偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら 作:身勝手の極意
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そのままブラック海賊団でいこうと思います!!
ブラックが感激するのも当然だろう。世界で初めてにして唯一、
その船を、敬愛する師から託されたのだから嬉しくないはずがない。交差させた薙刀を背後にシンプルな髑髏マークと、"DEMARO・BLACK"と描かれた黒い海賊旗も、レイリーからの嬉しい贈り物だ。しかも今日の日の為にメンテナンス済とは、冥王様々である。
ルスカイナ島には1週間ほど滞在。ブラックも1年ぶりにルフィに再会し、弟弟子の実力がどれ程のものか確かめたり、レイリーからコーティングの技術を叩き込んでもらったり、キャベツがルフィに戦いを挑んだり、ブラックとエースが海賊団を立ち上げたことを報告し、ヤマトとキャベツを紹介したりと楽しい一時を過ごし、ブラック達はオーロ・ジャクソン号に乗って出港した。
ちなみに、冥王レイリーと初対面だったエースだが、挨拶はしたものの一切目を合わせようとはせず、ブラックから拳骨を食らい、そんなエースにレイリーは苦笑いを浮かべていた。
「オーロ・ジャクソン号の乗り心地最高だなァ。師匠には頭上がんないな本当に。とりあえずどこに行こう?なァ、どこに行こうかオーロ・ジャクソン。どこ行きたい?楽しみだなァ。行きたい所がありすぎて困るなァ」
「本当に嬉しそうだなァ、黒吉っちゃん。
ふふ、あんなに喜んで可愛いなァ」
ルスカイナ島を出港後、ブラックは今、満面の笑みを浮かべている。
この1年間、冒険行きたい病を必死に抑え込んでの
鼻唄を歌いながら、少年のように瞳を輝かせるブラックに、ヤマトも頬を緩ませている。
ただ、嬉しくて有頂天になるのは仕方ないが、同時に悩ましい問題があった。
「おい、浮かれてるとこ悪いが、船長、ヤマト──オレ達にはまずやらなきゃならねェことがあるぞ!!」
「エースの言う通りだブラック!
冥王からロジャー海賊団の船を頂いたのは有り難いし、嬉しいことだ。美しいこのボクに相応しい船だ!
だが、現実的に考えて
そう、エースとキャベツの指摘通り、まだたった4人しか在籍していないブラック海賊団に、オーロ・ジャクソン号は大きすぎるのである。
エースはオーロ・ジャクソン号に乗ることを躊躇していたが、ブラックの嬉しそうな笑顔を見てしまい、今はもうどうにか受け入れているようだが、いくら強くなったといえど、いくら凄い海賊船といえど、たった4人でオーロ・ジャクソン号に乗って新世界入りするのはあまりにも危険だと至極真っ当なことを指摘している。
今は無風海域"
それに何より───1年前はエースもたった1人で
ブラックは"白ひげの後継者"、"赫い皇帝"と恐れられる5人の皇帝の内の1人で、エースは海賊王の息子。皇帝の座を狙う海賊達は多く、ブラック海賊団の存在が公になれば、五皇の中で真っ先に狙われるのは間違いなくブラックだろう。理由は言うまでもなく、ブラック海賊団が少数精鋭すぎるからだ。個々の実力は確かに高いが、船員は船長含めたったの4人。傘下の海賊団もいない。
人海戦術を駆使して挑まれたら、さすがのブラック達でも危ういはずだ。もっとも、これは仕方ないことなのかもしれない。ブラックは元々単独行動を好み、これまでたった1人で新世界を航海し続けてきた。ブラックの基準が他と違うのは当然で、たった4人でもどうにかなるんじゃないかと思ってしまうのはその弊害だろう。
「まずは仲間探しからだ」
「最低でも20人は欲しいところだな。
ボクの部下達を国に返さなければここまで悩まずに済んだものを」
だからこそ、ブラック海賊団がまず第一にやるべきは仲間探しだ。キャベツは部下達を国に返したことを悔やんでいるが、今となってはもう仕方ない。気持ちを切り替えて、新たな仲間を探すしかないだろう。
「ちょっと待った!!」
しかし、ブラックはここに来て異議を唱える。
「20人は多すぎる!あと2人くらいでいい!」
ブラック海賊団は6人程度の超少数精鋭でいいと口にする。当然、それでは戦力もオーロ・ジャクソン号を操る人数も少ないとエースが抗議するわけで…。
「少なすぎる!!」
「オレはお前達の力を信じている!オレ達4人ならどんな強大な敵にも、圧倒的な数にも負けない!!」
しかし、ブラックがここまで自分達の力を信じてくれているのだと豪語されてしまったら黙るしかないというか、テレるというか、ヤマトは頬に手を当てながらくねくねと嬉しそうにしており、キャベツも満更ではなさそうだ。
エースに至ってはため息を吐きながらも頬を赤く染めている。
ただ、問題は解決していない。
「オレにイイ考えがある!
仲間はあと2人くらい!けど、その代わりに
そしてブラックが初めて船長命令を行使する。ブラック海賊団は増えたとしても6人の超少数精鋭。船員達の命を預かる船長らしからぬ行動かもしれないが、これは仲間達を心から信じているから…。それと、己の力に対する絶対的な自信か…。とにもかくにも、ブラック海賊団は五皇の中で最も人数が少ない海賊団になるだろう。
その島には、ブラックがペットとして飼いたい動物がいるのだという…。ただ、ペットを飼ったからといって、オーロ・ジャクソン号を操る為に不足している船員の解決になるのだろうか…。
「おォ!お前達ッ──元気にしてたか!?」
そのペット候補の姿を捉えたブラックが喜びの声を上げて駆け寄っていく。
この島は、常に暗雲が島全体に垂れ込む湿地帯の島。クライガナ島、シッケアール王国跡地。かつてシッケアール王国が統治していたが、8年前に長らく続いていた内乱で滅んだ王国だ。
ブラックがこの島を訪れたのは6、7年前だっただろうか…。まだ血と煙の臭いが強く放たれており、死体が足の踏み場もなく転がっていた。まさしく地獄絵図。
そんな血生臭い場所で、ブラックは出会った。賢いヒヒ達に…。
「や、やはり、ブラックが飼いたいというのは"ヒューマンドリル"のことか!?」
「キャベツ、知ってるのかい?」
「この島を目指していると聞いた時からまさかとは思っていたが…。ヒューマンドリルは、人間のマネをして学習するとても賢い"ヒヒ"だ」
ブラックを覚えていたのか、再会を喜びブラックと戯れるヒヒ達。だが、そんな和やかな様子ながらも、ヒヒ達は剣を携え、防具を身に纏い、戦い慣れた気迫を醸し出している。
「コイツら──強ェな」
エースもヒヒ達の強さを見聞色の覇気でしっかりと感じ取り、なるほどブラックがペットとして飼いたいと言っていたのはこういうことだったのかと理解する。
ヒューマンドリルは穏やかな人間のそばにいれば、人間のマネをして学習するという習性から穏やかに育つというが、このヒューマンドリル達は内乱のせいで、凶暴な人間達を見て育ってしまい、武器の扱い、戦いの技術をも学び、森の戦士と化してしまったのである。
人は武器と知恵故に動物に勝ってきた。しかし、動物が武器を取ったらどれだけ強いのか───ヒューマンドリル達は、その恐ろしさの証明だ。
もっとも、ブラックによって全員叩きのめされてしまったのだが、それはヒューマンドリル達の様子からも一目瞭然だろう。主従関係が完全に出来上がってしまっている。
「確かに、賢いヒューマンドリルならば、ペットとして飼いつつ、雑用業務を任せられるな」
「でも、この子達にばかり雑用は任せられないから、ボク達も手伝わないとな!」
「このボクが雑用させられるだと!?」
最初はどんなペットを飼うつもりなのかと心配してた他の一同は、ヒューマンドリルならば問題なしなのではないかと納得しつつあるようだ。
もっとも、ブラックは雑用の全てをヒューマンドリルに押し付けて奴隷のように扱う気はないだろう。
「お前らオレ達と冒険に行こうぜ!!」
それと、何だか楽しそうな気がするなど、そんな軽い気持ちなのではないだろうか…。
4人の人間と、ペットに海の悪魔等大型の海王類達と賢いヒューマンドリル達。実に愉快な海賊団だ。
「まァ、一度言い出したら聞かねェしなアイツは。
とりあえず納得するしかねェか」
エースも渋々だが、ブラックの船長命令に納得する。それはきっと、一見ふざけた人選ならぬペット選びではあるが、決して無駄なことはしないのがブラックだからだ。
「よーし、ならさっそく──ッ!?
お前らッ下がれ!!」
しかし、新たなペット達を飼っての楽しい冒険の始まりかと思いきや、この島にはとんでもないバケモノが存在していたようだ。そのバケモノが今ここに猛スピードで現れ、ブラックへと襲いかかってくる。
ホルスターから小型化した"むら雲切"を抜き取り、巨大化させてブラックは構えを取る。
そして覇気を纏わせた薙刀を一閃。薙刀と
「とんでもねェのが現れやがったな!」
「それはこちらのセリフだ」
得物は共に
「ブラック!!」
「あ、あれはッ、美しい剣士たるボクが超えるべき剣士!!」
「え!?あ、あれが大剣豪──"鷹の目"ジュラキュール・ミホーク!?」
この島に世界最強の剣士がどうしているのか…。
「とんでもない怪物が上陸したと思い確認しに来てみれば、まさかお前とはな──"赫い皇帝"デマロ・ブラック。
この島にいったい何の用だ?」
「その言葉そっくりそのまま返すぜ。
何故、七武海のお前がこの島にいるッ!?」
いったい誰が予想していただろうか…。世界最強格の海賊"五皇"の1人と、世界最強の剣士が激突することを…。いや、誰も予想などできたはずもない。
これは予期せぬ邂逅で、奇跡に近い。
「しばらく世間から姿を隠していたかと思いきや、頂上戦争の時以上の覇気だ。
どうやら、ただ大人しく身を隠していたわけではなさそうだ。それに、面白い仲間を連れているな。まさか"火拳"まで一緒とは──くく、
「オレの話聞いてる!?」
目にも止まらぬ速さで衝突する薙刀と黒刀。
エース、ヤマト、キャベツの3人も、ブラックと鷹の目の攻防をただ固唾を呑んで見守っている。
戦っている当の本人である鷹の目はどこか楽しそうな───最高の獲物を得たかのような表情を浮かべながら黒刀を振っており、実に活き活きとした様子だ。
「さすがは五皇の1人。素晴らしいぞ、ブラック」
「いや、だからさ…どうしてこの島にいるのか聞いてるんだけど。なァ、何で?」
その言葉に鷹の目は答えることなく、強烈な斬撃を飛ばしてブラックへの追撃をやめない。どうやら久々の強敵に、鷹の目の闘争本能に火が点いてしまったようだ。
世界最強の剣士"鷹の目"ジュラキュール・ミホークは意外にも戦闘狂なのかもしれない。
「
「3日3晩お前と戦えと!?」
こうして、"赫い皇帝"デマロ・ブラックと"鷹の目"ジュラキュール・ミホークの戦いは本当に3日3晩続いた。
2人の戦いの最中、また別の来訪者が2人現れたものの、その2人が何者なのか───エースはその内の1人を知っており、鷹の目がこの島にどうしているのか、その者達の口からエース達に告げられたようだ。
人知れず勃発した世界最悪と世界最強の戦い。
それは、隻腕となる前の"赤髪"と鷹の目の伝説の戦いの日々を彷彿とさせる程のものだった。
☆
クライガナ島で奇跡的に勃発した世界最悪の犯罪者と世界最強の剣士の3日3晩の大激突。残念なことに、これを知るのはほんの数人と数十匹のヒューマンドリルのみ。
五皇の1人に数えられるブラックと、五皇クラスの実力者である世界最強の剣士の想像を絶する戦いに、エース達は己がまだまだ弱いことを痛感させられた。
それと同時に、これが己達の船長なのだと、ブラックと共に歩めばどんな困難も必ず乗り越えられると確信し、船員の少なさなどもう気にする必要ないと思うに至ったようだ。己達も強くなればいい───ただそれだけだ。
ちなみに、ヒューマンドリルをペットとして飼うことに反対意見はないだろう。
「なるほど、ヒューマンドリルをペットとして飼おうと思い、この島にやって来たと…。とんでもない物好きがいたものだな」
「怨念まみれのこの島を根城にしてるアンタの方が物好きだと思うんだが…あ、このワイン美味ェ」
エース達が決意新たに、もっと強くなることを心に誓ったことなど知らず、ブラックは鷹の目と酒を酌み交わしている。
体の至る所に、互いに斬り傷を作りながらも決着はつくことなく、昨日の敵は今日の友ということだろうか…。もしかしたら、今後はブラックと鷹の目の決闘の日々が幕開けするかもしれない。
「それにしても、アンタが
「己を超える剣士を己の手で鍛える。
これがまたなかなか面白くてな」
「麦わらの一味は面白い集まりだからな。アンタが期待するのも理解できる」
それと、クライガナ島には鷹の目の他に、麦わらの一味の剣士"海賊狩り"ロロノア・ゾロがおり、1年前から鷹の目に弟子入りしているとのことだ。1年前にシャボンディ諸島で散り散りになった一味だが、冥王レイリーが言っていたように、どうやら皆が無事であろうことにホッと胸を撫で下ろしていた。ブラックにとっては、ニコ・ロビンが無事かどうかが最も心配で気になるところだろうが、ブラックの勘が大丈夫だと告げている。
「あと1年──しっかり鍛えてやってくれ。
麦わらの一味にはオレも期待してるからな」
「ふッ、五皇の
ちなみに、そのゾロは現在、キャベツに戦いを挑まれている。ゾロもキャベツの人気を霞ませてしまった憎き要因の1人のようで、敵認定されているようだ。
エースとヤマトはキャベツがやり過ぎないか見張りをしつつ、ヒューマンドリル達と交流を深めており、実は覇気を使えると知り唖然としていることだろう。
鷹の目とゾロの修業を見て、それを真似て会得したそうだ。恐ろしいにも程がある。
「しかし、お前が火拳を仲間にしていたのには驚いた。
海軍と政府も、血眼になって探しているお前達がまさか一緒にいるとは想定外だろう。公になれば激震が走るぞ」
「だろうな」
鷹の目がゾロを弟子にしていたことにブラックが驚いた以上に、鷹の目はブラックがエースと海賊団を立ち上げていたことに驚いていた。しかも、"百獣のカイドウ"の娘まで仲間にしていると知った時は、"
「恐ろしい海賊団だ。
だが、ヒューマンドリルを十匹程連れてくのは構わんが、少なすぎるな」
その一方で、鷹の目もブラック海賊団の恐ろしさは認めつつも、人数が少なすぎることは気になるらしい。ブラックのことを新しく得た喧嘩友達だとでも思っているのか、そう簡単に消えてもらっては困るようだ。
「けどこれ以上は増やしたくない。
せめてあと2人。内1人は船医がいい」
「船医か…。
ふむ、なら1人イイのがいるが──連れていくか?」
「え?」
そんな鷹の目からのまさかの紹介。
「"天才外科医"ドクトル・ホグバックから医学を学んだらしく、腕は確かだ。やかましい女ではあるが、期待に応えてくれるはずだ」
「あの天才外科医に医学を教わったって、そりゃあ凄ェな。け、けど、いいのか?」
「その女が
大激闘の後に、ペットだけではなく船医まで…。
どうやら、昨日の敵は今日の友というのは本当らしい。
「五皇の1人のお前と一緒に航海すれば、
だからモリア様が見つかる間だけ仲間になってやる!私のことをちゃんと守らないと許さないからな!!」
彼女は"ゴーストプリンセス"ペローナ。元"王下七武海"ゲッコー・モリア率いるスリラーバーグ海賊団の幹部だったらしい。
頂上戦争で戦死したと報道されたゲッコー・モリアが、まだ生きていると信じており、モリアを見つけ出すことを目的としているようだ。その目的を果たす為に、鷹の目からの紹介で彼女はブラック海賊団に船医として加わることを一時的に、目的を果たすまでの間ということで了承してくれた。
「安心しろ。必ず守ってやる。
ってことで、よろしくなペローナ」
「そ、そんな甘い言葉に騙されないからな!
け、けどちゃんと守れよ!!」
5人目の仲間はツンデレ。また面白そうなのが加わった。
3日ぶりになってしまって申し訳ないです!
5人目の仲間で船医誕生となったわけですが、ペローナを船医にして仲間入りさせるのは決めてたけど、描くのに手間取ってしまった!!
天才外科医から医学教わってたらしいからね!!けど、ペローナ分かってる?ブラックはモリアを見つけ出すまでという一時的の入団を認めたけど、ブラック海賊団に入ったが最後、海軍と政府からは、君も有害因子認定されて、今までよりも人生ハードモードだよ。
ヒューマンドリルを十匹程ペットとしてゲット!
ゾロの修業見て覇気まで覚えた恐ろしいヒヒ達。多分、コイツらが船大工になってくれる。何と頼もしいペットだ!!