偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら   作:身勝手の極意

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ワノ国編の女キャラ、うるティとヤマトが可愛いんだけど、どうしよう?とにかく可愛いよね。うるティのマスクの下ってどうなってんだろ。

そういえば、ワノ国編にビックマム海賊団のメンバーちょっとだけ出てんのに、カタクリがまったく出てない。何故だ?



赤猿と黄猿

 

 

 シャボンディ諸島にてようやく麦わらのルフィと出会えたデマロ・ブラックだが、彼は結果的に麦わらのルフィ達の命の恩人にまでなってしまった。

 

 麦わらのルフィのせいで人生メチャクチャになったというのに、人がいい。もっとも、助けた理由はブラックが昔、世話になった人物の娘が麦わらのルフィの仲間だったからという理由ではあるのだが…。

 

 

「ありがとう、ブラック。

 お母さんの話を聞けて、とても嬉しいわ」

 

「これくらい気にするな。

 オレとしては、オルビアさんとの思い出話は他にもあるからもっと君に話してあげたいと思っているんだ」

 

 

 世界政府に20年以上、今も尚執拗に追われ続ける美しい考古学者の女性───ニコ・ロビン。

 

 ブラックは世話になったニコ・オルビアの娘である彼女に出会い、麦わらのルフィに対する怒りをすっかり霧散させ、思い出話に花を咲かせている。

 

 ブラックから聞かされる母親の話にロビンも喜んでおり、花が咲いたような美しい笑みを浮かべ、母親を尊敬しているブラックに会えたことに感極まってか、時折嬉し涙も浮かべている。

 

 その美しい花笑みと涙に、ブラックの心臓は何時になく激しく高鳴っているようだ。

 

 実は、ブラックの初恋はニコ・オルビアらしく、初恋の相手の面影を強く持つロビンに出会い、こうして話しているうちに、かつての想いが甦ってきてしまったのである。ブラックの中で、初恋にはちゃんとお別れをしたはずなのだが、まさかこのような想いが芽生えようとは想定外のはずだ。

 

 しかも偶然にも、ブラックの女性の好みは、ロングヘアーで妖艶でセクシーな美女。賢ければ尚良し。

 

 

「どうかしたの?」

 

「いや……。

(初恋の女性の娘にときめくって凄い複雑だなァ。)」

 

 

 ブラックがそんなことを考えているなど、ロビンは知るはずもない。

 

 しかし、楽しい一時というものはすぐに終わりを迎えてしまう。何より、麦わらのルフィ達にはこれ以上ゆっくりしている時間などない。

 

 何故なら、麦わらのルフィ達を捕まえるべく、シャボンディ諸島に海軍大将が送り込まれているのだ。

 

 それもこれも、全ては麦わらのルフィが原因で、本来ならブラックが助ける義理など一切ない。ニコ・ロビンの存在がなければ、ブラックはきっと知らぬ存ぜぬを貫いていただろう。巻き込まれている未来しか見えないが…。

 

 

「もうすぐ、ここに大将がやって来る。

 ロビン、君は麦わら達と逃げるんだ」

 

「あ、あなたはどうするの!?」

 

「オレが時間稼ぎしといてやる」

 

 

 先の戦闘で消耗した体を休めるのもここまで。

 

 ブラックが先の戦いで投げ飛ばした鉞を持ったオカッパ頭の男が、麦わらのルフィを発見したことを報告しているのをブラックは聞いており、何れ大将が襲撃してくるのも分かりきっていた。

 

 

「そ、そんなッ、貴方にはまったく関係ないことなのに!!」

 

「麦わらのルフィ達はついでだが、オレが君を助けたいと思った。それだけだ。

 なーんて、カッコつけてみたけど、ちょーっと海軍大将に()()があってな」

 

 

 先の襲撃でも劣勢に追いやられていた麦わらのルフィ達では大将には勝てるはずもなく、逃げ切れるとも思えなかったブラックは、自分が殿を務めると告げる。

 

 皆で力を合わせて───大将の恐ろしさを知るロビンがその言葉を言えるはずもなく、己の無力さに唇を強く噛み締めている。

 

 

「安心しろ。オレは絶対に捕まらないし負けない。それに、オレはやられたら倍返しにするのが心情でな。

 オレを賞金首にしやがった世界政府と海軍に仕返ししないといけないんだ。

 必ず、また君に会いに行くから。今度はもっとゆっくり、お茶でもしながらオレの思い出話を聞いてくれ」

 

「必ず…絶対に会いに来るって約束して」

 

「おう、男に二言はねェよ」

 

 

 自信に満ちた笑みを浮かべながら、ブラックは優しくロビンの頭を撫で、再会の約束をする。

 

 絶対に捕まってはならない、死んではならない理由がブラックにできた。その理由が、どれだけの力をブラックに与えるのか、彼はそれを深く理解している。

 

 ただ、本来ならこれはブラックがやらなくていいことだ。これだけ理不尽な目に合いながらも、どうして自ら溝に手を突っ込むような行動をするのか───ブラック自身は気にしていないようだが、人生損するタイプなのだろう。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 ティアドロップ型のサングラスを掛け、黄色のストライプスーツを着用した中年の男が、赤いシャツの上に黒いマントを羽織った男と相対している。

 

 中年の男は、スーツの上に白いコートを羽織っており、背中には正義の二文字が刻まれている。

 つまり、この中年の男は海兵ということだ。

 

 

「わっしの部下の戦桃丸って鉞を持ったオカッパ頭の男を探してるんだけど知らないかィ?」

 

「ああ、ソイツならブン投げたぜ。多分、島の反対方向か、海に落っこちちまってるかもな」

 

 

 その中年の男の問いかけに対し、黒いロングコートの男は平然とそう答えた。これは嘘ではなく本当だ。ブラックが本当にブン投げたのである。

 

 

「ブン投げたのかィ。

 戦桃丸くん……あの子は弱くないんだけどねェ。どうやら、噂以上に強いみたいだねェ──"()()"」

 

「そういうアンタは、噂に違わぬ強さのようだが…。

 海軍本部大将──"()()"」

 

 

 麦わらのルフィが世界貴族"天竜人"を殴り飛ばしてしまい、シャボンディ諸島に海軍本部大将と軍艦が派遣されることが決定してから数時間。シャボンディ諸島に派遣された大将は"黄猿"。そしてこの中年の男こそが、大将"黄猿"だ。

 

 間延びした喋り方と、どこか抜けたような振る舞いは飄々として掴み所がなく、大将とは思えぬ印象を与えてもいるが、逆にそれが腹の底を読ませず不気味な印象を与え、強者の貫禄を感じさせている。

 

 ブラックは、それを犇々と強く感じ取っており、一見冷静そうに見えても、背中に大量の汗を流していた。彼の人生で初めて出会った海軍大将。しかも、その大将とこれから戦うことになろうとは…。

 

 これも全て麦わらのルフィのせいだと、ブラックは内心で悪態を吐いている。

 

 

「麦わらのルフィにそっくりなお前さんを捕まえて天竜人の前に突き出したらどうなるんだろうねェ。

 動物(ゾオン)系の能力者みたいだから退屈させないだろうし、黙ってれば気付かれないよねェ、きっと」

 

「どうだろうな。

 つっても、アンタがオレを捕まえられたらの話だがな」

 

 

 不気味な笑みを浮かべる黄猿に対し、ブラックは好戦的で不敵な笑みを浮かべながら挑発する。海軍の最高戦力に対して大胆不敵だ。だが、ブラックは大将を前にして気が狂ったわけではない。

 

 

「ッ、おおっと」

 

「オー…()()()()に対応するのかィ」

 

 

 眩く光ながら繰り出された光速の蹴りを、覇気を纏った腕で防いでみせたことからも、ブラックが大将と戦える実力を持っているのは確かな事実。

 

 この一撃で手早く終わらせようと思っていた黄猿は、まさか防がれるとは思っていなかったのか、飄々とした様子を見せながらも、実際にはかなり驚いている。

 

 

「覇気を使えるってのは聞いてたけど、まさかここまでとはねェ。軽い気持ちでこの島に来たってのに困ったねェ。

 ルーキー海賊トップの懸賞金3億6000万ベリー。けど実際は懸賞金額以上の強さじゃないかィ」

 

「言っとくがオレは海賊じゃねェ。

 冒険家兼トレジャーハンターのデマロ・ブラックだ」

 

 

 自信たっぷりに、己は海賊ではないと語るブラック。今のこの状況も、ブラック本人が望んだものではなく、彼が悪さをしでかした結果でもないのだ。

 

 過剰防衛ではあるが、その件も先に勘違いして手を出したのは海軍だ。

 

 

 

 

 

天雷戦鎧

 

 

 

 

 

「オー…雷を操れる動物(ゾオン)系ってのはどうやら本当みたいだねェ。

 人型のままそれほどの力を操れるまでに悪魔の実の力を鍛え上げているなんて凄いねェ。お前さんが海兵だったら、中将にもなれたんじゃないかィ?」

 

 

 髪の毛が逆立ち、全身から雷を迸らせながら、ブラックはそれまで以上に好戦的な笑みを浮かべている。

 

 大将相手に逃げも隠れもしない。ブラックは真正面から挑むつもりのようだ。

 

 

「これから()()()()()()()()ってのに想定外の事態で参ったねェ。困ったねェ」

 

 

 対して黄猿は、心底困ったような表情を浮かべながらも、光を剣型に形成し、ブラックを捕縛する気満々だ。

 

 黄猿は、自然(ロギア)系悪魔の実"ピカピカの実"の能力者───つまり、光人間だ。光に変身でき、あらゆる挙動が光速となる。破壊力、機動力抜群の凶悪な能力だ。

 

 指先からビームを放ったり、このように"天叢雲剣(あまのむらくも)"という光の剣を作り出したりもできる。

 

 凶悪な悪魔の実の能力に、海軍本部大将にまで上り詰めた高い基礎戦闘力。

 

 誰がどう考えても、ルーキー海賊では太刀打ちできるはずがない。普通ならば…。

 

 

 

 

 

武装・雷切

 

 

 

 

 

 だが、ブラックは普通のルーキー海賊ではない。新世界での航海経験もあり、新世界の海賊相手にたった1人で戦い、生き延びている。

 

 今現在、シャボンディ諸島に集ったブラック含む億超えのルーキー海賊"12人の超新星"達の中でも、戦闘経験に於いても頭一つ以上は飛び抜けているだろう。

 

 ブラックが覇気を使えるのも、それを証明している。本来なら、弱点をつく以外だと触れることも、物理攻撃が一切効かない自然(ロギア)系の悪魔の実の能力者に対して、覇気を使えるブラックは触れることもでき、物理攻撃でダメージを与えることが可能だ。

 

 手刀に纏った黒雷の刃が、黄猿を斬りたいと物語っているかのように怪しげに輝いている。

 

 

「凄いねェ、自然系よりも稀少な動物系幻獣種は…そんなことも可能なのかィ。

 全身から迸る雷を剣型に形成するなんて──しかも覇気まで纏った黒い雷。"黒刀"みたいだねェ」

 

「こちとら、それなりに色々と経験してるんだよ。

 あ、今さらだけど一つだけ聞いていいか?」

 

 

 緊迫した状況。ただ、この状況でブラックは黄猿に問いかける。恐らく、これがブラックがニコ・ロビンに言っていた、大将への用事なのだろう。

 

 

「海軍が勘違いして襲いかかってきたから、オレは正当防衛で返り討ちにした。

 そもそも、オレは自ら海軍に喧嘩を売ったことはねェし、一般市民に危害を加えたこともねェ」

 

 

 ニコ・ロビン達麦わらの一味を逃がす為に殿を務め、黄猿と戦っているこの状況は致し方なしということにしているらしい。それに、大将と話せるこの状況を作ることがブラックにとって必要なことだったのだ。

 

 

「何が言いたいんだィ?」

 

「もう一度言うが、オレは海賊じゃねェ。だから、オレの手配書を破棄してほしいんだが」

 

 

 相手が大将だからこそ、ブラックはこのような話をする。内心、無理だと分かっていても、ブラックもこの理不尽な状況をどうにかできないだろうかと、ただの冒険家兼トレジャーハンターとして冒険を楽しみたいだけなのだ。

 

 

「そんなの無理に決まってるでしょうよ。

 海軍はお前さんに痛手を負わされてるんだからねェ。その責任はお前さん自身がしっかり払ってくれないと」

 

「……そうか。

 なら、オレも全力で抗わせてもらうぜ。

 覚悟しろォ、黄猿ゥゥゥゥゥ!!」

 

 

 交渉決裂。ルーキー海賊No.1の懸賞金額の"赤猿"デマロ・ブラックと、海軍本部大将"黄猿"の死闘が勃発する───かと思いきや、ブラックは雷の刃を消して、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべていた。

 

 すると、開いた状態の両手を額近くまで持っていき…。

 

 

 

 

 

天声轟々

 

 

 

 

 

「ぐうゥゥゥ!!」

 

 

 眩い雷光が黄猿の視力を奪い、至近距離で鳴り響くけたたましい雷鳴が聴力を奪い、予想外の不意打ちに黄猿は悶絶する。

 

 千載一遇のチャンス。黄猿に手傷を負わせる大チャンスだ。

 

 

「ハッハッハッ!

 海賊は卑怯で卑劣ってのが世間の認識だからな!アンタら海軍と世界政府がオレに海賊として存在してほしいってなら、アンタらの望み通りに海賊やってやるよこんちくしょうがァァァ!

 ざまァ見やがれってんだ!!って、聞こえてもねェか!

 しばらく精々もがき苦しみやがれッ!じゃあなァ、黄色いおサルさん!!」

 

 

 こんな大チャンスに何もしない海賊は存在しないだろう。そこに関しては、ブラックだから仕方ない。その一言に尽きるだろう。本当は、海賊になるつもりなどないのだ。

 

 世界政府は嫌いで、賞金首にされたことで海軍も大嫌いになっただろうが、それでも海軍が世界に必要なことを理解している。だからブラックは、何もせずに逃げる。

 

 視力を奪うだけではなく、聴覚まで一時的に破壊したのはちょっとした嫌がらせだろう。もっとも、麦わらのルフィ達を追われては困る為に、身動きを封じる必要があったからこその不意打ちだ。

 

 

「う……ぐうゥ……」

 

 

 大将がしてやられた。それと、逃げることにのみ全力を注ぐ。その点に関しては、しっかりと海賊をやってるように思えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャボンディ諸島13番GRにある酒場"シャッキー'S ぼったくりBAR"。

 

 黄猿を一時的に戦闘不能に陥れたブラックは、そこに訪れていた。もちろん、ただ飲みにやって来たわけではない。

 

 ニコ・ロビンから、避難先の一つとしてその場所を告げられていたからだ。

 

 ブラックは黄猿から華麗に逃げた後に、麦わらの一味を探していたのだが、彼らの行方が掴めずに途方に暮れ、この場所にやって来たのである。

 

 

「驚いたな。噂には聞いていたが、双子の兄弟と言われても信じてしまうほどそっくりだ」

 

「ま、まさか"()()"シルバーズ・レイリーがこんな場所にいるなんて」

 

 

 そのブラックがこの場所で出会ったのは、驚くべきことに海賊王の右腕───ロジャー海賊団副船長のシルバーズ・レイリーだった。

 

 伝説の海賊とこんな場所で出会うことになるとは、ブラックの驚き具合はとてつもない。

 

 ただ、その"冥王"レイリーから、更に衝撃的な事実が告げられる。

 

 

「ニコ・ロビン達、麦わらの一味を探しているとのことだったが…。残念だったな。

 彼らはもうシャボンディ諸島にはいない」

 

「出港したのか?」

 

「いや、()()()()()()()()()()しまったんだ」

 

 

 事態は、ブラックの想定したものとはまったく違っており…。

 

 






今さらながら、主人公の服装。
赤いシャツに黒い七分丈のズボンに黒いマントを羽織っている。え?二年後のワノ国編ルフィ?ルフィと違って胸はさらけ出してないよ。


VS 黄猿戦。

天雷戦鎧
雷による肉体活性。パワーとスピードが上昇する。髪の毛が逆立ち、全身から雷を迸らせたその状態は、ジャンプのバトル漫画の大先輩を彷彿とさせる。

雷切
手刀に雷の刃を纏わせる。斬ったり、伸ばして貫いたり。覇気を纏うと黒雷。あれ?合体した先輩方も似たようなの……。

天声轟々
逃走用の技。全身から眩い雷光と、けたたましい雷鳴を発し、視力と聴力を一時的に奪いその間に逃走する。
新鶴仙流のアレと違って、視力だけではなく聴力にもダメージを与えるから、食らったら結構ヤバいよ。

黄猿さんは原作通りに他のルーキー海賊と戦った後。けど、思わぬ不意打ちを受けた模様。
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