偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら   作:身勝手の極意

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4月はホントに忙しいね←言い訳すんません!お待たせしました!

転職して更新頻度遅くなりますが、どうにか週一更新できたらと思ってますので、今後も励みになる応援よろしくお願いします!ここまで来たのだからエタりたくはない!



猿の尾を踏み、鬼気は目覚める

 

 

 五皇が怒ったらいったいどうなるのか…。

 

 ルスカイナ島の猛獣達が世界の終わりだと勘違いしてしまい震えている。

 

 

「お前、バカそうに見えて実は頭のキレは悪くなくてバカじゃないって思ってたけど、バカそうに見えて本当にバカだったんだな。ブラック怒らせるなんてバカだろ」

 

 

 空気を読まずに愛し合う男女の逢瀬を邪魔してしまったことで、五皇"赫猿"デマロ・ブラックを怒らせてしまった"海賊狩り"ロロノア・ゾロは、首から下が綺麗に地面に埋まり生首状態である。

 

 五皇の力を体験するイイ機会だと意気揚々に挑んだゾロではあったが、ブラックとニコ・ロビンの愛しい時間を邪魔してしまうという自殺行為も同然な行為───ブラックの猿の尾を踏んでしまい、ブラックの力を体験できたはいいが、圧倒的な力を前に瞬殺され地面に埋められてしまったようだ。

 

 そんな地面に埋まる惨めなゾロに向けて、この場にやって来たペローナは容赦なく告げる。

 

 ブラックにボコボコにされ、剣士としてのプライドも粉々にされたゾロはぐうの音も出ない。

 

 

「鷹の目に鍛えられたお前が薙刀も抜いてもらえないとは思ってもなかったけどよ」

 

 

 そう、ゾロは素手のブラックに惨敗した。武装硬化した腕で同じく武装硬化した刀をいとも簡単に防がれ、傷一つ負わせることができずボコボコにされてしまったのである。

 

 

「私もブラックの今の姿──()()()の姿は初めて見た。かなり怒ってる証拠だと思うぞ」

 

 

 大剣豪"鷹の目"ジュラキュール・ミホークの黒刀すらも素手で受け止め、表情一つ変えずに渡り合っているブラックは、ペローナが初めて目にする人獣型の状態だ。

 

 

「ふふ、とても素敵だわ」

 

「普段の黒吉っちゃんもカッコイイけど、人獣型はワイルドだよね!」

 

 

 ブラックの人獣型の姿にうっとりとするロビンとヤマト。2人が惚れ惚れとしているブラックの姿は、長く伸びボリュームが増した黒髪に、目の周りが赤く縁取られ、全身を赤い体毛に覆われて尻尾が生えているなど、野生が強く現れている。

 

 普段のブラックはルフィと瓜二つなこともあり、若く見られてしまうが、今のブラックはまさしく"漢"。

 

 愛しい一時を邪魔されたロビンもブラックの逞しい姿に機嫌をすっかり良くし、何事かと駆けつけたヤマトは頬を染めている。

 

 そんな乙女2人とは違って、地面に埋もれるゾロはただただ唖然としている。

 

 

「た、鷹の目の攻撃まで受け止めんのかよ…」

 

 

 鷹の目の黒刀から放たれる鋭い一閃に対して拳のみで真正面から応戦するブラックの覇気の強大さに驚かずにいられないだろう。

 

 さすがのブラックも鷹の目が相手では素手で相手をするのは無理だろうと、ゾロはそう思っていただけに驚き倍増だ。

 

 先は、まだまだ果てしなく遠かった。もっとも、ロビンとの愛しい時間を邪魔されたことで湧き上がっている怒りの力が覇気を底上げしているのもあるだろうが…。

 

 己の目標であり、超えることを心に固く誓った世界一の剣豪ですら五皇は遥かに上回るのかと、そして……己だけではなく己の船長が歩む道の険しさも改めて痛感したゾロ───その表情は唖然としたものからすぐに一変し、悔しさで一杯だ。

 

 ここで、五皇との実力の違いに絶望するのではなく、悔しさでうち震えているあたり、ゾロは見込みがある。きっとまだまだ強くなれるだろう。

 

 

 

 

 

覇魔

 

 

 

 

 

 そのゾロの視線の先で、彼が超えるべき鷹の目に強烈な一撃が叩き込まれる。

 

 繰り出された一撃は武力で天下を従える覇王の如く。

 

 人間業とは思えぬ力で悪をなす魔王の如く。

 

 覇王色の覇気を纏った黒腕が、触れることすらなく拳を突き出しただけで鷹の目に絶大なダメージを与える。

 

 選ばれし者のみが可能とする覇王色の覇気の極意。敵を威圧する覇王色───その威圧が形となり、見えない攻撃となり、触れることすらなく相手を平伏させる。

 

 

「ごふッ…」

 

 

 世界最強の剣士が苦悶の表情で血を吐き地に膝を突いた姿は、ゾロの目に焼き付いたことだろう。

 

 

「鷹の目……空気読め」

 

 

 赫い猿の皇帝は静かに呟き、世界最強の剣士にもお灸を据える。

 

 何人たりとも、ブラックの逢瀬を決して邪魔してはならない。邪魔したが最後、恐ろしい報復を受けること間違いなしだ。

 

 鷹の目が目の回りに青痣を作り膝を突いた光景など滅多に見れるものではないどころか、ここ10年以上は鷹の目が痛手を負うことなどほとんどなかったのではないだろうか…。その光景からもブラックの恐ろしさが犇々と伝わってくる。

 

 

「これが……五皇か」

 

 

 金獅子との戦いを経たことで、鷹の目の拠点で繰り広げられた3日3晩の戦いの時よりもまた一段と成長し、遥かに強くなったブラック。

 

 ゾロはその強さを身を持って味わい、打ちのめされながらも、更に強くなることを誓う。己の野望と、そして船長を必ず海賊王にする為に…。

 

 そしてその決意が、ゾロを更に強くする。

 

 

「!──へェ」

 

「ロロノア……(まさか、コイツも覇王色を持っていたのか)」

 

 

 地面に埋められた生首状態から犇々と伝わってくる威圧感。それはまさしく鬼神の如く。世界最強の剣士ですらも持ち合わせていなかった(覇王色)を、未来の大剣豪は有していた。鷹の目ですらも、これには驚きだろう。

 

 今まさに、未来の海賊王の相棒が覚醒した瞬間だ。

 

 ロロノア・ゾロが、覇王色の覇気を目覚めさせたのである。

 

 麦わらの一味に期待しているブラックは、ゾロの覚醒に口角を上げる。この男が、未来の海賊王の右腕───第二の"冥王"として世界に名を轟かせるのかと思うと、喜ばすにはいられないだろう。

 

 ただ、ゾロの力量はまだ、第二の冥王と呼ばれるには至っていない。

 

 

「かかって来い、ロロノア。

 その力の使い方、その身に直接叩き込んでやる」

 

 

 それでも、新たな覇王が誕生したのは確かだ。キャベツですら発現していない力を覚醒させた。キャベツがこれを知ったら、再び嫉妬で怒り狂うことだろう。

 

 ブラックは、敬愛する師匠の後釜にゾロが相応しいかを見極めるべく……いや、見極める必要などない。ブラックは期待している麦わらの一味の戦力を底上げする為に、体に直接叩き込むというスパルタ方式に出る。

 

 

「ルフィを海賊王にするんだろ?」

 

 

 満身創痍。しかし、闘争心はまったく折れてはおらず、寧ろ先程よりも増しており、地面から這い出たゾロの瞳は空の王者"鷲"を思わせるものだ。

 

 

「ああ」

 

 

 かつて、ゾロがルフィの最初の仲間になった時、ルフィはゾロに言ったそうだ。海賊王の仲間なら、それくらい(世界最強の剣士)なって貰わないと困ると…。

 

 己が船長と認めた男がそう言ったのだ。なら、必ず世界最強の剣士にならなければならない。

 

 

「!

(覇気が増した……一度はブラックに手も足も出ずに惨敗したが、ブラックによってロロノアは更なる強さを手にしたか…。羨ましい奴らだ。ふッ……まさか若さを羨む日がこうも早くやって来るとはな)」

 

 

 決意と覚悟を乗せた刀が黒く染まり、黒い稲妻のようなものが迸っている。

 

 鷹の目も、ゾロの覇気が急激に増したことを感じ取っており、弟子の成長を喜ばすにはいられないだろう。それと同時に、急激に成長する若さの勢いを鷹の目は羨んでいる。

 

 若き強者は、自分よりも強い相手との戦いの最中に急激に成長するものだ。

 

 ゾロは、両手の刀を自分の前で構え、風車のような型を見せる。これが、今のゾロにとって最強の技だ。

 

 

「オレを斬ってみろ、ロロノア」

 

「上等だ」

 

 

 人獣型の姿で構えを取るブラックは不敵な笑みを浮かべている。薙刀を使わずに鷹の目に膝を突かせた五皇を相手に、若き剣士は一矢報いることができるのか…。

 

 

「九山八海一世界 千集まって”小千世界” 三乗結んで斬れぬ物なし」

 

 

 ただ、ブラックはゾロの成長を喜び、迂闊にも忘れてしまっていた。彼の当初の目的が、ゾロと鷹の目にお灸を据えることであることを…。本来ならブラックは、今もロビンと愛しい一時を過ごしていたのである。

 

 それを邪魔されたことで、ブラックは激怒して鷹の目とゾロにお仕置きをすることにしたのだ。しかしこれでは、ブラックもお仕置きものである。

 

 

「ブラックったら、私をほったらかしにするなんて酷いんじゃない?」

 

「黒吉っちゃん、これはさすがにボクも擁護できないよ」

 

 

 この後、ブラックがどうなったのかは、ブラックとロビン、ヤマトの3人しか知らない。

 

 確かなのは、鷹の目はお灸を据えられ、ゾロはお灸を据えられるはずが強くなるきっかけを与えてもらい、ブラックが一番損をしたということだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブラックがゾロを鍛えている頃、ルスカイナ島の反対側では()()()が楽しい一時を過ごしており、その様子を"海賊王妃(自称)"が隠れて眺めていた。

 

 

「ルフィとお義兄様方の憩いの空間……そこに妾がルフィの妻として、素敵な義妹として、おやつを届ける。

 ああ、なんと素晴らしい光景じゃ!妾、幸せすぎてどうにかなってしまいそうじゃ!」

 

 

 麦わらの一味に加入することを表明し、王下七武海を脱退したボア・ハンコックは、船長のルフィから麦わらの一味に加わる許可を得ることができ毎日有頂天である。

 

 これで、麦わらの一味は10人。これで、ルフィが望む仲間の人数まであと1人。しかも、最後の1人は自ら麦わらの一味に加わりたいと極一部の者達にのみ表明しており、その者も元王下七武海という世界に名を轟かせる海賊だ。麦わらの一味も着実に、海軍と政府にとって脅威になりつつある。

 

 それはそうと、ルフィ達三兄弟───その内の1人である革命軍"参謀総長"サボの記憶は未だに戻ってはいない。時折、ふとした瞬間に記憶の片鱗が甦ったかのように、昔の出来事を口にすることはあるが…。ただ、今の彼らにとって記憶が戻っていようがいまいが、それは些細な問題でしかない。

 

 何故なら、サボが生きていたのだ。10年ほど前に死んだと思っていた大切な兄弟がほぼ五体満足で生きていた。エースとルフィからしたら、それだけで十分だろう。

 

 そして、三兄弟の時間は今こうして再び動き始めた。

 

 3人一緒ではないが、エース、サボ、ルフィは、それぞれが己の夢に向かって邁進している。

 

 サボは革命軍の参謀総長。ルフィは麦わらの一味の船長として最悪の世代の1人に数えられている。

 

 エースは頂上戦争で隻腕になりながらも、五皇ブラック海賊団の副船長として…。

 

 

「オレは海賊王になる!!」

 

 

 ルフィの夢は今も昔も変わらず。

 

 

「オレは"天竜人"を地上に引きずり下ろす」

 

 

 サボは打倒"世界政府"を掲げる革命軍の一員として、理不尽な世界を変える為に…。

 

 

「オレは、オヤジ(白ひげ)のような偉大な大海賊になる」

 

 

 エースは敬愛する亡き大海賊(父親)を超えることを固く誓う。

 

 それぞれの夢を宣言する三兄弟。彼らも立派な青年へと成長した。世間的には大迷惑な存在ではあるが……そんな彼らが再び、盃を片手に兄弟の契りを交わす。

 

 

「わ、妾は、ルフィと生涯を共にすることを誓います」

 

 

 そして、ハンコックは頬に手を当てて身をくねらせながら勝手に夫婦の契りを交わす。

 

 ルスカイナ島は世界に名を轟かせる大犯罪者達の巣窟として今日も賑やかだ。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 時代は大海賊時代───最盛期。

 

 "赫猿"デマロ・ブラックの登場と、"白ひげ"エドワード・ニューゲートの死で到来した五皇時代……世界が混沌と化し、海賊達の勢いが激しく増した。

 

 その海賊達を殲滅せんとする海軍の勢いも増し、海賊と海軍の戦いは熾烈を極めている。

 

 

「これでようやく冒険に行けるな……ヤマト」

 

「そうだね、黒吉っちゃん(ダーリン)!」

 

 

 しかし、大海賊時代最盛期を作り出したと言っても過言ではない当の本人は、ようやく冒険を始められることを喜んでおり、とにかく冒険がしたい様子だ。

 

 

「けど、本当にロビンは一緒に連れてこなくてよかったのかい?」

 

「ロビンにはロビンの冒険がある。

 オレはそこまでロビンを縛りたくはねェ。それに、ルフィなら安心して任せられる。何たって、オレの弟弟子は未来の海賊王なんだからな!」

 

 

 ルスカイナ島にて、"鷹の目"ジュラキュール・ミホークにお灸を据え、"海賊狩り"ロロノア・ゾロを鍛えたブラック。彼はその後、愛するニコ・ロビンをほったらかしにしてしまったことで彼女からキツいお仕置きを受けたようだが、それを甘んじて受け、彼女の機嫌を元に戻して、しばらく一緒にいれない分だけしっかりと愛し合ったようだ。

 

 そして、ロビンはあと数ヶ月の期間を"革命軍"のもとで様々なことを学び、鍛える為に革命軍の本拠地へと戻っていった。ここで、彼女がしばらくブラックと共に航海する選択をしなかったのは、麦わらの一味が再結集するまでの間とはいえ、長く一緒にいてしまったら離れづらくなってしまうと思ったからだろう。

 

 ロビンには麦わらの一味との強い絆があり、ブラックもそれを無理矢理断ち切るような真似は絶対にしない。

 

 

「そうだね。

 けど、ロビンが危機的状況に陥ってたら絶対に助けに行こうね!!」

 

「ああ。ロビンを狙う輩は何人たりとも許さねェ。地獄を見せてやる」

 

 

 麦わらの一味のバックにはブラック海賊団がついている。

 

 ロビンの婚約者で、ルフィの兄弟子であるブラック。それに、ルフィの義兄であるエースもだ。

 

 あまりにも恐ろしい、最強のボディーガードだ。

 

 ブラック海賊団と麦わらの一味。この海賊達は、これから間違いなく世間を大きく賑わせる。間違いなく台風の目になるだろう。しかも、ブラック海賊団と麦わらの一味は同盟を結んでいるも同然の関係にある。

 

 最悪の海賊同盟だろう。

 

 実力から考えたら、普通は麦わらの一味がブラック海賊団の傘下になったと思うだろうが、ブラックは傘下など欲していない。常に対等な関係で、命令するのもされるのもなし、常に自由であることを求めている。

 

 とにかく、世間、海軍と政府からしたら、最悪の同盟であることは間違いなしだ。

 

 

「さて、まずはどこに行こうか」

 

「ボクは黒吉ちゃんについていくよ。どこまでも……それこそずっとね!」

 

 

 ただ、自由をこよなく愛するブラックは世間からの認識などまったく気にしてはいない。

 

 

「ブラック、冒険したいのはいいが自分が五皇なのを常に忘れんなよ。敵は多い。オレ達は平穏と無縁だ」

 

 

 仲間達がブラックに常々言い聞かせるだけだ。もっとも、言い聞かせるエースも、己が海賊王ロジャーの息子であることを忘れてはならない。世間、海軍と政府が常にその動向を警戒しているのだから…。

 

 懸賞金も24億1100万ベリーと、五皇"黒ひげ"マーシャル・D・ティーチよりも懸賞金額が上だ。今後、エースが海賊史上最高の懸賞金額である海賊王ロジャーを超えるのかどうか……世間はそこにも関心を示している。

 

 恐るべきことに、たった6人の海賊団でありながら総合賞金額(トータルバウンティ)は100億を超えている。しかも、懸賞金をかけられたペット達を抜きにしてだ。

 

 

「だが、ボクは止まるつもりはないぞ!

 懸賞金もようやく10億を超えた!次は15億……いや、一気に20億台だ!ヤマト、エース、すぐに追い越してやるから覚悟しておくことだ!!」

 

 

 ブラックを支える3人の大幹部達。ブラックの婚約者の1人であるヤマトは15億を超えてエースに次いでの懸賞金額で、キャベツもついに10億を超えた。大幹部の総合懸賞金額でも、百獣海賊団の最高幹部"大看板"、ビッグ・マム海賊団の最高幹部"スイート4将星"すらも超えている。

 

 五皇の海賊団の中でも最も若く、勢いと確かな強さを兼ね備えたロジャー海賊団の再来。

 

 

「モリア様がどんどん遠ざかってる気がする」

 

 

 そして、他の構成員2人も凶悪で、ブラック海賊団を支える重要な要だ。

 

 

「私、とんでもない過ちを犯したのか?」

 

 

 懸賞金5億4100万ベリーのペローナはこの世で最も凶悪な能力といっても過言ではない能力を持ち、ルーキー海賊でありながら4億5000万ベリーと高額賞金首の仲間入りを果たしたバルトロメオは、高い防御力でブラック海賊団の母船"オーロ・ジャクソン号"を守護している。

 

 過ちと言ったら語弊があるが、ペローナはもう、ブラック海賊団から抜け出すことは決してできない。世間、海軍と政府からしたら、ペローナは凶悪な犯罪者。ブラック海賊団の魑魅魍魎の姫(ゴーストプリンセス)なのである。

 

 

「姫はオレが守り抜くから安心してくれだべ!!」

 

「バルトロメオぉ」

 

 

 必ず自身を守り抜いてくれるであろう鉄壁の舎弟が、もしかしたらペローナにとって一番の救いかもしれない。

 

 

「まあまあ。死んでないんなら絶対に会えるさ。そう落ち込むなペローナ」

 

「お前が目立つ度にモリア様が遠くなってる気がするんだよ!モリア様が迎えに来てくれなかったらどうするんだよ!?」

 

 

 しかし、ペローナがブラック海賊団にとって大切な存在で、なくてはならない船員なのは確かな事実だ。ブラック海賊団の船員であることからも、おいそれと手を出せるような存在ではなく、元七武海であろうとも、ペローナを取り返そうと挑んでくる可能性は低い。

 

 

「そん時はずっとオレんとこにいりゃあいいさ」

 

「んなッ!?

 こ、このッ──スケコマシイィィィ!!」

 

 

 正直なところ、ブラックはペローナを手放す気はまったくないのだが、はてさてペローナの運命は如何に…。今後が気になるところである。ブラックからしたら凶悪な能力も頼もしく面白い能力で、ペローナは共に冒険を楽しみたい相手なのだ。

 

 

「まァ、オレはお前らと冒険に行けるならそれでいいんだ」

 

 

 本人が望まぬ形で海賊になり、その末にエースとブラック海賊団を立ち上げ、冒険に憧れるも自由を奪われていたヤマトに出会い彼女を連れ出し、キャベツ、ペローナ、バルトロメオとブラックは出会った。

 

 そして、ブラックは冒険と同じくらいブラック海賊団の面々を大切に思っている。もう、家族のようなものだ。

 

 

「さて、世界の果てまで行こうか」

 

 

 ブラックは振り向き、不敵な笑みを浮かべながらブラック海賊団の面々にそう告げる。簡単に言っているが、世界一周を果たしたのはこの世界でロジャー海賊団のみ。とてつもない偉業だ。だが、ブラックならば……ブラックと共に航海したら、それが本当に果てせるのではないかと、エースやヤマト達は不思議とそう思わされてしまう。

 

 

「出航するぞ」

 

 

 この世界の全てをその瞳に焼きつけるべく、デマロ・ブラックは海を渡る。

 

 ブラックの冒険を邪魔する弊害は、何であろうと、誰であろうと絶対に赦されない。

 

 ブラックは決して止まらない。

 

 






予想されてた方は多いでしょうけど、人獣型はあれです。超サイ○人の形態の中でも、もっともサイ○人らしくカッコいい形態のあれです。

その形態で鷹の目に膝を突かせた覇王色の極意。
覇魔
ロジャーや白ひげと同じ。触れてねェ。


サンジに続いてのゾロの強化イベント。覇王色の覚醒。ゾロが覇王色の覇気を持っているかもしれない描写はパンクハザードのモネ戦でありましたからねェ。
そして、一大・三千・大千・世界はこうして生まれたという。
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