普通にゲームしてたら、なんか空閑遊真のブラックトリガー拾いました。 作:詠海だよ
サリーが消滅した場所に落っこちた銀メダル7枚を即回収してまた走る。
「現況は!?」
『ソンチョーは麻痺。メイプルはポーションで体力を全回復させた』
思わず舌打ち。
最悪にも程がある。
レプリカがメイプルからの攻撃を防いでいるそうだが、時間の問題。
……クソっ、サリーとの戦いでMPだいぶ使っちまった!
ていうか
MP足んない状態でメイプルと戦って勝てるか?否。
となれば…!
「逃げるぞ!時間稼いでくれ!」
『了解だ。だが長くは持たないぞ』
「策はある!」
もったいないけど、背に腹はかえられない。今できる最善手はこれしかないんだ。
いかに僕でも、MPが足りない状態でメイプルに勝てるほど甘くはない。ならば意識を別の場所に向けさせて、逃げるしかないわけだ。
『そこを右折したらすぐだ!』
「了解!」
指示通り右折すると、地面に蹲るソンチョーを
さぁいくぞ…!失敗したらこの状態でメイプル、最悪ならサリーとも戦うことになるが……
「メイプル!」
大声を出して、メイプルの意識を僕に向けさせる。
「ユキ…さん!」
油断なく大盾を構えるメイプル。そこに向かって僕は───。
「うおりゃぁ───!」
僕が持ってる銀のメダル12枚───全部をブン投げた。
「あっえっ、ちょっ、ななななんで!?」
よし、意味が分かんなくてテンパってる!今だ!
恐らくメイプル───この場合は本条さんかな。
本条さんはゲーム初心者である。多分。
これはゲーム初心者の大体に共通して言えることだが、ゲーム初心者は予想外の行動に弱い。
僕はあわあわしているメイプルを見ながら、ソンチョーを担いで全力撤退した。
「ちょ、ちょっとぉ!逃げるの─!?」
逃げます。また逢う日まで。
できればもう会いたくないね。
「……」
「……」
焚き火を遠い目で眺める僕とソンチョー。
もうメイプル&サリー襲撃からゲーム内時間で数日たち、イベントも終了間際だ。
「このっ…!出てこい卑怯者が!【炎帝】!」
「落ち着いてください、ミィ!ちょっとー!」
「もうMPポーションもほとんど無いんだよ!?落ち着いて!」
「……なぁユキちん、そういえばなんだけどさ」
「……なんだよ」
「銀メダル……全部投げる必要あった?」
「………………………ないな」
「ユキちんって結構アホだよな」
「返す言葉もない」
「【炎帝】!【炎帝】!【炎槍】!【爆炎】!」
「「ミィさーん!?」」
よく考えなくても、一二枚投げときゃいいだけだったわ。あの時の自分を殴りたい。
…………あぁごめん、気になるよね。なんで僕とソンチョーがこんな灰みたいになってるか。
………メイプルから逃げた後の話なんだけどね。
メイプルたちと戦ったのが5日目。
で、6日目に起こったことなんだけど───
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ペイン御一行にずっと追い回されてた <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
僕たち……というか僕は金メダル4枚持ってるし、その3枚がペイン御一行のだから仕方ないんだけどさ。
怖いんだよ勢いが。特にフレデリカ……バーサーカーになってたし。
で、今。7日目ね。
炎帝の国とかいうクソデカギルドに遭遇。ミィがなぜかすっごい敵意を向けてきたから逃げた。
逃げてる途中で坂から転がり落ちて気絶したソンチョーを抱えて入った洞窟で、どうしたもんかなと疲れで半ば機能しなくなった頭で悩んでいると、ちょうどいいところに
ちなみにここは、最初っからここに居れば良かったと思うほどの快適環境である。
まぁ、嫌なことが一つだけ。
ミィがうるさい。早く帰れよ。
「そろそろ終わりかねぇ」
「そうだなぁ…ユキちん、今回のイベントの総評は?」
「……女は怖い」
「それだ」
「出てこい臆病者どもが!!!」
「「だが断る」」
イベント終了の時がきた。
フィールド全体にアナウンスが鳴り響き今から五分後に元のフィールドに転移することになる。
「じゃ、またねユキちん」
「うん。またな」
「また明日ー!」
「え?」
次の瞬間、僕は光に包まれて転移した。
翌朝。僕はいつも通りの時間に学校に行こうと、家を出たのだが。
「あぁ………暑い……」
歩き始めて20分。だいぶ参っていた。
今は6月……だいぶ暑くなってくる時期だ。
(備考 僕はだいぶ暑がりである)
やっぱりこの季節の外はクソ。早く冷房の効いた部屋でグダりたい……。
そんな、夏嫌いの人なら一度は考えたことがあるようなことを呪詛のように延々と考えていると………
「「おはよぉー!」」
後ろからバカみたいにデカい声で2つの挨拶を食らった。
「……うーい」
「んもう、返事に覇気がないなぁ」
「全くだよ!せっちんは夏になるといつもこんな感じだよねぇ」
「………僕は確かに元気ないけどさぁ…お前らは元気すぎる」
この2人は僕の……まぁ、幼なじみってヤツ。
幼稚園、小学校、中学校ときてついには高校まで同じになってしまった。
最初に僕に文句を言ったのが、
僕のことを『せつなん』と呼ぶ。女子みたいに聞こえるからやめて欲しいんだけどやめてくれない。
性格は……そうだなぁ。……明るいムードメーカー的な?
まぁただのアホだけど。物事を楽観視してるだけだよ。
追記 モテる(これ重要)
「今なんか褒められた気がする!」
「気のせいじゃない?」
「そうかなぁ」
勘も鋭いらしい。初めて知った。
で、もう1人が
おっと、下の名前の読み方は『ひびき』じゃないぞ。
『きょう』だ。初見間違える人は結構多い。
性格はバカ。あとお調子者。
僕のことを『せっちん』と呼ぶ。
そして癪だが高身長。具体的に言うと180くらいあるな……。
……僕?170……。まぁ普通だね。
あと顔が良い。くっそうらやmゲフンゲフン。
追記 モテる(これ重要)
…………ん?僕はモテませんけど何か?
告白したことなし。されたことなし。とどのつまり、人を好いたこともないし人に好かれたこともないってこと。
へっ別にいいもんね!!!!!
響や唯みたいに顔がいいわけじゃないから割り切ってるさ!バーカ!
「せっちん、今日体育あるけど大丈夫?死なない?」
「八割で死ぬ。死んだら僕のパソコンの検索履歴消しといてくれ」
「え、なになに〜?せつなんエッチなことでも調べたの〜?」
「うん。唯も見られたら恥ずかしい履歴の一つや二つあるでしょ?」
「えぇ!?ないよそんなの!」
「どうだか」
「くぅ……」
唯が顔を赤面させてそっぽを向く。
え……あんの?恥ずかしい履歴。
てっきり女の子にはそんなもんないかと。
……うん?つまり、唯は……
「せっちん、唯はむっつりってことでおk?」
「なるほどそれだ」
「違うよ!?せつなんはなんで納得してんの!」
「はいはいすまんすまん」
そうして話しているうちに学校に着いた。
僕達は3人とも同じクラスだ。ちなみに席も近い。
ん?……あれ?本条さんに、白峯さん、唯、響………。
こう考えると、僕の周り………
……顔が良い人ばっかりなんですけど?嫉妬するわ。
「あ゛あ゛死゛ぬ゛……」
「せっちん死にかけてんねぇ」
退屈な授業を消化し、放課後になったが……今僕は図書室にいる。
僕は委員会があるのですぐには帰れないのだ。なんで僕委員会入ったんだろう。
……で、僕がこんな風になってる原因は……今日の6時間目。まぁ、さっきの授業なんだけど……外でサッカーをやった。
こんな暑い日に外で運動とか正気の沙汰じゃない。
なんでお前らは平気なんだ……?
「やっぱダメだ、最近嫌な事しか起きない……」
「体育そんなに嫌?」
「嫌だね。今日はもう委員会サボって帰りたい……」
「そんなんだめだよせっちん!もしかしたら今日、委員会の時間に告白とかされるかもしれないよ!?」
そんなことが起こると思っているならお前はだいぶ頭がおかしい…!
「はぁ……ま、先帰っといてくれ」
ちなみに僕は図書委員。メイプ……じゃない、本条さんもだ。
「りょーかい。唯、行こー!」
「ほいさー!せつなん、委員会頑張ってー!」
「はいはい」
別に頑張ることなんてない。ただ雑に置かれた本を整理するだけの簡単なお仕事だ。
ただ一点だけ心配なのが……
今日の担当は僕と本条さん。気付いてたらここで指摘される可能性もあるのだ。言い訳を考えておかねば……
まぁ本条さんは勉強とかとは別の面で頭悪そうだし、気付かれてないとは思うんだけど。
「………天崎くん、ちょっと大切なお話があるんだけど聞いてくれる?」
はい速攻フラグ回収しました!気付かれてるなこれは!
「な……なに?」
どう言い訳する?他人の空似?いや、リアルを詮索は良くないって逆ギレ?印象悪くなりそうだな、不採用。すっとぼけるのもまぁあり。
よし、すっとぼけよう。『そんなゲーム知りませんけど?』って言おう。
「え、えっと…」
「?」
なぜか本条さんは口をモゴモゴさせてから、大きく息を吸い込んで───
「す……好きです!付き合ってください!」
…………………………………えっ………えっ???
つ……疲れた。文章が雑ですみません。
そしてかなりの間隔が空いてしまったことも謝罪します。
唯と響はまた出てきますよ。