偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら   作:身勝手の極意

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ワノ国編でルフィ達が暴れている一方で、サボやハンコック達はいったいどうなっているのだろうか…。

そういえば今考えると、オハラのバスターコールと、エニエスロビーのバスターコールって恐ろしさが違いすぎるよね。どちらもポーネグリフが絡んでる案件だけど、オハラのバスターコールは中将時代だけどクザンとサカズキいるし。もしかしてボルサリーノもいた?オハラ滅亡時のバスターコールは恐ろしいよね。



2人の次代の海賊王

 

 

 再び世界に激震が走る。

 

 ブラックと金獅子との激闘から早いことで10日。ここ最近、世間を騒がせ続けているブラック海賊団がまた何か騒ぎを起こしたかと思うかもしれないが、今回は違う。それを喜ぶべきか、残念がるべきかはさておき…。

 

 

「ボア・ハンコックが自ら()()()()()退()?」

 

 

 世界一の美女と謳われる王下七武海の紅一点"海賊女帝"ボア・ハンコックが自ら七武海を脱退したそうだ。

 

 世界一と謳われる美しさで老若男女問わず虜にし続ける彼女が再び賞金首に戻ることに、世間は驚きを隠せないだろう。更に驚くべきは、七武海を脱退した後の彼女の行動だ。

 

 

「は?"海賊王妃"を自称して、"麦わらの一味"に加入することを宣言?…マジで?ロビン知ってた?」

 

「いえ、初めて知ったわ。そもそも、海賊女帝と繋がりなんてなかったはずだけれど…」

 

 

 しかも、海賊女帝の異名も放棄し、王妃と名乗るということはボア・ハンコックが誰かの妻になり、世界一美しい人妻の誕生というわけで…。もっとも、ブラックにとって世界一美しいのはロビンとヤマトであるが…。

 

 それはともかく、ボア・ハンコックが人妻になってしまうことに多くの男達が血涙を流していることだろう。

 

 そして、王妃と名乗るということは、次代の海賊王と謳われるブラックの妻になると考える者がほとんどのはずだが、麦わらの一味に加入すると宣言していることから、相手がブラックでないのは明白だ。

 

 

「あ、麦わらの一味とハンコックに繋がりあった。一方的なもんだと思うが──ハンコックがルフィにご執心というか、ベタ惚れしてる」

 

「どうしてあなたがそれを知ってるのかしら?」

 

 

 マリンフォード頂上戦争後、女ヶ島"アマゾン・リリー"で療養しているエースとルフィのもとをブラックが訪ねた際、ブラックはその事実を知った。

 

 ルフィに勘違いされたことで賞金首になってしまったブラックにとって、自身とルフィを瞬時に見分けるハンコックは稀有な存在ではあったが、それと同時に理不尽さも味わったようである。

 

 

「この顔で話しかけるなと何度もハンコックに襲いかかられた」

 

「あなたが似てるんじゃなく、ルフィが似てるのに…。けど、海賊女帝がルフィに恋してたなんて…。

 ふふ、あなたとルフィはそういう星の下に生まれたのね」

 

 

 世界一の美女と謳われるハンコックがルフィにベタ惚れしていることに、ロビンは驚きつつもどこか納得しているようでもある。

 

 ロビンとヤマトに好かれるブラックと、海賊女帝に好かれるルフィ。一癖どころか、二癖も三癖もある美女達。ある意味ではブラックとルフィは女難の相があるのだろう。恐らく、ルフィに想いを寄せている癖の強い美女は他にもいるはずだ。

 

 だが、問題が幾つかある。

 

 

「けど、エースがこれ知ったらどうなるかな?

 ハンコックからお義兄様って呼ばれて微妙な顔してたし…」

 

 

 そう、ルフィの義兄エースだ。仮にもし、本当にボア・ハンコックがルフィと結婚すれば、彼女はエースにとって義妹になる。10歳ほど年上の義妹だ。まあ、年齢に関してはエースは気にすることなく、どうでもいいかもしれないが、果たしてエースがルフィの結婚を受け入れられるかどうか…。

 

 マリンフォード頂上戦争後、ルフィと同じく女ヶ島で療養していたエースは、ボア・ハンコックがルフィにベタ惚れしているのをもちろん知っている。しかし、知ってはいるがそれを受け入れられるかは別の話だ。事あるごとに、良妻アピールをされたエースが辟易し、逃げるように女ヶ島をあとにしたのをブラックは鮮明に覚えている。

 

 ボア・ハンコックという女は、ベタ惚れしているルフィに対してはデレデレで甘く、そのルフィの兄であるエースにも理想の義妹であろうと振る舞っているが、基本的には傲慢で超が付くほどワガママで、"美しいから何をしても許される"と平気でのたまうほど───まさに、天上天下唯我独尊だ。

 

 

「オレ、苦手なんだよなァ──ハンコックが」

 

「世界一の美女が苦手だなんて…。

 そんなこと言うのあなたくらいじゃない?」

 

 

 好みは人それぞれ。世界一の美女が苦手な男など、ブラック以外にも探せばいくらでもいるはずだ。

 

 とにかく、ブラックに対して敵意剥き出しのハンコックを、エースが弟ルフィの相手として受け入れきれるかどうか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、ブラック海賊団が今現在滞在しているのは革命軍の本拠地"バルティゴ"だ。

 

 世界各国、至る所の情報を常に把握しているであろう革命軍が、ボア・ハンコックの七武海脱退の情報を掴んでいないはずもなく、それがエースの耳に届いていないはずもなく───ボア・ハンコックが海賊王妃を自称していると知ったエースが、その相手がいったい誰なのか想像するのは容易い。

 

 

「ブラック、女ヶ島に行くぞ。

 サボも一緒に──もちろん来るよな?」

 

「ルフィの妻ってことは、オレとエースにとっては義妹だ。

 しっかり見定めさせてもらう」

 

 

 ブラック海賊団の次の行き先が女ヶ島に決定した。

 

 あっち行ったりこっち行ったりと本当に忙しない。

 

 

「!

 サボ、もしかして記憶が!?」

 

「すまない…まだまったく何も思い出せてないんだ。

 けど、ルフィって名前に懐かしさを感じる。手配書で見たルフィの顔にも懐かしさを感じるんだ。会えば、何かを思い出せるかもしれない」

 

 

 東の海(イーストブルー)ミラーボール島で再会を果たしたエースとサボ。兄2人が、弟の妻になるかもしれない女を見定めるべく、女ヶ島に行く気満々のようだ。

 

 革命軍の"総司令官"ドラゴンの口から、サボがエースやルフィと同じく、東の海のドーン島"ゴア王国"出身であることが明らかになり、彼らが義兄弟であることがほぼ確定的になったようだ。

 

 ただ、サボは10年程前───大怪我を負って死にかけていたところをドラゴンに救助されたようで、その大怪我が原因で記憶を喪ってしまっていたらしく、エースやルフィとの記憶も一切を喪っているようだ。その記憶はまだ戻ってはいないらしい。

 

 しかしながら、さすがのドラゴンもサボが自身の息子(ルフィ)と義兄弟関係にあるとは思ってもいなかったようで、一瞬だが珍しく目を見開いて驚いていたらしい。もっとも、サボは貴族出身で、それを知っていたドラゴンがエースやルフィと接点があるとは思うまい。

 

 普通ならば、海賊の言うことなどすぐには信じないだろうが、エースとルフィが義兄弟であること、ルフィがドラゴンの息子であることは大々的に公になっており、しかも出身地が同じともなれば、ドラゴン以外の革命軍の者達も信じるしかないだろう。何より、サボ自身が記憶を喪った状態でありながらも、ふとした瞬間にエースとサボが本当に義兄弟なのだと思えてしまうような、以心伝心な行動を取ることがあり、それを目の当たりにしては疑う余地などどこにもない。

 

 それに、革命軍からしてもブラック海賊団には大きな借りがある。ブラックが金獅子を討伐し、サボと東軍軍隊長を助けてくれたのだ。キャベツ達が海軍大将・藤虎を引き受けてくれていたおかげもあり、革命軍の被害は少なく済んでいる。決して、無下にできるはずもない。

 

 

「ドラゴンさん。オレも女ヶ島に行ってきていいですか?」

 

「ああ。お前にとって大切なことだ。行ってくるといい」

 

 

 こうして、ブラック海賊団は革命軍の"参謀総長"サボを共に連れて、女ヶ島に向かうことになった。

 

 もちろん、ブラックの婚約者であるロビンも共にである。理由は、女ヶ島に行ったついでにルフィのいる"ルスカイナ島"にも立ち寄り、ロビンの今後を話し合う為だ。

 

 ロビンがこのまま麦わらの一味に所属(単身赴任)するのか…。それともブラック海賊団に移籍するのか…。もし移籍となったとしても、ブラックはこれ以上仲間を増やすことはないと言っていたが、ロビンは例外である。

 

 

「ねェ、黒吉っちゃん…ボク達いつになったら冒険に行けるのかな?」

 

「それな。オレもまったく同じ事考えてたところだ」

 

 

 大切なロビンの今後についてなのだから、こればかりは仕方ないことではあるが、ブラックもヤマトも冒険に行きたくて仕方ないだろう。

 

 

「ペローナがいなかったらヤバかったな」

 

「そうだね。ペローナってボク達の生命線だよね」

 

 

 今なんて、ペローナのネガティブゴーストの力でどうにか冒険行きたい病を抑え込んでいるらしい。よく見ると、ブラックとヤマトのそばには常にペローナのゴーストがいる。

 

 普通なら、どんな強者だろうとペローナのネガティブゴーストを一発食らえばネガティブになるのだが、ブラックとヤマトは普段から冒険に行きたいという気持ちが強すぎるからなのか、その気持ちが弱まる程度で済んでいるようだ。ちなみに、キャベツがネガティブゴーストを食らうと、"今日のボクは普通だ"と、ナルシスト要素が弱まる程度で済んでいるらしい。さすがは五皇ブラックと、ブラックを支える者達だ。

 

 ただ、エースだけはネガティブゴーストを食らうと、白ひげに向かって懺悔というか謝罪を始めてしまうようだ。さすがのペローナも、可哀想だからとエースには二度とネガティブゴーストを食らわせないと誓っていた。

 

 それと、バルトロメオは、自らを"鶏以下の存在です"と泣いて(鳴いて)いたらしい。

 

 ともかく、ブラックとヤマトはまたしても冒険に行けず、冒険に行きたい病をペローナの力を借りて抑え込み、女ヶ島へと向かう。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 無風海域"凪の帯(カームベルト)"。

 

 その凪の帯(カームベルト)にて、現在ブラック海賊団は()()と大激戦真っ只中である。

 

 

「お、大型の海王類だけではなくッ──クラーケンまで従えているのか!?」

 

 

 女ヶ島を目指していたブラック海賊団は、女ヶ島近くのこの海域にて同じく女ヶ島に侵攻する海軍本部中将5人が率いる軍艦10隻と遭遇。

 

 どうやら、七武海を脱退したボア・ハンコックを討ち取る為に海軍は動いていたらしく、ハンコックが皇帝として君臨する女ヶ島に向けて"バスターコール"が発令されていたようだ。

 

 バスターコールとは、何をもってもまず殲滅というスタンスの、国家戦争クラスの大戦力で行われる無差別攻撃。

 

 しかし、海軍の作戦はブラック海賊団の登場によって、女ヶ島に到着する前に失敗に終わりそうだ。

 

 

「まさか、ハンコックが七武海を脱退したことで、海軍が"バスターコール"を発令するとはな…。

 今の元帥…クザンはそこまでするような奴には思えないんだが…これはもしかしたら政府の命令か?」

 

 

 男子禁制の女ヶ島で暮らす女達は、九蛇と呼ばれる戦闘に長けた部族でもあり、島の守備を行う戦士全員が覇気を会得しているという驚異的な戦闘能力の高さを誇っている。

 

 政府はその戦闘力を危惧し、女ヶ島を滅ぼすつもりでいたのかもしれない。

 

 

「まァ、滅ぼさせやしないがな。

 中将達…女ヶ島に手を出すってなら、このデマロ・ブラックが相手になるぜ。

 オレの()()()()()()()もいるこの領域で戦うってなら、遠慮は一切なしだ。

 撤退するなら今の内だぞ──どうする?」

 

 

 ブラック海賊団はすでに、軍艦10隻の内3隻を沈めている。もっとも、軍艦を沈めたのはダンゴ率いる海王類達"海戦部隊(ペット達)"なのだが…。

 

 この一戦、女ヶ島に対するバスターコール阻止を機に、ブラックはクラーケン含む大型の海王類達を従えていることから、海の神の名を持つ古代兵器"ポセイドン"を有していると勘違いされることとなり、ブラックの悪名は増すばかりである。

 

 

「つっても、オレに引けと言われたところで引くような奴らじゃねェか…」

 

 

 

 

 

死破(しば)

 

 

 

 

 

 それでも、海軍には海軍のプライドがある。ここまで来て、おいそれと引き下がれない。

 

 たとえその相手が、薙刀を一振りしただけで軍艦を真っ二つにするような怪物だろうとも…。

 

 その一方で、バスターコールを前に見過ごせないのはブラックも同様だ。

 

 

「バスターコールにはオレもちょっとした()()がある。二度とこんなふざけた真似しねェように、見せしめにブッ潰しておくのもありかもな」

 

 

 ブラックとバスターコールの因縁。それは、ロビンにも大きく関係している。ブラックの憧れであるニコ・オルビアの命を奪い、ロビンを幼くして天涯孤独に追いやった忌まわしいバスターコール。それが今、目の前に存在しているからなのか、ブラックはいつになく好戦的で、静かに怒り、苛立ちを露にしている。

 

 

「お前ら、誰も手を出すな。今回はオレ1人で戦う」

 

 

 その因縁をここで断つべく、バスターコールを金輪際二度と発令させないようにする為に、ブラックはたった1人でバスターコールを相手取るつもりだ。ブラックからしたら、赤犬や金獅子との戦いの方が何倍も厳しいものかもしれないが…。

 

 

「ブラック」

 

「安心しろ、ロビン。絶対に死なねェからよ」

 

 

 ニコ・オルビアが殺された事実を後から知り、何もできなかった過去とはもう違う。今のブラックには、無慈悲な正義に真っ向から挑む強さがある。

 

 

「ハンコックが七武海を脱退したことで、政府と海軍が女ヶ島を滅ぼすつもりならオレが相手になる!

 今日から女ヶ島は──オレのナワバリにする!!」

 

 

 五皇ブラックが初めて、自らナワバリにすると宣言した島がまさかの女ヶ島とは…。女ヶ島は本来、男子禁制の島なのだが、そこはブラックだから心配は一切いらないだろう。ナワバリにしたからといって、ブラックは支配することなど一切ない。

 

 ただ、ブラックが女ヶ島をナワバリとして守ることによって、"海賊王妃"を自称するハンコックまでもがブラックの女なのではないかと、加入するのは麦わらの一味ではなくブラック海賊団の間違いなのではないかと、世間から大きく勘違いされる事態になってしまうのだが───これを知ったハンコックが怒り狂い、ブラックの顔を整形するような勢いで蹴りかかってくるのは数日後のこと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は女ヶ島から少し離れた"ルスカイナ島"。

 

 バスターコールをたった1人で破ったブラックは、女ヶ島を訪れた後にルフィに会う為にルスカイナ島へやって来ていた。

 

 ちなに、女ヶ島は無事にブラックのナワバリとなり、ブラック海賊団の旗を掲げている。ハンコックが七武海を脱退したことで、今後どうするかと悩んでいたなかでのブラックからの助け船に、ハンコックに代わって皇帝となった妹達は快く乗ってくれたようだ。

 

 ブラックが冥王レイリーの弟子ということも関係してのことだろう。彼女達姉妹は、レイリーに対して大きな恩があるのである。

 

 

「サボぉぉぉぉぉ!

 生ぎでてよがっだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 そしてルスカイナ島では現在、エース、ルフィ、サボの3人が約10年ぶりに奇跡の再会を果たしたようだ。

 

 サボの喪われた記憶はまだ戻ってはいない。しかし、この再会を心はちゃんと喜んでいるのか、サボの瞳からも涙が零れ落ちている。

 

 

「記憶がなくても…生ぎてでくれでよがっだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 ルフィはとにかく嬉しすぎて大号泣のようだ。

 

 

「ルフィ、良かった。妾も嬉しくなってくる。

 これが愛なのじゃな。やはり、妾はルフィの妻に相応しい」

 

 

 そして、サボが生きていたことに喜んで大号泣しているルフィにつられるように涙を流すハンコック。ルフィに対してのみは、どこまでも純情な乙女である。

 

 

「それなのにッ──どうして妾が貴様の女扱いされておるのだブラックゥゥゥ!!」

 

 

 その純情な乙女ハンコックが豹変し、ブラックへと牙を剥く。世界一の美女の美脚から繰り出される強烈な蹴り。ハンコックの蹴り技に、これまでいったいどれだけの男が葬り去られてきたことか…。

 

 

「オレに聞かれても…それと、いきなり蹴ってくるな。

 まあ、世間が勝手に言ってるだけだし、人の噂も七十五日だ。その間にハンコックが、自分が如何にルフィを愛しているかを宣言しまくってればいいんじゃないか?」

 

 

 ただ、ブラックには一切通用することなく、元七武海のハンコックの鋭い蹴りを頭部に食らったというのに、ダメージをまったく負っていない。腕で防ぐでもなく、頭部に覇気を纏っただけで防いでいたのだ。ハンコックの蹴りは相当な威力だったはずだが、やはり五皇と七武海の間にも大きな差があるということか…。

 

 

「妾のルフィに対する愛を世界に宣言する…じゃと!?

 そんなこと考えたこともなかった。じゃが、ふむ──それは悪くない考えかもしれぬ!

 妾は誰よりもルフィを愛しておるのだ!!」

 

 

 喜んだり怒ったり、感激して愛の言葉を叫んだりと実に騒がしい乙女である。とりあえず、ブラックの提案をハンコックは気に入ったのか、幾分か機嫌を良くしたらしい。

 

 

「妾はルフィの妻──ボア・ハンコックじゃ!!」

 

 

 ルフィが今、大号泣しながら兄弟達と抱き合ってるなか、ハンコックはすっかり自分の世界に入り込んでいる。

 

 七武海を脱退したことで再び賞金首になったハンコックだが、本人はそれに関してまったく気にしていない様子だ。しかも、その懸賞金額はマリンフォード頂上戦争に於いての活躍からも、相当な額である。

 

 "海賊女帝(自称"王妃")"ボア・ハンコック。懸賞金4億9200万ベリー。高度な覇気の使い手でもある為に、妥当な額だろう。

 

 そのハンコックは、麦わらの一味に加入する気満々。まだルフィに承諾を得てはいないが、ルフィは快く受け入れてくれるはずだ。

 

 

「ああ、妾も早くルフィと共に航海したい!

 一緒に色んな景色を見たい!部屋は一緒にしてもらうとしよう!そうじゃ、そうしよう!ルフィと妾の愛の巣じゃ!!」

 

 

 ルフィ以外にもロビン含む他の船員達から承諾を得ないといけないのだが、ハンコックはルフィに承諾を得られればそれでいいと思っているはずだ。

 

 その理由は、ハンコック曰く"妾が美しいから"。

 

 

「サンジが大喜びする一方で血涙を流しそうだわ」

 

 

 ロビンの予想はきっと間違ってはいないだろう。麦わらの一味の男勢で一番の女好きであるコックのサンジは、ハンコックの一味加入を誰よりも喜ぶだろうが、ルフィにメロメロなハンコックにハンカチを噛み締めながら血涙を流してそうだ。

 

 シャボンディ諸島にてブラックとロビンが初対面した際も、仲睦まじく話す2人をサンジは木の影から血涙を流しながら悔しそうに覗いていたのだから、それに気付いていたブラックにはその光景が容易に想像できる。

 

 期待通りの反応を見せてくれるかどうか、楽しみだろう。

 

 

「麦わらの一味も何だかんだで凄くなってきたなぁ。

 ハンコックもだが、ジンベエも加わるつもりのようだし…。元七武海が2人も。はは、ルフィのヤツ、船長としてうかうかしてられないな」

 

 

 活動再開と同時に、麦わらの一味は大きく変わる。ロビンが麦わらの一味に残るのか、それともブラック海賊団に移籍するのかはこれからの話し合いで決めるとして、もしロビンが抜けたとしても麦わらの一味の戦力は増す。

 

 

「そうなの?」

 

「あーそうか。ロビン…というか、ルフィ以外はジンベエと接点がないもんな。ジンベエは頂上戦争の一件でルフィに惚れ込んだらしくてな。麦わらの一味が活動を再開したら、一味に加えてもらえないか頼むつもりみたいだぞ」

 

 

 ブラックと黒ひげ。この2人が五皇に名を連ねたことで、同じ世代の海賊達は影が薄くなっているが、それでもブラック達の世代は粒揃いで大きな話題を呼んでいる。世間はブラック達を"最悪の世代"と呼んでいるのだ。

 

 その粒揃いの中でも、ブラックと黒ひげに継ぐ一味はやはり麦わらの一味だろう。船長が話題に事欠かないルフィなのだ。海軍の英雄ガープの孫で、革命家ドラゴンの息子であり、ゴールド・ロジャーの息子"炎鬼"エースとは義兄弟。そこに、革命軍"参謀総長"サボも義兄弟で、世界一の美女"海賊女帝(自称・王妃)"ボア・ハンコックが(自称)と知れ渡れば、世間はまた大騒ぎすること間違いなしだ。

 

 しかも、五皇ブラックの弟弟子で、そのブラックと同じく五皇の"赤髪のシャンクス"が期待しているのだから尚のこと。

 

 

「ルフィはきっと海賊王になるわ」

 

「だろうな。

 オレはそれが楽しみで仕方ねェ」

 

「黒吉っちゃんはその瞬間を見届けるつもりでいるんだね」

 

 

 世間では、次代の海賊王はブラックだと言われている。だが、そのブラックは海賊王を目指しておらず、海賊王になるのはルフィだと期待している。

 

 

「ぐぬぬぬ、ブラックといい、麦わらといい、いったい何なんだ!?

 ニコ・ロビンもヤマトも!海賊女帝も!どうしてボクを選ばないんだ!!」

 

 

 そして、王になるべき男には、イイ女が付き物だ。

 

 






ブラックの影響による麦わらの一味強化。
原作と違い、ハンコックが仲間になる…はず。ロビンとヤマトに触発され、恋はいつでもハリケーンと己を奮い立たせ、七武海を脱退し、九蛇海賊団から麦わらの一味に移籍(したつもりでいるだけ)。海賊王妃を自称する恋はいつでもハリケーンな乙女。

麦わらの一味内で、ハンコックとナミのバトル勃発?でも、ハンコックとナミって、辛い過去から意気投合したり?

九蛇海賊団はハンコック移籍後、妹達がダブル船長、女ヶ島はダブル皇帝に。

ブラックが初めて自らナワバリ宣言。それが女ヶ島という、サンジが発狂しそうだ。
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