偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら   作:身勝手の極意

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ま、待たせたなァァァ!!


申し訳ございませんでしたァァァ!!

いやもうホントね。新しい環境の忙しさとね、あと夏バテでね……そして、本誌でようやくヤマトの能力が公になったというね……。

とにかくお待たせしましたァァァ!!



新世界の皇帝篇
出航、新たな時代の始まり


 

 

 ようやく、ブラック海賊団として念願の航海を始めたブラック達。彼らは、偉大なる航路(グランドライン)前半の海(パラダイス)をお遊び気分で楽しみながら楽に通り抜け、後半の海"新世界"に足を踏み入れていた。

 

 だが、後半の海は遊び感覚では航海できない。まずブラック海賊団が最初に上陸したのは世界政府直轄の島──パンクハザード。

 

 かつて、この島は美しい緑豊かな島だったそうだ。

 

 しかし、世界政府がパンクハザードに研究所を置き、島の動植物を使って実験が繰り返されるようになり、ついにはよそから囚人を連れて来て人体実験なども始めだしてしまった。そんなある日、政府のとある科学者が、自らが開発した毒ガス兵器を島内で発動してしまったことで研究所が爆発し、毒ガスが立ちこめた島は立ち入り禁止区域となってしまった。

 

 そして現在……禁踏区域パンクハザードに、政府の関係者でもないブラック達は立ち入ってしまっている。彼らに、立ち入り禁止という言葉は一切通用しない。寧ろ、入るなと言われたら入りたくなる質だから仕方ないことだ。

 

 もちろん、人間が立ち入れる程に毒ガスが薄くなったのはちゃんと確認済みで、ただやみくもに無謀な行動をとっているわけではない。

 

 ブラックやヤマト以外の仲間達もこの島に上陸しているのだから当然だろう。

 

 

「オレが何よりも嫌うものは支配だ」

 

「黒吉っちゃんが何よりも愛するのは自由だ!!」

 

 

 ただどうやら、さっそく何かしらのトラブルに見舞われているようだ。世界に名を轟かせる大海賊"赫猿"デマロ・ブラックと、彼の部下であり妻の1人でもある"銀狼"ヤマトが誰かに物申している。

 

 

「マーーーマママ…言うことがロジャーそっくりじゃないかい。その隣にカイドウの娘がいるってのがまた不思議な光景で面白いったらありゃしねェ。

 益々、アンタ達をオレの配下にしたくなってきたよ」

 

 

 現在、パンクハザードにはブラック達の他に上陸した大海賊が存在する。

 

 その大海賊とは、海賊王ロジャーや全盛期の白ひげ、金獅子達としのぎを削った大海賊で、年齢の衰えを一切感じさせない人間……いや、人間を超越した存在(大怪物)、五皇の紅一点──"ビッグ・マム"シャーロット・リンリンだ。

 

 いったい何故、"五皇"と恐れられる"赫猿"デマロ・ブラックと"ビッグ・マム"シャーロット・リンリンがパンクハザードに上陸しているのか……それは、ビッグ・マムがブラックの能力と力を欲しているからだ。

 

 五皇の1人に数えられ、"歴史の本文(ポーネグリフ)"を解読することのできるたった2人の存在の内の1人で、古代兵器"ポセイドン"まで有しているかもしれない最凶の海賊──それが、"赫猿"デマロ・ブラックだ。

 

 未だに海賊王の座を目指すビッグ・マムにとって、ブラックは海賊王になる為に必要不可欠な存在なのだ。それと同時に、海賊王になる為に最も邪魔な存在でもある。

 

 だからこそ、ビッグ・マムはブラックを己の配下にするべく、直接ブラックに会いにやって来た。

 

 五皇同士の接触など、世界にとっては天災に等しい出来事だろうが…。

 

 

「お前の力があれば、オレは間違いなく海賊王になれる!ブラックッ、オレの配下に加わりな!」

 

「アンタじゃ海賊王にはなれねェよ。

 アンタは白ひげにも及ばねェ存在だ」

 

 

 天災……まさしくその通りだ。

 

 これから、パンクハザードは大きく荒れる。ようやく人が立ち入れる状態に戻ったこの島が、またしても人が立ち入ることのできぬ荒廃した島へと変わる。

 

 

「ガキが図に乗ってんじゃないよ!?」

 

「これだから癇癪持ちのババアは…お引き取り願おうか」

 

 

 もしかしたら、これまで以上に酷い有り様になってしまうかもしれない。

 

 ブラックが薙刀を振るい、ビッグ・マムが剣を振るう。

 

 衝突する刃。すると……()が割れた。

 

 それを合図に、ついに始まってしまう。世界の均衡を揺るがす五皇同士の闘いが…。

 

 "赫猿"デマロ・ブラック率いるブラック海賊団と"ビッグ・マム"シャーロット・リンリン率いるビッグ・マム海賊団の大激突によって、パンクハザード島は島の天候すらも変えられてしまう。

 

 天候にまで影響を及ぼす幻獣種の能力者ブラックと、天候を従える超人(パラミシア)系の能力者ビッグ・マムの激闘は常軌を逸してしまっている。

 

 

「新参者がオレに勝てるとでも思ってんのかい!?」

 

 

 

 

 

威国

 

 

 

 

 

 何より、能力の強さだけではない。五皇に数えられる大海賊の2人が放つ一撃一撃があまりにも強大で、その威力は地形を大きく変えてしまう程のものだ。

 

 

「大人しく隠居するか、ポックリ逝きやがれ」

 

 

 

 

 

死破(しば)

 

 

 

 

 

 五皇同士の飛ぶ斬撃の衝突……その衝突による余波はあまりにも大きく、果てしない。

 

 この激闘をきっかけに、パンクハザード島の中心部には大きな穴ができ、島に入った巨大な裂け目から海水が入り込んでしまい泉まで出来上がってしまう。

 

 これが五皇。

 

 

「ッ──このガキ!

(ロジャー!ニューゲート!シキ!()()()()

 な、何故、奴らの姿が重なるんだい!?)」

 

 

 だが、ブラックを新参者と甘く見ていたビッグ・マムは、想定を遥かに上回る強さと、海賊王ロジャー存命時代にしのぎを削った大海賊達を彷彿とさせる姿に驚愕している。

 

 しかも、彷彿とさせるのはブラックだけではなく、ブラック海賊団の面々達全てがである。

 

 

「オレは誰も支配しねェし、オレは誰にも支配されねェよ!!」

 

「!?

(ま、まさかッ──覇王色を纏ってやがるのかい!?)」

 

 

 黒く光り、雷鳴の如き音を迸らせるブラックの右腕はまさしく覇王であり、魔王でもある。

 

 新たなる時代を作る腕だ。

 

 

「新参者のガキがッ、オレを誰だと思ってるんだい!?

 オレはビッグ・マム!天候を従え…海すらも従える最強の海賊だ!」

 

「ならオレは…オレ達は、お前が唯一従えることができない者達だ!!」

 

 

 

 

 

覇魔

 

 

 

 

 

 誰よりも支配を嫌い自由を望む"赫猿"デマロ・ブラックと、この世の全てを従えさせたい強欲な"ビッグ・マム"シャーロット・リンリン。

 

 

「跪いてオレに従いな!!」

 

「お断りだクソババア!!」

 

 

 両極に存在する2人の覇王色の衝突は、天地すらも吹き飛ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パンクハザード大激戦。

 

 "赫猿"デマロ・ブラック率いるブラック海賊団と"ビッグ・マム"シャーロット・リンリン率いるビッグ・マム海賊団の間で勃発した世紀の大激戦。

 

 超少数精鋭のブラック海賊団が圧倒的に不利に見られる戦いではあったが、量よりも圧倒的な質を誇るブラック海賊団はその予想を覆し、ビッグ・マム海賊団を相手に両者痛み分けという……いや、世間にとってブラックとブラック海賊団の面々の実力の高さを見せつける結果となった。

 

 ただ、パンクハザード島の天候を変える程の大激戦は、近年大人しかったビッグ・マムの力を再び全世界に知らしめ、彼女の懸賞金額がこの大激戦を機に久方ぶりに更新され、存命の海賊の中で最高額に躍り出たようだ。

 

 マリンフォード頂上戦争を機に、世界は確実に変わりつつある。今回の一件もその一つだろう。

 

 

「皆、無事で何よりだ!」

 

 

 それでも、変わらないこともある。それは、ブラック達だ。

 

 

「当然だ。

 オレ達は誰が相手だろうと絶対に負けねェ。どんな相手にも屈しねェよ…船長」

 

 

 ブラックの相棒"炎鬼"ゴールド・エースは、ブラックと海賊団を結成した日からブラックを常に信じ、彼を支えている。

 

 

「ボク達は確かに少数の海賊団だけど、皆とならどんな困難も乗り越えられることを実感できたよ。

 何より…やっぱり黒吉っちゃんは最高だよ!!」

 

 

 ブラックを支える両翼の片割れであり、妻の1人でもあるヤマトは、益々ブラックに惚れ込んでいる。ビッグ・マムとの大激戦を目にし、ブラックについてきた己の選択が間違っていなかったことを確信したことだろう。

 

 

「ビッグ・マム海賊団にはボクのファンの女の子が多かった。ブラックが勝っていれば、ビッグ・マム海賊団を世界最大最高のファンクラブに出来たかもしれないのに…ぐぬぬ、やはりボクこそが船長に相応しいんじゃないか?」

 

 

 この男……キャベンデイッシュは相変わらずだが、ビッグ・マム海賊団にキャベツファンの女達がいたことは事実で、ビッグ・マム海賊団の最高幹部"四将星"の紅一点までもがキャベツを前に頬を染めて戦力低下していたのは、何気に今回の痛み分けの大きな要因だったりする。

 

 

「な、なァ…()()()()って奴の嫁候補とか言われてたんだけど…私…大丈夫だよな?

 ちゃんと守ってくれるよな?私、嫌だぞ」

 

 

 驚きだったのは、ペローナがビッグ・マムの息子の嫁候補として挙がっていたことだろう。

 高額賞金首な厄介な能力者で、天才外科医から手解きを受けて容姿も申し分なしのペローナは、"ビッグ・マム"ファミリー……シャーロット家の最高傑作と讃えられる男の妻に相応しいと思われているようだ。

 

 もっとも、ブラックがペローナを嫁に行かせるわけがないのだが…。

 

 

「やっぱりブラック船長は最強の守護神だべ!

 あのバケモノババア(ビッグ・マム)を相手に一歩も引かずに闘う姿は神々しかったべさ!!」

 

 

 ブラックを崇拝するバルトロメオは、ブラックに対する想いが崇拝を通り越したかもしれない。

 

 しかしそれも無理はない。海賊歴60年以上の生ける伝説であり、人間をやめたような存在……人間を超越した存在と言うべきか…。ビッグ・マムを相手に渡り合ったのだから。

 

 最後は互いに地に膝を突き満身創痍の痛み分け(引き分け)。正確には、ビッグ・マム海賊団が受けた被害の方が大きかったが、船長対決は引き分けに終わった。

 

 それでも、相手はブラックを遥かに凌ぐ経験者ビッグ・マムだ。誰一人欠けることがなかったのは大きい。ブラック海賊団からしたら万々歳。

 

 

「オレが乗り越えるべき壁はまだまだあるようだけどな」

 

 

 ただ、ブラック本人は勝つつもりでいたのか、今回の結果には納得できていない様子だ。ブラックらしいと言うべきか…。

 

 

「今度は絶対に勝つ。

 ビッグ・マム…覚悟してやがれ」

 

 

 力強い瞳が見据える先──それは、大海賊達を退けた先にある……海賊王一派のみが辿り着いた領域だ。

 

 この闘いに決着がつく日はやって来るのか…。決着は、意外とそう遠くない未来かもしれない。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 3日後ではなく2年後。

 

 麦わらの一味がついに……再始動する刻が来た。

 

 そして当然、麦わらの一味が動けば()()()()が動く。

 

 

「オヤジ…ルフィがいよいよ出港する」

 

 

 大海賊"白ひげ"エドワード・ニューゲートの墓の前で麦わらの一味の復活を、"麦わらのルフィ"の義兄である"炎鬼"ゴールド・エースが報告している。

 

 2年前のマリンフォード頂上戦争にて、"海賊王"ゴールド・ロジャーの実子であることが発覚したエースも、今では海賊王の実子であることよりも、白ひげ海賊団二番隊隊長であったことよりも、すっかりブラック海賊団の副船長であることが板につき、海軍と政府からも強く警戒されている。

 

 ブラック海賊団副船長"炎鬼"ゴールド・エース。懸賞金32億1100万ベリー。

 

 海賊王の息子。それが発覚し、処刑からどうにか逃れたばかりの頃は懸賞金がそれまでの倍額となるも親の七光りのような扱いを受けていたが、今はもう違う。

 

 エースはその額に相応しい悪名高い大海賊へと成長した。

 

 

「白ひげ、すまんがアンタの相棒(むら雲切)は貰ってくぜ。もう随分と手に馴染んじまったんだ」

 

「オヤジもお前になら納得してるだろうぜ」

 

 

 それもこれも、やはりデマロ・ブラックの影響が何よりも大きいだろう。

 

 ブラック海賊団船長"赫猿"、"白ひげの後継者"デマロ・ブラック。懸賞金42億3600万ベリー。

 

 五皇内でも三番目の懸賞金の高さだ。ブラック本人が望まぬ形で賞金首となってしまってから2年と少ししか経過してないが、たったそれだけの期間でここまでの大海賊に成長するとは恐ろしい存在だ。

 

 

「少しは白ひげに近づけてるといいんだがな…」

 

 

 五皇の一角──ブラック率いる"ブラック海賊団"。五皇率いる海賊団の中で最少数な海賊団でありながらも、総合賞金額(トータルバウンティ)は100億ベリーを超えているという、量よりも圧倒的な質という最凶の海賊団だ。

 

 世界政府が五皇内で最も危険視する海賊団でもあり、それと同時に海軍が五皇内で最も温厚な海賊団と認識しつつある……最も海賊らしい肩書きを持ち、最も海賊らしくない海賊でもある。

 

 

「ボクにとっては、黒吉っちゃんこそが最高で最強の男で海賊だよ。

 もちろん、ロビンにとっても同じはずだよ」

 

 

 そして、ブラックを支える仲間達の存在も、ブラックが──ブラック海賊団が恐れられる所以だ。

 

 ブラックの妻の1人である"白銀の女狼(じょろう)"ヤマト。懸賞金20億8100万ベリー。本人は縁を完全に切ったつもりでいるが、世間からしたら彼女は"百獣のカイドウ"の娘。とは言え、今ではブラックの妻の1人であることの方が有名になりつつあり、彼女本人もそれを何よりもの誇りと思っている。

 

 打倒カイドウは今も変わらずに掲げているが、ヤマトにとっての一番はブラックに一生添い遂げること。その為に、彼女は強いだけではなく美しくあろうとする。

 

 そんなヤマトを、"ビッグ・マム"シャーロット・リンリンを超える女海賊と称する者も少なくはない。

 

 

「まあ、ボクが何れお前達を超えて最強になるがな!」

 

 

 そのヤマトと揃って、ブラックを支える両翼として恐れられるのが世界一のモテ男(残念なイケメン)、"金鷹(こんじきだか)"キャベンデイッシュだ。懸賞金額も13億8980万ベリーと、ブラック海賊団が超少数精鋭でありながらも、量よりも圧倒的な質を誇る最凶の海賊団と恐れられる要因である。

 

 世界最高峰の剣術の使い手として、何れは"鷹の目"ジュラキュール・ミホークを超えるのではないかとすら噂されており、熱狂的な女性ファンは増えるばかり。

 

 ブラック達からは相も変わらず"キャベツ"の愛称で親しまれる両翼の片割れだ。

 

 

「ちくしょう…もう、モリア様の所に戻れないじゃないか。懸賞金も倍以上になっちまってるし…」

 

「だからオレが守ってやるって言ってるだろ。

 機嫌直せよペローナ」

 

「せ、責任取れよな!!」

 

 

 もちろん、その他の2人もブラック海賊団が最凶と恐れられる要因である。

 

 その凶悪過ぎる悪魔の実の能力によって、いったいどれだけの者達が心を折られてしまったことか…。

 

 "魑魅魍魎の姫(ゴーストプリンセス)"ペローナ。彼女は、世間では死亡扱いされているゲッコー・モリアを探す為、探し出す間のみという制約で船医としてブラック海賊団の仲間に加わった。しかし、もう彼女がブラック海賊団を脱退することは不可能。懸賞金額も7億5410万ベリーとモリアの倍以上の高額賞金首で、世間での認識は本人がどう否定しようとブラック海賊団の船医なのだ。

 

 

「そう落ち込まないで、ペローナ。

 ボクも一緒に守るからさ。それに、ペローナがいなくなったらボクは凄く寂しいな」

 

「うう…お前らホント、質悪い海賊(夫婦)だな」

 

 

 もっとも、ペローナ本人も何だかんだでブラック海賊団に愛着が湧いている。困難は多いが、その反面で楽しさはその倍。どんな危機でもブラック達が必ず守ってくれ、日頃から大切に扱ってくれるのだから、彼女も離れ難いだろう。

 

 それに、頼もしい舎弟(オモチャ)達もいる。

 

 

「ペローナ嬢はオレが守り抜くべ!

 それに、一郎、二郎、三郎、四郎、五郎、六郎、七郎、八郎、九郎、十郎もいるべさ!!」

 

「う…お、お前ら」

 

 

 ブラック海賊団の母船"オーロ・ジャクソン号"及びペローナ嬢の頼もしい守衛隊だ。

 

 防御力に関しては恐らく悪魔の実の中でも最高峰。ブラックの扱きで覇気を会得し、能力と覇気の融合を果たしたことでバルトロメオ自身の逞しさも倍増している。

 

 かつては"今最も消えてほしい海賊No.1"と恐れられ、嫌われていたバルトロメオも、ブラックに扱かれた(去勢)ことで今ではすっかり堅気に絶対に手を出さないブラック海賊団の最硬の盾"絶対防御(ガーディアン)"として、多くの海賊達から恐れられている。

 

 ただ、懸賞金額が6億4500万ベリーと、()()()()()()()を上回ってしまったのには複雑な心境のようだ。

 

 それと、ブラック海賊団守衛隊兼船大工でもある"ヒューマンドリル"達は、ブラック達の戦いを目の当たりにすることで更なる成長を遂げているらしく、懸賞金額が一匹3億5000万ベリーと恐ろしいことになっているようだ。覇気を扱える強靭な獣は、人間にとって脅威以外の何物でもない。

 

 それでも、ブラック達の戦いを目の当たりにし続けてもヒューマンドリル達がまったく凶暴化することなく心穏やかでいられるのは、ブラックのブリーダーとしての才能だ。

 

 ヒューマンドリル達のみではなく、クラーケンの"ダンゴ"や大型の海王類達も手懐けているのは伊達ではない。躾がきっちりと行き届いているのだ。だからこそ、ヒューマンドリル達やダンゴ達もブラックからの愛情をしっかりと感じ取っており、ブラックに心底懐いているのである。

 

 その反面、世界政府や海軍がブラックが古代兵器"ポセイドン"を所有しているのではないかと勘違いし恐れてしまうかもしれないのだが、ブラック本人はそんな勘違いされているなど知るはずもないことだ。

 

 ちなみに、ダンゴには5億ベリーの懸賞金がかけられており、ヒューマンドリル達同様に"ONLY DEAD"扱いされている。さすがにこれにはブラックが大激怒し、危なく海軍本部"ニューマリンフォード"を襲撃しそうになったとのことだ。

 

 これが原因で、ブラック海賊団を殲滅しようと挑んでくる海軍が甚大な被害を受けていたりもするのだが、ペットを愛するブラックの怒りなのだから仕方がない。

 

 

「さて…それじゃあ、愛しいロビンと弟弟子達に会いに行くとしようか」

 

「黒吉っちゃん、ロビンをいっぱい愛でてあげなよ」

 

 

 普段は温厚。だが、自身にとって大切な何かを傷つけられそうになったら容赦のない男──それが、"赫猿"デマロ・ブラック。世界政府が最も危険視する世界最凶の海賊だ。

 

 そのデマロ・ブラック率いるブラック海賊団が、これから"シャボンディ諸島"に向かう。"偉大なる航路(グランドライン)"の折り返し地点だが、五皇の1人がシャボンディ諸島に姿を現すなど大事件が起きること間違いなし。

 

 ブラック海賊団の存在が公になり、海軍本部大将・赤犬との激突の他、"金獅子のシキ"との世代交代対決、ブラック1人 対 "バスターコール"など、ブラック海賊団は短期間で多くの激闘を繰り広げ、"白ひげの後継者"と恐れられる所以をまざまざと世間に知らしめたが、短期間でここまで騒ぎを起こす大海賊も近年では珍しい。

 

 きっとそれは、白ひげの後継者ではあるが新参者の皇帝だからなのかもしれない。いや、ブラックがそういう星の下に生まれたのが原因か…。

 

 

 

 

 

 






待っていてくださった方々に感謝と謝罪を…。

ありがとうございます。そして申し訳ございません。執筆頑張りたいと思いつつ、なかなか暇もないという…けど、ONE PIECE100巻発売日であり記念日に何とか更新したかったんです!!

さてはて、新世界篇序章的な今話なわけですが、赤犬と青雉が元帥の座をかけて闘っていないので、パンクハザードは灼熱と極寒の島じゃなかったけど、ブラックとビッグ・マムが闘ったせいで同じような現象が起きたというね。
もちろん、エースもその原因であり、あともう1人その原因がいるんだけども、本誌未読の方もいるでしょうから、まだ多くは語るまい!!

とにかく、最新話お待たせしましたァァァ!!

更新頻度は以前よりも格段に悪いですが、今後も応援何卒よろしくお願いします!!励みになる感想とご評価お待ちしてますので!!
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