とある学院のシュッツエンゲルとシルトとその周辺 作:癒月るな
二水ちゃんが新聞のネタ探しをする話。二水ちゃん越しにゆゆりりを見たりなんたりする内容です。
今日も今日とてネタ探し。私、二川二水はまだ見ぬスクープを求めて百合ヶ丘女学院を歩き回っています。
週刊リリィ新聞を創刊した当初は歩き疲れた足の疲労に気を揉んだりもしましたが、今ではもうすっかり慣れましたね。やはりこの身に流れるリリィオタクの血がそうさせたんでしょうか。リリィの情報を集めろとガイアが言っている! というわけで今日も頑張っていきましょう。
まずはど定番のゆゆりりから攻めてみましょうか。あ、ゆゆりりというのは私と同じ
梨璃さんと夢結様はシュッツエンゲルの誓いを結んでいまして。とある事情から孤高のリリィだった夢結様に梨璃さんが積極的に関わり心を通じ合わせていったという経緯があります。
そのような経緯や夢結様が過去に伝説的レギオンである初代アールヴヘイムでヒュージとの最前線の役割である
あ、すいません。早くもリリィオタクが出てしまったみたいですね。でも鼻血は出ていないので大丈夫です。いつものカフェにいるとの目撃情報があったので、早速2人の近くの席に位置取りすることにしましょう。ちょうど近くのテーブル席が空いていますね。ここからならよく聞こえそうです。
「ーー何度も言ってるじゃない、梨璃。ほら、ここをこうして。はい、これで大丈夫ね」
「えへへ、いつもすいませんお姉様」
あー、良いですね。いつものように夢結様が梨璃さんの襟を正してあげています。ゆゆりりは人目を
正直、入学からもう随分と経ったのに身嗜み程度整えられないリリィなんて相当な個性派くらいしか存在しませんから、梨璃さんのあれは間違いなくわざとやっていることは明白。自分のシルトのことになると途端にポンコツになる夢結様は気づいていないようですが、この名探偵ふみふみの目は誤魔化せません。
「それで、その、どうだったかしら」
「あ、あれですね! はい、とても良かったです」
もはやお家芸のごとくティーカップを小刻みに揺らす夢結様に梨璃さんがいつになく笑顔で答えています。
夢結様がティーカップを揺らしている時は大体動揺してるサインだということは一柳隊ではとっくの昔に共有されている事項です。何ならカフェによく来るリリィでさえも知っている情報なので、ほんの少しの面白みもありません。最初はあんまりな動揺の仕方にクスッと笑ったものですが、時の流れというのは残酷ですね。
さて、一体『あれ』とは何なんでしょうか。何かの隠語でしょうか? これは匂いますねえ、もっとよく耳を澄ませなければ。そう考えていた時、テーブルの下から「みゃ〜ご」という鳴き声が。
「ん? 猫? 外に居た野良猫が間違って入り込んできたんですかね」
下を覗き込んでみると、肌色に近い薄茶色の猫が私の足元に擦り寄ってきていました。野良猫かとも思いましたが、首輪の代わりか両方の前足に可愛く黄色いリボンが巻かれているので誰かの飼い猫ですかね。リリィが猫を飼っているというのは
それにしてもかわいいです。鶴紗さんほどではないですが、猫は普通に好きな方なんです。むしろ嫌いな人の方が少ないのではないでしょうか。
「ごめんね、今は忙しくて。後で構ってあげるからね」
「みゃ〜」
ああ、癒されますぅ。もう今回の特集記事は猫で決まりじゃないですかね。鶴紗さんに猫がたくさんいる場所を聞いて、猫の写真で新聞を埋めて・・・・・・はっ?! やばいやばい。危うく浄化されてしまうところでした。気を取り直して2人の会話に聞き耳を立てましょう。
「そう。それなら安心ね」
「私ももっと頑張らないとですねっ」
「ええ、楽しみにしているわ」
「ですから次は私が作ってきます」
「ふふ、分かったわ。努力家のあなたのことだから、私の腕なんてすぐに抜いてしまいそうだけど」
「その時は私がお姉様に教えて差し上げますから」
「それも良いかもしれないわね。いつも教えてあげるばかりだから、偶には梨璃に教えてもらうのも悪くないわ」
「もう、お姉様ったら」
なるほど。『あれ』とは夢結様や梨璃さん個人が作れるものなんですね。メモメモ。これは料理の線が出てきましたね。まあ、2人ともそこまで料理が得意というわけではないので違うかもしれませんが。
メモを書くついでに下を見てみると既に猫は居なくなっていました。猫さんは気まぐれのようです。・・・・・・そのうち大々的に猫特集を組むことにしましょうかね。全然寂しくなんてないですよ、本当です。
「でも意外でした。お姉様ってなんでも卒なく熟すイメージがありますけど、まさかあそこまで完璧にできるなんて」
「そういう梨璃だって、もうかなりの技量になってるって百由が言ってたわよ」
「あの百由様が!? 嬉しいなあ」
!? え、え? ここで百由様?
「ところでお姉様」
「? どうしたの梨璃?」
「私が貰ったものとは別に作っているものがあると梅様から聞いたんですが」
「もう梅ったら。成功するまでは秘密にするつもりだったのに」
「お姉様、教えてくださらないんですか?」
「そんな上目遣いで見つめられたら私が断れるはずもないでしょう」
「えへへ」
梅様も関わっているっぽいですね。そして『あれ』は完成までにそれなりの時間がかかるものなのかもしれません。これは後ちょっとで真相が分かりそうな感じがしますね。今のうちにメモを整理してーー
「ーーひゃうっ」
「まーた、人の会話を盗み聞きして。あまり褒められたものではございませんわよ」
「か、楓さんっ!?」
急に脇をくすぐられて思わず変な声が出ちゃいました。どうやら犯人は同じレギオンに所属する楓・J・ヌーベルさんのようです。開口一番に
「そういう楓さんだって、梨璃さんが夢結様と居る時には同じようなものじゃないですか」
「
「ああ、はいはい。そうですねー」
「聞く気がないことが丸分かりでしてよ?」
「ちょっと今良いところなので静かにしていてもらえると」
「あなた本当にいい性格してますわね。ふむ、状況から察するに梨璃さんと夢結様関連の話ですか」
「はい、夢結様が梨璃さんに『何か』をあげたようなんですが、その何かが分からなくて」
「それでは私も付き合います。梨璃さんのことは今よりもっと深く知っておきたいですし」
なんだかんだ言いつつも結局、私と同じように席に着いて聞き耳を立てている楓さん。初めて出会った時はグランギニョルの社長令嬢だけあってカリスマ性溢れるリリィだと思ったものですが、梨璃さんと関わってこの人も相当残念になっています。恋は盲目とはよく言ったものですね。
おっと、そんなことを考えている場合ではないですね。夢結様が懐から何か取り出しました。なるほど、手に収まるくらいの小さなケースみたいですね。これで『あれ』が相当小さいものであることは確定しましたね。CHARMの線も消えました。何を作ったんですかね。
「梨璃、くれぐれも慎重に扱うのよ」
「そ、そんなに凄い代物なんですか?」
「ええ、この薬はそれだけのものなの」
おっ! ようやく疑問が解けました。『あれ』というのは薬のことだったんですね! なぜ夢結様が薬を作っているのか色々気になるところはありますが、今はこっちが先です。はたして何の薬を作っていたのか。目の前のスクープを逃すなんてジャーナリスト失格ですからね。
「そうなんですね。でも、そんなものを持ち歩いて大丈夫なんですか?」
「この後百由のところに行く予定だったから大丈夫よ」
「なら早く行かないとですね!」
「そうね。ならこれから見せに行ってくるわ。私渾身の力作ーーこの、猫になれる薬を」
? え、いや、ちょっと、聞き間違いですよね。どうにもこの頃耳が遠くなってきているようで。
「猫になれる薬!? こ、これがあれば鶴紗さんの長年の願いも叶いますね!」
聞き間違いじゃなかったーー??!! なんで夢結様いつの間に猫になる薬なんてものを作れるようになってるんですか!? 天からどれだけの才能を与えられれば気が済むんですかほんとに!! それに鶴紗さん! 常日頃から猫を前にすると豹変する人だという印象はありましたが、まさか本当に猫になりたかっただなんて!! 大丈夫ですか、これ!? いくらなんでも記事にして良い領分を越えているというか?! 反ゲヘナを標榜している百合ヶ丘でゲヘナで人体実験を受けていた強化リリィでもある鶴紗さんのゴシップを取り上げるのは自殺行為ですよね!? 下手したら強化リリィのみで構成されるロスヴァイセを筆頭としたリリィたちが暴徒と化して襲ってきますよ!!!??
あまりにあんまりな情報に、さすがの二水も目の前のテーブルに頭を抱えて突っ伏してしまう。しかも全然記事では扱えそうにない情報。新聞を発行してはいるが、あくまで自分は百合ヶ丘の生徒。お上には逆らえない。これじゃあ粘るだけ粘って気疲れしただけで、収穫ゼロじゃないですかーー!?
そ、そうだ。楓さんも今の話は聞いてるはず。楓さんなら、ここぞという時に誰よりも頼りになる楓さんなら、この気持ちを分かってくれる!
「か、楓さん? 今の聞きましたか? 夢結様が猫になる薬を開発して鶴紗さんに飲ませるとかなんとか」
「ええ、聞いておりましたわよ」
「さ、さすがに冗談ですよね!?」
「いいえ、全て事実ですわ」
「ええ!??」
なんでですか!? 楓さんはこちら側の人間だと思っていたのに!
「だってほら。あそこを見てみてくださいな」
「あそこ? あそこって」
楓さんが指差した方向に目を向けた。そこには今さっき私に身を擦り寄せていた猫ちゃんが。かわいい。でも、それとこれとなんの関係が? 楓さんの発言の意図が理解できないんですが。
「あの猫がどうかーー」
「ーー梅様ですわ」
「は?」
「だ・か・ら! あそこにいらっしゃるのは夢結様の試作品を飲んで猫になってしまった梅様なんですわーーー!!!」
ですわーー!! ですわー! ですわー。
「え? え?」
楓さんの言い放った、あまりに理解し難い現実。荒唐無稽すぎる真実に即座に否定の声を上げかけて・・・・・・そこで先ほどの光景が頭をよぎった。あの猫、梅様の肌みたいな毛の色をしていて。そして梅様がいつも両サイドに髪をまとめる際に使っている黄色いリボンが前足に。・・・・・・。
「な、なんだか私疲れてるみたいです! ですのでこれで失礼しますね!!」
「あら、そうですか。梅様に会いたくなったら、いつでもこのカフェに居ますので安心してくださいな」
「分かりました! 分かりたくないですけど分かりましたーー??!! それでは!!!」
これ以上ここに居たら自分のなかの何かが音を立てて崩れていく気がする。
今まで戦ってきたどのヒュージとの戦闘の時よりも速く、二水はカフェのなかを全力疾走で駆け抜けて、この危険地帯から離脱していった。その速さはカフェにいた世界でも五指に入ると謳われている天野天葉でさえも驚嘆するほどだった。
「あ、はーい。もう大丈夫でーす!! みなさんご協力ありがとうございましたー!!!」
二水がいなくなったことを念入りに確認した後、梨璃はカフェの全体に向けて聞こえるように声を張り上げた。するとカフェに居たリリィたちが一斉に笑い声を漏らし始めたのだった。
「まったく、よくやりますわね。梨璃さんも夢結様も」
「娯楽に飢えている10代の女子を捕まえて『一緒に週刊リリィ新聞の二水ちゃんにドッキリを仕掛けてみない?』だなんて、そんな面白そうな話を断れるリリィがいるはずもないじゃないですか」
「私はここまで盛大に行うつもりはなかったのだけれど、梨璃がどうしてもって言うから仕方なく」
「えへへ」
「まあ、そんなことを考える梨璃さんも素敵ですけれど」
そう。既にお気づきの方も居られるかもしれないが、ここまで全て稀代の演出家、一柳梨璃による演出である。
主演は白井夢結、一柳梨璃。助演は楓・J・ヌーベルと梅様直々に手配してもらった人懐っこい梅様似の猫。そして今回ターゲットとなった二川二水である。なお、カフェにいるリリィは全員梨璃の仕込みである。カリスマの上位スキルがやばいのか、梨璃のコミュニケーション能力がやばいのか。
「いつも二水ちゃんには週刊リリィ新聞でお世話になってますから、そのお返しですよ」
「・・・・・・梨璃さんの笑顔をここまで怖いと思ったのは初めてかもしれません」
「笑うという行為は本来攻撃的なものなのよ」
「それ今仰る必要あります?」
「ふふ、どうしたの楓さん。どんな梨璃でも好きなのでしょう?」
「ええ、ですから梨璃さんの名演技が見れて天にも昇る気持ちですわ!」
「楓さん、さっき怖いって言ってましたよね」
「それはそれ! これはこれですわ!」
楓・J・ヌーベル。過去は振り返らない女。それに梨璃さんの新しい一面を発見できたと考えれば悪くはないですし。
「そういえば、梨璃。私いつもあんなにティーカップを揺らしていたかしら」
「・・・・・・お姉様」
「夢結様、それはボケてるんですの?」
梨璃のこととなると毎回中身がこぼれるほどティーカップを揺らしまくっている夢結。このあんまりな発言に2人から残念な人を見る目を向けられてしまう。
「待って。どうしてそんな目で見てくるの?」
「ご自分の記憶を顧みてみては?」
「お姉様、私はどんなお姉様でも大好きですよ!」
「あ、ありがとう、梨璃。この流れでなければ素直に喜べていたのだけれど」
加えて明後日の方向を向いて好意を伝えているという点もなければ、さらに良かったことだろう。
「まあ、それはそれとして。夢結様、絶対にこの間掲載された記事のことを根に持っていますわよね」
「? いえ、そんなことはないわ」
「あはは・・・・・・さすがにそれは無理がありますよ、お姉様」
先日、夢結は深夜に梨璃と密会していたところを二水にパパラッチされた。さすがの二水も空気を読んでか記事にはしなかったのだが、その写真が運悪く寮長の
密会とは言ったが、ヒュージとの戦闘で負傷した梨璃を心配した夢結が梨璃のいる部屋にこっそりと侵入したという経緯であったので2人は軽い小言を言われるだけで済んだのだが。
それでも過去に所属していた初代アールヴヘイムの創設者で主将でもあった上級生の薫様に叱られるというのは夢結様でもなかなかに
「それじゃあ二水ちゃんのあまり見れない姿も見れたし、“面白い映像も撮れた”し、今日はこれでお開きにしましょうか」
「そうね、私も少し疲れたわ」
「そうですわ、ね。?・・・・・・いやいやいや、ちょっと待ってください梨璃さん!」
「? どうしたの楓さん?」
「まさか、映像も撮っていたんですか?」
「うん! ここのテーブルの下に、っほら! カメラを設置しておいたんです」
二水が座っていたテーブルのすぐ近く。梨璃はエキストラ役の2年のリリィがいるテーブルの下から固定していたカメラを抜き出した。
「あの、夢結様?」
「私はシュッツエンゲルとしてシルトの自主性を最大限に尊重する義務があるの。分かって頂戴、楓さん」
「・・・・・・二水さん、今回ばかりはあなたに心の底から同情しますわ」
「みゃ〜ご」
§
まさかおふたりが創薬開発に目覚めていたとは。しかも百由様に太鼓判を押されるほどだなんて。百由様は天才アーセナルとして有名ではありますが薬とかも作っていそうですしね。なんといってもメガネかけてますし。さらに夢結様は猫になる薬を開発・・・・・・情報も情報ですし、これは私の胸のなかに仕舞っておきましょう。深淵を覗く趣味は持ち合わせていませんしね。気持ちを切り替えて次のスクープを探しましょうか。
おっと、あそこに遠藤亜羅椰さんがいますね。よし、ちょっと声をかけてみますか。
「ごきげんよう、亜羅椰さん」
「あら、二水さん。ごきげんよう」
「亜羅椰さん、今日はどんなご予定なんですか?」
「予定は特にないからカフェにでも行こうと思っていたんだけど」
「か、カフェに行くのは辞めておいた方が良いですよ、ええ」
「? そうなの?」
「はい、あそこは今まさに危険地帯ですから」
「そう聞いたらなおさら見に行きたくなってきたわね」
やばい。亜羅椰さんはこういう人だった。さすがに亜羅椰さんをあの謎空間に放り込むわけには行かない。まだ夢結様も梨璃さんもいるだろうし。話題、話題を変えないと。ひとまずネタがないか聞いてみよう。
「ごほんっ。そういえば何か新聞のネタになりそうなものはありませんかね?」
「うーん、そうねえ。今はないわね」
「そうですか」
トップレギオンである壱盤隊のAZで、恋多き女性でもある亜羅椰さんの話題ならネタになること間違いなしなんですが、生憎と今日はハズレみたいですね。
「なら私はこれで失礼しますね。くれぐれもカフェには行かないように注意してくださいね!」
そう考えて、亜羅椰さんに質問に答えてくれたお礼とカフェに立ち寄らないよう念押しして立ち去ろうとしたその時。
「ーーだけど、それなら今から作れば良いだけの話だと思わない?」
「へ?」
「だ・か・ら。二水さん、これから一緒にどう?」
「!? どう、とは?」
「それはもちろん、ねえ。分かるでしょ?」
最後の言葉だけ二水の耳元で囁いた亜羅椰は
「え、えーと、その!? あっ! そういえばファンタズムでこの後取材の予定が入ることを思い出したのでこれで失礼しますね! それでは!」
三十六計逃げるに如かず。二水は迅速に逃げの一手を打った。慌てすぎてめちゃくちゃな言動をしてしまっているが、それも仕方のないことだろう。推しに迫られれば誰でも死ぬ(昇天)
「ふふ。相変わらず面白いわね、あの子。・・・・・・本気で狙ってみようかしら、なーんて」
亜羅椰さんに言い寄られて思わず逃げ出してから、無事にスクープになりそうなものをいくつか収集できました。大人しい樟美さんになぜか壁ドンされてる壱さんだったり、花粉症の汐里さんが聖さんに気遣われてるところだったりですね。
余裕ができてから改めて考えてみると推しに迫られるのは悪い気分ではないですね。むしろ、それだけの魅力が私にもあるということ!・・・・・・いや、亜羅椰さんはどんなタイプの人でもイケるってこの間の取材の時に言ってましたね。ま、まあ、まだまだネタ探しは終わっていませんし、気を取り直して行きましょう。
「っ! あれは!」
スクープの匂いがします。いや、実際にはそんなことはないんですが。気分ですね、ええ。ゆゆりりも亜羅椰さんも空振りでしたが、これはどうやら私にも運が向いてきたようですね。
早速現場と思しき場所に足を運びます。そこで私が見たものはーー
「ーーあぁぁあああっ!! 今日も猫ちゃんかわいいのにゃあああ!! ここがいいのかにゃ? ここがいいのかにゃ? あーん!! ここがいいのにゃああああ!!!」
「・・・・・・もう猫特集で良いですかね」
目前の光景に思考を放棄した二水は取材という体で無心になって猫と戯れたのだった。
「今日も新聞に載せる(かどうかは別として)ネタでいっぱいです!」
これ言ってる二水ちゃん絶対お目々ぐるぐるしてる。かわいい。
そういえば週刊リリィ新聞とは別に百合ヶ丘には新聞部が存在しているんですよね。いえ、特に深い意味はありませんよ。ええ、本当です。
追記。
投稿時間ミスりました。10分前でしたね。“ふみふみ”にするはずが“ふみみみ”になってる。