【完結】男性向け同人エロゲの女主人公だけは勘弁してください! 何でもしますから!! 作:どうだか
◆ 名前つけルール:特になし
変身ヒロイン”女主人公”
宇宙から来たウミウシ(?) エリザベティナ・クロモドーリス
◆ プロット
いろいろと考えたが、どの案も誰かの手を借りないといけない。自分の都合に他人を巻き込むことを良しとしなかった変身ヒロイン”女主人公”──
長年の観察&考察から、男性向けエロゲみたいなことが起きる世界であることを逆手に取り、
たとえるなら、横スクロール2Dアクションの同人エロゲにおいて、道中で敵に襲われてヤられるアニメーション。あれだった。
「どうして独りでがんばるウミ? 誰かに助けてもらった方がいいんじゃないかウシ?」
「う~~ん……誰かに迷惑をかけたくないから、かな。あと、ベティさんがいるし。独りじゃないよ。本当に独りだったら、がんばれないと思う」
ただし、こまめに戦闘をする必要があるため、エネルギーを回収するのにいちばん時間がかかる方法だった。さらに、接触する時間を確保するため、戦いが長引く。他のルートと違い、追手と何かしらの会話が発生することがあった*1。
戦いを重ねていくうちに、うっすらとだがベティがどういう存在なのか、ユイは理解する。
ベティは、とある宇宙の王族(のようなもの)の生き残りだった。その宇宙において王族の存在は、宇宙を維持する
ある時、別宇宙からの侵略に遭い、ベティだけが命からがら脱出することができた。
ベティさえ生きていれば、彼女の宇宙はやり直せる。しかし、ベティが捕まれば、侵略者に資源として使い潰されてしまう。
なお、ベティがこの
Q.追っ手(侵略者)が地球を資源にしないのはなぜですか。
A.向こうからすると、地球を資源に使っても焚き付けにすらならないからです。手間をかけるだけ損。ベティを狙った方が得。
ベティは悩んでいた。そもそも自分の存在が、
どうしてだか、ユイにとって好ましくないことを、したいと思えない。共に過ごす間に、ベティにとって、自分が生き続けることの次に、ユイは大切な存在になっていた。
ユイにとっても、ベティは大切な存在だ。自分が巻き込まれることを承知のうえで、ベティの口から彼女の事情を聞くことにした。ベティは悩みつつも、すべての事情を打ち明けた。ユイには知っていてほしい。そう思うようになっていた。
ユイは、ベティがいることこそが地球にとっていい迷惑なのだと知った。
「だったらさ。二人で宇宙に行こうよ。宇宙ステーションや人工衛星より、月よりももっともっと遠い宇宙で戦うなら、誰の迷惑にもならないでしょ?」
つまりユイは、追手との戦闘とエネルギー回収にかかる丸々一年を、宇宙で過ごすという。しかしそれは、一度しかないユイの時間を犠牲にする方法だ。成績や進路に大きな影響を与えてしまうだろう。
だが、すでに人生二度目であるユイからすると、そんなことは些細な問題だった。
一年後──
ユイは肉体の修復を終え、地球に戻ってきた。ウミウシっぽさの残る外見をした宇宙人──ベティの頬を朝焼け色の涙がポロポロと流れていく。
ずっと独りで宇宙を逃げ回っていた。自らの宇宙の復興を果たすまで生き続けるという使命があったから、ツラくはなかった。だから、これからも独りで大丈夫。
そのはずなのに、ユイとの別れを思うと、ベティは涙が止まらなかった。その涙を指で拭いながら、ユイは微笑んだ。
「ベティさんについていく」
地球に戻ったのは、両親に事情を伝え、きちんとお別れをするためだと言う。
「前に言ったよね。私は、独りだったら、きっとがんばれなかった。ベティさんがいたからここまで来れた。ベティさんを見送って、ひとりぼっちにするなんてできないよ。友だちだもん」
「まあ、なんの役にも立たないけどね」と笑いながらユイは手を差し出した。ベティは泣きながら微笑んで、ユイの手をそっと握った。
”女主人公”編 エピローグ エリザベティナ(ベティ)ルート(プロット) 完
ちなみに他のルートだと、女主人公のあれそれを見て、誰かに助けてもらうことの大切さにベティは気づきます。追手から逃げ回りながら協力者を募り、侵略者たちと敵対しつつ自らの宇宙を復興するという感じです。