偽ルフィが本当にモンキー・D・ルフィに似ていたら   作:身勝手の極意

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ルフィってやっぱりスゲェと思ったりしている。



有害因子ナンバーワン

 

 

 海軍本部マリンフォードにて勃発した世紀の大決戦。しかし、海軍側が何も対策を施さずに待ち構えているなど、決してあり得ない。

 

 その内の一つが、世界最大の頭脳を持つと称される海軍の天才科学者"Dr.ベガパンク"が開発した人間兵器(サイボーグ)"パシフィスタ"である。戦場に投入された新型兵器に、白ひげ傘下の海賊達が次々と排除されていく。

 

 デマロ・ブラックは難なく破壊していたが、新世界の海賊達でもそれなりの強さを有してなければ破壊は困難で、下っ端では返り討ちにあってしまう。銃や刃物など、並みの攻撃では通用しない頑丈な身体を持ち、鉄を溶かす程の高熱のレーザー光線を両掌と口から照射する事ができる恐るべき兵器だ。

 

 これを破壊するには、覇気は必須だろう。

 

 そして、これを機に白ひげ大艦隊を一網打尽にする為の対策はこれだけではない。

 

 "智将"センゴクの策略によって、まんまと騙されてしまった傘下の海賊団の船長が、白ひげに深傷を負わせてしまったのである。

 

 白ひげが傘下の海賊達を海軍に売り、己やエース含む白ひげ海賊団の者達だけは助かることになっているというセンゴクの情報操作による奇策が、今ここで白ひげに大きな傷を与えてしまった。何より、兵器パシフィスタが白ひげ海賊団以外に執拗に襲いかかっているこの状況が、傘下の海賊達を疑心暗鬼に陥らせている。

 

 白ひげを刺した傘下の海賊"大渦蜘蛛"のスクアードは、白ひげを心から慕っている人物だが、かつて海賊王ロジャーに仲間を全滅させられたという悲しい過去を持っており、そのスクアードは、白ひげから"火拳のエース"が海賊王ロジャーの息子であることを聞かされていなかった。それを知った時のスクアードの心情は非常に複雑なものだっただろう。だからこそ、センゴクの作戦を遂行した───海軍大将"赤犬"の口車にまんまと乗ることになってしまったのだ。最初こそ疑いはしただろうが、パシフィスタが白ひげ海賊団の者達に一切攻撃を仕掛けず傘下の海賊ばかりを狙っている光景を目の当たりにしてしまっては、スクアードもそれが事実だったと騙されてしまうのも仕方なかったかもしれない。

 

 スクアードの辛い過去。そこに目を付けたセンゴクの策略は実に見事なもので、歳をとっても卓越した頭脳は未だに健在だ。

 

 白ひげが海軍に仲間を売った───白ひげ陣営に一気に動揺が広がってしまい、戦況が一気に傾きつつある。

 

 その状況を打破するべくついに白ひげが戦場に降り立ち、世界最強の力を見せつけ、士気をどうにか取り戻しかけるも海軍の策は他にもまだ残っていた。

 

 そして、一気に畳み掛けるかのように包囲壁が白ひげ大艦隊を囲うと、大将・赤犬の強力無慈悲な攻撃が隕石の如く降り注がれ、白ひげ海賊団の母船"モビー・ディッグ号"も破壊されてしまい、まさに万事休すの状況だ。

 

 白ひげをもってしても破壊できない包囲壁───その内側では、火拳の処刑が早められ、執行されようとしている。白ひげが乗り込んできたこの状況で、時間を守る必要などない。確実に海賊王の血を絶つ為に、今こそがその時なのだ。

 

 もっとも、そう簡単に事が運ぶはずがないのだが…。

 

 

「させっかァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

雷槌脚

 

 

 

 

 

 今、このマリンフォードには空飛ぶ海賊がいる。包囲壁など、その者にとって何の障壁でもなく、あってもなくても意味を為さぬものだ。

 

 黄猿との戦闘が途中で中断され───つまりは本気の黄猿相手にどうにか生き延びているということだが、冥王レイリーの地獄の修業に比べたら何の其のなのか、遥か上空から雄叫びを上げながら、味方がまったくいない内側へと迫る。

 

 脚を巨大化させて、雷と覇気を纏ってそのまま地に、金槌を振り下ろすかのように、天から落ちる雷の如く強烈な一撃が落とされた。

 

 その一撃は地面を大きく陥没させ、激しい衝撃波が起き、多くの海兵がその一撃で排除されてしまう。

 

 

「そう簡単に火拳の首を落とさせやしねェ」

 

 

 すると今度は、包囲壁を()()が飛び越えて降り注ぎ、辺り一面を水浸しにする。

 

 

「エースは絶対に助け出す!!」

 

 

 もう1人のルーキー海賊、モンキー・D・ルフィもブラック同様に海軍の戦力を意にも介さず、火拳を助ける為に先陣を切ってこの場所に立つ。

 

 ブラックは、麦わらのルフィが必ずやって来ると分かっていたのか、まったく驚いた様子もない。寧ろ待ってましたと言わんばかりの様子である。

 

 

「さーて、ちょっと数を減らすか!!」

 

 

 

 

 

雷奔瀑流

 

 

 

 

 

 意地の悪い笑みを浮かべたブラックは、ルフィがすぐそばにいるのもお構い無しに水浸しになった地面に手を突き、激しい雷撃を辺り一面へと流す。

 

 これでは、ルフィもただではすまない。ただそれは、ルフィが()()()()()()()()()の話だ。

 

 

「ん?」

 

「ゴムに雷は効かねェだろ!!」

 

 

 包囲壁内で起きた大惨劇。ブラックとルフィの近くにいた海兵達は、ブラックの放った激しい雷撃によって感電し、黒焦げになってしまった。

 

 範囲内には大将が3人ともいたが、黄猿、赤犬、青雉の3人は咄嗟に飛び上がり、雷撃から逃れたようだ。今の雷撃を受けていたら大将達でもかなりのダメージを負っていたのだろう。

 

 

「おしッ、今の内に敵を減らすぞ麦わら!!」

 

「おう!!」

 

 

 身長差はあれど、背中合わせに立つ2人は双子の兄弟にしか見えない。

 

 海軍側に流れが一気に傾きかけたこの状況に真っ向から挑む若さの勢い。ただ、ルフィは17歳だが、ブラックはその倍の34歳───見た目はともかく、ルフィと比べたら若いとは言い難い。

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 "見聞色の覇気"。それは、相手の気配をより強く感じ、生物の発する心の声や感情を聞き、動きを読む力だ。

 

 戦闘に応用すれば、相手の感情や気配を見抜き攻撃を先読みすることで攻撃を回避でき、熟練した使い手ともなれば視覚の能力を超える速度───光速だろうと捉えることができるようにもなる。

 

 その他にも、意識することで自分の一定範囲にある生物の存在や、その心力から視界に入らない人物、数、位置を読み取ることまででき、感情や気配を読み取る力と合わせることで周囲の状況まで把握することも不可能ではない。

 

 熟練者の中には、相手の記憶すらも読み取れる者までいる。

 

 そして、見聞色を極めていくと少し先の未来を見ることも可能で、相手の先の行動などを映像として視て、予知することができるまでになる。見聞色の覇気"未来視"と呼ばれる高度な能力だ。

 

 

「麦わら、3歩下がれ」

 

 

 さらに、未来視が可能になったことによって、味方側に指示を出して攻撃を回避させることも可能である。

 

 

「飛べ。そのまま銃乱打(ガトリング)

 

 

 ブラックが指示を出し、ルフィが指示通りに動いて攻撃を躱し、攻撃に転じて海兵達を薙ぎ倒していく。

 

 つまり、ブラックの見聞色は未来視に至っているということだ。しかし、ブラックの今の状態は何かが少し違う。武装色の覇気の武装硬化でその箇所が黒く染まるのとは違い、時折だが全身から青白いオーラが溢れ出ており、ほとんど言葉を発しなくなるも、追いつめられているわけではなく、動きがより洗練されたものへと進化していく。

 

 

「ま、まったく攻撃が当たらない!!」

 

「"未来視"にまで至っているのか!?」

 

「くッ、な、何としても"赫猿"を止めろォォォォォ!!」

 

 

 己に迫る攻撃に対して、それだけではなくルフィが窮地に立たされた状況に対して、未来が視えているのとはまた違った───まるで、無意識に体が反応しているかのような…。一見、ブラックは防戦一方に見えてしまうかもしれないが、如何なる攻撃も当たらず、躱し、ルフィへ迫る攻撃をも防いで守っている。

 

 未来を視るまでもなく、身体が勝手に動きどんな危機すらも回避することができる見聞色をより極めた力。野生の勘、第六感が極限まで研ぎ澄まされて働いているかのようでもある。

 

 包囲壁の内側に潜り込んだのはたった2人のルーキー海賊。だというのに、海軍はこの状況に焦らずにはいられない。しかも、そこに白ひげ海賊団No.2の"不死鳥のマルコ"が合流してしまった。

 

 

「頼もしいな、お前ら。

 これから先、お前らがどこまでデカくなるのか本当に楽しみだよい」

 

 

 たった3人。しかし、その戦力はとてつもなく大きい。白ひげの右腕がブラックとルフィを認めているのだ。

 

 

「それとブラック。

 お前、白ひげ海賊団に来ねェか?」

 

 

 この局面でちゃっかり、孤高のルーキー海賊を誘うのも忘れない。

 

 

「おいおい、そういうのは火拳を取り返してからにしろよ」

 

 

 マルコの誘いに、素っ気なく答えるブラック。しかし、その通りだ。まずは火拳を奪還するのが最優先。もっとも、ブラックを勧誘したのは危機的なこの状況でも余裕があるということ。

 

 ただ、ブラックの今後を勝手に決める者が1人いた。

 

 

「コイツはオレの仲間になんだからダメに決まってんだろ!強ェし、オレにソックリだし、面白れェし、ロビンと同じで()()()()()()()()()()()し、猿だし、空飛べるし!

 とにかくコイツはオレの仲間だ!!」

 

 

 それはルフィである。珍しい生物が大好きなルフィが、自分そっくりで、猿に変身して大っきくなったり小っさくなったりできて、空も飛べるブラックを放っておくはずがない。

 

 そして、ルフィの言葉でブラックを巡っての争いが熾烈化することになる。

 

 

「お、おい、今…麦わらのルフィ…何て言った?」

 

「デマロ・ブラックが──古代文字を読めるって」

 

「ま、まさか、そんな」

 

 

 ルフィのうっかりによって、ブラックが古代文字を読めることが露見してしまった。現在、この広大な世界で唯一"歴史の本文(ポーネグリフ)"を読めるのはニコ・ロビンのみとされていたが、それがここにもう1人存在したのだ。

 

 火拳のエースが海賊王ロジャーの息子だという事実よりも、もしかしたらブラックが古代文字を読めることの方が、海軍と世界政府にとっては重大な事実ではないだろうか…。

 

 元帥センゴクの頬を汗が伝う。その様子からも、どれ程の衝撃だったかが窺えてしまう。

 

 

「ま、まさかッ、ブラックは()()()()()()()()か!?」

 

 

 高度な覇気を使える幻獣種の能力者なだけでも脅威だというのに、そこに更なる新事実の発覚で、海軍と世界政府からのブラックに向けられる脅威度が鰻上りだ。

 

 ブラックはこの戦場に於いてどころか、この世界に於いてナンバーワンの有害因子として認定されてしまう。

 

 古代文字が読める冒険家。どこからどう考えても、危険な存在でしかない。この事実が発覚した今、世界最悪の犯罪者という悪名が、革命軍の総司令官からブラックへと移ってもおかしくはない。

 

 

「あ、これロビンから言っちゃいけねェって言われてたんだった。今のナシ」

 

「頼むから口閉じろォ!縫い付けんぞその軽い口!!」

 

 

 見聞色の未来視も、そのまた更に先の力も、悪意も悪気もまったくないルフィの口の軽さにはどうやら反応できないらしい。ブラックも何時かはバレることだと思っていたようだが、まさか今この瞬間にこのような形で知られてしまうとは思ってもいなかったはずだ。本当に、何をしでかしてくれるか分かったものではない傍迷惑なそっくりさんだ。

 

 

「うおッ!?」

 

「赫猿ゥ、おんどりゃあ…まさか、儂の命令で撃沈させたオハラの避難船…その避難船に乗っとった──奇跡的に生き残っとった人間じゃあるめェのォ」

 

 

 そのおかげで、苛烈かつ過激に正義を貫く硬骨漢の大将が、新たな障害としてブラックの前に立ち塞がる。

 

 海軍大将・赤犬。徹底的な正義を掲げる、海軍きっての過激派だ。

 

 

「もしそうなら、儂が責任もって──儂の手で葬らんといけんのォ!!」

 

 

 もしかしたら"D"の名を持つ者かもしれない。

 

 もしかしたら奇跡的に生き残ったオハラ出身の者かもしれない。

 

 高度な覇気使いで、強力な幻獣種の能力者。海軍と世界政府に認識されることなく冒険をしていた古代文字を読める人物。

 

 この戦場で最も排除すべき人物は、間違いなくデマロ・ブラックだ。

 

 






ルフィがエネル戦で見せた技……技なのか?いや、技だ!ゴムゴムのボー。あれって凄いよね。だってアレじゃん。鍛えれば凄いことになるよね。

ゴムゴムのボーを鍛え上げるときっと、見聞色の未来視の更にその先に行き着くはず。それこそ、無意識下で全ての攻撃に対し、体が自動的に攻防全てを発動する能力。

見聞色"無我の境地"。それとも"兆"?
まだ不完全状態。防御面に関してのみは完璧。青白いオーラが溢れ出てる。

更に極めると白銀に輝くオーラと、銀髪になるんだと思う。


雷奔瀑流
雷奔ってのは雷のように勢いよく走るって意味らしいです。地に手をついて、雷を激しく流す。もっと威力高めの雷奔大瀑流もあるよ!


ルフィから海軍と世界政府に情報提供されたよ!!古代文字も読めるんだってねブラックくん!
1人で冒険してたのは世界政府と海軍に気付かれない為だったんだねきっと!!←違うッ!!
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