村娘の師匠   作:もっち~!

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元パーティーメンバーとの再会

 

ユーナの鍛錬14日目。裁縫から分岐スキル操糸、操針を得たよう

だ。今日は熾天使ミカエルを呼び出し、ユーナとエリーゼに徒手空

拳を鍛錬して貰うことにした。まぁ、護身術代わりである。

 

俺は冒険者ギルド本部へ向かった。

 

「ドラゴン素材を持って来たよ」

 

受付嬢に素材を買い取って貰う。

 

「え…マジですか?前回のがまだオークションでハンマープライス

されてませんが」

 

「この前、リクエストしたでしょ?あと、テンタクルの処理済みの

皮もあるよ」

 

買い取りカウンターの中に入って、買い取って欲しい素材を次々に

出していく。

 

「全部、オークション行きになりますが…」

 

「それでお願い。家族が増えたから、金がいるんだよ」

 

「家族?結婚を漸くしたの?」

 

目を点にして驚いている受付嬢。まぁ、見た目オッサンだし、行き

遅れたFランク冒険者なんか、結婚相手なんかいないと思うよね。

俺も思うし。

 

「まぁ、ご想像にお任せします」

 

買い取りカウンターから出ると、目の間に勇者リュートがいた。な

んで、コイツがここにいるんだ?

 

「おまえが『村人からの成り上がり』のリーダーか?」

 

村人マインへ刺客が放たれたのか?

 

「そうだと言ったら?」

 

「一緒にセントラル王国の王都へ来て貰いたい」

 

アノスも愚王になったのか?

 

「断る。家族の元へ帰る。うん?ここでヤルのか?ギルマス!い

や、本部だからグランドマスターかぁ。勇者がギルド本部で決闘を

したいらしいけど…」

 

俺の声を聞きつけ、急いでグランドマスターがやってきた。

 

「これはこれは先代勇者リュート様ですか?冒険者ギルドはいかな

る国の指図は受けないのですけど、知りませんか?」

 

本部のギルマスは、次期グランデ公爵、所謂公国の王になる人物で

ある。

 

「彼に訊きたいことがあるんだ…」

 

俺達の目の前で勇者リュートが崩れる様にして倒れた。背後から近

づいたルナの手刀がアイツの首筋を捕らえたのだった。空かさず、

勇者リュートをセントラル王国の玉間に強制転移した。

 

「おい、勇者にその扱いはいいのか?」

 

「ここで戦闘はマズいでしょ?そもそも、ルナに背後を容易く取ら

れる勇者じゃ、死ぬ運命しか見えないんだけど」

 

グランドマスターはルナが俺の娘であることを知っている。ルナが

何者かは知らないようだけど。

 

 

 

---アノス---

 

玉間にいきなり勇者リュートの姿が現れた。気を失っているようで

ある。治癒士を呼び、勇者リュートの意識を回復して貰った。

 

「何があったんだ?」

 

「ここは?なんでアノスが…」

 

意識が朦朧としているのか、記憶が混濁しているのか、状況の把握

が出ていないようだ。

 

「そうだ…思い出した。冒険者ギルド本部で『村人からの成り上が

り』のリーダーらしき者と会っていて…気づいたら、ここに…」

 

勇者リュートは、いつ意識を狩られたのか、覚えていないかった。

 

「その者は村人マインだったのか?」

 

「違う…俺達よりも歳上だった」

 

「ステイタスは見えたのか?」

 

「鑑定が弾かれた…俺よりもレベルが上だ」

 

鑑定術は自分よりもレベルが上の場合、弾かれる場合があるのだ。

勇者リュートはLv30である。勇者特権でLv60辺りの相手のステイタ

スが見えるはずであるから、その者はそれよりも上のレベルと言う

ことか?

 

「くそっ!首に手刀を落とされたんか」

 

首筋を摩っているリュート。勇者であるリュートが気づかず、手刀

を叩き込めヤツもメンバーにいるってことだ。

 

「そう言えば、マリンは?」

 

「アイツはバックアップだ」

 

 

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