偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら   作:身勝手の極意

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知的クールビューティー VS ボクっ娘武闘派ビューティー……いざッ、開戦!!

3月後半から4月はやっぱり忙しい!!遅れた言い訳だぁぁぁ!!

すみまっせん!!



東の海の諺

 

 

 世界最弱の海とされている東の海(イーストブルー)には、このような諺がある。

 

 "恋はいつでもハリケーン"。

 

 その諺は、突然の恋であったり、抑えきれないほどの強大な恋をしている際に使うとされている。

 

 ただ、生まれてからデマロ・ブラックに出会うまで"ワノ国"から一歩も出たことがないヤマトがこの諺を知っているはずがない。しかし、今のヤマトの想い───ブラックに対する想いはまさしくこれだろう。

 

 

「黒吉っちゃん。ボクね、黒吉っちゃんが大好きだよ」

 

 

 "おでん"になることを夢見て生きてきたヤマトにとって、夢以上に大切な存在がブラックなのである。

 

 海軍大将・藤虎との戦いの最中に、ようやくこの想いを自覚したヤマトは、藤虎をキャベツに任せて自身はブラックのもとへとやって来て、想いを伝えると同時にブラックを抱き締めている。何と熱烈なことか…。

 

 

「ヤマト?いきなりどうしたんだよ…」

 

「黒吉っちゃんが大好きすぎて、ボクどうにかなっちゃいそうなんだ!ねェ、黒吉っちゃん…ボク、死ぬまで黒吉っちゃんのそばにいていい?」

 

 

 これはもう告白というよりも、逆プロポーズだろう。

 

 さすがのブラックもヤマトからの逆プロポーズらしき言葉に驚いており、すぐに言葉が出てこない様子だ。いや、ブラックがどう返答してくれるのか不安な様子のヤマトに、ブラックの胸がときめいているかもしれない。

 

 

「ねェ」

 

 

 そんな状況のなか、ずっしりと重く乗しかかる、ブラックですら身の危険を感じるほどの声が響き渡る。

 

 そして、その声の主とバッチリと目が合ってしまったブラックは、かつてない恐怖を感じていた。

 

 

「ロビ──ッ!?」

 

「少し黙っててくれるかしら──ブラック」

 

「ハイ」

 

 

 ヤマトの行動(邪魔)によって中断されてしまっていたが、ブラックはニコ・ロビンとの再会を果たしていた。その真っ只中だった。ブラックにとっても、ロビンにとっても嬉しい再会だったはずだ。それが、ヤマトの登場で一変してしまい、ロビンは今───美しい笑みを浮かべ(目は一切笑っていない)ながらブラックを黙らせてしまった。

 

 美人が怒ると怖いというのは事実である。

 

 よく見ると、ロビンと共に行動していたらしい革命軍の者達は距離を取っており、ロビンが怒る姿を見るのは初めてではない様子だ。

 

 五皇すらも黙らせる美女。それがニコ・ロビン。

 

 

「ん?君は…誰だい?」

 

 

 そして、ようやくヤマトがロビンの存在に気が付いたらしく、ブラックを抱き締めていた腕を緩めた。ただ、緩めるだけでブラックを放すことはない。

 

 

「私はニコ・ロビン」

 

「ニコ・ロビン?その名前どこかで…あ!黒吉っちゃんの()()()()()()()さんか!!」

 

「そう…ブラックからはそんな風に聞いてるのね。

 憧れの女性の娘…ねェ」

 

 

 ブラックの背筋を冷や汗が伝う。金獅子以上に恐ろしい存在がブラックの前にいる。

 

 ロビンにとって、憧れの女性の娘というのはあまり好ましくない言葉で、彼女が不機嫌になるのは仕方ないことだ。決して、ロビンが母親───ニコ・オルビアを嫌っているわけではない。ブラックに1人の女として見てほしいという、女としてのプライドといったところか…。

 

 それと、ロビンが危惧していた存在(ヤマト)に、ブラックがそのように説明していたのが気に入らないようだ。

 

 

「それよりも…あなた──ブラックをいつまで抱き締めてるのかしら?」

 

「いつまでも!

 それに、ボクは君に対して強い危機感を抱いているんだ!絶対に黒吉っちゃんを放したらダメだって、そんな気がする!だから絶対に放さない!!」

 

 

 今、ロビンとヤマトの間で火花が散ったような…。そう見えた者は多いはずだ。いや、ここにいる者達全てにそう見えたのではないだろうか…。

 

 

「えー、えっとな、ヤマト。

 ロビンとは久しぶりに会ったから、少し話をさせてもらいたいんだが…」

 

「!

 ふふ、ブラックったら、そうよね。

 せっかくこうしてまた会えたのだから、私とゆっくり話したいわよね。ええ、お話しましょう。ただ、これを機にもっと()()()()()なんてどうかしら?」

 

 

 この状況に堪えられなくなったのか、ブラックがどうにかその場を収めよう口を開く。

 

 元々は、ヤマトが割り込んだ形な為に、普通なら間違った対応ではない。ロビンもそれに便乗するかのように、そしてブラックが自分(ロビン)を優先してくれたからなのか機嫌を幾分か良くしたロビンは嬉しそうにしている。親密なお話というのがナニを意味しているのか気になるところではあるが…。

 

 ただ、ブラックの対応は今回に至っては悪手だ。

 

 

「黒吉っちゃん…」

 

 

 ヤマトが泣きそうだ。

 

 瞳を潤ませたヤマトに、ブラックは心臓を鷲掴みにされる。色んな意味で…。

 

 

「ブラック?」

 

 

 そしてまた不機嫌になるロビン。

 

 しかし、ブラックはもう恐れを抱いてはいない。聡明な美女であるロビンからは想像もしていなかった新たなロビンが見れたのだ。可愛くて仕方ないだろう。

 

 

「ハッ!?

 キャベツが大将・藤虎と戦ってるんだった!オレちょっと加勢に行ってくる!!」

 

 

 もっとも、ロビンとヤマトが可愛いく思えてしまうだけであって、解決策など思い浮かんではいない。

 

 結果としてブラックが取った行動は、情けないことこの上ない───逃亡だ。

 

 

「ブラック…私と話したいんじゃなかったの?」

 

「黒吉っちゃん、ボクを置いてどこに行くんだい?」

 

 

 ブラックといえど逃げ切れるはずがないのだが…。ブラックの両肩には、ロビンとヤマトの手が置かれており、ずっしりと威圧感が乗しかかっている。

 

 きっと、金獅子との戦いの方がまだ楽だったと思えていることだろう。

 

 

「キャベツが戦ってるしさ。

 そ、それに、オーロ・ジャクソン号も心配だし、バルトロメオ…まァ、アイツは大丈夫だろうけど、()()()()()()()だし、ちょっと様子見に行こうかなって」

 

 

 そして、ブラックは自らどんどん墓穴を掘っていってしまう。

 

 

「ペローナ…ねェ。

 まさか、あのゲッコー・モリアの仲間だった女を仲間にしてるとは思わなかったわ。

 ブラックは、年下の可愛らしい女が好みなのかしら?」

 

「へ!?」

 

「黒吉っちゃん、ペローナのことが好きだったの?」

 

 

 最早、ブラックですらもお手上げ状態。寧ろ、ブラックが何かしようものなら全てが悪手になりそうな───底無し沼にでもハマったかのような状態だ。しかも、ペローナまで本人が知らないところで巻き込まれてしまっており、可哀想である。

 

 

「ヤマト」

 

「ニコ・ロビン、どうしたんだい?」

 

 

 ロビンが真剣な表情をヤマトに向け、ヤマトもロビンに真剣な表情で返す。何かを決意したような表情だ。

 

 

「あなたのことはまだ納得したわけではないけれど、私がブラックと一緒にいれない間は、ブラックのことを任せるわ」

 

「ボクも君の存在を受け入れきれたわけではないけれど、黒吉っちゃんのことは任せてくれ」

 

 

 ロビンとヤマトにしか分からない内容の会話で、2人は固い握手を交わす。

 

 

「負けないわよ」

 

「ボクだって負けない」

 

 

 とりあえず、ロビンとヤマト間での問題は一時的のようだが、解決したようだ。

 

 

「さァ、それじゃあ──お話しましょうか、ブラック」

 

「3人でゆっくりと話そうか、黒吉っちゃん」

 

 

 とはいえ、ブラックが解放されるわけではない。

 

 

「ロビン、ヤマト…オレは君達の笑顔が大好きだ。だから笑ってくれないかな?」

 

「ふふ、誰のせいだと思ってるのかしら?」

 

「黒吉っちゃん、ボクは本気なんだよ?」

 

 

 ロビンとヤマトという女の底無し沼にハマってしまったブラックは一生脱け出すことができないかもしれない。自由を追い求めるブラックを、世界で唯一縛りつけておくことができる女達───恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海軍本部大将・藤虎の能力を前に、無能力者でありながらどうにか渡り合っているキャベツではあるが、さすがに大将が相手ではまだ厳しいようで、満身創痍の状態だ。

 

 そもそも、重力という防ぎようのない攻撃が厄介極まりなく、隕石まで宇宙から呼び寄せるのだから、それを相手にキャベツはよく戦っている。寧ろ称賛されるべきだ。

 

 

「はあ、はあ…ッ、ボクは負けない!!」

 

「さすがは、ブラック海賊団の四強の1人…まだ倒れやせんか」

 

 

 敵ではあるが、藤虎も感服するほど。

 

 

「"ロンメルのカマイタチ"。厄介な夢遊病も完治したのか、アンタが誰彼構わず斬る悪癖も最近はまったく見られず…。今もその様子はまったくなし。

 普段は一般人に危害を一切与えていなかったみてェで…今のアンタが海兵だったらどれだけ良かったことかぁ…」

 

「世界政府の下に…況してや、"天竜人"の傀儡になるなどゴメンだ!!」

 

 

 キャベツがもし海軍に属していたら、大将にもなれていたはずだ。一般市民───特に女性達から、海軍のアイドルとして崇められる存在になっていたはずだ。立場が違うだけで、今とあまり変わりないが…。

 

 ただ、キャベツが海軍に属することはない。キャベツもまた自由を求めており、誰かの下に付くのを望んでいない。

 

 

「ボクはブラック海賊団のキャベンディッシュだ!!」

 

 

 ならば何故、ブラック海賊団に属しているのか…。それは何だかんだで居心地がいいからだろう。

 

 船長の座を奪うなどといつも口にしているが、実際のところはもうそのつもりはまったくないはずだ。

 

 彼は、ブラック海賊団の"特攻隊長"キャベンディッシュだからだ。

 

 

「よーく言った──キャベツ!!」

 

「んなッ、ブラック!?

 金獅子はどうした!?」

 

 

 そして、仲間の危機に頼れる船長が()()()()とした様子で登場だ。

 

 

「金獅子は倒した」

 

「そうか。だが、お前をそこまで()()()()とはさすがは金獅子といったところか」

 

 

 言っておくが、ブラックがここまで疲れ果てているのは、金獅子との戦いの影響ではない。ブラックもあまり話したくないだろう。敢えて何も言わずにいる。

 

 ロビンとヤマトにこってり搾られてここにやって来たようだ。逃げてきたと言うべきか…。唯一の救いは、ロビンとヤマトが揃って、どっちが大切なのか聞いてこなかったことだろう。ただ、ブラックの過去(恋愛経験)を洗いざらい2人に話さなければならなかったようだ。

 

 ブラックは冒険家兼トレジャーハンターだったこともあり、一つ所に長くとどまることのない生活を送ってきた故か、数年単位、況してや数ヶ月、数週間単位の恋愛などしたことがなく、一夜限りであったり、最長数日間の関係ばかりだったようだ。まともな恋愛経験はほぼ未経験といっていいだろう。体だけの関係なら経験は多く数知れず、爛れた関係(経験)に於いては群を抜いているかもしれない。さすがは五皇。

 

 行かないでと呼び止められた経験も多くあるらしいが、ブラックはその度に聴こえぬフリをして冒険を優先していたそうだ。最低である。海賊らしくはあるが…。

 

 

「あの金獅子を倒すとは…ブラック海賊団がロジャー海賊団の再来と呼ばれんのも、間違っちゃいねェらしい」

 

 

 そう、ブラックは海賊なのだ。世界で最も自由な男なのだ。

 

 

「キャベツ、とりあえず戦いは終わりだ」

 

「ま、まだ藤虎を倒してないぞ!?」

 

「これ以上暴れんな」

 

 

 その自由な男ブラックは今、尻に敷かれているらしく、5分で戻ってこいとロビンとヤマトに言われているらしい。

 

 

「逃げるんですかい?」

 

「オレとお前が戦ったらどうなるか…それくらい分かるだろ?」

 

 

 ブラックと藤虎が戦ったら被害は増すばかり。そしてブラックは別の意味で危機に陥る。どちらかというと、ブラック的には後者の方が危機だ。

 

 

「キャベツ、行くぞ」

 

「はあ、仕方ない」

 

 

 こうして、東の海(イーストブルー)"ミラーボール島"での激闘は幕を閉じることとなる。

 

 現五皇"赫猿"デマロ・ブラックによるロジャー世代の四皇"金獅子のシキ"の討伐。この大ニュースは瞬く間に全世界に知れ渡ることだろう。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 事件は常に予想の斜め上を行く。

 

 場所は偉大なる航路(グランドライン)"バルティゴ"。またの名を"白土の島"。打倒世界政府を目的に暗躍する反政府組織"革命軍"の本拠地としているこの島にて起きた。

 

 

「ニコ・ロビン。

 君は美しいボクにこそ相応しい。ブラックではなく、()()()()になってくれないだろうか」

 

 

 革命軍の本拠地であるバルティゴに、何故かブラック海賊団もいる。

 

 東の海(イーストブルー)で起きた一件で、革命軍の幹部を助けてもらったことの他に、エースと革命軍の"参謀総長"サボが義兄弟かもしれないことが発覚したことで、ブラック海賊団は革命軍に招かれこの島にやって来ていた。

 

 ただ、ミラーボール島から引き上げる最中に、キャベツがロビンの美しさに一目惚れするという予期せぬ展開が起き…。

 

 

 

 

 

霹靂一閃

 

 

 

 

 

 その予期せぬ展開後、それからというもの事あるごとにロビンに求婚するキャベツに額に青筋を浮かべたブラックが、キャベツの顔面に飛び蹴りを叩き込む。

 

 

「ぐふッ、な、何をするブラック!!」

 

「イラッとしたから。つかロビンに触んな」

 

「ふふ、ブラックったら、もしかしてやきもちを妬いてくれているの?」

 

 

 ロビンとヤマトという美女2人に求められる羨ましいことこの上ない男───デマロ・ブラック。そのブラックは贅沢な身分でありながらも、やきもちを妬いていた。

 

 

「むゥ、黒吉っちゃんはボクが他の男に触られたら同じようにやきもち妬いてくれるかい?」

 

「…想像しただけでイラっときた」

 

「大好きだよ黒吉っちゃん!!」

 

 

 ブラックはどうやら、海賊らしくロビンとヤマト2人を恋人(後に妻)にすることを決意したようだ。決意したというよりも、開き直ったというべきだろうか…。ロビンとヤマト、ブラックがこの2人に優劣などつけられるはずもなく、男としては最低だが海賊らしく、その命をかけてニコ・ロビンとヤマトを幸せにするつもりらしい。つまり、ロビンをつけ狙う世界政府と、ヤマトを奪還しようとしているであろう百獣海賊団というか"百獣のカイドウ"との全面戦争も厭わないということだ。

 

 

「何故だッ!?

 ボクの方がブラックよりも美しいぞッ──ニコ・ロビン!!」

 

「ごめんなさいね。

 あなたには私よりも相応しい相手がいるわ。けど、私にはブラックしかいないの」

 

 

 恐らく、キャベツにとって人生で初めての失恋だろう。もしかしたら、自ら告白したのも初めてのことだったかもしれない。キャベツはブラック海賊団に加わってからというもの、何度も絶望を味わっているが、今回はその中でも一番の絶望かもしれない。

 

 己よりも強い者達。己の美しさにまったく興味を示さない乙女達。そして失恋。

 

 

「くッ、見ていろブラック!

 ボクは必ずッ──君からニコ・ロビンを奪ってみせる!!」

 

 

 船長の座を奪うこと以上に、熱い闘志をキャベツは燃やしている。もしかしたら、東の海の諺にキャベツも当てられてしまったのだろうか…。

 

 金獅子のシキとの激闘からかれこれ数日。ブラックが金獅子と戦っていたなか、海軍大将・藤虎と激闘を繰り広げていたキャベツは、同じく藤虎と戦ったヤマトと共に懸賞金が更新されている。藤虎に勝てはしなかったものの、懸賞金が大台(10億)を超えたのは、それだけ政府と海軍から危険視されているのだろう。

 

 そのキャベツが本気で、ロビンを狙っている。

 

 

「ロビンは絶対に渡さねェよ。ヤマトも誰にも渡さねェ」

 

「ふふふ、ブラックったら」

 

「黒吉っちゃん、えへへ」

 

 

 もっとも、キャベツがそれを達成させる日は永遠に訪れないだろう。

 

 ロビンとヤマトの間にも、もう敵対する意思は一切見られない。ロビンとヤマトを2人とも、オレの女にするという最低な(海賊らしい)ブラックの宣言に、彼女達もすっかり毒気を抜かれたのかもしれない。

 

 そして、彼女達の左手の薬指には、それぞれ3億ベリーの"ブラックダイヤモンド"の婚約指輪がいつの間にやら嵌められている。東の海の流行発信地であるミラーボール島で、ジュエリー職人を見つけ出して急ぎで作らせたようだ。荒れ果ててしまった島で、そのような状況で急遽そのような仕事をさせるとは鬼である。もっとも、ブラックは指輪代にプラスして、復興費用として何億ベリーかミラーボール島に寄付したとか…。さすがは元トレジャーハンター。貯蓄は莫大のようだ。

 

 

「うがあァァァ!

 ボクの美しさに目が眩まない女が存在するなんて!!」

 

 

 納得のいかないキャベツは吠えるしかなく…。

 

 

「そういうとこだと思うぞ、キャベツ」

 

「や、やっぱり守護神様は凄いべ!!」

 

 

 キャベツはペローナに駄目な部分を指摘され、バルトロメオは美女2人に囲まれるブラックを崇めている。

 

 

「それにしても、あなたの懸賞金──ついに、大台(40億)を超えたわね」

 

 

 金獅子を討伐したことで、ブラックは懸賞金がまたしても上がっている。

 ただ今回、エースだけは戦いに参加していなかったはずだが、それなのにエースも少しだけ懸賞金が上がっているのは、ブラック海賊団(ブラックブランド)だからということだろうか…。

 

 それと、船を守る為に海軍とヒューマンドリル達10匹───一郎から十郎も海軍と戦っていたらしく、ついにヒューマンドリル達も懸賞金をかけられてしまったようだ。1匹あたり2億5000万ベリー。覇気も会得しているのだから、当然の懸賞金だろう。しかも、ブラック達を常にそばで見ていることで成長している為、今後が恐ろしいペット達である。

 

 

「見てくれニコ・ロビン!

 更新されたボクの美しい手配書を!!」

 

 

 "金鷹(こんじきだか)"キャベンディッシュ。懸賞金10億8980万ベリー。

 

 ちなみに、ロビンは"凄いわね"と口にしただけで、あまり関心がないようだ。

 

 

「どんどん懸賞金が増してってる…うう、モリア様ァァァ!早く私を迎えに来てくれよォォォ!

 それとブラック!ヤマトとニコ・ロビンにうつつを抜かして、私を守ること忘れんなよ!?」

 

 

 "魑魅魍魎の姫(ゴーストプリンセス)"ペローナ。懸賞金5億4100万ベリー。今回、どれだけの海兵達が心を折られたのだろうか…。

 

 

「オレはオーロ・ジャクソン号の番人だべ!!」

 

 

 "絶対防御(ガーディアン)"バルトロメオ。懸賞金4億5000万ベリー。すっかりオーロ・ジャクソン号の守衛責任者である。

 

 

 今ここにいないエースは2億増しである。戦ってもいないのに懸賞金が更新されるのは五皇の恐ろしさ故か…。エースの場合は、海賊王ロジャーの息子だからという理由もあるだろうが…。

 

 そして、ヤマトも大きく更新されている。

 

 

「"銀狼"かァ。

 まァ、百獣の娘よりはマシかな?」

 

 

 "銀狼"ヤマト。15億8100万ベリー。

 

 

「ヤマト1人の懸賞金額が私含む"麦わらの一味"の総合賞金額(トータルバウンティ)の約倍だなんて、五皇の海賊団は本当に凄いわね。

 ブラックはついに、亡き"白ひげ"以外の()()()()()と同じ領域に足を踏み入れているわ」

 

 

 "赫猿"デマロ・ブラック。40億3600万ベリー。

 

 ブラックの懸賞金はついに、赤髪のシャンクスの懸賞金額とほぼ並んだ。

 

 

「いや…麦わらの一味の総合賞金額(トータルバウンティ)も増してるぞ、ロビン」

 

「え?」

 

 

 何か騒ぎを起こす度に、必ず懸賞金が更新されて話題に事欠かないブラック海賊団。しかし、今回はそれに巻き込まれた者がいたようだ。

 

 

「海賊王には興味ないが…"()()()"ねェ。悪くない響きだな──ロビン」

 

 

 麦わらの一味の考古学者である彼女が、ブラック海賊団船長"赫猿"デマロ・ブラックの婚約者の1人として、ヤマトと共に新聞の一面を飾っている。

 

 

「変な虫が寄ってこない為の牽制になるな」

 

「嘘でしょ…」

 

 

 "悪魔の子"は美しく成長し、政府と海軍がおいそれと手を出せぬ女へ…。

 

 "王の女"ニコ・ロビン。10億2600万ベリー。

 

 麦わらの一味の船長を遥かに上回る懸賞金に更新されるという衝撃。だが、五皇の女なのだから当然か…。

 

 

「あ、ボクも記事に出てる。

 なになに?次代の海賊王ブラックは、"悪魔の子"ニコ・ロビンと、"百獣の娘"ヤマトを娶り、漢としての格の違いも見せつけた…だって!!」

 

「ふふ、本当に罪な男ね」

 

「一生かけて必ず幸せにします」

 

 

 政府、海軍、海賊───それと、全世界の男達がブラックの敵になったことだろう。

 

 

「死ねェェェ、ブラックゥゥゥ!!」

 

 

 






洗いざらい自身の恋愛経験について問われたブラック被告。一つ所に長くとどまることがない為に、恋愛経験は未経験に近いというか、体だけの爛れた経験に於いては豊富。


ドレスローザ編で、さりげなくロビンに上着渡すキャベツはカッコいい気がしなくもない。
そんなキャベツが、自分の美しさ並に美しいロビンに恋したみたい。けど失恋。


金獅子を倒したことで、ブラックの懸賞金がほぼシャンクスに並んだぜ!!

それとさりげなくロビンとヤマトと婚約してたブラック。寧ろ、外堀を強制的に埋められて婚約させられた?ロビンとヤマトにそれぞれ3億ベリーのブラックダイヤモンドの婚約指輪を贈呈。ナミが羨ましがるなぁ。ちなみに、ブラックダイヤモンドの名前の由来は"征服されない"だとか。自由を追い求めるブラックらしい贈り物?けど、ロビンもヤマトもそんなブラックに征服されたい?

前から思ってたけど、ロビンの異名がずっと"悪魔の子"ってどうなの?
ここでは、"王の女"に進化しております。しかもそれ故に、懸賞金も10億超え。ブラックと婚約したことで、手がつけられない女に…。ルフィの倍以上になっちゃったよ。船員が船長よりも懸賞金高いという。ロビンの場合は色々と仕方ない?

ヤマトの異名変更。銀虎→銀狼。まさか狼だったとは…。白虎か麒麟だと思ってたんだけどなぁ。
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