盗賊だから殺して奪った剣が勇者の剣だった   作:あああああ

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盗賊だから殺した

 気が付いた時には一人だった。

 生理的に植え付けない程不衛生な街の端。貧民街(スラム)に生まれ、親もなく生きてこれたのは子供を奴隷商に売って日銭を稼ぐクズがいたから、だろう。最初の記憶はその男の喉を圧し折れた角材で貫いた所だが曖昧だが。

 貧民街(スラム)の連中には、人権は無い。国に払うべき税を収めぬ輩を国が守るわけねぇそうだ。かと言って働き口を探そうにも汚らしい貧民街(スラム)の住人を雇う奴なんて居ない。それでも、金は回る。

 警備隊が滅多に近づかないのをイイことに違法薬物に違法奴隷、密輸、違法違法違法、法を抜け出た娯楽のオンパレードだ。

 国を守る貴族の一部も利用してるってんだから世も末だよなあ。

 ある程度成長した奴は、そんな金を持つ奴らの下につくか、一般街との境に行ってゴミを漁るかして過ごす。後者は石とか投げられるぜ。それは流石に衛兵も注意するが。

 ちなみに貧民街(スラム)の人間が犯罪犯したら裁判無しの問答無用でその場で罰を受ける。囚人の監視も飯もただじゃねえってことだ。世知辛いねぇ。とはいえ殺していいってわけじゃねぇ。それを勘違いした奴と喧嘩したなら事情聴取で飯だけもらえたりすることもあるがそれを目当てにわざとちょっとした喧嘩を繰り返し続けた奴が二度と帰ってこなかった。

 ここはそんな場所だ。何時だって死と隣り合わせ。死神の足音は誰の耳に聞こえるか分かったもんじゃねえ。生き残るには、己を脅かす全部を打ちのめすだけの力が必要だ。

 そうして力で得た金で飯を買って、街から出た奴等がやるのは盗賊や山賊。まあ冒険者崩れや騎士崩れなんかの戦闘のプロの同僚に殺されることの方が多いんだが。たまに居るんだ、そいつ等を逆に殺す奴。

 そう、俺だ。

 

 

 

 

「ちっ、しけてやがんなあ」

 

 この国では珍しい異国の特徴である黒髪をした青年は戦利品を見て舌打ちする。芸術品よりも飯こそが必要なのに運んでいるのは価値の解らぬ芸術品ばかり。

 裏市にでも売れば金の足しにはなるだろうが、売上価格の10分の1も貰えまい。

 そんな事を考える青年に地に額をこすりつける男性がいた。

 

「ぜ、全部差し上げますから、何卒、何卒命ばかりはお助けぉ!」

「あぁ? ざけんな、んなことしたら直ぐに騎士だの冒険者だのを呼ぶだろうが」

「そ、そんなことしません!」

「信じるわけねぇだろ。よっと……」

 

 足を降れば頭がパキャリと砕け散る。青年は死体を荷馬車に放り込むと馬を操り崖に向かう。後は馬ごと蹴り落とす。

 死体が見つかる頃には森の魔物達が死体を汚く喰い散らしてくれる事だろう。

 

「結局飯は護衛と証人分だけかよ。ああ、割に合わねえ」

 

 働け働け言う奴に限って働くから場所を紹介しろと言っても黙り込む。雇う気がないくせに仕事している俺達はお前と違って偉いだろとか言う奴も居る。

 そんな奴等を全員ボコボコにして、少年は金を得る方法を覚え、青年は盗賊になった。

 森の魔物を殺した方が肉や毛皮を得れるが冒険者達と鉢合わせて27人ぐらいぶち殺して騎士団壊滅させて、その間に攻めきた他所の国に国が滅ぼされる際にその国の連中を殺しながら包囲網を出たのは記憶に新しい。顔見た奴等は全員殺しておいたから今の所追手はない。

 他所の国なら働けるかもと思ったが青年の顔には昔失敗した際に刻まれた犯罪者の入れ墨があるから無理だった。

 

「働け働け言うくせに働けねぇようにするから働き手がふぇねえんだよなぁ」

 

 いっそ鉱夫にでもなろうか。

 飯はまずいらしいが三食出るらしい。いや、どうせ監督や同僚と揉めるだろう。第一自分みたいな犯罪者が送られる採掘所など頻繁に魔物が出たり落盤がある場所に違いない。生き残れる自身はあるが、働きに金が見合わないこと確実だ。

 さっさと家に帰るか。

 因みに家と言うのは洞窟だ。正確には遺跡だ。なんかずっと光ってる宝石みたいのがあるから照明代わりに使っている。

 あそこに住んで一年。そろそろここも離れ時かもしれない。壁にくっついてるけど、周りの岩削って持って行かうか。などと考えながら帰り、青年は眉根を寄せた。

 

「…………何だぁ、テメェ等」

 

 知らない男女がいた。数は4。ギンギラ輝く白銀の鎧を持った黒髪の青年に、修道女姿の女に女騎士に魔道士風の女。どいつもこいつも豪華な装備。上級冒険者………にしては弱い。貴族のボンボンか?

 

「え? えっと、君は?」

「アキト様! お下がりください、あの入れ墨……犯罪者です!」

「盗賊の類か。よもやこの様な場所に現れるとはな」

「魔族にお金でも積まれたのかしら? どっちにしろ、わざわざ声をかけるなんて愚かね」

 

 少年はともかく、女共は敵意と殺意を向けてくる。つまり敵だ。ここ最近女を抱いてなかった。二人は殺して残った奴は犯して殺そう。

 

「と……」

「なっ!?」

 

 青年の殺気が漏れたのか、斬りかかってきた女騎士の剣を素手で受け止める。左から来た刃を右手で受け止めたのに、傷一つついていない。

 

「っ! 闘氣使いか!」

 

 目を狙い迫ってきた親指から逃げるように距離を取る女騎士。闘氣と呼ばれる力は、人間の生命力を活性化させて行う高等技術。夜目を聞かせたり長時間水の中で活動したり、攻撃を飛ばしたり本人が飛んだりと色々出来る。鎧に纏わせれば革鎧すら鋼鉄の鎧に、達人ならば武器に纏わせれば粗雑な剣が名剣に匹敵する性能を発揮する。

 己自身に纏うのは、その技術の中でも更に高等な技。犯罪者風情が行えると思っていなかったが、次は油断しない。女騎士もまた、闘氣を剣に纏わせる。

 闘氣使い同士の戦いで雌雄を決めるのは何も闘氣の練度だけではない。扱う武器が強力であればあるほど、攻撃力もます。木と鉄ならば、当然鉄が勝つ。

 

「援護を!」

「任せて!」

「ま、待ってくれ!」

 

 女騎士の言葉に女魔道士が魔法を放とうと杖を構える。応戦しようとする青年。彼等に声をかけるのは、鎧を着た黒髪の青年、アキトと呼ばれていた男だった。

 

「人間同士で争うなんて、間違ってる。ここには生活後もあった………貴方は、ここに住んでるんじゃないですか」

「お〜。そうそう、俺はここの住人。テメェら侵入者、おわかり?」

「ふざけたことを! それでも貴様が犯罪者である事に変わりはない!」

「待ってくれって! 一度犯罪を犯したら、二度と許されちゃ駄目なのか!?」

 

 良いこという、と青年はアキトを見る。一度犯罪者の烙印を体に刻まれれば、それがどんなに生きるのに困っていようと二度と日の目は見られない。それがこの世界の常識、子供でも知ってる事実。それに逆らおうなんて中々熱いやつだ。

 

「こんにちは………俺は、アキトって言います」

「アキト様!」

「アキト、よせ!」

 

 女達が止めるがアキトは青年に近付いてきた。

 

「家を勝手に荒らして、ごめんなさい。俺には、この剣がどうしても必要だったんだ」

 

 そう言って見せてくる剣。なんか青白く発光してる。見覚えのある光に、壁の光る宝石へと視線を向ける。

 割れてた。青い、光ってもないガラス片が散らばってた。

 

「お前あれ、壊せたのか?」

「えっ? あ、はい……」

 

 自分は出来なかった。それを行ったという事は、こいつ見た目と違って、強い? そう思ったら、青年はもはや誰に求められない。

 

「───ハハッ!」

「えっ? がっ!?」

 

 反射的に殴っていた。反省はしない。何故なら、この後はどうせ面白くなる。殺気を向けてくる3人の女達を見て、そう思ったからだ。

 

 

 

 

「つっまんな……」

 

 瞬殺だった。女魔道士が放った魔法の炎は青年に制御を奪われ女魔道士を焼き焦がし、女騎士が修道女の支援を受け強化された斬撃は空間をも切り裂く威力を得て放つも、上回る威力の青年の手刀に空間と女騎士ごと刳り消された。

 修道女は祈りにより天使を呼び出し山々を更地に変える神罰の光を顕現させるも光の中から少し焦げた青年が飛び出し目の前で天使がバラバラに引きちぎられ心がポッキリ折れ、犯された。最後の黒髪の青年が気絶から目覚め迫ってきた。

 その拳は山河を揺らがし、その魔力は天を鳴動させる強さを持っていたが、彼には届かず胸を貫かれ、光の粒子になって消えていった。

 

「んだよ、雑魚ばっかじゃねえか………アジトもぶっ壊れちまったし。仕方ねえ、引っ越すか」

「私もついていってもいい?」

「あん?」

 

 唐突に気配が現れた。よもや自分も気づけず暗殺者かと思ったが、振り向くとそこに居たのは青白い髪をした少女。

 

「誰だてめえ」

「勇者の聖剣。でも、この心は一年も前からあなたのもの………ポッ」

 

 などと嘯き頬に手を当てる少女。変なの拾った。




女騎士
支援がなくとも空間さえ切り裂く人類最強の剣士。その剣は嘗て龍に占領された島を両断した。シャルティアぐらいなら瞬殺できる
支援を受けた人生最大の剣を手刀で上回れた。


女魔道士
最大攻撃規模は一刻を焼き尽くす程の最強の魔道士。たった一人に向ければフリーザさえ焼き付くせる炎を放つも魔力攻撃力が相手の魔力防御を上回れなかったどころか魔法を乗っ取ろられて山脈を焼く魔法にすら耐えれるはずの魔法防御力を突破され焼死した。


修道女
聖女様。最上位天使を召喚できる一人で大国の軍隊に匹敵する戦力。下級天使を勘違いしたとかじゃなくガチで最上位召喚したのに一方的に天使様殺されて心が折れたあと犯された。
サーゼクス・ルシファーが百体いても本人の聖なる光で滅ぼせる


勇者君(アキト)
上記の者達ですら救えない世界を救う為に神様の御加護をめっちゃ受けて召喚された剣道全国優勝者。聖剣取りに行く序盤のクエストで死亡。哀れに思った神様の計らいで現実世界に帰った。現実世界では今度こそ守れように父に頼み祖父に弟子入りして妖魔と戦う日々を送り富士の標高を日本最下位に変えた。白面の者なら一撃で魂ごと切り避ける。


主人公(カイン)
最強。戦いが好きだが弱い奴をプチプチ潰すのは嫌いなので軍を先向ければ3回ぐらいは逃げてくれる。4回目以降は地表ごと消し飛ばす。


聖剣ちゃん
初代勇者時代、権威と力を求めた人間の汚さを見せつけられ勇者に力こそ貸すものも人格は表に出て来なくなった。挙げ句前勇者と神々に封印されてグレた。人類? 勝手に滅べ。因みに主人公が封印が破壊出来なかったのは一年前なので今なら指一本で出来る。
自分が封印されてる遺跡をきれいにしてくれたり宝石表面を磨いてくれたりした主人公に懐く。
天地を分ける剣の2倍ぐらい強い


魔王
『よく来たな勇者よ、歓迎するぞ』と言うためにくす玉作ってた所勇者の気配が消えて困惑してる。
神々が作った人類総数管理兼信仰補助用敵対システムが魔王の正体だがバグが起こって神々より強くなれないセーフティが外れている。普通のファンタジー世界なら2秒で焼ける


神々
人もバグ、魔王もバグ。ぴえん
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