いきなり救急搬送から始まるRTAはーじまるよー!
はい、というわけで前回プロデューサーのスタミナが予定通りギリギリまで減ったため、病院にお世話になっています。
症状は過労ですね。倒れるまで働くなんてまったくプロデューサーはおっちょこちょいですね(諸悪の根源)。
点滴ぶっ刺されてすやすやしている様子を、アイドル達が心配そうに見守っています。ほらほら、しぶりんは今日が奈緒とのライブバトルだから。まゆもしぶりんのサポートしてあげて。ユッキはキャッツの始球式だし。
入院中でもライブバトルが発生した場合は、幽体離脱して会場で音ゲーパートを行います。この幽体離脱イベントですが、本来サザ○さん時空で時が進んだり進まなかったりする本作において、唯一遠い未来を見ることが出来たりもします。
具体的にいうと、一部の年少アイドルのレベルを高レベルまで上げ、なおかつ好感度がマックスの状態でプロデューサーが死亡すると、幽霊状態となってその後の活躍をアフターストーリーとして見ることが出来ます。
私個人のおすすめは……薫ちゃんですかね。純真無垢だった年少時代と打って変わった成長した薫ちゃんの活躍に全米が涙間違いなしです。
説明している間にしぶりんは決意した表情、ユッキも真面目な表情で病室を後にしました。
まゆだけプロデューサーの側を離れようとしませんね……。
ここでリセポイントです。正直に申し上げますと、まゆの覚醒条件はハッキリと分かっていません。未だに解析されていないアイドルが多数いるのですが、特に二つ名の覚醒条件は判明していないアイドルが多いです。
プロデューサーが倒れた後に低確率で覚醒する? と、我らがwiki先生にもハテナマークがついている有り様。走者だからって何でもは知らないわよ、wikiに載ってることだけ(正直)
よしんば、wiki先生の情報が真実だとしても、せめて一週間以内に覚醒してくれないとタイム的にキツいです。
そのまましばらく待っていると、ふらっとまゆも病室から立ち去って行きました。……覚醒の兆候は見られませんね。とりあえず、もう少し様子を見てみましょう。
幽体離脱を駆使してユッキの始球式を見にきました。やっぱユッキのユニフォーム姿は……最高やな!
綺麗なフォームから放たれたボールはキャッチャーが構えるミットにダイソンばりに吸い込まれました。
……この子アスリートの方が向いてるんじゃないですかね?
まぁアイドルも歌って踊ってアスリートばりの運動量ですしお寿司。あれ、それならどうしてぽっちゃりなアイドルがいるんだ……?
アイドルの闇に触れたところで、話は変わりますが、ユッキ覚醒の条件は以下の四つです。
ユッキが観戦した全ての試合でキャッツが勝利。キャッツがリーグ優勝する。キャッツ関連の仕事を年100回こなす。キャッツのスポンサー企業のCMオーディションに合格する。
見事にキャッツ一色です。そして、一番目の条件が鬼畜にも程があります。ユッキは夜、暇な時間があると大抵ビール片手に野球観戦を行います。
そのため、キャッツの試合がある日の夜は仕事を入れない限り必ず観戦するので、そこでキャッツが負けると覚醒フラグが折れます。
それなら夜に仕事いれまくればいいじゃん!と、野球観戦する時間を奪い続けたプロデューサーがいました。すると、ユッキのモチベーションはみるみる落ち、仕事を休んで野球観戦します。
仕事終わりの楽しみを奪われたら、何を楽しみに生きればいいか分からないマン。つまり、この結果は当たり前なんですよねぇ(一敗)。
ですので、今回は好きに野球観戦させはするんですが、少しでも見る回数を減らし、負け試合を見させないためにも飲み会には積極的に付き合いましょう。
スタドリ+ウコン+しじみの味噌汁。これさえあれば何とかなります。古事記にもそう記されています。
始球式も終わり、ユッキはこのまま観戦していくでしょう。お察しの通りキャッツが負けたらリセポイントです。あー、心臓に悪い。キャッツが勝ってくれないとオレノチャートハドボドボダー。
観戦していくと思いきや、さっさと球場を後にするユッキ。どうやらプロデューサーのお見舞いに来てくれるようですね。
よし、キャッツ負けていいぞ(手のひらドリル)。
はい、というわけでまたまたリセポイントです。このチャートリセポイントしかないんですかね?? 仏の顔を三度までという名セリフを知らないのかよ……。
しぶりんと奈緒のライブバトルです。はっきり言って今の奈緒はしぶりんの上位互換です。
知名度も経験も圧倒的に相手の方が上。しかし、私は考えました。
しぶりんの知名度を下げきってから勝負に挑みます。
なんとしぶりんは前回上やんとのライブバトル以降、ライブバトルを行っていません。いい格上相手いないかな~と思ってい選り好みしてたら、全然スケジュール出来なかったことなんてないんだからねっ!
そして、二つ名に覚醒させると方針が決まった後は、どんな小さい仕事にも参加させず、ひたすらレッスンをさせます。
こんなことをするとどうなるか? レベルがめちゃめちゃ高い無名アイドルの出来上がりです。
もちろん、レッスンばかりさせると疲労や怪我の確率が上がりますし、何よりも努力した成果を発揮する場所がないのは大きなストレスとなります。
なまじ、まゆやユッキには普段通りに仕事をさせていたのでしぶりんの好感度は滝のように下落すると思っていたのですが、レッスンに文句の一つも言うことはなく、心配は杞憂に終わりました。
迎えたライブバトル。しぶりんにとっては久々の晴れ舞台。日本一のパフォーマンスをみた時ですら物怖じしなかったしぶりんなら、本番に弱いということなんてないでしょう。
観客のほとんどはしぶりんを知らない、もしくは忘れているでしょう。しかし、そんな観客が多ければ多いほど、会場を襲う衝撃は大きくなるでしょう。
プロデューサーももちろんアシストします。音ゲーパートのモードGRAND、難易度FORTE。ふぅー……流石に緊張してきます。ここがしぶりん覚醒の山場です。
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プロデューサーさんが倒れた。
その知らせを聞いて私の頭は真っ白になった。
病室に横たわるプロデューサーさんの体。繋がった点滴の管が痛々しくて目を背けたくなる。
病院の先生が言うには極度の過労だそうだ。一歩間違えれば危険な状態だったという。
――プロデューサーさん。
いつもみたいに笑ってください。
凛ちゃんは、ライブバトルに向かった。待ってて、その一言だけ残して。
――プロデューサーさん。
いつもみたいにまゆを引っ張ってください。
友紀さんはちひろさんと話し合ってテキパキとプロデューサーの仕事を引き継いでいた。貸し一個だからねと、優しい笑顔で笑う友紀さんが初めて大人なんだと思わされた。
――プロデューサーさん。
私は……どうすればいいですか?
凛ちゃんみたいに強くもない。友紀さんみたいに仕事を手伝うことも出来ない。
私には、何もない。
――プロデューサーさん。
プロデューサーの手を握りしめる。冷えきった手はどちらの手だったのか。涙がベッドのシーツに染みを作る。
「どうして、まゆをアイドルに誘ったんですか」
プロデューサーさんを追い詰めたのは私だ。
ごめんなさい、あなたの期待に答えることが出来なくて。
ごめんなさい、あなたの優しさに甘えてばかりで。
ごめんなさい、大好きなあなたをこんなに苦しめて。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。
誰も答えてくれない病室に、小さな嗚咽だけが響き続けた。