普通にゲームしてたら、なんか空閑遊真のブラックトリガー拾いました。   作:詠海だよ

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掲示板回です。
あと、いつの間にかUAが1万超えてました。
ありがとうございます。


色々とどうしよう

『す……好きです!付き合ってください!』

 

フラッシュバックする、あの言葉。

 

「───────」

 

結局あの後、本条さんは逃げるように帰ってしまった。僕はずっと固まってた。

 

『…ん?ユキちん寝た?早くない?』

 

『うっそ、せつなん落ちた?あの完徹余裕の昼夜逆転人間が?』

 

「……ん、やべ。ぼーっとしてた。あと別に昼夜逆転はしてない」

 

今は夜の九時。いつも通り僕と響と唯でグループ通話をしながら勉強をしていたのだが、ずっと黙っていたからか寝ていたと疑われてしまった。

 

『眠いの?』

 

眠くはない。あいにくバッチリ目が開いてる。だか今日はこいつらと喋る気分じゃない。悪いが抜けさせてもらおう。

 

「ああ。今日はもう寝るわ」

 

『おやすみぃ』

 

『おやすみ。……そんなに体育疲れた?』

 

「多分体育のせいじゃないから安心しろ」

 

 

通話を切り、ベッドに寝転ぶ。

 

「はぁ………」

 

思わず溜息を漏らし、目を閉じる。

しかし寝られない。

頭の中がごちゃごちゃだ。

 

 

 

「……てかなんで僕なんだ?」

 

顔?いやいや、贔屓目に見てもイケメンではないな僕。

メガネ好きとか?……まぁありえなくもない。

性格?……うーん。最近なんか良いことしたっけ……。

 

はぁ…どうしよ。

僕が『ユキ』だとバレる訳にはいかないし……ん?待てよ。

 

「なんでバレちゃいけないんだっけ」

 

えーと…なんだったかな。メイプルとサリーにやべーほど殺意を向けられてるからだっけか。

あれ?サリーは違うんだっけ。あれ?あれれ?

 

「はぁ……」

 

考えても結論出ないな……

ゲームでもするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

542名前:名無しの大盾使い

みんな、ギルドには入ったか?

 

 

543名前:名無しの大斧使い

え、まだ

 

 

 

544名前:名無しの槍使い

俺は入った

てか友人と一緒に設立した

 

 

 

545名前:名無しの大盾使い

俺もまだ

 

 

 

546名前:名無しの大剣使い

え544すげぇな

ちなオレは集う聖剣

 

 

 

547名前:名無しの魔法使い

設立したんかい

ちなおれは炎帝の国

 

 

 

548名前:名無しの槍使い

意外とこのスレ精鋭ぞろいよな

 

 

 

549名前:名無しの大剣使い

それな

 

 

 

550名前:名無しの大盾使い

それはさておき

イベント上位勢がどこのギルド入るか気にならないか?

 

 

 

551名前:名無しの大剣使い

えー

まだ名の知れ渡ってるギルドが集う聖剣と炎帝の国ぐらいしかないからなぁ

てかお前もイベント上位勢やん

 

 

 

552名前:名無しの弓使い

今北産業

 

 

 

553名前:名無しの槍使い

3行説明めんどいからログ見て弓使いニキ

 

 

 

554名前:名無しの弓使い

OK把握

あと私はニキじゃないよ

 

 

 

555名前:名無しの槍使い

おっとこいつは失礼した

 

 

 

556名前:名無しの弓使い

いいってことよ(`・ω・)b

で、上位勢のギルドだったよね

 

 

 

 

557名前:名無しの大盾使い

ああ

なんか気になってな

 

 

 

558名前:名無しの魔法使い

クロムは大盾使いだからな

早いとこパーティ組んだ方がいい

 

 

 

559名前:名無しの槍使い

いっそのことウチ来ない?

【thunder storm】っていうギルドなんだが

 

 

 

560名前:名無しの大盾使い

かっこいいな名前

 

 

 

561名前:名無しの槍使い

だろ?俺とギルドリーダーとその相棒で考えた

 

 

 

562名前:名無しの大盾使い

まぁとりあえずパス

またあとでなその話は

 

 

 

563名前:名無しの弓使い

話戻すよ?

まず、ユッキーは即決しないと思う。

長年の付き合いだから信用してくれていいよ。

メイプルちゃんは自分でギルド作りそう(ただの勘ねこれ)

 

 

 

564名前:名無しの大剣使い

ほほうなるほどぉってちょい待て

えユッキーって誰?

てか長年の付き合いってところkwsk

 

 

 

565名前:名無しの魔法使い

ちょいちょい、待て大剣使い

人のプライベート詮索するのはよくない

それはそうと長年の付き合いについてkwsk

 

 

 

566名前:名無しの大盾使い

おまいう。

 

 

 

567名前:名無しの弓使い

ユッキーはユキのあだ名。

多分だけどリアルの幼なじみ

 

 

 

568名前:名無しの槍使い

マジですか。ユキは気付いてないの?

 

 

 

569名前:名無しの弓使い

まぁ、ゲーム内では会ったことないから。

ていうかまた話逸れてる!

 

 

 

570名前:名無しの大剣使い

すいません許してください、なんでもしますから!

 

 

 

571名前:名無しの弓使い

ん?今なんでもするって言ったよね?

 

 

 

572名前:名無しの大盾使い

や め な さ い

 

 

 

573名前:名無しの槍使い

淫夢ネタはやめちくり〜

 

 

 

574名前:名無しの魔法使い

ていうか、ユキの取り合い発生しそうだな。ギルド間で

だってユキ取ったら正直そのギルド安泰だし

 

 

 

575名前:名無しの大盾使い

え?

 

 

 

576名前:名無しの弓使い

え?

 

 

 

577名前:名無しの大剣使い

え?

 

 

 

578名前:名無しの槍使い

え?

 

 

 

579名前:名無しの魔法使い

……え?なんかおかしいこと言った?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ユキだ!ユキがいたぞ!」

 

「第一回イベント一位のユキだよね?よかったらうちのギルドに…!」

 

「いやウチに!ユキさんがいたらギルドは安泰だ!」

 

第二層、街の中心にて。天崎雪菜、心の一句。

 

ざけんなや ギルド勧誘(かんゆう) ウザってぇ

 

『これはすごいな』

 

レプリカさん、他人事みたいに言わないでもらえます?

………どうしてこうなった。いや、想像ついてたけどさ。

3歩歩いたら勧誘される。大人気かよ僕。

 

……ギルドか……。何も考えて無かったな。

 

ゆっくり考えたい所だけど……コイツらを追っ払わないと落ち着けなさそうだ。

 

 

「あー………よく聞けぇ!」

 

僕が急に声を張ったことで、広場はとても静かになった。

 

「僕を勧誘したいギルドは、ギルドの中で実力がある5人を連れてこい。そいつらと僕が勝負して僕が負けたらそのギルドに入る」

 

ざわざわと広場が再びうるさくなる。

その隙に僕は喫茶店に入ってティータイムと洒落込もう。全然ティータイムって時間じゃないけど。

 

「ちょっと待ってくれ!それは今でも良いのか!?」

 

中肉中背の男が仲間らしき奴らを引き連れて喫茶店まで入ってきて、僕の座った席の対面に座った。

精鋭集めんの早すぎません?もしかして予想してた?怖っ。

 

 

「いいよ。やろうか」

 

「……本当に5対1でいいのか?」

 

「もちろん」

 

「じゃあ遠慮なく。【決闘】だ」

 

【決闘】とはルールを定めて行うPvP。

ルールはある程度までなら自由に変えられる。それで5対1バトルをするということだろう。

 

僕の目の前にデュエル申し込みメッセージが出現した。もちろん受諾。オプションは全損決着モード。文字通り、どちらかのHPが全損で決着だ。

すると視界が明るくなり、気持ち悪い転移の感覚に体が包まれた。

 

 

目を開けると、そこは真っ平らな闘技場だった。

僕と相手ギルドの距離は15mほど。そしてそのちょうど真ん中あたりに、決闘開始のカウントダウンが刻まれ始める。

 

 

「さて」

 

『作戦は?』

 

「まずはリーダーを潰して連携を乱す」

 

『了解だ』

 

相手も同じように作戦会議をしている。

だが、カウントダウンが迫っていることに気づいたらしく、すぐこちらに向き直り各々の武器を構える。

 

そして、カウントダウンがゼロに────

 

 

 

 

「【トリガー起動(オン)】からの『強』印(ブースト)

 

 

───なった瞬間、走り出す。

 

「ちょっ、早っ…!」

 

予想外の速度に驚いている敵リーダーが突き出してくる槍は側面を叩いて弾き、驚愕に染まったご尊顔を蹴飛ばす。

敵リーダーはフィールドの端の壁まで吹っ飛びながら消滅した。

 

 

「なっ、嘘!リスタが!」

 

あの人リスタっていうのか、まぁどうでもいいが。

 

「『射』印(ボルト)

 

次。すぐさま放った『射』印(ボルト)はリーダーが瞬殺されて狼狽えている後衛の支援職の奴に直撃し、そいつも消滅。

 

「このっ!【狙い撃ち】!」

 

「おらぁっ!【パワーアタック】!」

 

上からハンマーを持ったガチムチ。横からスピードのある矢。いい連携だ。

 

「『弾』印(バウンド)

 

「ぶげらぁっ!?」

 

上から振り下ろされるハンマーを『弾』印(バウンド)でまっすぐ弾き返した。その結果、自分のハンマーが自分の顔に直撃したってわけだ。痛そう。

そして即座にガチムチの体を掴んで体を反転させる。ガチムチを盾にするためだ。

 

「いってぇェェェェ!?あふん」

 

「ご、ごめん!」

 

ガチムチは僕の盾になり矢を受けた瞬間に消滅した。

次。死角からこちらを伺っている短剣使いへ振り向きざまにプレゼントだ。

 

 

「───ほいっ!」

 

「え」

 

みんな大好き槍投げだよ!

さっき弾いたリーダーの槍だ。さりげなく拾っておいた。

眉間を狙ったけど少しズレて首に刺さったがまぁいい。どっちでも即死だ。

 

 

「う……。クソッ!」

 

諦めずに矢を放つ弓使い。

でももう終わりだ。

すぐさま身を逸らし回避。そしてそこからスキルを行使。

 

「【超加速】」

 

加速の勢いを余さず乗せた蹴りは、弓使いのHPを残さず刈り取った。

 

 

「うし」

 

You Winner! という表示が目の前に流れる。

なんの感傷もなくそれを眺めていると、またもや気持ち悪い転移の感覚に体が包まれた。

 

 

「ふぅ……よし、次」

 

僕はレプリカと共にこれからの連戦を想像し、ウンザリした。

 

 

 

 

 

 

600名前:名無しの弓使い

ねむい

 

 

 

601名前:名無しの大剣使い

寝ろ

 

 

 

602名前:名無しの大盾使い

みんな、最新情報だ

ユキについての

 

 

 

603名前:名無しの槍使い

今北産業

 

 

 

604名前:名無しの弓使い

わたしがねむい

名無しの大盾使いが最新情報もってきた

我らがユッキーに関することらしい

 

 

605名前:名無しの槍使い

有能。一行目はいらんけど

 

 

 

606名前:名無しの魔法使い

そう言うなよ。で、なんだよ最新情報って

 

 

 

607名前:名無しの大盾使い

簡単に言うと

ユキが勧誘されすぎてキレたらしい

だから、勧誘に来たギルドの精鋭5人と戦ってユキが負けたらそのギルドに入るって

 

 

 

608名前:名無しの槍使い

な、なんだってー!

 

 

 

609名前:名無しの大剣使い

な、なんだってー!

 

 

 

610名前:名無しの魔法使い

な、なんだってー!

 

 

 

 

611名前:名無しの大斧使い

な、なんだってー!

 

 

 

612名前:名無しの弓使い

君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると決まって同じ反応をする。

わけがわからないよ

 

 

 

613名前:名無しの大斧使い

キュウべえはやめよう?

 

 

 

 

614名前:名無しの大剣使い

み ん な の ト ラ ウ マ

 

 

 

615:名前:名無しの大盾使い

ていうか斧使い来てたのか

 

 

 

616名前:名無しの大斧使い

おう。

 

 

 

617名前:名無しの魔法使い

まぁ斧使いは置いといて

 

 

 

618名前:名無しの大斧使い

えっ?

 

 

 

619名前:名無しの魔法使い

いくらユキでも5対1で勝てるか?

 

 

 

620名前:名無しの大盾使い

既に負けたギルドが多数あるらしい

 

 

 

621名前:名無しの槍使い

おっふ

ユキさんやっぱやべーっス(白目)

 

 

 

622名前:名無しの大剣使い

槍使いのギルドは挑戦しないのか?

 

 

 

623名前:名無しの槍使い

うーむ。まぁユキにはそう簡単に勝てないだろうし、ゆっくりみんなと相談して決める

 

 

 

624名前:名無しの弓使い

どうも、新入りです

 

 

625名前:名無しの大盾使い

お?いらっしゃい

 

 

 

626名前:名無しの弓使い

ありゃ

どっちかわかんなくなっちゃうなコレ

コテハン変えるね

 

 

 

627名前:名無しの大剣使い

頼んだ

 

 

 

628名前:マリモ

よしOK

 

 

 

629名前:名無しの槍使い

マリモ?

 

 

 

630名前:マリモ

わたしのプレイヤーネームですが何か?

 

 

 

631名前:名無しの大斧使い

なぜにマリモ?

 

 

 

632名前:マリモ

ユキがスマホゲームでマリモ育ててたからなんとなく

 

 

 

633名前:名無しの弓使い

え、なんか意外…

 

 

 




マリモって誰なんでしょうね(すっとぼけ)

ちなみにあの後、響と唯は雪菜がいないとつまらん、と言って通話を切りました。

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