普通にゲームしてたら、なんか空閑遊真のブラックトリガー拾いました。   作:詠海だよ

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1回間違えて投稿しちゃいました。


第1回イベント②

あれから一時間とちょっと。

残り時間はあと一時間となっていた。残り一時間で全ての順位が決定するのだ。

そんな緊張状態の中。

大音量でアナウンスが鳴り響いた。

 

「現在の一位はペインさん、二位はドレッドさん、三位はメイプルさんです!これから一時間上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されます!三人の位置はマップに表示されています!それでは最後まで頑張って下さい!」

 

「三人がマップに表示されたな。頼むぞレプリカ」

 

『了解だ』

 

結局、黒トリガーから出てきたレプリカ先生はそのまま『レプリカ』と名前を付けた。

 

いい名前が思いつかなかったんだよ…

 

さて、それはさておき。

 

上位三名がマップに表示された。

僕がこれから上位3位に入るには、この三人の誰かを倒さなくてはいけない。

 

「誰を狙うか…」

 

『私はメイプルがいいと思うが、決めるのは私ではない。ユキ自身だ』

 

名セリフ頂きました―。

 

さて、どうする?

オールラウンダーのペインか、スピード特化のドレッドか、防御特化のメイプルか。

 

 

「…よし、決めたぞ。メイプルとドレッド、同時に狙う」

 

『了解した』

 

 

 

 

 

 

 

走る。

走る。

とにかく走る。

まずはメイプルの所まで。

 

時間がないのだ。

この作戦は博打とも言える。

メイプルに近づけなければ普通に死んで終わりだ。

メイプルは盾で触れたものを魔力にして吸収することが出来る。

普通にやるんじゃダメだ。

 

チャンスは1回だけ。

 

メイプルが視界に入る。

 

「レプリカ、ドレッドの位置は?」

 

『メイプルから見て5時の方向、1km程だ』

 

「…OK」

 

森から出てきたプレイヤーたちがメイプルを囲む。

僕は集団に紛れず、茂みに隠れる。

…まだだ。

 

「いっくよー!【毒竜(ヒドラ)】!」

短刀を抜き放ちメイプルが叫ぶと、毒竜が顕現する。

まだ。

隙を見逃すな。1回逃したらもうチャンスは来ない。

 

毒竜が吐いた毒がプレイヤーたちを飲み込んでいく。

 

まだ。

 

そしてメイプルは辺りを見回し、敵を排除し終わったと感じたのか、短刀をしまい息をつく。

 

…今!行け!

 

「…ッ!」

 

全力でメイプルに向かって走る。

 

「う…うわぁっ!」

メイプルはすぐにこっちに気づいた。

だが今から短刀は間に合わないと判断したのか、盾を突き出してくる。

 

 

少し見たから分かる。

 

この盾に付与されているスキルは──名前は分からないが──恐らくクールタイムが存在しない。

 

つまり、僕がこのまま盾を殴ったら僕が死ぬということだ。

 

 

───当たったら死ぬ?

 

───ならば対処は簡単だ。

 

 

 

 

───当たらなければいい(・・・・・・・・・)

 

 

「【超加速】」

加速した僕は、ジャンプしてメイプルを飛び越えた。

そして後ろからメイプルを羽交い締めの要領で掴む。

 

「えっ、えぇ!?」

 

攻撃されると思ったのか、驚きの声を上げるメイプル。

 

『強』印(ブースト)七重(セプタ)!」

 

僕の狙いは今メイプルを倒すことじゃない。

ドレッドとの戦いに巻き込んでまとめて倒すのが狙いだ。

つまり。

わざわざ羽交い締めにして、STRを最大まで上げたのは―――

 

「………っせ─────

 

 

 

 

───のっ!

 

投げて、ドレッドの所までメイプルを飛ばすためだ。

 

「うえぇぇぇっ!?」

 

ついでに少しでもダメージが入ればいいが、期待しないでおこう。

 

さっき大ぶりの両手剣を頭で弾き返してる場面を見てしまったからな。

 

さて、僕も急いで向かおう。

 

『弾』印(バウンド)二重(ダブル)!」

 

『心得た』

 

地面に『弾』印(バウンド)を仕掛け、跳び、メイプルが着地した場所へ向かう。

 

『弾』印(バウンド)を多重印にしたおかげか、距離は難なく縮まり、上空からドレッド、メイプル、そしてその2人を狙うプレイヤーたちを発見した。

 

「よし」

 

準備は完璧に整った。

 

『錨』印 (アンカー)(プラス)『射』印(ボルト)四重(クアドラ)ッ!」

 

黒い魔力塊がそれぞれプレイヤーに向かっていき、着弾。

そして着弾した瞬間───

 

「うっ…!なんだこれ…重い!」

 

着弾した場所に重しが引っ付く!

 

 

鉛弾(レッドバレット)

 

直接的な攻撃力を無くす代わりに着弾すると約100kg相当の六角柱の重しとなり敵にくっつくことで機動力を奪う、オプショントリガー。

通常弾(アステロイド)追尾弾(ハウンド)に効果を付与し使うものだ。

 

そして、空閑遊真がA級7位三輪隊の隊長である三輪からコピーしたトリガーは鉛弾(レッドバレット)だけではなく、鉛弾(レッドバレット)の効果を乗せる対象である通常弾(アステロイド)もコピーしてある。

 

鉛弾(レッドバレット)『錨』印(アンカー)に。

 

通常弾(アステロイド)『射』印(ボルト)に。

 

まぁ結局何が言いたいのかというと、だ。

『錨』印(アンカー)と組み合わせずに『射』印(ボルト)を使ったら?

答えは簡単。

 

 

攻撃用の───通常弾(アステロイド)が使える。

 

 

『射』印(ボルト)五重(クインティ)

 

緑色の魔力で出来た弾丸が打ち出される。

通常弾(アステロイド)は、追尾弾(ハウンド)のような特殊性がない代わりに、威力が高いという物だ。

ちゃんと当たればメイプル以外は問題なく削りきれる。

 

しかし鉛弾(レッドバレット)が引っ付いているため、回避能力の高いドレッドも回避できない!

 

「ったく…空から女の子が落ちてくるわ、空から魔法が降ってくるわ…災難すぎるぜ…」

 

そう言ってドレッドが光になり消える。

 

メイプル以外のプレイヤーの消滅を見届けながら、着地する。

 

「うう…重い…いきなり投げ飛ばされたりするし…」

メイプルは鉛弾(レッドバレット)が付いている状態で蹲っていた。

メイプルの体力を見ると、まだ半分も残っていた。

結構受けてたと思うんだけど…凄いな。

 

「うっ…毒竜(ヒドラ)!」

僕がいる事を感じ取ったのか、倒れながらも攻撃魔法を使ってくる。

 

だが。

 

「悪いね。『盾』印(シールド)

 

『盾』印(シールド)が無くても、毒竜の迷宮を周回してた影響でもう僕の毒耐性は《大》まで上がってる。

その魔法じゃ、僕は倒せない。

 

『強』印(ブースト)三重(トリプル)

 

毒竜(ヒドラ)を無力化しメイプルに近づいた僕は、強化した拳を倒れているメイプルに叩きつけた。

 

「かはっ…」

 

そして、消滅する寸前のメイプルに。

 

「通りすがりの黒トリガー使い、ユキだ。名乗っておいてなんだけど、別に覚えなくて良いよ」

 

そう言い放ち、もう一度拳を振り下ろした。

 




セリフ一つだけで退場させられる男、ドレッド
自分で書いたとはいえドレッドが不遇すぎて泣ける…

最後のはちょっと格好つけさせてみたかっただけなんです!ゲーム内だし別にいっかとか思ってすいませんでしたぁ!
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