とある学院のシュッツエンゲルとシルトとその周辺 作:癒月るな
一柳梨璃と伊東閑。
ルームメイトである彼女たちは1年生ながら百合ヶ丘でレギオンを纏め上げる才媛。
「この間の特型ヒュージ!?」
「来るわよ梨璃さん!」
「はいっ!」
そんな2人の前に突如として現れた特型ヒュージ。
「こいつ硬い・・・・・・!」
「指示は私が出すから! 他のリリィが来るまで持ちこたえるわよ!」
「了解です、閑さん!」
チャームを磨耗させながらも確実に時間を稼いでいく彼女たち。
「光った!?」
「これはッ!?」
『きゃっ!?』
しかし特型ヒュージの未知の能力によってヒュージ溢れる絶海の孤島に閉じ込められてしまう。
「閑さん、助けはいつ来るんですか?」
「そうね、この距離なら最低でも救助まで2日はかかるわよ」
「そんな・・・・・・2日もなんて」
「これでも早い方よ。他のガーデンならさらに数日。親ゲヘナ派のガーデンなら切り捨てられていたでしょうしね」
「っ!? でもっ、閑さんのグングニルは!」
「過ぎたことは仕方がないわ。今は現状の打破が最優先」
チャームを持つのは梨璃1人。
「痛っ」
「閑さんっ!?」
「大丈夫。大丈夫、だから」
さらに先の戦闘での閑の負傷。
「あそこに洞窟があるよ!」
「ひとまず休憩しましょうか」
「閑さんは1人で歩ける?」
「これくらいなんともないから」
「ふーん、なら肩貸すねー」
「なんともないと言ったはずだけど?」
「わたしが貸したい気分だったんだ!」
「そう。それならしょうがないわね」
甲斐甲斐しく世話を焼く梨璃と満更でもなさそうな閑。
「梨璃さんの手、こんなに温かかったのね」
「えへへ、閑さんの手もポカポカするよ?」
「そう。なんだか恥ずかしいかも」
「閑さん、わたしねーー」
急接近する2人の仲。
「梨璃が行方不明ですって!?」
「ええ、現在グランギニョル社の総力を挙げて捜索に取り組んでおりますが所在は掴めていませんわ」
「おそらくヒュージネストにでも飛ばされたんじゃろうな。たった2人のリリィ相手にここまでやるとは、まったく意地の悪いヒュージじゃ」
「梨璃、大丈夫かな」
「空腹も心配だしな」
「それなら問題ありません! たしか携帯食料も持っていたはずですし」
「ですが早く見つかるに越したことはないでしょう」
「だな!」
ピリリリリ! ピリリリリ!
「はい、わたくしですが。っ!? なるほど、分かりました。発見者には特別ボーナスを与えておいてください」
「朗報です、みなさん。梨璃さんの居場所、分かりましたわよ」
『!』
「それならもうやることは1つね。みんなで梨璃たちを助けに行くわよ」
『了解!』
失踪したリーダーの手がかりを見つけて動き出す一柳隊。
「梨璃さんッ! あなたは逃げなさいっ! 1人だけなら助かるのよ!?」
「そんなの絶対に嫌です! 閑さんを置いてここから逃げるだなんてっ」
「ああもうっ! この分からず屋ッ!」
「そうです! わたしは分からず屋なんです! ですから一緒に切り抜けましょう!」
そしてついにヒュージに囲まれた2人。
絶対絶命の彼女たちの前に一体のヒュージが現れるーー!
「わたし、“ピュージ”! 悪いヒュージじゃないよ!」
アサルトリリィ Sister in Arms
地球にヒュージが出現してから52年後の4月1日に上映予定!