お気に入り、評価、感想全てエネルギーに変えて書きます!
休み明けのPを社会の歯車に戻すRTAはーじまーるよー!
はい、というわけで前回米内Pにはたーっぷり休暇を楽しんでもらったので今回からじゃんじゃか働いてもらいます。
米内Pのスタミナは……、十分に回復してますね。休みは大人の男が寝てるだけなのでスキップしましたが、大人しく寝てくれていたようです。
それでは、前回三人のレベルも上がりいよいよ本格的にシンデレラガールズ達とのバトルに入っていき……ません!
まずは、半年ごとに発表される現在の順位を確認します。この順位はクール、キュート、パッションの各部門でライブバトルの勝利数をもとに決定されるものです。
我がプロダクションのアイドル達はデビューしたてなので、もちろんランクインしてませんが、ゲームスタートの時点で上位のアイドルはランダムに決定されています。
正直誰がきても倒すことに変わらないため構わないのですが、RTA的にチャンピオンに君臨していると厄介なアイドルもいます。
例をあげると、
仕事のやりがいを知ってしまった《完全覚醒》杏。
炎上が全てがプラスに働く《SNSの支配者》りあむ。
庇護欲と包容力を兼ね備えた《聖母》ありす等々……。
彼女達は二つ名持ちと呼ばれ、プロデューサー達に恐れられています。
正直、二つ名持ちは周回を重ねたアイドルか他のアイドルと徒党を組まないと倒せないようなチートスペックです。
これだけ説明しましたが、二つ名が出てくるのはとぉーってもとぉーっても低い確率なので大丈夫です!!
さてさて、今回倒すべきチャンピオンアイドルは……
《天才》一ノ瀬志希
《天運》鷹富士茄子
《天女》依田芳乃
は?
は?(二度目)
一人でも出たらリセなのに三人とも二つ名持ちとかさぁ……。
動画的に美味しいので続けます(変態)。
いや、実際三人とも二つ名持ちなんて初めて見ました。本番走るとアクシデントが起こるって本当なんですね……。
こうなったらチャートをちゃーんと(激ウマ)組む必要がありますねぇ。
……走者思考中……
むむむ、賭けにはなりますが仕方ありません。こうなれば、こちらもアイドルを二つ名持ちに成長させましょう。
しかし、二つ名持ちにするにはかなりの無茶と運が必要となってきます。
またまた杏を例に出しますと、杏を二つ名持ちに成長させるためには、低確率で発生する超貴重な飴の仕事をもぎとります。なおかつ杏の好きなゲーム、漫画の仕事を立て続けにとります。さらにさらに、ライブバトルで50連勝する必要があります。
この条件の鬼畜な所以は、まず飴の仕事の発生率が激渋です。そして、タイミングよく杏の好きな仕事が続くことも中々ありません。なによりも、ライブバトル50連勝出来るなら二つ名いらなくない??
ゲームにありがちな、ボスを倒すためにはボスの素材が必要だ!状態となっているわけです。
こんな運ゲーを三人分とか……、はぁー無理無理カタツムリ。
しかし、やらねば勝てません。こうなれば目指すしかありません。
《蒼姫》渋谷凛
《運命の赤い糸》佐久間まゆ
《球団の守護神》姫川友紀
米内Pの次の休みは……あるかな。
というわけで行動開始です。手始めにしぶりんにはトライアドプリムスのメンバーである、奈緒と加蓮を倒してもらいます。
そもそも、この二人が今回の周回にいるかで運ゲースタートです。
……いました!ふぅ。第一関門突破です。とりあえずライブバトルをセッティングしましょう。
次に、まゆに覚醒してもらうための下準備として米内Pのスタミナをギリギリまで減らします。ゼロぎりぎりまで追い込みます。ランダムイベントで疲労が急に増えてガメオベラにならないことを祈ります。
ユッキ覚醒のためには封印していたキャッツの仕事を解放します。本来なら、オールラウンダーに育てる予定でしたがそんなこともいってられなくなったので方針転換です。
これから先、ユッキが仕事した後にキャッツが負けると覚醒フラグが折れます()。
これら三つの仕事を同時並行で進めます。
順位表を見てから今までより一層仕事に打ち込むようになった米内Pを、アイドル達はなんだコイツ!?と見てきますが疲労値が真っ赤でも働き続けます。
ちょ、ちひろさん!?
勝手に休ませようとしないで!(焦)
勝手に休ませようとしないで!(焦)
勝手に休もうとしたら倒れた!(喜)
ふぅ……。というわけで、なんとかしぶりんのライブバトルをセッティングし、米内Pのスタミナを極限まで削り、キャッツは未だ負けなしです。
ギリギリの綱渡りですが、なんとか繋がっています。このまま上手くいってくれるといいんですが……。
――――――――――
「これが日本一……」
目を奪われた。その衝撃はキャッツの選手が満塁サヨナラホームランを決めた時と一緒だった。
画面に映る三人のアイドル。《三天》と呼ばれる彼女達は何もかもが別格だった。
歌、踊り、パフォーマンス、全てが人を惹き付ける。どんなにきらびやかな衣装も、眩しいスポットライトも彼女達の引き立て役にすぎない。
「あはは……。すごすぎて笑えてくる」
突きつけられる現実。
目指していた場所は思っていたより――遠すぎた。
関東を回り、数々のライブバトルをこなし、プロデューサーとみんなと一緒なら日本一になれるんだと、簡単に考えていた昨日の自分を叱りたい。
未熟だ。なにもかも。
圧倒的な差を見せつけられて、みんなはどう思ったのだろう。気になって周りを見る。
まゆちゃんは、あたしと同じ。最近、安定してライブバトルに勝てるようになってきたのに、また新しい壁が立ちはだかる。
ちひろさんは心配そうにみんなを見つめてる。目が合って笑ったけれど上手く笑えていただろうか。
凛ちゃんは、燃えてる。普段はクールなのに本当、負けず嫌いだよね。でも、今はその気持ちが羨ましい。あれだけのものを見せられて、まだ立ち向かおうと思えるその気持ちが。
そして、プロデューサーの顔を見て、あたしは震えた。
プロデューサーは、笑ってた。
新しいおもちゃを見つけた少年のように。プロデューサーにとっては頂きに立つ彼女達ですら、通過点なのだ。
「やっぱ日本一はすごいな」
嘘だ。プロデューサーはまだ上を見てる。
「でも、みんなの方がもっとすごい」
どうして。あたし達をそんなに信用できるの?
「教えてやりたいんだ。日本に、いや、世界に三人の存在を」
――あぁ、まただ。彼の言葉はあたしの胸を熱くする。
『俺と一緒に日本一のアイドルにならないか?』
あの日、球場で出会ったあの時から。
『アイドル? いーよいーよ!やるやる!それよりおにーさんも飲んで飲んで!』
あたしは、どうして彼の誘いを受けたのだろう。
『ありがとう!……って、ビール溢れてる! あっ、スーツにかかるから! 後、胸! 胸が、あ、危ない!』
お酒の勢い?ううん、違う。アイドルの誘いなんて酔ってても断る。
『あれれ~? おにーさん顔赤いぞ~?』
『だーっ! 誰かこの酔っぱらいどうにかしてくれ!』
彼の言葉に、彼の思いに答えたいって思ったんだ。
「みんな、明日から忙しくなるぞ!」
いつの間にか、絶望感は感じなくなっていた。落ち込むなんてあたしらしくない。
「プロデューサー! それなら今日は飲んで明日に備えようよ!」
冷蔵庫からビールを取り出す。プルタブをカシュッと空ける。
「友紀。プロデューサーを困らせたら駄目だよ」
「えー? 折角ノンアルのビールも準備してあるのにー」
ノリが悪いなー凛ちゃんは。いつも場に酔ってプロデューサーに甘える癖に。ほらほら、ちひろさんもおつまみ用意してくれてるし。
「まゆちゃんも! ノンアルのワインもあるぞー」
「……あ、はい」
まゆちゃんはまだ元気が出てないみたい。
まったく……、プロデューサーも悪い魔法使いだね。
あたし達全員をちゃんとシンデレラにしてね?
「プロデューサー! まだ飲めるよね~?」
「プロデューサーさーん! こっちのワインもいけますよ!」
「……もう許して」