それでも俺は進み続ける。   作:甘味の皇帝

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season1 Part2〜season2 Part1

ー翌日ー

 

俺は固定砲整備第5班にいる。今日配属兵科を聞かれるらしいがそれまでは固定砲の整備だと。

 

ちなみに100mほど横にエレンたちがいる4班がいる。

 

ハチマン「ん?」

 

何だ?壁の外を立体機動で…あれは…ベルトルトか…?遠くてわからない。

でも何であそこに……あのまま行くと…扉?

 

ハチマン「(…まさか!!)」

 

俺は立体機動でそいつを追う。

 

「ハチマン!?」

「ハチマンさん!?」

 

俺と同じ班のやつが呼ぶが気にしてられない。

 

 

ードゴオォォォンッ!!

 

 

すると、その立体機動で移動してたやつに雷ようなものが落ち、"ヤツ"が現れる。

 

ハチマン「くっ!」

 

その爆発で後ろに吹き飛ばされた。

 

 

ードゴオォォォンッ!!

 

 

またも壁が蹴られ、ウォールローゼ、トロスト区の外門に穴が開けられる。

 

ハチマン「ッ!!」

 

俺は壁にアンカーを刺し上に上がり、"ヤツ"の超大型巨人の顔の横に立つ。反対にはエレンがいた。

 

エハ「「…よう5年振りだな…」」

 

すると、超大型巨人が腕を振る。

 

俺は超大型巨人の顔にアンカーを刺しガスを噴射。後方に回る。エレンはそれを避け壁にぶら下がっている。

 

ハチマン「なッ!?」

 

こいつ……固定砲を狙いやがった…!!扉を狙ったのもこれで偶然じゃないとわかった…こいつには知性がある。

 

でも、これはチャンスだ。

 

エレンも超大型巨人の後方に周り俺と同時に叩きにかかる。

 

エレン「いける!!」

 

ハチマン「(()った…ッ!!)」

 

すると、超大型巨人から高温の蒸気が発した。

 

エレン「なッ…!?」

 

ハチマン「くッ…!」

 

だが俺たちは無理矢理進み剣を振るう。

 

エレン「行けぇぇぇえ!!」

 

ハチマン「ッ!!」

 

だが、2人の刃が届くことはなかった。

 

ハチマン「消えた…!?」

 

俺はすぐに壁の穴に向かった。

 

巨人が4体迫ってくる。俺は射程内に入り次第うなじを削ぐ。

 

ハチマン「(ここで食い止めないと…準備に時間がかかる。それに調査兵団は今丁度壁外調査…ん?待てよ…何でこんな時に…壁外調査と同日に現れた…5年前は調査兵団がいたしあいつには知性がある…まさか…あの巨人の中身は人間で…さらに兵団内にいるのか!?いや考えるのは後だここで少しでも長くここで巨人共を食い止める…!!)」

 

俺は次々に入ってこようとする巨人と戦闘を繰り広げていった。

 

 

そして、先遣班が到着した。が、

 

「あれは…誰だ…?」

 

先遣班は異様な光景を目の当たりにした。

 

たった1人でもう10を超える巨人を葬っている男を見たのだ。

 

「どの兵科でもないということは…あの男は昨日卒業したばかりの新兵です!!」

 

「新兵があれをやったと言うのか!?」

 

ハチマン「くッ…!!」

 

まずいもう少しで刃がダメになる…これであと5は殺らねぇと…!!

 

ハチマン「うお!!」

 

俺は右手を逆手に持ち変え高速回転で3体のうなじを削ぐと15m級のうなじにアンカーを刺し一気に上昇。左手も逆手に持ち変え遠心力も使って10m級のうなじを削ぐ。

 

さらに両手ともまともに持ち変え壁にアンカーを射出。そこから壁と俺の間にいる先程アンカーを刺した15m級に、遠心力も加えてうなじを削いだ。

 

 

俺は一旦壁にぶら下がる。

 

ハチマン「…」コンコンッ

 

俺はガス管を叩いた。

 

ハチマン「まだ4分の3は残ってるな」

 

大体のガスの残量を把握。すると、

 

「君!1人でこれをやったのか!?」

 

ハチマン「あ、はい。そうですけど」

 

アリス「先遣班班長のアリスだ。これで何体目だ?」

 

ハチマン「丁度20すかね」

 

俺は先遣班と聞いて敬礼を取る。

 

ちなみに先遣班のみなさんは驚愕の目で俺を見る。そんなに俺の目腐ってる?

         ↑

        勘違い

 

アリス「君も一旦先遣班として行動しろ。名前は?」

 

ハチマン「ハチマン・ヒキガヤです」

 

アリス「わかった。行くぞハチマン!先遣班戦闘開始!!」

 

全「「「「「「「「ハッ!!」」」」」」」」

 

これで少しは戦いやすくなるか。

:

:

アリス「まずい!前方から15体接近!!」

 

ハチマン「俺が切り込みます!!」

 

アリス「ハチマン!!」

 

俺は手前にいる3体の内15m級一体にアンカーを刺し遠心力を使って後方に移動。さらに同時にアンカーを巻き取り3体のうなじを削ぐ。

 

アリス「す、すごい…!」

 

俺は次に手前の4体の内10m級の股の下を通り足の腱を切る。さらに反転してもう2体の腱も切り倒す。そして、腕を伸ばしてきたもう1体を"見ずに"バク宙。それを避けアンカーを目に射出し巻き取り。ガスを使って後方に回ってうなじを削ぐ。

 

俺は一旦壁にアンカーを射出し壁に戻る。

 

アリス「ハチマンは3年間何を…?」

 

普通に考えてわかるであろう質問。3年間訓練をしていただけだ。でも、それでも聞きたくなるような圧倒的実力をハチマンは持っているのだ。

 

ハチマン「普通に訓練してましたよ」

 

俺は質問に答えると開いた穴を潜ろうとした4m級2体の元に降下。一気に2体のうなじを削ぐ。

 

すると、15m級が俺に腕を伸ばしてくる。

 

ハチマン「ッ…!?」

 

俺は咄嗟にその腕を切りアンカーを射出。後方に周りうなじを削ぐと後ろを向く。

 

するとそこには、俺を見向きもせず穴に入ろうとする奇行種がいた。

 

俺はそいつのうなじにアンカーを刺し近づこうとする。が、

 

ハチマン「マジかよ…ッ!?」

 

足が速すぎてガスの噴射スピードをミスった。それに引っ張られ俺は壁の中に入ってしまった。

 

アリス「ハチマン!?…くそッ…私たちはハチマンが残した4体を殺るぞ!!」

 

全「「「「「「「ハッ!!」」」」」」」

 

 

ハチマン「くッ…!」

 

俺はガスを最大出力で噴射し一気に近づくと巨人のうなじを削ぐ。

 

ハチマン「すぐに戻らねぇと…」

 

そして、急いで戻って来たが…

 

ハチマン「ぁ……ッ!!」

 

全滅していた。

 

まただ…また間に合わなかった。俺がミスらなければこうはならなかった。

 

ハチマン「くそッ…!」

 

ガスは残り3分の1を切っていた。

 

それでも、殺ってやる。

 

俺は近づいてきた6m級2体を瞬殺して後ろにいた15m級奇行種の両腕を切り落とし後方に周りうなじを削ぐ。

 

ハチマン「ハァッ…ハァッ…」

 

多分合計で30は殺ったな…体力も限界に近づいて来てる……。

 

ハチマン「まだだ」

 

俺はガスが無くなる寸前まで…刃がなくなるまで戦う…!!

 

 

 

ーしばらくしてー

 

ハチマン「ゼェッ…ゼェッ…」

 

壁を登った頃には、ガスも刃もなくなってしまった。

 

「君何をしている!」

 

駐屯兵が二人やってきた。

 

ハチマン「ハァッ…ハァッ…先遣班は全滅。生き残ったのは俺だけです」

 

「君は新兵だろ!」

 

ハチマン「先遣班より…ハァッ…先に…巨人と扉の手前で戦っていたら…ハァッ…合流しろと…言われ一時的に…ハァッ…先遣班に…」

 

「分かった。今すぐ刃とガスを補給し持ち場につけ!」

 

ハチマン「ハッ!」

 

俺は敬礼して駐屯兵がいなくなると、補給場まで走った。

 

 

ハチマン「ふぅ…」

 

体力も回復してきた。ガスと刃も満タン。

 

と、作戦に合流しようとした時、視界には信号弾が見えた。

 

ハチマン「(あれは…一時撤退命令??)」

 

ハチマン「…行くか」

 

俺は巨人を狩りながら街中を進んでいく。

 

 

ミカサ「できなければ……死ぬだけ。でも…勝てば生きる……戦わなければ勝てない…」

 

ハチマン「そうだな」

 

この様子だとエレンは……ミカサが動揺を行動で消そうと…誤魔化そうとしてたのか。

 

マルコ「ハチマン!!」

 

ハチマン「俺のガスはほぼ満タンだ。俺が先に切り込む。手前で待って数が減ったら全員同時に突っ込め」

 

ジャン「いくらテメェでも1人じゃ「できる」!!」

 

ハチマン「俺は強い。お前らのさっきの様子を見てわかった。いくら成績が良くても結局勝つやつは戦う意志のあるやつだ。俺はもうここにくるまでで巨人を40は殺してる」

 

全「「「「「「「!?」」」」」」」

 

ハチマン「ガスは切らしたし刃も全部ダメにしたがそれでも俺は勝って…ここにいる。だからここでも勝ってここにいる奴らを1人でも多く死なせないように努める」

 

そして、俺は後ろを向きアンカー射出する。

 

アニ「(やっと認めた)」

 

すると、アニもハチマンに続く。それに続いてミカサ、ライナー、ベルトルト。そして、全員がハチマンを追う。

 

 

柄にもねえこと言った。ていうか恥ずかしかしい。今すぐ布団に潜って悶えたい。

あんなカッコつけやがって俺の馬鹿野郎!!

 

そんな俺への怒りを巨人にぶつけていく。

 

ハチマン「!!」

 

後ろ…!!俺はガスを噴射して伸ばしてきた巨人の手を避けアンカーを刺す。後方に周り一気にうなじを削ぐ。

 

ハチマン「ぐッ…!!」

 

右手を逆手に持ち変え高速回転。同じ方向を向いている巨人4体を殺す。

 

ジャン「(ダメだ……ハチマン以外本部に近づくことさえできない……犠牲を覚悟しない限りは……)」

 

ハチマン「お前らは近づかなくていいんだジャン!」

 

ジャン「ハチマン!?」

 

ハチマン「まずここら一帯の巨人を殺す。それから本部に仕掛ける」

 

「うあぁぁぁあああ…!!」

 

ハチマン「ちッ…」

 

俺は声を出した同期を食おうとする巨人のうなじを削ぐと周りに集まってきた巨人と対面する。

 

ハチマン「…」

 

俺は…こういう場面も想定して訓練をしてきた。今さら最悪な状況下で対応できないわけじゃない。

 

ハチマン「やってやるよ…!」

 

俺の後ろは建物。前方には9体の巨人。まだまだぬるい方だ。

:

:

ハチマン「大丈夫か?」

 

「が、ガスがもうないんだ…!!」

 

ハチマン「そこにいろ。俺はこいつらを殺す」

 

俺は目の前15m級の肩にアンカーを刺し上昇。手を伸ばしてくるがそれを切り後方に周りうなじを削ぐ。

 

ハチマン「うおッ…!」

 

10m級2体が俺に飛びかかってくるが、うなじを削いですぐに始末した。

 

そして、あと1体だけいる15m級のうなじにアンカーを刺し、遠心力を使って低空飛行、周りにいる3、4m級5体を一気に殺す。

 

アンカーを外して迫ってくる15m級の顔面を避け後方に走る。アンカーを刺して急接近してうなじを削いだ。

 

ハチマン「行くぞ」

 

「あ、ありがとう!!」

 

俺はガスを切らしたやつを抱えてジャンの元へ行く。

 

ジャン「お、お前…何で10番以内に入ってないんだよ」

 

ハチマン「知るか…それよりお前が指揮を取れ。巨人は俺が前を行って殺してく。一番被害が少ないと思うタイミングで来い」

 

アニ「本当にハチマン1人で殺しまくったね」

 

ハチマン「俺はその為に鍛えてきたんだ」

 

そう。立体機動であれだけの評価をもらったら流石に自分強いんじゃね?とか思うだろ。

慢心するわけじゃないが。でも、強いなら…守らなきゃいけない。

 

ハチマン「ジャン。ミカサは?」

 

ミカサ「さっきガスを切らして落っこちてそこにアルミンとコニーが向かった」

 

ハチマン「わかった。なら大丈夫だな。一気に攻めるぞ。そろそろお前らのガスが切れる…」

 

俺はすぐに本部の方に進む。

 

あと少しだ。あとは本部に群がる数体でほぼ全部…!!

 

ジャン「ハチマンのやつ…何であんな速く…ガスも大して蒸してねえのに…いや、考えるのはあとだ。おいお前ら!!」

 

 

ハチマン「3体…全員15m級……って!

ちょ…!?!」

 

俺は本部にアンカーを刺し左にいる15m級の頭を蹴って"飛んできた"巨人の頭を避ける。

 

そして、アンカーをうなじに刺して削いだ。

 

ハチマン「なんだ…?」

 

何か飛んできたし…まあそれは後で考えるか今はコイツらを…

 

ハチマン「…」

 

俺は本部を一周して15m級の背後を取り左手を逆手に持ち変え高速回転。うなじを削ぐとその回転を保ったままもう一体の巨人の後ろに周りうなじを刈り取る。

 

さらに、それと同時にジャン達が2体残った巨人を避けながら突っ込んでくる。

 

ジャン「うおおおおお!!」

 

それについてくるように巨人が2体くるがそれを俺が早々に片付ける。

 

ハチマン「俺も行くか」

 

流石にガスが結構減った。俺も補給しないと壁登れないかも……巨人のエサにだけはなりたくないな。

 

俺もガラスを割って中に入る。

 

ジャン「オレの合図で…何人…死んだ?」

 

ハチマン「死んだ人数より生きてる人間の数を数えろ」

 

ジャン「!!」

 

ハチマン「それにお前のタイミングがベストだったぞ。俺があの2体を倒してからだと…」

 

「ドオオン!!」

 

巨人の頭が突っ込んできた。

 

ハチマン「コイツらに食われてた…お前のおかげでこれだけの人数が生きてるんだ」

 

ジャン「…ありがとうな」

 

だが、巨人が来たことで場は混乱し始めた。

 

ハチマン「……」

 

人が集中しすぎ……

 

ードオオンッ!!

 

突如俺たちのことを除いていた2体の巨人の顔面が吹き飛ぶ。

 

「アアアアアアアアアア!!」

 

ジャン「は……!?ありゃあ……何だ……?」

 

ーガシャアンッ!

 

ガラスを割ってミカサとコニーとアルミンが入って来た。

 

コニー「あっぶねぇ…もう空だ…やったぞ…ギリギリ着いた…」

 

ジャン「お…お前…生きてるじゃねえか!!」

 

俺は外に出てさっき巨人を殴った巨人を見る。

 

ハチマン「ガスは残り半分…もう少しやりますか…」

 

あいつだな。さっき巨人の頭投げてきたのは。

 

俺は巨人がぶん殴って吹き飛ばした巨人のうなじを削いでいく。

 

ハチマン「!!」

 

あいつ知性が…格闘技の概念、巨人の弱点を理解して止めを指してる……

 

 

 

ーしばらくしてー

 

あの巨人…体が再生できなくなってきたのか…!?食われてるぞ…!

 

俺はその巨人を食っている巨人を殺す。

 

ハチマン「!!」

 

ガスが切れた…それに後ろに奇行…

 

「アアアアアアアアアア!!」

 

ハチマン「ふぇ?」

 

いきなりその巨人が動き出す。

 

ハチマン「ちょ待…!?」

 

俺は巨人の咆哮と頭突きを直にくらい奇行種の方に吹き飛ぶ。

 

奇行種は口を開けるが巨人が攻撃を仕掛けたことで食われなかった。

 

代わりに15m上から下に落下する。

 

俺の意識はそこで途絶えた。

 

 

 

巨人は奇行種のうなじを噛み、それを振り回していくつかの巨人を叩きのめし、最終的には向かってきた15m級に巨人をぶん投げて建物に衝突させて倒れた。

 

巨人は力尽きたのかうつ伏せで倒れ、蒸気が発生。

 

うなじから出て来たのは

"エレン・イェーガー"だ。

 

すると、巨人のうなじから出てきたエレンにミカサとアルミンが近づく。

 

ミカサ「うわああああん」

 

ミカサはエレンが生きていることを確認して泣いている。

 

アニ「ハチマン!!」

 

アニはハチマンの元に近づき持っていた2本のガスを付け替える。ハチマンが補給をしに来なかったからだ。

 

アニ「ほんと…バカなヤツ」

 

アニはハチマンを治療班の元に運ぶ。

 

 

ハチマン「ん…あ?ここどこ?」

 

アニ「あ、起きた」

 

ハチマン「アニか。おはようさん」

 

アニ「ハチマンガス切らして落っこちたんだよ」

 

ハチマン「よく生きてるな。俺頑丈」

 

アニ「頭からじゃなかったからね」

 

ハチマン「アニが運んでくれたのか?」

 

アニ「そうだけど」

 

ハチマン「ありがとな」

 

アニ「ハチマン体の調子は?」

 

ハチマン「悪くはないな。俺どんくらい眠ってた?」

 

アニ「30分」

 

ハチマン「そんなもんか」

 

アニ「トロスト区奪還作戦が始まった」

 

ハチマン「え?」

 

アニ「あの巨人を殺してた巨人。あれの中からエレンが出てきた。エレンは巨人を生成して操れるらしい…それを使ってあの大岩を持ち上げて穴を塞ぐって」

 

ハチマン「マジか…あの巨人がエレン…まあ話はわかった。俺の立体機動装置は?」

 

アニ「あそこ」

 

ハチマン「俺たちも行くぞ」

 

アニ「ん」

 

 

 

俺とアニは一旦別れて進んだんだが……

 

ベルトルト「あれで穴を塞ぐなんて…無茶な作戦だ…エレンが食われるかもしれない。もしそうなれば何もわからないままだ」

 

ライナー「あぁ…いざとなったら俺の巨人で何とかするしか無さそうだ」

 

ベルトルト「でも作戦が成功したらせっかく空けた穴が塞がれてしまう」

 

ハチマン「(……どういうことだ…?)」

 

ライナー「構わねぇさ…俺達が5年間ずっと探してた手掛かりをようやく見つけることができた」

 

マルコ「おい2人共」

 

あいつ…馬鹿正直にも程があるだろ。ここは話を全部聞けよな。

 

俺はライナーとベルトルトがいたから情報共有のため近づこうとしたら変な話してるから聞いてたんだが…マルコ。何してんだよ。

 

マルコ「一体何の話をしているんだい?」

 

はぁ……どうしたもんか。

 

マルコ「俺の巨人って何だよライナー?せっかく空けた穴って言ったのか?ベルトルト?」

 

ライナー「…マルコ」

 

「「「……」」」

 

えっとつまりあの2人は…あの話が本当だとすると…2人は…鎧と超大型?エレンが巨人になれるってことはあり得なくはない。

 

少なくとも超大型には知性があるように見えたし…それに、何より"あの時"見えたベルトルトに似た人物…まさか…!?調査兵団が壁外調査に行ったのに合わせて襲撃できたのも…!!

 

辻褄は合う。あとはここからの2人の行動で決まる。嘘か…本当か…。

 

俺が考えてるうちにマルコはどこかへ飛んで行こうとした。が、

 

ベルトルト「ライナー!?」

 

ライナーがマルコに突進する。

 

マルコ「ら、ライナー?冗談なんだろ?」

 

ライナー「……いいやマルコ…お前は察しがいいから…ダメなんだよ」

 

マルコ「ひっ…誰かぁああムグッ…!?」

 

マルコが叫ぶが、ライナーに口を押さえられた。

 

すると、そこにアニが来る。

 

ハチマン「行くか…」

 

俺はマルコが何かされる前に少しずつ近づく。

 

2人の成績から見て俺が1人で突っ込んでも2人とも殺される。俺はいいがマルコはダメだ。アニも来たし大丈…

 

ライナー「俺たちの会話を聞かれた。もう生かしてはおけない」

 

アニ「ふざけるな!!クソ野郎!!」

 

ハチマン「は…?」

 

ベルトルト「ライナー!!巨人だ!!こっちに来る!!」

 

ライナー「アニ!!マルコの立体機動装置を外せ!!」

 

マルコ「…!?……は…!?」 

 

ライナー「早くやれ!!」

 

アニ「ッ…」

 

ハチマン「やめろアニ」

 

ライナー「!?」

 

アニ「ハチマン…」

 

ハチマン「俺も聞いたぞお前らの会話。それに俺見てたし…ベルトルトが超大型巨人になる瞬間を…」

 

ベルトルト「な!?」

 

ハチマン「なぁアニ…どういうことだよ…説明してくれよ」

 

この感じだとアニも巨人になれるのか?それとも内通者として?どっちでもいい。

 

今大事なのは…アニが敵か…味方かだ…。

 

アニ「っ……」

 

ライナー「アニ!!お前とお前の帰りを待つ親父が!!穢れた民族と違うって言うんなら!!今すぐ証明しろ!!」

 

ハチマン「穢れた民族?」

 

ライナー「そうだ!!お前らは穢れた、悪の民族なんだよ!!」

 

ハチマン「いや俺はいいけどアニにまで言うなよ。ベルトルトが怒るぞ」

 

できるだけ時間を稼ぐ。巨人がギリギリまで来ればあいつらはマルコを放す。それを狙うしか…

 

ベルトルト「ど、どどどどいうことだよハチマン!!」

ハチマン「自分でもわかってるんだろ」

 

何かは俺も知らんがまあ言うだけ言っとこう。時間稼げりゃなんでもいい。

 

ベルトルト「ライナー!もうすぐそこまで来てる!!」

 

ライナー「アニ!!」

 

ベルトルト「ライナーもう…」

 

アニ「私は降りるよ」 

 

ラベ「「!?」」

 

アニ「穢れた民族でも何とでも言いな。私はもう降りる」

 

ハチマン「…よく言った」

 

ライナー「それでも戦士か!!アニ!!お前とお前の親父は穢れた悪の民族なんだな!?」

 

ハチマン「馬鹿にすんなよな」

 

俺はベルトルトの言っている巨人にアンカーを刺し後方に周る。一気に距離を詰めうなじを削ぎ、巨人の頭を蹴って飛びライナーの顔面に蹴りを入れる。

 

ライナー「グフッ」

 

ベルトルト「ライナー!!」

 

ハチマン「マルコは今すぐエレン達の方に向かえ!ここは俺が食い止める!アニも離れろ!」

 

ベルトルト「うわああ!!」

 

ベルトルトが俺に斬りかかってくる。

 

ハチマン「ちっ」

 

俺はそれを弾いて蹴りを入れ、マルコを抱えてアニの元に戻る。

 

ハチマン「マルコ!」

 

マルコ「分かった!」

 

マルコは立体機動でそこから離れる。

 

ライナー「ま「お前ら」何だ?」

 

ベルトルト「…ッ」

 

ハチマン「お前らのことを上に話しても正直信じてはもらえないと思う。だから何かを報告する気はない。じゃあな」

 

俺はアニを抱えてエレン達の方に向かう。

 

アニ「!?わ、私は1人で飛べるって」

 

ハチマン「いやあの2人に追いつかれるかもしれないし俺はお前を置いて行く自信がある。もしもがあった時に助けられない…」

 

アニ「…」

 

ライナー「くそっ!速すぎんだろ!!」

 

ベルトルト「アニを抱えてもあの速度で…」

 

ライナーとベルトルトはハチマンを追いかけるが、差が開いていく。

 

 

 

ハチマン「なぁアニ」

 

アニ「ん?」

 

ハチマン「アニは俺の敵か?それとも人類の敵か?」

 

アニ「…どっちもの敵だった…でも、私はハチマンの味方だよ。ハチマンが人類の味方なら私も人類に味方する」

 

ハチマン「…ありがとな」

 

俺は前を向く。すると、

 

ハチマン「!?…マルコ…」

 

マルコが巨人に食われていた。

 

アニ「ッ…」

 

ハチマン「…進むぞ」

 

アニ「うん」

 

 

 

〜トロスト区外門付近〜

 

ハチマン「よし2人は離した…アニ、放すぞ」

 

アニ「ん」

 

俺はアニを放す。

 

エレンが大岩で穴を塞いだが3体の巨人にアルミンとミカサとエレンが囲まれた。

 

ハチマン「待ってろ…」

 

俺は3体の巨人の内一番奥の巨人のうなじにアンカーを刺し右手を逆手に持ち変え、高速回転。

ハチマン「ッ!!」

 

俺が1体の巨人のうなじを削ぐと反対からもう2体のうなじを削いだ2人の人物がいた。

 

3人はエレン巨人の上に乗る。

 

リヴァイ「おい…ガキ共…これは…どういう状況だ?」

 

そして、もう1人の調査兵団員が被っていたフードを取る。

 

ハチマン「えっ…」

 

「えっ…」

 

目の前にいたのは前の世界で俺が18歳の時に亡くなった人物。

 

「比企谷…くん…?」

 

ハチマン「雪ノ下…さん…」

 

雪ノ下陽乃だ。雪ノ下の姉で21歳の時、トラックに轢かれそうになった少女を助けて亡くなった。そんな人が今目の前にいるのだ。 

 

陽乃「何で比企谷くんがここに?」

 

ハチマン「えっと、ちょっとこっちに」

 

俺は聞かれると面倒なので少し離れる。

 

 

〜〜〜

 

陽乃「それで、比企谷くんが何でこっちに?」

 

ハチマン「俺は21歳の時に雪ノ下が通り魔に刺されそうになったのを庇って死んだら8歳に幼児退行してここに」

 

陽乃「じゃあ私と同じね。あとここでの名前はハルノ・ユキノシタだから」

 

ハチマン「俺はハチマン・ヒキガヤです」

 

ハルノ「そう。それでハチマンくんは今日何体の巨人を討伐した?」

 

ハチマン「え?ハチマン?」

 

ハルノ「そっちの方が呼びやすいのとファーストネームで呼ぶことがここでは多いから。家名で呼ぶと少し違和感があるの」

 

ハチマン「あ、そうなんすか。あと俺は今日…えっと、50くらいじゃないすかね?」

 

ハルノ「!!…今日が初陣よね?」

 

ハチマン「はい」

 

ハルノ「すごいわね。首席で卒業したんでしょ?」

 

ハチマン「いえ俺10番内入ってませんよ」

 

ハルノ「え!?じゃ、じゃあ他にもハチマンくんみたいのが?」

 

ハチマン「いえ、実力だけなら俺が一番らしいです」

 

ハルノ「配属兵科は?」 

 

ハチマン「調査兵団です」

 

ハルノ「じゃあ私と一緒なわけだ」

 

ハチマン「そうっすね」

 

アニ「あ、……ハチマン」

 

ハチマン「にゃ、にゃんでしょう?」

 

アニがやばいオーラを放ちながらこっちに来た。

 

ハルノ「誰?」

 

ハチマン「俺の同期のアニ・レオンハートです」

 

ハルノ「こっちに来てもハチマンくんの周りには女子だらけみたいだね」

 

ハチマン「んなことないですよ」

 

アニ「まさかその人にも手を出す気?」

 

ハチマン「も?俺が色んな女に手を出してるみたいに聞こえるじゃないか」 

 

アニ「違うの?」

 

ハチマン「そんな可愛く首を傾げても言ってることが酷いぞ」

 

アニ「か、可愛い…」

 

ハルノ「モテモテだね〜ハチマンくん」

 

ハチマン「何言ってんすか」

 

ハルノ「まあ、それは置いておいて___」

 

 

 

ー数日後ー

 

 

俺たちは調査兵団に無事入団。エレンは裁判を受けた結果、今度の壁外調査でエレンが人類にとって有意義な存在であることを証明できればいいらしい。できなければもう一度裁判所に戻るらしいが…。そして、ライナーとベルトルトは駐屯兵団に、他の10番内に入った奴らはみんな調査兵団に入った。あと、アニから聞いた話だと今回の壁外調査で鎧の巨人が来る可能性があるらしい。本当は自分の役だったが自分が降りたからライナーたちがそれをやるらしい。それを上に報告してもいいがアニの身柄を考えると言えなかった。

 

 

〜旧調査兵団本部〜

 

ハチマン「何でハルノさんがいるんですか…」

 

ハルノ「私も指名されちゃったんだから仕方ないでしょ」

 

俺はエレンが巨人の力を使った際の抑止力になり暴走した時にエレンを殺さなきゃいけない、

調査兵団特別作戦班…通称「リヴァイ班」に所属させられた。

 

ちなみにリヴァイ班はその名の通りリヴァイ兵士長が率いていて、メンバーはリヴァイ兵士長、俺、ハルノさん、エレン、オルオさん、ペトラさん、エルドさん、グンタさんだ。え?何で新兵の俺がいるの?謎すぎるだろ。

 

 

 

ー夜ー

 

昼間はしばらく使っていなかった旧本部の大掃除。リヴァイ兵士長が潔癖症なのを知った。どうりで戦闘中もハンカチ持ってるわけだ。

それで大掃除を終えて今は夕飯を食べてる。

 

ハチマン「あの、俺何で指名されたんすか?」

 

リヴァイ「お前の討伐数と実際にお前が巨人を狩るのを見てだ」

 

ハチマン「でも俺新兵すよ?」

 

リヴァイ「新兵だろうと実力者であることには変わらない」

 

ハチマン「……」

 

んー人類最強の男から褒められると何かこう…むず痒い。

 

ハンジ「こんばんはーリヴァイ班の皆さん。お城の住み心地はどうかな?」

 

ハンジ分隊長が扉を開けてやって来た。

 

エレン「ハンジ分隊長」

 

ハンジ「私は今街で捕らえた2体の巨人の生態調査を担当してるんだけど明日の実験にはエレンも参加してもらいたい。その許可をもらいにきた」

 

実験?

 

エレン「実験…ですか?オレが何を…?」

 

すると、ハンジさんが鼻息を荒くして

 

ハンジ「それもう…最高に滾るヤツだよ」

 

うわー…巨人オタク?やばくねこの人?

ある意味腐ってるんじゃね?

 

エレン「あの…許可については自分では下せません。自分の権限を持っているのは自分ではないので」

 

ハンジ「リヴァイ?明日のエレンの予定は?」

 

リヴァイ「……庭の掃除だ」

 

ハチマン「(兵長…)」

 

ハンジ「ならよかった決定!!エレン!明日はよろしく」

 

エレン「あ…はい…。しかし巨人の実験とはどういうものですか?」

 

おい聞くな馬鹿!こういう人に好きなことを話させると馬鹿長くなるんだぞ!

 

すると、エレン以外のみんなは席を立つ。

 

ハチマン「はぁ」

 

んじゃ俺も。俺はそこを後にした。

 

 

 

ー翌日早朝〜食堂〜ー

 

「ハンジ分隊長はいますか!?被験体が…」

 

ハンジ「ッ…!」ガタッ

 

ハンジが勢いよく席を立つ。 

 

「巨人が…2体共殺されました!!」

 

 

〜実験場〜

 

被験体が殺された?誰だよ……!!まさか…ライナーか?それともベルトルトが…アニがやるわけないし…あ、そっかアニに聞けばいいのか。

 

俺はそこを後にしようとする。すると、

 

エルヴィン「ハチマン」

 

エルヴィン団長が俺の肩に手を置き話しかけてくる。え?何で?

 

エルヴィン「君には何が見える?敵は何だと思う?」 

 

ハチマン「……巨人だけではないでしょうね。少なくとも…この兵団内に敵がいる。俺はそう思います」

 

エルヴィン「!…具体的に答えてくれたのは君が最初だな」

 

あ、そうだ…この人なら…

 

ハチマン「ちょっと話があるんですけどいいですか?」

 

エルヴィン「何かな?」

 

ハチマン「ここだとちょっと…あと、もう1人呼びたい人が」

 

エルヴィン「わかった」

 

 

ハチマン「アニ」

 

アニ「ん?ハチマン」

 

ハチマン「えっと、申し訳ないんだが…エルヴィン団長にライナー達のこと…お前のことも話させてくれないか?」

 

アニ「!!…何で?」

 

ハチマン「エルヴィン団長は正体が謎のエレンのことも兵団に入れると言うような人だ。アニの身柄も保証してくれる。アニがエレンのように人に味方するなら喜んで手を貸してくれる筈だ」

 

アニ「……ハチマンがそう思うならいいよ」

 

ハチマン「ありがとな」

 

 

エルヴィン「それで話とは?」

 

ハチマン「あの被験体を殺したのはライナー・ブラウンかベルトルト・フーバーまたは両方です」

 

エルヴィン「!!何故わかる?」

 

ハチマン「それを証明するためのアニです」 

 

アニがその場で敬礼する。

 

アニ「私は…エレンと同じ巨人になれる人間です」

 

エルヴィン「!?…どういうことだ?」

 

アニ「……ここで全ての情報を開示します」

 

行きで話した通り情報を開示してくれるようだ。

 

アニ「私は5年前ライナー、ベルトルトと共に壁外からやって来ました。あの際には出ていませんが私は女型の巨人という巨人を持っています。ライナーが鎧。ベルトルトは超大型です」

 

エルヴィン「それが本当だとしたなら何故その情報をこちらに?」

 

アニ「私はトロスト区奪還作戦の際に2人を裏切りました。なので」

 

ハチマン「アニの証言は本当ですよ。俺はあの2人が作戦行動中「俺の巨人」、「せっかく空けた穴」などの発言をしながら会話をしてました。それを聞いていたマルコがライナーによって抑えられアニに立体機動装置を取れと言っているのを目撃しましたから」

 

エルヴィン「そうか。だが、まだ完全に信用できるわけではない。ただ、情報は当てにさせてもらう」

 

ハチマン「ありがとうございます。それと、このことに関しては他言無用にお願いできませんか?」

 

エルヴィン「何故?」

 

ハチマン「アニはエレンと同じ立場ではありません。元々は敵だった為他の兵士から何かされる可能性があります」

 

エルヴィン「……そうか。わかった」

 

ハチマン「アニ…ありがとな」

 

アニ「いや、確かにあの団長なら信用できるのはわからなくもない」

 

ハチマン「…」

 

エルヴィン「ハチマン」

 

ハチマン「?なんです?」

 

エルヴィン「何故私に話したんだ?」

 

ハチマン「……もしこれを話したら団長の選択肢が減ると思いまして。まずこの情報がなければ選択肢は兵団内ほぼ全て。でもこの情報で選択肢は2つになりました」

 

エルヴィン「君とアニ・レオンハートが敵か…ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーが敵かの二択になると…」

 

ハチマン「はい」

 

エルヴィン「中々頭の回転が早いな。だがこの情報によって君達にも疑いをかけることになる。それはわかっているな」

 

ハチマン「はい」

 

 

 

そして、数十日後…俺たち調査兵団は壁外遠征に向かった。

 

 

長距離索敵陣形というのをエルヴィン団長が考案したおかげで壁外調査の生存率は飛躍的に上がった。

 

俺たちは数十日間でそれの方法を教わり、訓練した。それを使って今は南方向の旧市街地に向かっている。

 

ちなみに俺は最前線な。え?何でかって?

 

それはリヴァイ兵士長とか腕利きの人はエルヴィン団長の近くで護衛してなきゃならないから実力だけならリヴァイ級(らしい)俺が戦闘が起こりやすい最前線ってわけだ。

 

やだ何それ怖い。

 

俺もリヴァイ班なんだから安全なところ入れてくれよ。あ、最前線って言っても場所的には最右翼な。あとハルノさんは左翼最前線な。

 

すると、

 

ハチマン「え…」

 

右の方向から……巨人が大量にやって来た。鎧の巨人と共に……。

 

ハチマン「ちッ…」

 

アニの言った通りだ。ライナーがやって来た。

エレンを探す為に…。

 

他の兵士は緊急事態と奇行種の煙弾を撃った。

 

奇行種は確認されてないがあの数なのといち早くこっちに増援を送ってもらう為だろう。

 

そして、俺は

 

ハチマン「仕方ないか…」

 

巨人の方に真っ直ぐ突っ込む。

 

「おい!!何をしてる!!」

 

ハチマン「…」

 

仕方ねえだろ…陣形内に入れる前に数をできるだけ減らさなきゃならないんだよ。

 

俺は鎧とすれ違う瞬間…

 

ハチマン「うお!?」

 

鎧が俺に拳を振ってくる。俺は後ろにいる巨人にアンカーを刺しガスの噴射で避け、刺していたアンカーを抜きその巨人のうなじに刺す。

 

そして、一気に距離を詰めうなじを削いだ。

 

ハチマン「鎧がいなけりゃそこそこ殺れるな」

 

俺は自分の周りにいる巨人のうなじを片っ端から削いでいく。

 

 

〜数分後〜

 

ハチマン「ハァッ…ハァッ…」

 

もう20は殺しただろ…でもここに来たのは60を超えてる。てか、まだ奥から来てるし。壁から離れてるから人の多いこっちに来てるのか?

 

まあ、どうでもいい。殺してくだけだ。

 

でも、馬ねえし…右翼索敵班は数名死んだが報告に行けたから…まあ、エレンの方は大丈夫だろう…。ガスもまだまだあるし、いざとならったら巨人をわざとあっちに持っていってそれつたって行くから…。え?それはダメだって?

 

大丈夫だよ使い終わったらちゃんと殺すから。

 

まあ一応信号弾撃っとくか。

 

俺は信号弾を撃つと3体に囲まれる。

 

ハチマン「!!」

 

後ろからは手を伸ばして走ってくる巨人。

 

ハチマン「ふざけんなよ…!」

 

俺は前方の巨人にアンカーを刺し右手を逆手に持ち変え遠心力と高速回転によって3体を同時撃破。さらにこっちに来た巨人の頭に乗りバク宙。うなじを削ぐ。

 

ハチマン「どいつもこいつもふざけた顔しやがって…」

 

そろそろムカついてくる巨人の顔。動きまでうざく感じてくる。

 

アニ「ハチマン!!」

 

アニは1頭の馬を連れてこっちに来た。

 

ハチマン「アニ!!」

 

アニ「今すぐここから引くよ!東方向に進むらしい!」

 

ハチマン「わかった!」

 

俺は近くの巨人を一掃してアニの引き連れてきた馬に乗る。

 

ハチマン「サンキュなアニ」

 

アニ「ほらさっさと行くよ」

 

俺たちは馬で巨人たちとの距離を離して行く。

 

 

 

〜巨大樹の森〜

 

ハチマン「どうする入るか?」

 

アニ「いや…私たちは回り込んで、班と合流しよう」

 

ハチマン「わかった」

 

俺たちは森を右に回り込む。

 

 

ハチマン「あ、誰かいる」

 

回り込み始めて数分。5人くらいの調査兵を見つけた。知ってるやつは…あ、俺がいた班じゃん。

 

ハチマン「ハチマン・ヒキガヤ戻りました」

 

ウィラー「ハチマン!お前生きてたのか!?」

 

ハチマン「アニが馬を連れて来てくれたんで」

 

俺の班の班長ウィラー・ケインだ。

 

ウィラー「嬢ちゃんありがとな」

 

アニ「いえ」

 

ハチマン「右翼側の状況は?」

 

ウィラー「数名が死亡したが殆どはここまで辿り着いた。お前のおかげでな」

 

ハチマン「いや…勝手に巨人に突っ込んで行ってしまいすみません」

 

ウィラー「いいんだ生きてるなら」

 

「オオオオオオオオオオ!!!」

 

ハチマン「!?」

 

なんだ…!?叫び…巨人の…鎧の巨人か!!

 

ウィラー「なんだ…!?」

 

すると、いきなり俺たちの周りにいた巨人が森に走って入っていった。

 

ハチマン「ちっ」

 

俺はすぐに入っていく巨人のうなじを削いでいく。幸い俺たちには興味がないらしく攻撃はない。だが…

 

ハチマン「くそっ」

 

数体の巨人を中に入れてしまっている。

 

ウィラー「ハチマン!!」

 

ハチマン「なんすか!?」

 

忙しいんだから声かけんなって…!!

 

ウィラー「煙弾を確認した!!森の全方向から巨人が入り込んでるらしいここだけ食い止めても意味がない!!戻れ!!」

 

ハチマン「……わかりました」

 

俺は巨大樹に戻った。

 

ハチマン「ハァッ…ハァッ…何があったんだ…」

 

アニ「ハチマン。ちょっと」

 

ハチマン「?」

 

アニに連れられ俺は班長の乗っている木の2つ隣に移動する。

 

アニ「多分ライナーはあの巨人たちを囮に逃げるかもう一度エレンを探し始める。もしエレンがそれで巨人になって戦っても多分勝てない。エレンは間違いなくライナーに捕まる」

 

ハチマン「ならどうすりゃいいんだよ」

 

アニ「ここから森の中を立体機動で進んでもガス切れで戦えない。中にいるリヴァイ兵士長を信じるしかないでしょ」

 

ハチマン「まああの人なら大丈夫だな」

:

:

:

:

ウィラー「撤退命令だ!馬に移れ!」

 

ハア「「了解」」

 

その他兵「「「了解!!」」」

 

しばらくすると信号弾でカラネス区への撤退命令が出た。

 

 

 

 

ー12時間後ー

 

104期生には待機命令が出され戦闘服の着用と訓練を禁止された。あ、俺は何故か外されたんだよ。それで今ストヘス区にいるんだが、

 

ハルノ「準備はいい?」

 

ハチマン「まあ」

 

ウォールローゼが突破されたと聞いて俺たち2人だけ馬に乗って先行しろと。え?何でかって?知らんよそんなこと。

 

ハルノ「何で私たちだけなの?って思ったでしょ」

 

ハチマン「おい」

 

何でそんなナチュラルに人の心読むんだよ。

てかまずまず読むなよ。

 

ハルノ「じゃあ行こっか」

 

ハチマン「うす」

 

 

ハルノ「ウトガルド城からなら壁が見渡せると思うからそこに向かおう」

 

ハチマン「了解です」

 

ハルノ「も〜私と2人きりなんだからそんな固っ苦しくしないでよー」

 

ハチマン「へいへい」

:

:

:

ーしばらくして〜ウトガルド城〜ー

 

ゲルガーが古城から落ちると巨人に掴まれる。

 

ナナバ「ゲルガー!!」

 

ナナバがゲルガーを助けようとする。が、

 

ハルノ「危なかったね〜」

 

ハチマン「呑気にしてないでその人上に運んでくださいよ」

 

ハルノ「分かってるよ」

 

ハチマンとハルノがゲルガーを掴んでいた巨人の腕を斬りうなじを削いでゲルガーを助けた。

 

ハチマン「あなたは古城の上に行って待機していてください」

 

ナナバ「ふ、2人じゃ無茶だ!」

 

ハチマン「それが命令なんだから仕方ないでしょ…それに…」

 

ハルノ「思ったより少なかったしね〜」

 

ナナバ「これが…少ない…?」

 

ハチマン「トロスト区の時よかマシだ。敵が確認できるだけな」

 

ハルノ「じゃあ」

ハチマン「行きますか」

 

俺たちは下に降りる。いや落ちる。

 

ハチマン「……」

 

俺は下に蔓延してる巨人の数を確認すると右手を逆手に持ち変える。

 

ハチマン「ッ!!」

一番デカいやつのうなじにアンカーを刺しうなじを削ぐ。そして、古城にアンカーを刺して遠心力とガスの噴射で一気に巨人を一掃していく。

 

ハルノ「お〜やるね〜ハチマンくん♪」

 

ハルノさんは巨人の攻撃を軽々かわしながらうなじを削いでいく。

 

ハチマン「くそっキリがねえな」

 

思ったより少なかったとはいえ普通に多い。見える範囲にいるからまだマシだが多いことに変わりはない。

:

:

:

ハルノ「私そろそろガス切れそうなんだけどハチマンくんは?」

 

ハチマン「俺はハルノさんよりはあると思いますよ。でも少ないです」

 

ハルノ「古城の上に登れる分くらいは残しとくんだよ?」

 

ハチマン「わかってますよ」

 

俺は鈍になった刃2本を投げ巨人の眼玉に刺す。ハルノさんは俺のいるとこと反対側の巨人の方に向かう。

 

ハチマン「ガスが切れちゃ終わりだからな」

 

俺は刃を付け替え再び巨人に向かう。

 

ハルノ「(ハチマンくんもうリヴァイ兵長のこと超えちゃってるんじゃないかな?なんか戦い方も似てるし)」

 

コニー「あの2人…めちゃくちゃじゃねえか」

 

ベルトルト「す、すごい…」

 

クリスタ「ハチマンくんあんなに強かったんだ」

 

ナナバ「何で2人だけで…しかも次期兵士長が来てる理由がわからないんだけど…」

 

ゲルガー「わかんねえ。でも団長の指示だろ」

 

ナナバ「そのおかげで助かった」

 

ゲルガー「ああ。流石次期兵士長候補だ」

 

 

ハルノ「みんな面白い顔してるのに何で誰も笑わないのかな?私最初の頃それ見て笑い転げてたんだけどなぁ……」

 

自分のツボの浅さに少し落ち込むハルノだった。

 

ハチマン「調査兵団はまだか…遅いな」

 

俺は一旦古城の上に乗る。すると、ハルノさんも上に来たいたみたいだが…

 

ハルノ「ごめんねハチマンくん私ガス切れちゃった♪てへっ♪」

 

ハチマン「マジか…」

 

俺1人でこの量かよ。軽く20は超えてるだろ。あれ?さっきもっといっぱいと戦ってなかったっけ?あ、それはガス満タンの時でした。

 

ハルノ「でもまあガスが満タンじゃないのに君1人じゃ無理よね」

 

ハチマン「そもそもガス殆ど無いんすけど」

 

多分行ったら帰って来れない。

 

ハルノ「何で私たちだけ寄越したのよ団長さんは」

 

ハチマン「あとで殴りましょう」

ハルノ「帰れたらね」

 

それな。帰ったら覚えてろよ団長…。

 

コニー「(団長を殴ろうとか頭おかしいだろハチマン…てかハルノさんこんなにハチマンと仲良かったのか…)」

 

クリスタ「むっ…」

 

ユミル「コニー。ナイフを貸してくれ」

 

コニー「ほらよ」

 

コニーはユミルにナイフを渡す。

 

ユミル「ありがとよ」

 

何に使うんだ?

 

コニー「…何に使うんだよ…それ…」

 

ユミル「まぁ…そりゃ…これで戦うんだよ」

 

コニー「ユミル…何するつもりなんだよ」

 

ユミル「さぁな自分でもよくわからん」

 

ユミルは少し下がってクリスタの方を向く。

 

ユミル「クリスタ…お前の生き方に口出しする権利は私に無い。だからこれはただの…私の願望なんだがな。お前…胸張って生きろよ」

 

クリスタ「え…」

 

ハチマン「!?」

 

ユミルは走り出す。古城から飛び降りる勢いで…。

 

クリスタ「ユミル?待って!!」

 

ユミルはそのまま古城を飛び出した。

 

ハチマン「ユミル!!」

 

ユミル「(クリスタ…私もだ。自分なんて生まれてこなければ良かったと思ってた。ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ。私は…大勢の人の幸せのために死んであげた。……でもその時に心から願ったことがある)」

 

ユミルはナイフで自分の手のひらを切る。

 

ユミル「(もし生まれ変わることができたなら今度は自分のためだけに生きたいと…そう…強く願った)」

 

ユミルは小柄な巨人になり巨人達と戦い始めた。

 

コニー「ウソだろ…ユミルまで…巨人に…」

 

クリスタ「ユミル…」

 

 

しばらくユミルが巨人と互角に戦っていたが、

そのうち形勢が傾き、ユミルが巨人に捕まる。

 

クリスタ「死ぬなユミル!!こんな所で死ぬな!!何いい人ぶってんだよ!!そんなにかっこよく死にたいのかバカ!!性根が腐り切ってるのに今更天国に行けるとでも思ってるのかこのアホが!!自分のために生きろよ!!こんな塔を守って死ぬくらいならもうこんなもんぶっ壊せ!!!」

 

すると、ユミルが塔の石を巨人にぶつけながら戦いだした。

 

ハチマン「おい…マジかよ」

 

ハルノ「あの子も中々やるね〜♪」

 

ハチマン「何呑気に…ってうお!」

 

城が倒れ出した。それと同時にユミルが俺たちのところに来た。

 

ユミル「イキタカツカアレ」

 

掴まれ?

俺たちはユミルの髪に掴まる。

 

ードオオオオンッ!!」

 

巨人達は塔の下敷きになった。

 

 

コニー「何っつーこと考えてんだよ…」

 

クリスタ「ユミル…」

 

ーゴゴゴゴゴゴゴ

 

何の音だ?

 

ハルノ「巨人がこんなことで死ぬわけないか…」

 

巨人が塔の下から出てきた。

 

コニー「巨人が…起き上がってきてるぞオイ!」

 

クリスタ「そんな…」

 

コニー「オイ!ブス!!早くとどめ刺せよ!」

 

すると、ユミルが起き上がった巨人の元に走りうなじをかじる。

 

だが、他の起き上がった巨人に頭を掴まれそのまま石に叩きつけられる。

 

コニー「オイ…オイオイ…まずいぞ」

 

多数の巨人にユミルが食われていく。

 

コニー「ユミルが…食い尽くされる」

 

クリスタ「そんな…そんな…」

 

クリスタはユミルの元へ走り出す。

 

ハチマン「クリスタ!!」

 

俺はクリスタを追いかける。

 

クリスタ「待ってよユミル…まだ…話したいことあるから……まだ!私の本当の名前!!教えてないでしょ!!」

 

すると、クリスタの目の前に巨人が現れる。

 

ハチマン「くそっ」

 

俺はクリスタの前に立ち両手を広げる。

 

クリスタ「ハチマン!!」

 

ーグシャッ

 

ハチマン「ミカサ!?」

 

ミカサが俺の目の前にいる巨人のうなじを削いだ。

 

ミカサ「クリスタ…皆も下がって。後は私たちに任せて」

 

 

ウトガルド城に現れた調査兵団によって巨人達は一掃された。

 

アルミン「まさか…ユミルが!?」

 

クリスタはユミルの元で首を支えている。

 

クリスタ「ユミル…私の名前…ヒストリアって言うの…」

 

そして、ユミルは微笑みながら気絶した。

 

やっぱりそっちの方がしっくりくるな。

 

ハルノ「ハチマンくんは知ってた?あの子の本当の名前」

 

ハチマン「まあ、一応…」

 

ハルノ「へ〜…それはまた何でかな〜?」

 

ちょ、ハルノさん近いあといい匂い…じゃなくて…

 

アニ「ハチマンから離れてください」

 

ハチマン「アニ」

 

ハルノ「お〜愛されてるね〜」

 

ハチマン「いや違いますよ」

 

アニ「…」

 

ハルノさんは俺から離れる。

 

ハルノ「大事にするんだよ」

 

ハチマン「へ?」

 

 

 

 

〜ウォールローゼ壁上〜

 

 

ウォールローゼまで後退して今は壁上で休憩中。リフトで馬を移動させてる。

 

すると、

 

ハチマン「あ」

 

ハルノ「駐屯兵団先遣隊ね。穴の位置を知らせにきたのかも」

 

ハンネス「穴が…どこにも無い」

 

ハチマン「え…」

 

どう言うことだよ。穴が無いのに巨人が現れたってのか?あ、そうだ後でアニに聞こ。

 

そして、話によるとトロスト区からクロルバ区の間の壁に異常は無いらしいから一旦トロスト区で待機らしい。あと、先遣隊の中にライナーとベルトルトがいた。久しぶ………まさかエレンを回収しに来たのか?だとしたらまず…

 

ライナー「エレン。ちょっといいか」

 

エレン「お、ライナー、ベルトルト久しぶりだな」

 

ライナー「話があるんだが」

 

エレン「…?…何だよ」

 

え…そう来る?まさか説得してついて来てもらおうとか考えてないだろうな?

 

ライナー「俺達は5年前…壁を破壊して人類への攻撃を始めた。俺が鎧の巨人でこいつが超大型巨人ってやつだ」

 

ハチマン「…」

 

マジだったわ。えっと、こういう場合はどうすればいいんだ?

 

エレン「は…?何言ってんだお前…」

 

それな。まあ、少しほっとくか。アニがいないから話も聞けねえし。

:

:

:

ライナー「もう俺には何が…正しいことなのかわからん…ただ俺がすべきことは自分のした行いや選択した結果に対し戦士として最後まで責任を果たすことだ」

 

ベルトルト「ライナー…やるんだな!?今…!ここで!」

 

ライナー「ああ!!勝負は今!!ここで決める!!」

 

すると、ミカサがエレンの後ろから出てきてライナーを斬りつける。ライナーの右腕が斬れ、左腕に刃がめり込む。

 

さらに、ベルトルトの首に刃が掠る。

 

ライナー「うッ…あ!!」

 

ベルトルト「ああ?あああ」

 

ミカサは倒れたベルトルトに刃を突きつける。

 

ベルトルト「うああああああ」

 

ミカサ「エレン!!逃げて!!」

 

ミカサがベルトルトの首に刃を刺そうとするがライナーがタックルでミカサを壁から突き落とす。

 

ライナー「ベルトルト!!」

 

アルミン「エレン!!逃げろ!!」

 

ードオオオオンッ!!!

 

爆音と共に雷が落ち……2体の巨人が現れる。

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