仮面ライダーブースト   作:spriXuan

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完全オリジナルライダーです。(もし似たようなものをやってる方がいらっしゃったらすみません。)
そういうのを許せる方向けです。


第一話 変身①

俺は至って普通だった。

両親がいて、小学校に通い友達もいて。

だがあの日を境にそれは…。

 

 

 

「ハッ!」

そんな声と共にベッドから飛び起きる。

呼吸が速くなっていることに気が付き、彼は深呼吸する。

冷静になり、寝汗でぐっしょりな状態を感じ取り嫌気がさした。

「まだ引きずってるのか…俺は…。」

自虐的に笑いながら時計を見る。

「最悪だ、シャワー浴びる時間がない。」

彼はため息をつきながら汗拭きシートを使って体を拭き、着替えた。

 

 

 

階段を降りると優しそうな中年が彼に声をかける。

「やー零(レイ)君おはよう。」

「おはようおじさん。」

零はおいしそうな匂いを嗅ぎ取る。

「今日は、焼き魚か。この匂いはさんまかな。」

零はビシッと指を指す。

「ふふふ、さーどうでしょうかー。」

おじさんは両腕で〇を作る。

「残念。鮭でしたー。」

フリして×を作った。

「てか鮭とサンマは全然違うでしょ。まだまだだなー。」

おじさんはクスッと笑いながら朝ごはんの用意をする。

「ふん、焼き魚までは合っていたんだ。そこを評価してくれ。」

「はいはい。」

二人は他愛も無い会話をしながら朝ごはんを食べた。

おじさんはテレビをつける。

『ニュースです。昨晩東京都にてヒ(・)ー(・)ル(・)が出現しました。現れたヒ(・)ー(・)ル(・)は2mほどの大きさで、現場に駆け付けたヴィクトリーが駆除した模様です。』

おじさんはそれを聞きテレビを消した。

チラッと零の方を見る。

彼はその空気を察し

「おじさん気を使わなくていいよ。」

と声をかけた。

だがおじさんはそれでも気を使った。

零の眉間に、しわが寄っていらからだ。

 

 

 

 

零は靴を履きながらおじさんに話しかける。

「おじさん、今日俺帰り遅くなるから。」

「分かったよ。ヒ(・)ー(・)ル(・)には気を付けな。」

「当たり前だ。んじゃいってきます。」

扉を強く開けそのまま走っていく。

「さて、あんま余裕も無いんだよな。」

今の時間を確認し駅に向かう。

そんな彼だが焦りながらも周りを見ていた。

これは彼のクセだった。

「ん?」

道路の方に目をやった時彼はとあることに気づいた。

道路の真ん中に何か落ちていて、小さい子供がそれを気になっていた。

同時に明らか制限速度を超えて走っているトラックも来ていた。

「おいおいまさか。」

彼は最悪の想定をした。

そしてその想定通り、子供は道路へ走っていった。

トラックの運転手は気づいたのかブレーキを踏んではいるが間に合いそうもない。

「きゃぁぁぁぁぁ。」

母親の痛ましい悲鳴が鳴り響く。

その母親の前をトラックが通り過ぎる。

彼女はへたりと座り込んでしまった。

「そんな…ユウちゃん…。」

母親は顔を伏せる。

すると周りからおーと歓声が沸いた。

彼女が顔を上げると

「あ。あー!」

零が子供を抱え助けていた。

「あっぶねー!気を付けろよ本当に!」

零は心臓をバクバクさせながら子供を注意する。

「お兄ちゃんありがとう!」

子供は無邪気な笑顔で零にお礼を言った。

「ユウ!ユウ!ケガはない!?」

母親もその場に飛び込んできた。

「うん平気だよ!」

「良かった本当に、本当に何とお礼を言っていいのやら。」

母親は涙を流しながら零にお礼を言った。

「いやいやいいんですよ。本当に助けれて良かった。」

零は照れくさそうに笑う。

だが少し暗い顔になり

「俺はあいつと違うからな。」

とボソッと言った。

「はい?」

「あ、いえ、何でも。それよりなんか落とし物したのか?」

母親に聞かれ、誤魔化すように子供に聞いた。

先ほど子供が気にしてた道路に落ちていたものについてだ。

「うぅん。落としたの僕じゃないよー。でもこれが落ちてたの。」

子供は零にそれを渡す。

「これは…スマホか?」

それはスマホらしきものだった。確信を得れないのは、スマートさが失われるようなごつごつとした見た目をしているためだった。

零がへーとそれを触っていると画面がつく。

『BOOST』

そう表示された。

「うわビックリした。ブースト?聞いたことない会社だな?」

零は少し考えたあと子供の頭をなで

「これを守ろうとしたんだな。その気持ちは偉いが二度と危険な真似すんじゃないぞ。」

と笑った。

子供がコクリとうなずき

「んじゃこれはお兄ちゃんが交番に届けとくよ。じゃーな。」

そう言って零は去っていた。

 

 

 

 

「さて、一時限目は諦めるか。」

彼は駅を過ぎそのまま交番に向かった。

交番に入ると若そうな警官が話しかけた。

「おはようございます。どうされました。」

「スマホの落とし物があったので届けに来ました。」

彼はそう言って先ほどのスマホを渡す。

「うわっ!凄い形してるね?これ本当にスマホなの?」

「多分。」

警官とそんな話をしていると

「ずびばぜん(すいません)、ずばぼおどぢてじばっで(スマホ落としてしまって)。」

と号泣しながら白衣の女性が交番に入ってきた。

その号泣っぷりに零と警官がポカーンとしていると

「がだじば(形は)丁度そこの…あぁ!?」

と女性がスマホに向かって突っ込んできた。

「合ったぁぁぁ!良かったぁぁぁ!」

そう叫びながらスマホをほおずりする。

「…どうやら落とし主見つかったみたいですね?」

「そのようですね。」

零と警官が顔を見合わせ笑う。

「あなたが拾ってくれたのですか?本当にありがとうございます!」

女性は零の手を握りブンブン振る。

「あはは、見つかってよかったですね。」

零は引き気味に笑う。

「えー!落としといてなんですがこれ本当に貴重なものなので!」

「あーそういえばブースト社?みたいなところのですっけ?確かにあんま聞いたことないし貴重そうですね。」

零がそうにこやかに言うと女性の顔はピシっと固まる。

「なんですって…?」

女性は驚愕しながらスマホを零の手にかざす。

するとスマホは起動した。

「あなた、ブーストだったのね…。」

女性はアワアワしだした。

ちなみにその光景に零と警官はポカーンとしていた。

「あなたこれから時間ある?あるよね?なくてもある!よしついてきなさい。」

彼女は強引に零に詰め寄る。

「えーと一体…?」

「あーそうね説明するわ、これは。」

と、彼女がスマホを指した。

「きゃぁぁぁぁぁ。」

と同時に悲鳴が鳴り響く。

交番のベルもジリリリリと鳴りだす。

「な、何だ?」

零が緊張していると

「よりによって…こんな時に。」

と彼女はうなだれる。

「いや…むしろベストなのでは?てか奇跡じゃね?」

すぐに立ち直った。

「君!ついてきなさい!」

彼女は零を指さし、急いで交番を出た。

「あ、えとはい!」

零は勢いに飲まれ一緒に出た。

 

 

 

 

 

しばらく走っていると騒ぎは駅の方からだと気づく。

「皆が何かから逃げている?まさか!」

零は状況を察し騒ぎの中心へと向かう。

「キュルルルル。」

駅に近づくにつれそんな音が聞こえてくる。

そいてたどり着くとそこには人間大のカマキリの様な生物がいた。

「ヒ(・)ー(・)ル(・)…!!」

零は歯ぎしりをし、拳をぐっと握りしめる。

「それも見覚えが、いや、しっかり覚えてる!お前のことは!!」

零はヒールに対し掴みかかろうとする。

「君!ちょっと待ちなさい!」

「あば!?」

彼女はそんな零の脚をひっかけ転ばす。

「何すんだよ!?」

「あんたあのヒールに恨みあんの?」

彼女は彼の怒りに気づいてないかのように能天気に質問する。

「あーそうだよ!だから邪魔すんな!」

彼は立ち上がってまたつかみかかろうとする。

「邪魔なんてしないよ!むしろ力を与えてあげる。」

彼女の言葉に零は立ち止まる。

「何?」

振り返ると彼女は先ほどのスマホを取り出した。

「このスマホはね、変身アイテムなの。」

「変身?」

「そう、ヴィクトリーとかが有名かな?」

その言葉に零はぴくッと反応する。

「とりあえず詳しい説明は後々。それよりちゃちゃっとぶっつけ本番言っちゃおうか。」

そう言いながら彼女はスマホを渡す。

零が受け取るとスマホは起動する。

「次にベルトってアプリあるでしょ。それ開けちゃって。」

零は言われた通りベルトアプリをタッチする。

すると零の腰にベルトが出現する。

「うわっ!?」

零は声を出して驚いた。

「やっぱブーストはベルトが違うね。まあいいわ。後は変身ってアプリ開いてベルトにスマホを入れて。」

彼女はベルトをマジマジ見ながら言う。

「なぁ。これでヴィクトリーと同じ力が手に入るのか?」

零は彼女に聞く。

「ん?まー全く同じってわけじゃないけど似たような、というよりそれ以上の力が手に入るらしいよ。」

彼女がそう答えると零は不敵な笑みを浮かべる。

「そっか。それは好都合だよ。」

零は変身というアプリを開く。

『BOOOOOOOOOOOOOOST!』

スマホからそんな音が鳴り響く。

「変身!」

そしてベルトに刺しこむ。

そしてベルトの奥まで入れた時零に電流が走った。

「うおおおお!」

それと同時に零に色んな映像が流れ込んだ。

地球の映像。遺跡の映像。生物の進化過程、その他いろいろ。

そして最後に白い世界に男一人立っていた。

その男には影がかかってて誰だか分からないが男はこういった。

『…界…け…れ。』

「なっ!?」

その声とともに映像は止まった。

零はフラッとした。

「やった!成功よ!」

彼女はそう喜んでいた。

零は自分の姿を見た。

すると全身にスーツを着ていて、装飾をつけており、複眼を有した仮面をかぶっていた。

「これは、本当になったんだな…。」

零はヒールの方に再び目をやる。

「キュルルルルルル」

ヒールはそう鳴いた。

「あー待たせたな。今からお前ぶっ倒す!!」

零はヒールを指さし、叫んだ。

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