「ウオオオォォォォォ!!」
「蜘蛛の姿にその能力かよ!」
クリスが蜘蛛男と戦う。
蜘蛛男の蹴りを躱してアームドギアのボーガンで反撃するが蜘蛛男の糸により回避されてしまう。
得意な距離に持って行こうとするクリスだが、蜘蛛男の不気味な動きと糸の所為で碌に距離をとる事が出来ずに苦戦を強いられる。
「シュシュシュシュ!!」
「ノイズよりもずっと強い!?」
翼の剣とさそり男の左手の電磁バサミがぶつかり火花を上げる。
互いの武器が弾かれると共にさそり男が回し蹴りを繰り出すが咄嗟にバク転して回避する翼。
さそり男の蹴りを躱した翼は改めて剣を握り直し、さそり男の方を見る。
翼が剣を構え、さそり男が電磁バサミをギラつかせる。
そして、再び剣と電磁バサミが火花を上げる。
「フワフワフワフアフ!!」
「こんな物!」
一方、マリアの方もムカデラスの生えてる足を手裏剣のように投げる攻撃を短剣で弾き飛ばしている。
クリスや翼に比べマリアは善戦している。
「こいつはそこまで強くない?なら!」
マリアはムカデラスの戦闘力があの二体よりも低いと考え短期決着を狙い何本目かの足の手裏剣を弾くと一気に接近する。
「覚悟っ!!」
その時、ムカデラスは腕をクロスさせ両方の親指を内側に向ける。
「頭脳破壊電波!!」
「!? アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
飛び掛かろうとしていたマリアは体勢を崩し地面に倒れる。突然の頭の激痛に悲鳴を上げ両手で押さえるが痛みが和らぐことはない。むしろドンドン酷くなっている。
「おい!」
「マリア!?」
マリアの苦しそうな悲鳴に気付いたクリスと翼が駆け寄ろうとするが、それぞれ蜘蛛男とさそり男が間に入る。
これでは、怪人を無視してマリアに辿り着くのは不可能と言えた。
「フッハハハハハハ!いいぞ、ムカデラス!そのままマリアをぶち殺せっ!!」
そんな状況にビルの屋上で高みの見物をしているカミキリキッドの声が響く。
その声にイラつきカミキリキッドを睨みつけるクリスと翼。
「マリアに何をした!答えろ!」
尋常ではないマリアの悲鳴にクリスが叫ぶ様に言う。
「忘れたか、雪音クリス!!マリア・カデンツァヴナ・イヴの頭はムカデラスの頭脳破壊電波の影響を受けているのだ!」
「頭脳破壊…」
「電波だぁ?…」
安直なネーミングだと思う二人だがマリアの苦しみようを見るとハッタリとも思えず奥歯を噛みしめる。
「そうだ、頭脳破壊電波だ!前にも立花響やフィーネを苦しませた悪魔の兵器よ!」
「フワフワフワフアフッ!!!」
カミキリキッドの声にムカデラスが笑い声を上げる。目の前で苦しむマリアが面白いのだろうか?
「アイツの名前にフィーネだと!?」
「馬鹿なっ!?シンフォギアにはバリアフィールドが搭載されてるんだぞ!!」
「馬鹿はお前達だ!一体何度我々がお前達と戦ってきたと思っている!?幾らシンフォギアの性能が上がろうとショッカーの技術はそれを追い越す!!」
「…ショッカー?」
「それがお前達の組織名かよ!」
ここに来て、翼とクリスはやっとカミキリキッドたちがショッカーという組織の者だと分かった。
尤も、クリスの記憶にショッカーと言う名前に覚えはないが、
「まだ惚ける気か、シンフォギア装者ども!!もういい、ムカデラス!貴様の頭脳破壊電波でマリア・カデンツァヴナ・イヴの脳細胞をぐちゃぐちゃにしてやれぇ!!」
「フワフワフワフアフ!」
カミキリキッドの指令にムカデラスが鳴き声を上げると腕をクロスさせたままマリアへと近づく。
近づくにつれマリアの悲鳴も一際大きくなる。
「マリアっーー!!」
「止めろ、マリアに何の恨みがある!!」
翼がマリアの名を叫びクリスが止めるよう言うが効果はないようだ。
しかし、クリスの声に反応したのかカミキリキッドの視線がクリスに向かう。この時、クリスはカミキリキッドの殺意を感じ身震いした。
「恨みだと!?この娘がフロンティアで我々の存在を暴露したのだぞ!」
「フロンティア!?」
━━━あいつ等、フロンティアにも行っていたのか!?
「暴露されただと?」
「そうだ!どうやったかは知らんがマリアが我らショッカーの存在をフロンティアで表沙汰にしたことで秘密結社であったショッカーが人間どもに知られてしまったのだ!!」
カミキリキッドの声は今までと違い怒気に塗れていた。
その怒りに翼はおろかクリスすらたじろぐ程だ。
「貴様らに分かるか!?ひ弱で下賤な人間どもに我らの存在をバラされた気持ちが!我らは選ばれし民!いずれは人間どもにとって代わり地球の支配者となる存在だ!それをマリア・カデンツァヴナ・イヴの所為で無茶苦茶だ!だからマリアの首は何としても取る!やれ、ムカデラス!!」
カミキリキッドの声に頷くムカデラス。更に腕をクロスさせたままマリアへと近づく。
「…それだけ…聞けれ…ば…結構よ…!」
「フワッ!?」
しかし次の瞬間、白い鞭上の物がムカデラスを体を切り裂く。切り裂かれたムカデラスは断末魔を上げる事無くそのまま爆発してしまう。
「なんだと!?」
「マリア!!」
クリスが思わず顔をほころばせる。
視線の先には短剣を蛇腹状にしたマリアが息を乱し片膝を付きながらも構えていた。
「ええい!頭脳破壊電波の威力が今一だったか!?」
「…シンフォギアを舐めないでちょうだい。私達は負ける訳にはいかないのよ!」
舌打ちをするカミキリキッドにマリアがそう言い放つ。
翼は気付かなかったがクリスは何となく察している。マリアの顔に大量の汗が流れてるのを見て頭脳破壊電波が相当な威力をもっていた事を。
恐らくマリアはカミキリキッドから少しでも情報を得ようとワザとムカデラスの頭脳破壊電波を受けていたのだろう。シンフォギアンのバリアフィールドである程度軽減できても辛かった事が伺える。
「…二人共、アイツ等の殺気は本物よ、手加減して勝てる相手じゃないわ!」
「…そうらしいな」
「ノイズみたいに倒さないと駄目って事か…」
「…む?」
マリアの声に翼とクリスは改めてアームドギアの剣やボーガンを握る。その目は当初よりもハッキリとしておりカミキリキッドも雰囲気が変わった事に気付く。
少なくとも、自身の命を狙う相手を倒すしかなかった。
「あ…あんた…」
「ちゃんと聞いたよ、アナタが「助けて」って言った言葉を…」
セミミンガから助けられたヒビキは響が自分と同じ鎧…シンフォギアを纏ってる事に驚きつつも安堵の表情をする。目の前で人が殺されたのを見て緊張していたが僅かな安心感を覚える。
響が視線をセミミンガの方に向ける。
「セミミンガ、性懲りもなく悪事を働いてるのね!」
「黙れ、立花響!何故、二匹に増えてるのかは知らんが構わん!二匹とも此処で死ねぇ!!」
セミミンガが言い終えると共に今までヒビキを担いでいた戦闘員が手を離して響に向かう。それと共に次々と路地裏から戦闘員が現れ響に迫る。
「今更、戦闘員なんかに!」
響の拳が一人の戦闘員を殴り飛ばす。
それからは一方的な戦いだった。四方八方から迫る戦闘員を文字通り投げ飛ばし殴って蹴り飛ばす。
「…す…凄い…」
これには、地面に座り込んでいるヒビキも思わず見入る。次々と殺気を丸出しにしている戦闘員が響に倒されていく。地面や壁に倒れていく戦闘員の姿にヒビキも唖然とする。
「ええい、役立たずどもめ!こうなれば!」
二桁以上の戦闘員を倒した響はチラっとセミミンガに視線を送るとセミミンガは自身の体を揺らしている。
「アイツ…何をする気?」
その様子はヒビキも気付いたが何をしてるのかは分からなかった。だが響はセミミンガが鳴くと共に空気のピり付く感じやヒビキの背後にある路地の窓がガタガタと揺れ割れる様子に嫌な予感を感じていた。
「ミミーンッ!これでまとめて殺してやる!」
「!? 急いでシンフォギアを纏って!」
「え?」
Balwisyall nescell gungnir tron
セミミンガが何をしてくるか気付いた響は急ぎ地面に座っているヒビキにシンフォギアを纏うよう言う。
ヒビキも突然言われた事に茫然とするが戸惑いながらも聖詠を口にする。
直後だった。
「ミーン!ミッミッミミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛ミ゛喰らうがいい、これが本物の殺人音波だぁ!!」
セミミンガの発する凄まじい音波と衝撃波が響達を襲う。
「ウオオオォォォォォ!!」
「シュシュシュシュシュシュ!!」
「隙ありッ!」
「そこだぁぁぁぁ!!!」
翼の剣が蜘蛛男を切り裂き、クリスの弾丸とミサイルがさそり男に降り注ぐ。
マリアも蛇腹剣上にした短剣で何人もの戦闘員を倒していく。
尤も、人間に一番近い戦闘員は暫らくすれば立ち上がるダメージしか与えられてないが、
「やはり雑魚では相手にならんか…ん?」
人間を使って怪人にした部下たちが死のうが平然とするカミキリキッド。所詮は翼やクリスたちの当て馬としてしか期待してないので当然と言えば当然である。
その様子を見ていたカミキリキッドの下にセミの鳴き声と何かが崩れる音が聞こえて来た。
見ると此処からやや離れた場所の古い団地が音を立てて崩れている。
「なんだ?この音!?」
「此処から離れた場所にある廃墟の一つが崩れてるようだが…」
「この異様なセミの鳴き声は何なのよ!」
翼やマリアたちの耳にもセミの声らしき物が響き、思わず手で耳を塞ぐ。
クリス達の傍にあるビルの窓ガラスにもヒビが入りマリアは何事かと焦っている。
「セミミンガめ、向こうでやり合ってるようだな」
「ど…如何言う事だ!?」
カミキリキッドの呟きを逃さなかったクリスが叫ぶ様に言う。
「知れたこと、俺の仲間が別のシンフォギア装者を襲っているのよ!立花響か、それともFISの小娘どもかは知らんがな!!」
「「!?」」
━━━調や切歌は一緒に来ていない!似たような子が襲われてる可能性は高いけど…
━━━一番はやっぱりアイツだろうなッ!
自分達以外のシンフォギア装者。十中八九この世界の立花響だと感付くマリアとクリス。
しかし、この世界の立花響は自分達の仲間ではない。
「ふざけんな!アイツは関係ないだろ!」
「この世界の立花響は私達とは関係ないの!」
「ふん、そんな世迷言で俺たちをかく乱しようと言うか。舐められたものだな!いいだろう、次は俺が相手をしてやる!!キーリー!」
クリスたちが仲間を庇っていると判断したカミキリキッドはそう言ってビルの屋上から飛び降り翼やクリス達の前に立つ。
その姿に、マリアたちは先程の蜘蛛男やさそり男よりも強い寒気を覚える。
セミミンガが殺人音波を発した場所。
響達の背後にあった廃ビルが崩れ辺りに土埃が舞う。
「ミーンッ!見たか、これが俺様の殺人音波の威力だ。お前達、立花響の死体を確認して来い!」
「「「イーッ!」」」
前の時より殺人音波の威力も上げられ、響はそれを躱すことなく直撃した。いくらシンフォギア装者や改造人間だろうと死んだ筈と考えたセミミンガは自分の配下である戦闘員に確認に行かせる。
土埃が舞う中、戦闘員は響の死を確認する為に向かう。待っているセミミンガは朗報を待つだけだった。
しかし、聞こえて来たのは戦闘員の断末魔と打撃音だった。
「しくじったか!?」
響はまだ生きていると知ったセミミンガだが、直後に土煙から誰かが出て来る。…響だ。
響の拳と蹴りがセミミンガに迫る。辛うじて防ぐが響の反撃が激しさを増す。
「貴様…何故生きている!?俺の殺人音波は直撃した筈だ!」
「気合いだ!!」
「!?」
予想外の響の言葉に一瞬思考が追い付かないセミミンガ。そんな理由で殺人音波を無効にされた事に信じられなかった。
そして、そんなセミミンガの隙を響は見逃さなかった。
セミミンガの顔面や体に次々と拳が入る。
「!調子に乗るな!!」
響の追撃を背中の羽で飛んで躱すセミミンガ。丁度真下に響が居る形となる。
「もう一度、殺人音波で…!?」
セミミンガが今度こそと真下の響に殺人音波を当てようと動くが、セミミンガの目は自分よりも早く腰のブースターを使って空を飛び自分に迫る響の姿だ。
「ハアアアア!!!」
何時の間にか腕のギアも引っ張られており響の拳がセミミンガの腹部に到達すると同時にギアも圧縮しエネルギーがセミミンガの体を貫く。
「ま…またしてもーーーー!!!」
響の拳にセミミンガは耐えられず一瞬で体中にヒビが入り一気に爆散する。
その様子に僅かに居たセミミンガ配下の戦闘員も撤退する。
「ハア…ハア…痛ッ」
それを響は乾いた眼で見ている。セミミンガを倒したが響も無傷とは言えなかった。殺人音波の影響か体中に擦り傷があり顔に至っては額の人工皮膚が捲れ上がり金属が見える。
尤も数秒もせずに響の傷は全て回復するのだが。
本当なら今すぐにでも逃げる戦闘員を追撃した方が良いのだろうが、セミミンガとの戦闘の消耗や逃げる相手を追撃するには響の精神は未熟。翼やクリスならば攻撃するかも知れないが基本的には響が逃げる戦闘員を追う事は少ない。
何より、
「…良かった、生きてる…」
土煙が治まった場所に視線を向けた響は胸を撫でおろす。
視線の先にはシンフォギアを纏ったまま気絶している響の姿が。響は気絶してる響の体を持ち上げてその場を離れる。
「キーリーッ!どうしたシンフォギア装者ども!?お前達の実力はその程度か!!」
「強いッ!?」
「蜘蛛やサソリよりも遥かに強いだと!?」
翼、クリスにマリアはカミキリキッドに苦戦を強いられていた。
ある程度消耗していたのも原因だが、カミキリキッドの実力はクリス達の想像を超えていた。
口から火炎を吐き、角からの破壊光線がシンフォギア装者達を襲う。
反撃しようにも、翼の剣やクリスのミサイルはカミキリキッドの左手のハサミに潰され生半可な攻撃ではカミキリキッドに傷一つつけられない。
不利と感じたクリスが大型ミサイルでカミキリキッドを攻撃するもそれすら大してダメージを与えられた様に見えない。
「固ぇ!」
「そんなへなちょこな攻撃で俺様を倒せると思うな!」
クリスの攻撃にカミキリキッドはお返しにと角からの破壊光線を撃つ。辛うじて避けるクリスだが破壊光線で生じた爆発の威力に倒れる。
「雪音!?」
「クリス!?」
「よそ見してる暇があるのか!?お前達も死ねぇ!!!」
カミキリキッドは口から夥しい程の火炎を吐く。辛うじて回避した翼とマリアだが、背後にあったビルにその火が移り火災となる。それどころかビルの鉄筋やアスファルトの一部が溶けだしている。
「コンクリートが炎で溶けた!?どれだけ高温なのよ!」
「あれだけの炎だとシンフォギアが持たないぞ!」
「キーリー!貴様らの骨も残さずこの世から消えてしまえ!!」
翼やマリアがカミキリキッドの吐く火炎に恐れた事に気を良くし更に火炎を吐きかける。何とか回避していた二人だが炎の勢いに逃げ場が無くなっていく。
「…調子に乗りやがって」
「雪音、大丈夫か!?」
「…こうなったら全員で一斉に飛び掛かるしかないわね」
何とか復帰したクリスだがカミキリキッドとの戦いははっきり言って不利と言えた。下手すればカルマノイズすら超える程の戦闘力にノイズには無い柔軟な思考は厄介極まりなかった。
そこでマリアは一つの案を出し翼とクリスも首を縦に振る。
翼やクリスは燃え盛る炎の中、上手くばらけてカミキリキッドを取り囲むように移動する。
「今よ!」
マリアの掛け声にクリスがカミキリキッドにアームドギアをガトリング砲に変えてや小型ミサイルと共に撃って目隠しして、その間にマリアと翼がアームドギアを持って一気に近寄る。
「しゃらくせぇぇぇぇ!!!」
「「「うわああああああ!!」」」
カミキリキッドの声と共に突如強烈な電流が翼やマリアたちを襲う。クリスも例外ではなく焼かれるような衝撃に片膝を付く。
何が起こったのか分からないクリスが改めてカミキリキッドの方を見ると翼もマリアも倒れており体から薄い煙のような物が立ち上っている。
幸い、辺りを燃やしていた炎は消えていたがクリスの頭に疑問は尽きない。
「…まさか…アイツ…電撃も使えるのか…」
「ほう、聡いではないか!いかにも、俺は電撃をも操れる」
クリスが辿り着いた答えにカミキリキッドもお墨付きを与える。電撃が直居檄した以上、大ダメージは避けられないと判断したからだ。
カミキリキッドの予想ではもうシンフォギア装者に戦える力は残ってないと思っていた。
しかし、思わずカミキリキッドも舌打ちをする。翼やマリアが立ち上がろうとしていたのだ。
「…強い」
「力量だけならカルマノイズも上回る…クリス!」
「…やるしかないか」
マリアとクリスが互いの顔を見合い頷く。マリアとクリスにはまだ切り札があるのだ。
そして、それに気づくカミキリキッドだが余裕を見せる。
「キーリーッ!しつこい女どもだ、エクスドライブでもない限り俺を倒すのは不可能だと知れ!」
「…エクスドライブも知ってるのか!?」
「でもお生憎さま、
マリアがそう言い切るとマリアとクリスは胸元にあるシンフォギアのペンダントに手を伸ばす。
見守る翼に何を仕掛けて来るのか興味があるカミキリキッド。だが、その時、カミキリキッドに内蔵されている通信機から一つの命令が下る。
「「抜…「撤退命令だと!?」けん…?」」
今まさにペンダントの出っ張り部分を押し込もうとした瞬間、カミキリキッドの怒鳴り声に二人が固まる。
尤も、カミキリキッドはお構いなく通信を続けていた。
「何故だ!?あと少しで風鳴翼、雪音クリス、マリア・カデンツァヴナ・イヴの抹殺が完了するのだぞ!?地獄大使の命令?チッ、仕方あるまい!!」
通信の終えたカミキリキッドは改めてクリスとマリアに視線を向ける。
「命拾いしたな!次に会った時が貴様たちの命日だ!!」
そう言い終えると、カミキリキッドはジャンプしてビルの上を駆けあがりそのまま姿を消す。
何時の間にか戦闘員も撤退しており、その場には翼やマリアたちしか居ない。
またもやショッカーは撤退した。その事にホッと胸を撫でおろすが翼もクリスも直ぐに楽観視出来ずにいた。
その後、特異災害対策機動部二課の職員が来た事で、クリスとマリアは現場を任せ響が襲われたであろう路地裏に向かう。
しかし、其処には既に現場検証を行っている警察と特異災害対策機動部二課の職員のみで響の姿は何処にも無かった。
マリアはショッカーを表沙汰にした事で滅茶苦茶恨まれてます。
ある意味、響以上に命を狙われてます。
そして、カミキリキッドは翼やクリスが惚けてると判断して機密情報をバンバン言ってます。既に相手が知ってると思ってるからしょうがないね。
因みに、この作品のカミキリキッドはTV版に映画版、ゲームの「正義の系譜」の全てのいいとこどりしてるため滅茶苦茶強いです。
今回のセミミンガはTV版の攻撃ですね。
ショッカータワーではゲームの「正義の系譜」のように広範囲に衝撃波を発してましたが、今回は仮面ライダー原作のように前方の響に集中させてます。設定では集中して発する方が威力が高いです。
原作の仮面ライダーも何故か殺人音波が効いてません。