天界に住む私はエリート天使である。
これは間違いない。
だけど疲れてしまった。
毎日毎日同じ事の繰り返し、いつしか天使の仕事をサボる様になっていた。
サボるといっても仕事は完璧にこなしている。
もらった仕事をすぐさま片付け、帰宅しているのだ。
ノルマクリアしてるんだから問題もないし。
だけどする事がなにもない。
ゆえにニートと変わらない。
そんなある日、神である上司に張り手をぶちかましてしまったのだ。
私は仕事を早く終わらせるからその余った時間で奉仕をしろとセクハラを受けたのだ。
セクハラなんてもんじゃないな、その場に押し倒されたのだから。立派な強姦だ。
幸い私の身体は清いままで助かっている。
だが、手を出したのが不味かった。
私は神に反逆した天使ということで最下層天使になってしまった。
エリート天使から最下層天使に落ちたことにより、私の生活は一変した。
まず、今までの仕事が尋常じゃない数に増えていた。
とても一日で終わらせられない数に。
そのくせ給料は八割減である。
次に周りの対応である。エリート天使だった頃はちやほやされていたが最下層天使になってからはゴミを見る目で見てくるようになった。
この頃にはもう心が壊れていたね。
なんでこんな目に合うのだろう?
なにも悪いことしてないのに。
それだけしか考えられなかったね。
だから天界から逃げ出して人間界に行くことを決めたのだ。
人間界に降り立った私を待っていたのは空気の悪さだった。
別に耐えられないほどでもない。
だけど頭の輪っかが半分腐ってしまった。
私はもう天使とは言えないだろう。堕天使になっていた。
エリートから最下層、そして堕天使。
笑えない人生だ。
何をすればいいのだろう?
そもそも人間界にきてもお金すら持ってない。
私の人生詰んだのでは?
「お腹空いたなぁ」
人間界に来て一ヵ月
「……ふぅ」
タバコの煙を吐き出す。
「って事が一ヶ月前にあったの」
[嘘乙]
[こういう設定好きかもww]
[リアルに疲れたのが理由ってことね]
[だからってタバコ吸いながら配信するか?]
私は現在、配信者になっていた。
それもタバコ吸いながら。
「タバコぐらい、いいじゃん。皆に迷惑かけてないよ」
[肺がボロボロになるぞ]
[心配しちゃう]
[むしろタバコにならせて]
[↑それ俺の役目]
「タバコで肺がボロボロになる堕天使じゃないって」
[堕天使ってそういうもんなの?]
[いやいやタバコは有害]
[主流煙と副流煙があってだな]
今日の配信で人間界にやってきたことをリスナーに伝えたけど誰一人と信じる者はいない。ただの設定としてみている。
まあ別に構わない、タバコも本当に堕天使だから問題ないし。
「もう、そんなこと言うと怒っちゃうぞ!」
[怒らんでもろて]
[心配してるだけやで]
配信をする理由?
[そんな堕天使ちゃんも可愛いね]
「あはっ!ありがとう♪」
可愛いって言われたいから!
何故タバコを吸うのか?
何故配信者になっているのか?
何故可愛いといわれたいのか?
次話に続く!!