鉄面皮な少女提督と依存傾向の高い艦娘たち   作:未奈兎

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今回出る艦娘ですが、スペルが分かり辛い
意見が出たらカタカナ版をあげようと思います。


3話 麟の艦隊とその父の艦隊

軽巡深海棲艦との戦いの翌日。

 

麟達は鎮守府の港で待機していた。

 

『さて、迎えには、誰が来るのかな・・・?』

 

「ありゃ、司令官、今日来る人知らないの?」

 

『ん、一応こっちで補給を受けてもらってから

父上のところに出発するんだけどね。』

 

(誰が来るにしても、気が重い。)

 

(まあ、嫌いじゃないし、寧ろ好ましいんだけど。)

 

(父上の艦隊は、うん、色々と元気あるんだよね。)

 

麟が色々考えていると偵察機を飛ばしている

古鷹が何かを発見したようだ。

 

「あ、提督!凄い速度でこちらに向かっている反応が!?」

 

『凄い速さ・・・あの人、かな?』

 

諦めたように手で顔を覆う麟。

 

そう言っている間にも反応は急接近して

港に着岸、そして麟に抱きついた。

 

「Hey!麟ちゃーん!元気にしてましたカー!」

 

『むぎゅっ・・・金剛、苦しい。』

 

「は、はわ!?司令官さん!?」

 

「ちょ、ちょっとあんた!

司令官にいきなり抱きついて何を・・・!?」

 

「Oh、New faceネ、麟ちゃんの艦隊ですカ?」

 

「え、えーと、あなたは・・・?」

 

「私は、麟ちゃんのFatherの艦隊に所属してる金剛デース!

戦艦として大活躍してるヨー!」

 

「ふ、ふぁ・・・?」

 

電が理解できなくて首を傾げている。

 

「司令官、さっきからこいつの言ってることが

良くわかんないんだけど?」

 

「外の国の言葉と言うのは理解できるのですが・・・。」

 

『金剛は英国で建造された超弩級戦艦、

だから少しあっちの言葉が混ざるんだ。』

 

『ちなみにFather、これは父親って言うの。』

 

「Yes!麟ちゃんのところに配属してる娘は

随分Cuteな子たちが多いですヨー!」

 

『まだ任命されて数日だけど、自慢の艦隊だよ。』

 

「う、嬉しいです、司令官さん。」

 

【Oh・・・麟ちゃんが随分信頼してるネー。

中々Goodなチームですネ。】

 

『金剛、補給と兵装の点検をするから、ドックの方に。』

 

「OK!麟ちゃんの話も聞かせてヨ?」

 

『うん、いいよ金剛。』

 

麟の艦隊は金剛の勢いの良さにしばらく唖然としたのだった。

 

 

 

 

兵装の点検と補給の間、司令室で麟が紅茶を淹れていた。

 

「それにしても意外です、提督は紅茶も淹れられるんですね。」

 

『まあ、金剛が紅茶好きだからね、勉強したんだ。』

 

「麟ちゃんの淹れる紅茶は提督並にDeliciousですからネ!」

 

「司令官さん凄いのです!」

 

「でも・・・それってさ司令官の仕事じゃなくない?」

 

尊敬の眼差しで見る電と、至極もっともな事を言う雷。

 

『戦場で戦うのは電や雷や古鷹達の仕事、

その他は私の仕事だよ。』

 

『掃除は妖精たちがしてくれるし、書類仕事は当然私、

皆がしなくていい事を私がやらなきゃね。』

 

「司令官・・・。」

 

『さて、金剛、私達はこれから父上の所に行くわけだけど、

その間この鎮守府の守備はどうするの?』

 

「No problemデース!麟ちゃん達が演習に言っている間、

別の人達がここを護ってくれるネー!」

 

「そうなんだ、じゃあ心配なく演習に行けるわね。」

 

「ではTea timeも終わりましたし、そろそろ出発しましょうか」

 

「ねえ司令官、行くのはいいんだけど、敵艦隊は大丈夫?」

 

『心配いらないよ、少なくとも、金剛の相手にはならないし、

深海棲艦が居る所を避けて通るから。』

 

「それでも、少しの不安がありますね・・・。」

 

『まあ、強敵に会ったら速転身、演習は次回に持ち越しかな。』

 

「持ち越しですかー。」

 

「まあこればかりは仕方がないですね。」

 

「ほんとにあっさり言うわね・・・。」

 

淡々と述べる麟の言動に慣れを感じ始めた雷達だった。

 

「・・・。」

 

だが先ほどまで勢い良く喋っていた金剛が

ただ静かに麟を見ていたことに気づかずに。

 

 

 

 

西方海域ジャム島基地

 

この基地は麟の父である『天草 豪』(あまくさ ごう)

が多数の艦隊を率いて深海棲艦からの侵略を食い止める

日本にとって現在の最前線基地だ。

 

当然設備の質やドックの数も他よりも多数見受けられる。

 

現状、深海棲艦がどこから出現しているのか不明で

事実ここに前線基地があるのに鎮守府付近に出現するなど

下手に前線を広げては逆に日本を危険にさらしてしまう。

 

だが、豪が的確な指示と被害を抑える戦術で

海域周辺の敵は大多数が撃破されており、

西方海域から強力な敵は進軍してこないのだ。

 

『ようやく着いた、特に被弾もなく来れて何よりだよ。』

 

基地に到着して麟たちは補給を点検を済ませ、

金剛に案内されて、基地内を歩いていた、

 

『でも良かったの?父上に会う前に準備を済ませちゃって。』

 

「心配ナッスィング!それは麟ちゃんが一番知ってるでしょ?」

 

『まあね・・・。』

 

「それよりも何この凄い基地・・・鎮守府が小さく見えるわ。」

 

「はわー・・・広々とした基地なのです。」

 

「とても訓練された艦隊が多いですね。」

 

『父上の部隊は質も数もいいからね。』

 

『まず第一艦隊が戦う、当然疲労するわけだ。』

 

『次が攻めてきたらその間に第二艦隊が戦う。』

 

『その間に他の艦隊は休息と補給を済ませて準備をする。』

 

『第二艦隊がもしも苦戦したら後詰として第三艦隊が。』

 

『もしも敗北しても第一艦隊は戦えるレベルに復活してる。』

 

『しかも資材は第四艦隊が本部から調達してくるし。』

 

『敵に休む暇も与えない波状攻撃、これが父上の戦術。』

 

饒舌に、しかし淡々と己の父の戦術を説明する麟。

 

「それってうまく嵌ったら無限に戦えない?」

 

「まあ、当然DAMAGEを受けてしまって入渠にGO!」

 

『その穴を埋めるために過剰戦力がここに集ってる。』

 

「いつだって不穏分子はありますもんね。」

 

「でも、司令官さんもお父上も凄い人なのです!」

 

『ありがとう。』

 

 

 

 

金剛の案内で、麟たちは豪の司令官室に到着した。

 

『豪提督、麟です。』

 

「入れ。」

 

豪の許可とともに、麟たちは入室する。

 

そこに座するのは提督服を着た、一人の青年と艦娘。

 

司令官室は必要最低限のものがあるのみで

政務用の机に豪が、その隣に一人の艦娘がいた。

 

『天草麟、ただ今到着しました。』

 

「よく来た麟提督、出迎えも無く、すまないな。」

 

『いいえ、私のような若輩者にはこれで十分です。』

 

二人の会話に少し訝しむ電達。

 

【ね、ねえ電?なんかこの二人・・・。】

 

【う、うん、親子だよね?でも二人を見ると。】

 

【どう見ても軍人関係のそれですね。】

 

3人がそう話していると豪の隣にいた艦娘が微笑んだ。

 

「ふふ、両提督とも、公私を弁えているだけですよ。」

 

「・・・余計なことは言わないでくれ、鳳翔。」

 

『・・・それを言わないでよ、鳳翔。』

 

「「「!?」」」

 

3人は驚いた、小さい呟きを聞き取られたことを。

 

「失礼しました、そちらの方々が親子だというのに会話が

まるで親子らしくないと不思議がっていたものでして。」

 

『・・・父上とは別に仲が悪いってわけじゃないし

そんなに気にしないで。』

 

「そうだな、この話し方が慣れただけだ、麟の艦隊よ、

娘と戦ってくれていること、感謝している。」

 

そう言いつつ、電たちに礼を述べる豪。

 

「そ、そんな、もったいないお言葉なのです!」

 

「ちょ、ちょっと、提督が艦娘に頭を下げるなんて・・・。」

 

「ありがとうございます、一層奮起します。」

 

三者三様の反応に鳳翔はクスクスと笑う。

 

「麟様、とても良い艦娘達に出会えて良かったですね。」

 

『ん、ありがと、鳳翔。』

 

空気が和やかになり、話も終わった時、ドアから

ノックする音が聞こえる。

 

「む、誰だ、今来客者が居るのだが。」

 

「Hey提督、麟ちゃんと戦う演習の準備が終わったヨー!」

 

金剛が入室してきて演習の相手を述べる。

 

「ふむ、麟様と戦うのは長月と島風ですか・・・。」

 

『・・・練度じゃ圧倒的に格上だね。』

 

『数で勝ってるけど油断しないでね、

二人共、豪提督に配属されて長いから。』

 

「はいなのです!」

 

「まあ、油断はしないわ、勝つ気で行くけどね。」

 

「回避も命中も期待できませんが、頑張ります!」

 

勝てるとは思わないが負ける気もない。

 

麟の艦隊はやる気に満ちていた。

 

「提督、話が終わったなら私と紅茶飲みましょうヨー!」

 

「あら、提督は緑茶が好きなんですよ?」

 

鳳翔と金剛の間に火花が散っているのは間違いではないだろう。

 

「い、いや、お前ら、今は会議中なんだが・・・?」

 

『会議ならもう大丈夫です、父上、ごゆっくり。』

 

「あ、ちょ、麟!?」

 

麟は話してる合間に少しづつ部屋のドアから退出した。

 

「あ、あの、司令官さん?」

 

『なに、電。』

 

「いえ、あれ、いいのでしょうか?」

 

『もうあれは日常みたいなものだから、いいんだよ。』

 

『そんなことより、作戦会議するから、別室に行くよ。』

 

「わかりました提督。」

 

【父親があんな修羅場にいるのに、いいのかしら?】

 

あまりにも無関心な麟の反応に不思議がる雷だった。

 




地味に長くなったので演習は次回です。



雑談:

父と娘の差をゲームで分かりやすく言うなら
麟は無課金、豪はドックと工廠を全開放した上で
半年ぐらいのプレイ差がある感じ。


ちなみに現在2-4で詰まってます。
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