普通にゲームしてたら、なんか空閑遊真のブラックトリガー拾いました。 作:詠海だよ
そして、イベント当日。
あの後色々試して分かったことは、実際に使ってみると結構難しいこと。
あとは、原作でコピーしてた印は普通に使えるみたい。
さて。それはさておき、今日は【New World Online】第1回イベントの日だ。
もう最初の広場にいるのだが、これまた賑わっている。
僕も始まるまでお茶でも飲んでいようかな…
そんなことを呑気に考えていると。
「お、ユキじゃないか!」
「ユキ〜」
「クロムにイズ、二人も参加すんの?」
僕に話しかけてきたのは、熟年夫婦の…
「「誰が熟年夫婦だって?」」
心読むなよ。
…前パーティ組んでたクロムと今の僕の装備を作ったイズ。
「…で、二人はどうすんの?僕の予想はクロムだけ参加でイズは観戦」
「当たり。俺は参加するぞ」
「私は戦闘に特化したビルド構成してないからね…出たら袋叩きにされちゃうし…」
あれで見るわ、とイズは空中に浮かんでいる巨大スクリーンを指さした。あれで面白いプレイヤーを中継するのである。それは、イズみたいな生産職の人や参加しなかった人が主に見ることになる。
「でも戦闘できない分いい装備を作れるってのはいいことでしょ」
「あら、ありがとう」
「まぁイズの作った武器もう使ってないけどね」
イズが無言で掴みかかってくる。
「服はまだ使ってるから許して…」
「そのコートは傑作だったんだから大事に使いなさいよ!」
そう。僕の着ているコートはイズの最高傑作だそうで、AGIに補正がかかり、さらに
「はいはい、大事に使いますよ」
「ったく、お前らは…」
ため息をつくクロム。
お前は僕の保護者か?
「それでは、第一回イベント!バトルロワイヤルを開始します!」
あっちこっちからうおおおおおといった怒号が響く。
ん、もう始まるのか。
じゃあ最後にステータスを確認しておこう。
ユキ
Lv41
HP 140/140
MP 312/312〈+54〉〈+20〉
【STR 70〈+42〉】
【VIT 5〈+25〉】
【AGI +90〈+32〉〈+35〉】
【DEX 0】
【INT 40】
装備
頭 【空欄】
体 【コートオブ・ナイトメア】
右手 【空欄】
左手 【空閑の黒トリガー:トリガー
足 【空欄】
靴 【ブラックレザーブーツ】
装飾品 【空欄】
【空欄】
【空欄】
スキル
【状態異常攻撃IV】【侵略者】【超加速】【印】【魔力拳】
【筋力強化・中】【体術Ⅴ】【拳の心得Ⅵ】
【体捌き】【気配遮断Ⅴ】【気配察知Ⅲ】
【しのび足I】【跳躍Ⅱ】
【毒耐性・大】【MP強化・中】
よし、OK。問題なし。
黒トリガー手に入れて初の対人戦だ…気張っていこう。
僕が気合いを入れるために自分の頬を叩いていると、大音量でアナウンスが流れはじめる。
「それでは、もう一度改めてルールを説明します!制限時間は三時間。ステージは新たに作られたイベント専用マップです!
倒したプレイヤーの数と倒された回数、それに被ダメージと与ダメージ。この四つの項目からポイントを算出し、順位を出します!さらに上位十名には記念品が贈られます!頑張って下さい!」
そう言い終わると、スクリーンに転移までのカウントダウンが表示される。
「ユキ、当たったら容赦しないぞ」
「こっちのセリフだよ」
クロムからの宣戦布告を受け止める。
実際、クロムは強い。
でも僕も前より強くなってる。
なにより。こんなチート武器を手に入れた以上、1ゲーマーとして負ける訳にはいかないのだ。
…ってわけなので、誰にも負けないように頑張ります。
そしてカウントがゼロになった瞬間、僕は光に包まれて転移した。
「ん…」
目を開けると、そこには一面の草原…いや、一面じゃないな。少し遠いが、南には森林が広がっている。
周りはパッと見渡した分には誰もいない。
まぁまぁ良い場所を引けたな。
この武器は複数対1も1対1もイケるものだ。
だが基本的に近づいて殴る蹴るなので、下手に遮蔽物がある場所よりいい。
「よし。とりあえず敵を探すか「【炎帝】ッ!」「【ホーリージャベリン】!」…ハァ…必要ない、か。【トリガー・
からの…
「
緑色の障壁が火球と魔力で出来た槍を防ぐ。
…てか、おいおい…
2人ともトッププレイヤーじゃんか…
ミィにミザリー…こりゃ初っ端から引きが悪いな…
「…何だ?あのスキルは…見たことがないな」
「【魔力障壁】と似たスキルのようですね…」
「そうだな…マルクスは?」
「もう少しかかりそうだと」
「分かった。では二人で片付けよう」
「はい」
時間をかけすぎると三人目が来るのか…
ミィだけだったらやりようはあるのだが、ミザリーの後方支援がやっかいだな。
まずはミザリーから…か?
だが…
後のことを考えると、乱発は控えたい。
…ん?待てよ…面白いことを思いついた。
正面からぶつかれば、分が悪いのは僕。
だがそれは、ミザリーの援護がある場合の話だ。
ミザリーにミィを回復させないように、ミィを一撃で倒す。
そのために。
「…よし!」
ミィとミザリーに背を向け、僕から見て南にある森林地帯へと走り出した。
「なっ…!追いかけるぞ!」
「は、はい!」
38名前:名無しの観戦者
お?早速好カード来た―!
39名前:名無しの観戦者
【炎帝】ミィと【聖女】ミザリー vs【魔力拳】ユキか!
40名前:名無しの観戦者
謎の渾名付いてんの草
41名前:名無しの観戦者
でもこれは…ミィとミザリー有利じゃね?
よし、追ってきてるな。基本の速度は俺の方が早いから、逃げられるかもって焦ってくれるとありがたい。
そんでもって───
「速いな…!【フレアアクセル】!」
よし。加速系のスキルを使ってくるならやりやすいな。
「【炎槍】!【爆炎】!」
炎の槍がもの凄い速度で迫ってくる。
「…ッ!」
何とか身を逸らし槍を躱すが、すぐに火球の追撃が来る。
咄嗟にシールドを起動する!
「
危な!
森林地帯まであと100メートルくらいか…!急げ!
「森林地帯に入るぞ!隠れるつもりだろうが、木を燃やして視界をクリアに出来る分、こちらが有利だ!」
「わかりました!」
森林地帯の入り口まであと10m。
よし、着いたな!
でも僕が森に入ることは無い。
なぜなら、ここから一番近い木だけを利用するから。
よし、勝負は一瞬。
「
「心得た」
木に
そして体を反転させ、両足で思いっきり木を蹴った!
「…うっ!」
すると次の瞬間、僕の体はまっすぐミィに向かって、弾丸のように打ち出される!
「…!?まっ…!」
ミィとの彼我の距離は10mもない。
ミザリーは20mほどか。ミザリーは遠いな。
だけど、まずはミィを確実に倒すために。
右の拳を固く握る。
「
───僕が放った一撃は、ミィの体に風穴を開け、HPを吹き飛ばした。
───だけど、まだだ。
ミザリーが残っている。
「ミィが…やられた…!?」
距離は10mほど。ミィがやられて呆然としている。チャンスだ。
「【超加速】!ふっ!」
「しまっ…!」
スキル【超加速】の勢いを乗せた蹴りの勢いは十分だったようで、ミザリーのHPは一撃で消し飛んだ。
「ふぅ…」
一息つく。
まぁ…あれだ。
黒トリガーでの初陣は無事勝利…
で終わるわけねーだろ!
え?さっき
『心得た』って聞こえたんですけど!
「気になるんだよー!」
気になるので左腕をブンブン振り回す。
あと、その様子がモニターに映っていたことは後々知ることになる。
「……ハァ」
一分ほど回し続けただろうか。
疲れた…
「…あの、なんかいるなら出てきてくれる?」
そう左腕に問いかけると、黒い炊飯器のような物体が出てきて宙に浮き、あまつさえ喋り始めた。
『こんにちは、ユキ。私はこの武器に搭載されている自立型モンスターだ。名前はまだない』
完全にレプリカ先生ですね本当にありがとうございました
ステータス数値は多分これで合ってる!
なんか間違ってたらごめんなさい!