃で壁や天井が崩れている。その一つが揺れると同時に何かが飛び出してくる。

 

「世界中のフォニックゲインがフロンティアを経由して此処に集束している。これなら…」

 

それは、車椅子が変形して体の動きを補助されたナスターシャ教授だった。眼帯の部分から流血しているが生きている。

 

かえるとこはどこでしょう…?

かえるとこはどこでしょう…?

 

「これだけのフォニックゲインを照射すれば月の遺跡を再起動させ公転軌道に戻す事もできる」

 

まだ希望はある。そう感じたナスターシャ教授は直ぐに行動に移す。

 

 

 

 

 

『マリア!聞こえますか?マリア!』

「りんごは…マム!?」

 

ナスターシャ教授からの突然の通信にマリアは歌うのを止めブリッジの操作盤に目を向ける。セレナも何時の間にか消えていた。

 

『アナタの歌に世界は共鳴しています。これだけフォニックゲインが高まれば月の遺跡を稼働させるには十分です。月は私が責任を持って止めます。止めてみせます!』

「でも、マム!月を止めたとしてもマムは…」

『…覚悟の上です。さあ、行きなさいマリア。もうアナタを縛る者は何もない、それが例えショッカーだろうと。最後までアナタの歌を聞かせて、マリア』

 

ナスターシャ教授の言葉にマリアは覚悟のうえで話、命をかけて月の落下を止めようとする教授に何度目かの涙が流られる。マリアも出来る事なら、まだナスターシャ教授と居たかった、調や切歌と一緒に平和な世界を歩きたかった。

しかし、ナスターシャ教授の覚悟を考えマリアは泣き顔のまま笑みを浮かべる。

 

「…OKマム、聞かせてあげる。世界最高のステージを!!」

 

ナスターシャ教授との最後のやり取りで、マリアの決意は決意した。セレナの為でもない、自分の為でもない。世界を守る為にマリアは戦う事を選ぶ。

 

━━━思い出した、あの怪人の姿を…

 

それと同時に、カ・ディンギル跡地での違和感の正体に気付いたマリアは奥歯を噛みしめる。

 

 

 

 

 

 

 




映画の怪人達が名乗る場面、自分は好きです。

原作と違いウェル博士が味方になりました。

フロンティア内部で弦十郎たちが暴れた所為で地獄大使の作戦が遅れています。

原作だとネフィリムとの連戦でしたがショッカーが居るので響達は更に連戦します。
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