普通にゲームしてたら、なんか空閑遊真のブラックトリガー拾いました。   作:詠海だよ

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ワートリの原作を絶対に遵守して欲しい人はソンチョーの戦闘シーンが終わったらブラウザバックしてください。





言いましたからね?


読み合いの果ては

ワイの戦い方は、まんまスマブラの村人だ。

あぁ、いや。ゲームの中じゃ冗談めかして『ワイ』なんて言ってるけど、本来の一人称は『俺』だ。

 

話を戻そう。俺の戦い方は手数の多さを生かす戦法。

正直言ってメイプルとは相性が悪い。

いや、そもそもメイプルと相性のいいやつなんていんのか?

あぁ、ユキちん?アイツは例外。

 

ユキちん、なぁ……

俺の友人に異常なほど似ている男。

恐らく本人だけど、ゲーム内でリアルの話をするのもね。

……ま、いっか。考えるのやめ。今は戦いのこと考えよ。

 

 

改めて。俺は恐らくあの青色の短剣使いとも相性が悪い。

どう見てもスピード特化って感じだったからな……

 

走るのをやめ、木の影に隠れる。

メイプルがいた。

 

「いったた……また投げられたよ……」

 

ムクリと起き上がるメイプル。

 

まずは小手調べだ。

俺は一番よく使う武器、パチンコを実体化して狙いをつける。

 

ギリギリ、と多少だが音が鳴る。

それを聞いたのか、メイプルがこちらに気付いた。

 

「…!さっきの人!」

 

耳いいな。

でももう遅い。

 

「食らえ」

 

バンッ、と小さめの鉄球が射出される。

鉄球は、狙い違わず振り向いたメイプルの額に直撃した。

普通ならこれで即死だけど……どうだ?

 

「うっ…ちょっと痛かった…でも、前よりは全然!」

 

……んのアマ。

予想はしてたが、三割も削れちゃいねぇ。弱点にぶち当ててコレかよ、嫌になるわ。

 

今は不意打ちだから当てれただけだ。

さすがに広範囲攻撃を躱しながら、しかも鉄球を警戒された状態では額に当てることはできねー…!

 

「火力が足りねぇな、これじゃ詰む」

 

「【毒竜(ヒドラ)】!」

 

毒竜をダッシュで回避してから、パチンコをもう1発放つ。

 

だが、さすがに警戒されていた。

しっかりと白い盾で防御される。

防がれた鉄球はごとりと地面に落ちた。

 

 

……?待てよ。吸収されない。しかも、白い盾?

 

第一回イベントの時は黒い盾を使ってたって聞いたが……

 

あの黒い盾は何もかもを吸収し、魔力に変える。

なぜ盾を変えた?黒い盾の方が圧倒的に強いはずだ。変えるメリットとデメリットが釣り合わない。

 

 

………ただの予想だけど…恐らくは、回数制限(・・・・)

第一回イベントの後に下方修正でも来たのかな。

 

それなら辻褄があう。

 

メイプルは黒い盾にチートスキルを付与している。

そしてそのスキルは回数制限がある。

白い盾を使っているのは、あのチートスキルを温存しておくため。

なるほど、理解はできた。

だが………気に食わねぇ。

 

 

コイツは、俺を素の状態で倒してからユキにチートスキルを使う気なんだ。

俺のことなど眼中にないと言わんばかりに。

 

 

ふざけんな。

俺なんか出し惜しみした状態で勝てるってか?

 

 

舐めんな。

お前はユキに勝てない。いや、挑むことすらできない。

なぜなら。

 

 

 

お前は俺が潰す!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

走り出す。止まっていると毒竜が飛んでくるから。

時間が経つほどにこちらは不利になる。

なぜなら、毒竜によって吐き出される毒がどんどん地面に広がっていくからだ。

 

毒耐性を持ってはいるが、これだけ多いと時間の問題だ。

短期決戦。即キメる。

 

「レプリカ、俺が合図するからそのタイミングでユキに最大の『強』印(ブースト)頼んでくれ!」

 

『了解だ』

 

「行く……ぞッ!」

 

あるものに跨る。

ハニワロケットだ。

 

高速でメイプルにまっすぐ向かう。

しかしメイプルもそれを悠々と見逃すほどバカではない。

 

「【パラライズシャウト】!」

 

麻痺攻撃。予想はしていた。

 

メイプルが主に使うスキル、【毒竜】。

 

一層のダンジョンにて、麻痺攻撃、毒攻撃を繰り返す強敵。その名は毒竜。

同じだ。偶然ではないだろう。

そのことから、メイプルが麻痺攻撃を使うことは予想していた。

だから、麻痺でも毒でも。確実に倒す方法を選んだ。

 

このゲームには、【麻痺耐性】というスキルが存在する。

【麻痺耐性】は、スキルレベルを上げて【麻痺無効】にするまでは、いわゆる死にスキルだ。

それの効果は、麻痺の回りを遅らせること。これだけ聞くと便利だと思うかもしれないが、秒数が問題だ。

小で1秒。中で3秒。大で5秒。

ゴミスキルにも程がある。

普段なら、の話だが。

今のような一瞬の判断が生死を分ける時は、役に立つ。

 

俺の麻痺耐性は大。リミットは5秒。

 

1。

 

「今!」

 

ハニワロケットが爆発。地面に足をつけるまでの間に、武器を実体化する。

 

2。

 

『強』印(ブースト)七重(セプタ)

 

体に恐ろしい程の力が宿る。

 

 

3。

 

武器を振りかぶる。斧だ。木の伐採用の斧だが、七重の『強』印が掛けられているのだ。破壊力は十分。

 

 

4。

 

メイプルが異変に気付き、盾を構えようとするが、もう遅い。

 

 

5。

 

「うらあぁっ!」

 

遅延が機能する最後の一瞬に、全霊の力を持ってメイプルを両断した。

 

 

 

「うああぁぁっ!」

 

「ぐうっ…」

 

体が痺れる。麻痺だ。

だが、メイプルは仕留めた。

 

「はぁ、はぁっ…!?」

 

「あ…危なかった…」

 

足音。そして声を聞いて確信する。

メイプルはまだ生きていた。

 

なぜ。確実に削ったはず。何らかのスキル…………はっ!

 

【不屈の守護者】か!

 

1日1回、致命傷をHP1で耐えるスキル。

スキル獲得条件がHPを削られている前提だったから取ってないと勝手に思ってた!

 

「ち…くしょう」

 

結局勝てずか。俺は全力じゃないメイプルにも負けたのだ。

 

……ユキ、後は頑張れ。

 

 

「【デッドリーブレス】!」

 

毒霧が迫る。いかに毒耐性を持っていたとしても、この中に居たら死ぬ。

毒無効を取ろう。

次は勝つ。

 

そして、毒霧が俺の目の前5m程に来た。

目を閉じる。

 

 

『───『盾』印(シールド)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、少し走って森林に踏み込んでいた。

 

サリーにはまだ追いつかれていない。

AGIの差だ。

 

とりあえず木の陰で作戦会議。

 

「レプリカ、解析は完了したな?」

 

『ああ。いつでも使用可能だ』

 

よし。

 

「サリー倒すぞ」

 

『了解だ』

 

準備をしなければ。

すぐに。出来るだけ早く。

 

 

 

「────『蜃』印(ミラージュ)

 

 

 

 

 

サリーは走る。走る。

ユキに追いつくために。

 

森林の中に入ったユキだが、待ち伏せしている可能性が高いとサリーは考える。

 

だから、真っ直ぐは行かない。

少し時間はかかるが、回り込んで後ろを叩く。

 

「…!みーっけ」

 

森林に入りしばらく走ると、やはり待ち伏せしているのか、木陰に隠れて屈んでいるユキを発見した。

 

サリーには気づいていないようだ。

自分が来た道をじっと見ている。

 

 

それを見て、サリーは速攻で仕掛ける。

サリーが右手の剣を振る。

 

「楽しかったですよ。でも、後方にはお気をつけて」

 

ユキの首が撥ねられる。

終わったはず……だった。

 

「な……!?」

 

サリーが初めて、大きな驚きを見せる。

 

ユキだったものは、サリーに斬られた瞬間に───

 

 

───空気に溶けて消えてしまったのだから。

 

 

 

『強』印(ブースト)

 

 

瞬間、サリーの背中に衝撃が走る。

 

上───木の上から飛び降り、強化した一撃を食らわせたユキの顔が、サリーに少し見えた。

 

 

「はは……私も例に漏れなかったみたいですね」

 

「ああ。お前も【そんな反応】だったぞ」

 

 

悔しげに言葉を絞り出してから、サリーは消滅した。




はい、オリジナル印ー!

まんま蜃気楼です。
説明が欲しかったら言ってください。記載します。
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