村娘の師匠   作:もっち~!

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すれちがい~村娘VS勇者

 

---マイン---

 

ユーナの鍛錬55日目。昨日は俺の単独行動で、ユーナに自主練を課したのだが、そのせいか、セカンドジョブに暗殺者が生えていた。お前、どんな自主練をしたんだ?

 

闇の住民でありながら、聖王になったゼノビアを、闇の国に帰還させることが出来た。アイツが元凶である。アイツが愚王を愚王にしたんだ。洗脳し、愚王の部下になり、勇者召喚をやらせ続けさせた張本人である。先に死亡が確認された聖王は、聖王の影武者であることは内緒だ。

 

 

 

---アイリス・ノヴァ---

 

セントラル王国の王立勇者学園ではダメなので、ノヴァ公爵領にグランデ公国の公立学校を設立してもらった。校長は師匠に頼み、教師陣には、娘さん達にお願いをした。直接の師事ではなく、課題を出して貰い、それを学ぶ方式にした。彼女達には食堂経営という大切なお仕事があるから。

 

入学には身分は問わずに、ヤル気の有無が基準である。あと、自分で生活が出来ることが、師匠により加えられた。一人で湯浴み、トイレが出来ることが最低ラインだというが、そんな出来ない人がいるのか?

 

いや、いた…グランデ公爵の孫娘のクリスティーヌ・グランデ嬢だ。自分のお尻が拭けない…トイレに、メイドを連れて行く。入学不可である。

 

また卒業条件には手に職をつけること。学ぶだけではダメで、職に就け生活できることが卒業条件だという。こんな条件で入学希望者が来るのか?

 

いや、来た…

 

 

セントラル王国の召喚勇者と僧侶、そして賢者マリン様って…どういうこと?スパイなのか?暇なのか?

 

「どういうカリキュラムか、我が王国の王立勇者学園との違いを探りに来ました」

 

と、賢者マリン様。スパイ宣言か?カリキュラムを盗む気なのか?

 

「あれ?ルナじゃない?」

 

三女ルナ様に声を掛ける賢者マリン様。

 

「お久しぶりです賢者様」

 

「この国に亡命していたの?」

 

「いえ、父様の元で修行をしていました」

 

「戻って来なさい。騎士団長の席は空けてあるから」

 

はい?ルナ様って、セントラル王国の騎士団長だったのか?

 

「お断りします。愚王の治める国などには戻りません」

 

セントラル王国の国王を愚王と言い切ってしまうんですか。

 

「では、力尽くで。遥、叩きのめしなさい」

 

召喚勇者に命じているが、LV7の勇者が、手加減知らずの剣神に勝てる訳も無く、ズタボロにされる勇者。

 

「ルナ…何をしたのですか?」

 

「父様に鍛えて頂いています」

 

 

 

---マイン---

 

ユーナの鍛錬60日目。自主練なのだが、何故か暗殺者LV10に上がっている。村娘がLV50なんで、課題は熟しているはずなのだが、暗殺者のレベルを上げるには、暗殺を成功させるしかないのだが…誰を暗殺しまくっているんだ?

 

学校で、村人、村娘達にスキルを生えせている。娘達にはまず包丁で、男達には農業の基礎を教え込む。只これだけで、近くに鑑定師がいるだけで、スキルを確認、確定させるだけで良い。

 

「目から鱗じゃん。こんな方法でスキルが発生するとは」

 

とは賢者マリン。

 

「賢者の称号にあぐらをかいていただけじゃダメだよ」

 

古い知人の頭を小突いた。

 

「どうやって、この方法を編み出したのだ?」

 

「子育て中にだよ」

 

手塩に掛けて育てた子供達の成長を見守り、スキルの生える瞬間を見つけて、それからアレコレと記録して。

 

「娘が4人もいると、毎日の変化に喜びが浮かぶんだよ」

 

娘達と会う以前の俺は、喜びなんか無かった。王命で勇者パーティーに入れられ、身一つで国外追放された身のどこに、喜びがあるのだろうか?

 

「勇者などの特別職だと、スキルは生えにくい。育て甲斐が無いんだ」

 

勇者などに、生活術は必要が無い。故に、基本スキルは生えにくい。生活力が無いに等しいからだ。

 

「お前の娘達のレベルって?」

 

「末娘で村娘LV50だよ。残りの三人はレベルがカンストして最終職についている」

 

「カンスト…」

 

「勇者レベルには負けないぞ。アイツら手加減出来ないから、戦うなよ」

 

 

 

---勇者ハルカ---

 

召喚時にジョブが村娘だった為、お城から追い出されたユーナが学校にいた。

 

「何しているの?」

 

場違いだと思い訊いてみた。

 

「通学だけど…」

 

この学校に通っているのか。村娘として…

 

「どこかに嫁入りの準備?」

 

「しないよ。姉さん達と暮らすから」

 

姉?どこかの家に養女として入り込んだのか?

 

「農家にでも養女として拾ってもらったの?」

 

「養女?なんで?父さんと母さんがいるのに…」

 

母さん?ナナ先生のことだよね?再婚したのか?

 

「ナナ先生は誰かの後妻に入ったの?」

 

この子、昔から口数が少なく、状況が掴めない。

 

「なんで?父さんがいるのに?盗賊に回された勇者クセに、なんで、そんなことを言うの?」

 

なんで、私達が盗賊に回されたことを知っているの?

 

「聖剣を奪われたんだよね?って、まだLV7なの?真面目に勇者として鍛錬しているの?」

 

事実を落ちこぼれに指摘され、カチンと来たので剣を抜き斬りかかるが、剣が弾かれ、逆にナイフが喉元に触れていた。

 

「父さんを悪く言うヤツは許さない。次は無いから」

 

そう言い残し去っていったユーナ。村娘のくせに、私よりも剣術が上なのか?唖然として立ち尽くしてしまった。

 

 




ユーナ(結城有那)ジョブ:村娘 Lv56 暗殺者lV15 鍛錬66日目時点
四女
スキル
料理
 L包丁術
  L剣術
 L調合
  L調薬
L香辛料ブレンド
  L臭覚
L温度調節
 L錬成術
  L錬金術
L鍛冶
 L味見
  L毒抵抗
解体
 L短剣術
 L暗殺術
L気配消滅
L探知
L瞬動
裁縫
 L操糸
 L操針
 L影縫い
L影移動
格闘
 L徒手空拳
 L空手
 L柔道
 L合気道
 L暗殺術
魔力制御
 L初級魔法(全属性)

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