Archive of militia   作:マカロニサラ・ブリッグス

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ラストラン

 

 『信じて!』

 

 そう言ってアイツは俺の制止すら聞かずに俺を思い切りぶん投げた。

 

 生身でタイタン相手に抵抗なんて出来やしない。この速度じゃジェットパックを使ったとしても、アイツの元に戻ることは不可能だ。

 

 宙に放り出された俺は......アイツが、相棒がアークの中心に吸い込まれていくのをただ見ていることしか出来なかった。

 

 アイツが中心へ到達するのを確認するのと同時に、眩い閃光が俺の視界を一瞬奪う。アークの不安定化による膨大なエネルギーの放出だ。どうやら、俺達の目的は成功したらしい。

 

 轟音と共に周囲の構造物が崩壊を始めた。アークを覆っていた柱が、地面が、重力を失ったかのように空中へ次々と舞い上がる。俺はその一つ一つを目で追って行き、足場となる場所を見つけて着地する。

 

『クーパー!BTの信号が途絶した!そちらはどうなっているの!?』

 

「BTがアークを不安定化に成功させた。今から撤退する!」

 

『了解!合流地点の座標をマークする、そこで落ち合いましょう!』

 

ブリッグス司令官との通信を終えて、今出せる全力で表示された合流ポイントへと走り出す。邪魔する兵士もガラクタ共もいなくなった今、アークによって不規則に変化する地形に惑わされぬように感覚の全てを集中させる。

 

 わずかにでもタイミングを間違えれば、晴れてサンドイッチの具へと仲間入りだ。一瞬の油断は死を意味する、その教えはパイロットになってから嫌でも頭に叩き込まれてきた。

 

 走り、滑り、跳ぶ。あらゆる障害の中を駆け抜け、ポイントへと近づいていく。

 

 座標との距離は20mを切った。

 

『跳んで!クーパー!』

 

 足場を思い切り踏みしめ、何も無い大空へとその身を投げ出す。あとは仲間を信じることしか出来ることは無い。

 

転移してきた輸送船から司令官が手を伸ばす。俺はその手を掴──

 

「っ!クーパー!?」

 

──届くはずの手は何故か届かなかった。距離が足りなかった?いや、違う。届いているが掴めていなかったんだ。

 

見れば、あるはずの肘から先が無くなっていた。

 

一瞬、混乱が頭の中を過ぎるがパイロットとしての経験が即座に俺の意識を引き戻した。

 

負傷をしていた訳では無いハズだ。指を動かしている感覚は今もちゃんとあって、今も彼女の手を取ろうと必死に手に力を込めている。

 

消えた断面からは白い光が包み込んでいる。それは煙草の火のように侵食して腕を......いや、全身を消しさろうとしている。

 

何が起こっているのかは分からない。アークの影響による現象か、もしくはIMCの新兵器か......そんなこと、考えても無駄に終わるだけだ。

 

司令官の手を取ることはできなかった。それなら、俺に出来ることはこれだけだ。

 

「行け!!」

 

言えたのはたったその一言だけ。だが十分だ。彼女なら絶対に迷わない。

 

 

 

眩い光が視界を、俺の意識を奪っていく。

 

(悪いなBT。また会うのは随分......先になりそうだ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......我々は望む、七つの嘆きを。

 

......我々は覚えている。ジェリコの古則を。

 

 

 

 

 

 




はい。ブルーアーカイブ始めました。エネルギー回復の合間に書いていこうと思いますん。

アルちゃんが推しです。というか便利屋全員すきです。

当初、アークナイツのペン急組キャラで書こうとしましたが、良い転移のさせ方が思いつかなかったのでタイタンフォールでいきました。

......ペン急見たい?

性別ぼかすと小説書く上で表現に困ったのでおまいらの性癖で決まる先生アンケートぉッッ!!ファイっ!!!

  • 男の娘(男)
  • 漢の娘(女)
  • 例のハゲ
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