この世界は残酷、だって神様がそうだから…
そう言って小さく笑う彼女の姿を
ボクは忘れない
?「…ョウ…、リ……」
遠くから聞こえるような声
どこか落ち着く、聴き馴染んだ覚えのあるその声に
返事をしようと試みる
?「…きて…リョ…」
だが言葉にはならなかったようで
先程の声は少し近づいたような気がする
リョウ「…ん、んぅ…」
口が動かない
自分の身体なのに自由が効かない
不思議な感覚に抗おうともがく
?「リョウ、起きないとイタズラしますよ?」
先程の声が今度はハッキリ耳元で聞こえ
同時に頬に触れられた手の感覚と共にパッチリと目が開いた
?「あ、起きた?」
すぐ傍から覗き込む彼女の顔は先の言葉とは裏腹に
落ち着いた微笑みを浮かべていた
リョウ「…うん、起きた…起きたからさ、退いて?」
ボクに覆い被さっている彼女に
寝起き特有の気だるげな声で言うと
彼女は軽く首を傾げるだけ
溜め息混じりに身動ぎ
手は抑えられていた訳ではなかったので
軽く彼女の肩を押すとようやく身体の上から退いてくれた
?「ん〜?あらら?なんだかいつもと変わらない?」
リョウ「いや変わらないっていつも通りじゃん」
首を傾げつつ不思議そうな声をあげる彼女、浅羽 ルナに
ボクは呆れた声をかける
リョウ「むしろ毎回言ってるけど、
起こすなら普通に肩を揺らすとか叩くとか出来ないの?」
ボクがルナに起こされる時はいつも先程のように
覆い被されて声をかけられるだけ
正直に言って朝に弱いボクには少し足りない…というか
イマイチしっかり起きれないし
何よりちょっと、いやかなり恥ずかしい
ルナ「いつも言ってますがこれもリョウの為なのです」
そんな複雑なボクの心境は気にもかけず
ルナは涼し気な表情でのたまう
曰く、年頃の女の子が寝込みを襲われた時の対処法らしい
正直、聞き飽きたし
何より想定するにはあまりに現実味のない事態だし
後、ちょっと早くない?ボクまだ13歳ですが…
胸も
身長も
もちろんこれから先
成長と共にナイスバディな女性になるとしても
いささか性急過ぎると思う
ルナ「何を言いますか!
世の男達の野獣ぶりを舐めてはいけません
中でもロリコンと呼ばれるそれはもう恐ろしい人種は
今のリョウのようにツルペタミニマムな可愛い娘が…
っぃた!?」
早口にまくし立てるルナの顔にグーパンチ
誰がツルペタミニマムじゃい
そう、ボクには未来があり
全く失礼な…
ルナ「イタタタ…もう乱暴な娘に育ってしまって…
誰に似てしまったのでしょうか…?」
アンタじゃないことは確かだよ
なんて思いながら睨みつけていると
ルナは気を取り直したように話を続ける
ルナ「それに今日はいつもと違うんですよ?
乙女なら喜ぶシチュエーション…床ドンですよ?」
なにそれ?
ルナ「昨日読んだ少女漫画にあったのです
ちょっと悪めな男の子と先程のような体勢で密着した少女は
それはそれは可愛いお顔でした…」
思い出しながら話しているのだろう
ウットリした吐息を漏らしつつ
ルナ「という訳で年頃乙女なリョウに
トキメキをプレゼントしてあげようという
朝から気の利いたこのステキなお姉さんに
いっそ惚れてしまっても良いのですよ?」
要らねぇし、惚れねぇし
リョウ「というか、ルナ
それは異性にされるとドキッとするシチュであって
ルナにされても別に何も感じないというか…」
そういえばその漫画読んだな…
とか思い出しつつ突っ込むと
キョトンと首を傾げるルナ
ルナ「男にされたら普通に気持ち悪いですけど?」
リョウ「いやアンタはそうでも世の女性は違うでしょうが
後、何度も言うけどルナにされてもいつも通りだから
トキメキどころか飽き飽きなんだって」
ルナ「上手いこと韻を…じゃなくて
まさか日頃から少女漫画シチュを実施出来ていたとは…
我ながらびっくりしました…
お姉さんモテモテだったんですね」
ねーよ
ルナ「それにいつも通りに感じるということは
リョウが男に床ドンされてもときめかないということでは…
つまり結果的に男除け出来ているのでは…
うん、お姉さん安心です」
なんか自己完結してるけど…ま、いいや
リョウ「それより、着替えるから…」
ルナ「あ、はいはい
お手伝いですねっ?」
笑顔で手をワキワキさせんな!
ってな感じで部屋から蹴り出した
これがボクの日常的な朝です
追記とかするかも知れませんが
ひとまず簡単な登場人物紹介
1.名前
2.性別
3.年齢
4.色々
1.加賀美 リョウ
2.女性
3.13歳
4.多分この物語の主人公(?)
ツルペタミニマムボディなボクっ娘
ルナのことは嫌いじゃないけど恋愛とかじゃない
…と思う(予定は未定)
1.浅羽 ルナ
2.女性
3.17歳
4.リョウのお姉さん(?)
別に男嫌いとかではない
単に嗜好(思考)が百合なだけ
身長は女性の中では高い方(160半ば?)
お胸もまぁ多分普通(B~Cくらいのイメージ)
2人の関係や色々はぼちぼち書いていこうかと