それでも俺は進み続ける。   作:甘味の皇帝

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season3からは原作を見ていないと内容がわからないかと思います。なので、一緒にアニメでも漫画でも進撃の巨人見ましょう!面白いのですぐに最新話まで追いつけると思いますよ〜。



season3 Part3

ハチマン「兵長。出口を確保しました」

 

リヴァイ「よくやった」

 

ハチマン「ん?おう、エレン。無事にほじくり出せたんだな」

 

ジャン「工事が必要だったがな」

 

ハチマン「おかげで助かった。ありがとうな」

 

エレンの巨人化直後、あたりには柱のようなものが形成されて落ちてくる地面を止めた。

つまり、俺たちは助かったのだ。

 

エレン「これは…」

 

リヴァイ「硬質化…ってヤツだろ。お前を巨人から切り離しても…この巨人は消えてねぇ…結構なことじゃねぇか」

 

エレン「あ…!!あの瓶は!?そうだ!俺…とっさに"ヨロイ"の瓶を飲み込んで巨人に…」

 

アニ「ロッド・レイスの鞄を見つけたけど…中身は全部壊れたり蒸発したりしてもう残ってない」

 

エレン「そんな…」

 

リヴァイ「いや…まだ他の場所にあるかもしれない。この瓶の中身を摂り入れたたお前は…これまでどうしてもできなかった硬質化の力を使って天井を支え崩落を防ぎ、俺たちを守った」

 

ハルノ「デタラメな作りだけど、実際壁もこんな感じで建ったんだろうね。

つまりこれでウォール・マリアの穴を塞ぐことが可能になったってわけだよ」

 

リヴァイ「敵も味方も大勢死んで、散々遠回りした…不細工な格好だったが俺たちは無様にもこの到達点に辿り着いた」

 

アニ「…あの巨人は」

 

ハチマン「あ…」

 

コニー「兵長大変です!!早く来て下さい!!」

 

リヴァイ「そうだな…まずはここを出てからだ」

 

エレン「…」

 

リヴァイ「それにしてもお前…ひでぇ面してるぞ」

 

〜〜〜

 

地面から這い出た巨人は、近くにいる俺たちに興味を示さずにどこかへ向かっていた。

 

ハチマン「(奇行種ってことか…)」

 

サイズは超大型巨人の倍くらいで、めちゃくちゃ高音なのか近づいた木々が発火してる。

 

そして、そのデカさ故に立ち上がれない。地面を這って動いている。それも顔面を削りながらだが…。

 

アニ「私もあんなのは見たことない…」

 

ハチマン「あれ倒せるのか?」

 

〜〜〜

 

取り敢えず俺たちは荷馬車に乗り、団長たちと合流しに行く。ちなみに俺は怪我人なので荷馬車で寝かせられた。

 

さっきまで普通に動けたんだが……戦いが終わったら気が抜けて傷が痛み始めたんだよ。というか倒れたからな。

 

ハチマン「あー…つまり、"始祖の巨人"の力はレイス家の血を引く者が持たないと真価を発揮できないけど、レイス家の人間が"始祖の巨人"

の力を得ても初代王の思想に支配されて人類は巨人から解放されない…」

 

詰みってこのことか?マジで迷惑すぎるだろ初代王…。

 

ハチマン「これが真の平和?頭狂ってるだろ…何を考えたらその思考に辿り着けるんだ…」

 

エレン「つまり…まだ選択肢は残ってるってことだ。俺をあの巨人に食わせればロッド・レイスは人間に戻る。完全な始祖の巨人に戻すことはまだ可能なんだ」

 

ハチマン「そうらしいな」

 

ミカサ「!」

 

ハチマン「人間に戻ったロッド・レイスを拘束して洗脳を解く…これに成功したら人類は簡単に助かるな。それで、お前はそうなる覚悟ができてるって言いたいんだろ?」

 

ハチマン「…あぁ」

 

ミカサ「エレン。そんなこと────」

 

ハチマン「待てよミカサ。あのなエレン。まずまず記憶を改竄できる相手を拘束できると思うか?頭のイカれた王様から始祖の巨人を取り上げてるこの状況の方が千載一遇の好機だろ」

 

エレン「!」

 

ハチマン「お前の父ちゃんがレイス家一家を殺害したのも、人類を救おうとしたからなんじゃねぇの?」

 

 

─────………ミカサやアルミン…みんなを救いたいなら、お前はこの力を…支配しなくてはならない

 

 

エレン「父さん…」

 

アルミン「そうだよ!あのイェーガー先生が何の考えもなくそんなことするわけがないよ!」

 

ミカサ「そう!レイス家の血がなくてもきっと人類を救う手立てはある!だからエレンに地下室の鍵を託した」

 

サシャ「地下室って?あぁ…つまりあれですよね!?つまり大事ですよね?」

 

コニー「?あぁうん」

 

ジャン「壁の穴を塞ぐ目処がようやく立ったんだ。選択肢はひとつしかねぇだろ」

 

リヴァイ「……少しはマシになってきたな」

 

ハチマン「ただ、いいかヒストリア?用がなければあの巨人を…つまり、お前のお父さんを殺すことになるぞ」

 

ヒストリア「…エレン。ごめんなさい。私…あの時、巨人になってあなたを殺そうと本気で思ってた」

 

ミカサ「!」

 

ヒストリア「…それも、人類のためなんて理由じゃない。お父さんが間違ってないって信じたかった……お父さんに嫌われたくなかった」

 

ハチマン「…」

 

ヒストリア「でももう…お別れしないと」

 

〜〜〜

 

「エルヴィン団長!リヴァイ班です!エレンとヒストリアの奪還に成功したもようです!」

 

 

エレン「オイ止まれ!!テメェに言ってんだ聞こえねぇのか馬鹿野郎!!今すぐ止まれ!!ロッド・レイスお前だ!!このチビオヤジ──」

 

リヴァイ「…」

 

エレン「」

 

ハンジ「うーん…特に反応は見られないねぇ。あの時は叫んだ以外に何かやらなかった?」

 

エレン「あの時は必死で……あ!」

 

エレンは何かを思い出したのか、腕を突き出してパンチをした。

 

エレン「止まれ巨人!!」ブンッ

 

ハンジ「反応は…無いね」

 

エレン「止まれ!!止まれ!!」ブンッブンッ

 

 

リヴァイ「…!」

 

エルヴィン「リヴァイ」

 

リヴァイ「エルヴィンか?」

 

エルヴィン団長は馬に乗って俺たちの方までやってきた。

 

エルヴィン「皆は?」

 

リヴァイ「ハチマンのみ負傷だ」

 

ハチマン「どうも」

 

エルヴィン「大事には至ってないようだな」

 

そう言うと団長はエレンとヒストリアを見た。

 

エルヴィン「…皆よくやった」

 

リヴァイ「エレンの"叫び"は効いてねぇ…御報告はごまんとあるがまず────」

 

エルヴィン「あの巨人は?」

 

リヴァイ「ロッド・レイスだ。お前の意見を聞かねぇとなぁ…団長」

 

 

 

 

〜オルブド区〜

 

「何を考えているエルヴィン!!住民を避難させず街に留めるだと!?夜明け時にはもうあの巨人はここに到達するのだぞ!!」

 

ハルノ「あの巨人は奇行種です」

 

「それが何だと言うんだ!?」

 

ハルノ「目標の巨人はより大勢の人間が密集する方に吸い寄せられる…いわゆる"奇行種"」

 

それも小さな村ぐらいしゃ目もくれずこの城壁都市に反応する極端な、ね。だから今住民をウォール・シーナ内に避難させたら目標はそれに引き寄せられてウォール・シーナを破壊、果ては王都ミットラスに到達します。

 

ハルノ「人類は破滅的な被害を被ることになりますよ?」

 

「……何だと?」

 

エルヴィン「つまり…あの巨人はこのオルブド区外壁で仕留めるしかありません。そのためには囮となる大勢の住民が必要なのです」

 

ただし、民の命を守ることが我々兵士の存在意義であることに変わりはありません。目標を仕留め損ったとしても住民にひとりとして死傷者を出さぬよう尽くしましょう。

 

エルヴィン「オルブド区と周辺の住民には緊急避難訓練と称し、状況によってはオルブド区内外へ移動させやすいよう態勢を整えます」

 

「………やるしか…ないようだな」

 

エルヴィン「目標はかつて無いほど巨大な体ですか、それ故にノロマで的がデカい。壁上固定砲の砲撃は大変有効なはずですが、もし…それでも倒せない場合は─────」

 

エルヴィン団長はエレンに視線を移す。

 

エルヴィン「調査兵団最大の兵力を駆使するしかありません」

 

 

 

ー翌朝ー

 

「撃てぇーーーッ!!」

 

ードオオォンッ!!

 

 

エルヴィン「さぁ…どうだ?」

 

 

ーゴゴゴゴッ ダァンッ!!

 

壁上からの砲撃は効いていないようで、巨人は進行を続けている。

 

「くッ…撃てぇぇぇッ!!」

 

ードオオォンッ!!

 

続いては地上からの砲撃。効果としては殆どないと言っていいだろう。

 

エルヴィン「地上の大砲は更に効果が薄いようだ」

 

リヴァイ「当たり前だ。壁上からの射角にしたって大してうなじに当たってねぇじゃねぇか。

どうなってる?」

 

寄せ集めの兵士。掻き集めた大砲。付け焼き刃の組織。加え、ここは北側の内地だ。ウォール・ローゼ南部最前線の駐屯兵団のようにはいかない。

 

エルヴィン「だが、今ある最高の戦力であることには違いない」

 

リヴァイ「あぁ…そりゃあ重々承知している。何せ今回も俺ら調査兵団の作戦は博打しかねぇからな。お前の思い着くものは全てそれだ」

 

ハンジ「エルヴィン!持ってきたよー!!ありったけのロープとネット。まだ組み立てなきゃいけない。あとコレ」

 

ハンジさんの後ろからモブリットさんが持ってきたのは荷台と樽をロップで巻き付けて槍を取り付けて……あとは立体機動装置が取り付けてある……うん。説明が難しいが明らかにやばそうなやつだ。ちなみに中には火薬が入ってる。

 

ハンジ「向こう側にも同じ物がもう一つ。1回撃てば引き金が固定されて立体機動装置と同様に巻き取り続ける。

で、砲撃の方はどうなの?」

 

リヴァイ「セミの小便よか効いてるようだな」

 

ハンジ「じゃあ…本当に"コレ"使うの?」

 

リヴァイ「……」

 

エルヴィン「ではリヴァイ、ジャン、サシャ、コニー。あちら側は任せた」

 

「「「了解!」」」

 

 

〜〜〜

 

ハンジ「作り方は…そうだな…大事な人への贈り物を包装するイメージだ」

 

エルヴィン「勝手な話だが…ヒストリア。ここを凌いだあかつきには、君にはこの壁の世界を治める女王となってもらう。当然こんな前線に居てもらっては困る」

 

ヒストリア「私には疑問です。民衆とは…名ばかりの王に靡くほど純朴なのでしょうか?」

 

エルヴィン「…」

 

ヒストリア「そのことで私に考えがあります。自分の果たすべき使命を自分で見つけたのです。そのために今ここにいます」

 

 

 

エレン「なぁ…」

 

アルミン「ん?」

 

エレン「この街の子供達は…まるで…あの日の俺たちみたいだな」

 

アルミン「……あぁ…まさか今日あの壁よりデカい巨人が襲ってくるとは思っていないなら、まさしくあの日の僕達と同じ光景を見ることになるだろうね」

 

エレン「…」

 

アルミン「でも、あの日と違うのは壁の上に巨人を迎え撃つ兵士がいて、それが僕らだってことだ」

 

エレン「…」

 

ミカサ「エレン?止まってる暇はない。手を動かして」

 

ーバキッ

 

エレン「ッ…!」

 

アルミン「え!?」

 

エレンは突然自分の顔面を殴り始める。

 

ーバキッ バキッバキッ

 

ミカサ「ちょっと!?エレン!?」

 

ミカサにより止められるが、その頃にはエレンの顔面は傷だらけになり鼻血が出ていた。

 

アルミン「傷を作ったの?まだ早いよ」

 

ハチマン「(どこをどう見たら傷を作ったと思うんだ…)」

 

エレン「いや…どうしようもないクソガキをぶん殴っただけなんだけど…死んでたらいいな」

 

〜〜〜

 

「撃てーッ!!」

 

ードオォンッ!!

 

「よし!!うなじの肉を捉えている!!次で仕留めるぞ装填急げ!!」

 

ーヒュォォォオオ

 

「ん!?」

 

コニー「熱ッ!!」

 

リヴァイ「くそッ…まずいな…風向きが変わった」

 

先程まで俺たちとは反対側に流されていた煙は風向きが変わり、俺たちに向かって吹いてくる。

 

「隊長!!何も見えません!!」

 

「くッ…すぐ下だ!!撃てーーッ!!」

 

ードオオオォンッ!!

 

駐屯兵団の砲撃と同時、巨人の顔面が壁にぶつかった。

 

エルヴィン「遅かったか…」

 

そして、巨人が壁に手をかけ立ち上がった。

体は表面が削れ、内臓が丸出しになり、顔面は半分削れて脳まで見えている。

 

「退避ーーッ!!退避しろぉぉ!!」

 

ービキッ…ビキッ

 

巨人の握る壁はひび割れ始めた。

 

「くそッ…突破される…俺の育った街が…終わりだ…」

 

リヴァイ「下がってろ駐屯兵団。あとは俺たちが引き受ける」

 

俺たちは水を頭からかぶり、準備を整えた。

 

 

ードオォンッ!!

 

アルミン「いつでも行けます!」

 

エレンが巨人化し、巨人の両側にハンジさん開発の謎兵器が配置された。

 

エルヴィン「今だ!!攻撃開始!!」パンッ!

 

団長の信煙弾の合図と共に、アルミンとサシャはアンカーを射出。巻き取りを始め樽爆弾が巨人の両手を粉砕する。

 

ードオォンッ!!

 

アルミン「よし!!大勢が崩れた!」

 

巨人は腕で体を支えられなくなり、顔が壁上まで落ちてきた。そして────

 

エルヴィン「エレン!!」

 

大量の爆弾を持ったエレンが巨人に向かって走り出す。

 

 

つまりあの巨人を倒すには────

 

リヴァイ「口の中に火薬ぶち込んであわよくばうなじごと吹っ飛ばそうってことか?」

 

エルヴィン「そうだ」

 

リヴァイ「確かにあの高熱なら起爆装置が無くても勝手に燃えて爆発するだろう。

……巨人が都合良く口をアホみてぇに開けといてくれればな」

 

そうだ…うなじの表面で爆発しても効果は見込めない。必ず内側から爆発させなければならない。

 

エルヴィン「目標はその自重が故か顔を大地で削りながら進んでいる。つまり、"開く口"すら無いかもしれない。それが今回の賭けだ」

 

 

 

エレン「(大当たりだッ!)」

 

ーズボッ

 

エレンが爆弾を、顔面にぶち込みうなじ周辺は吹き飛んだ。

だが、うなじを切り離しただけでロッド自身が生きてる。本体がいる限りまだ勝ったとは言えない。

 

エルヴィン「総員!!立体機動でとどめを刺せ!!」

 

 

コニー「熱ッ!」

 

ジャン「くそッ…どれだ!?…ヒストリア…」

 

ジャンは本体を見つけたが、その方向にはヒストリアが向かっている。

 

 

 

───・・・・・・君の考えは理解したが…戦闘の参加は許可できない。

 

ヒストリア「団長…どうか…!」

 

エルヴィン「まぁ…もっとも…私のこの体では君を止めることはできないだろうがな…」

 

 

 

(わがままを言って申し訳ありません。でも私…これが初めてなんです。親に逆らったの)

 

ヒストリアはアンカーを巻き取り、刃を振り抜く。

 

(私が始めた、親子喧嘩なんです)

 

〜〜〜

 

ヒストリアは街にあった荷台に落下した。

そしてそこには、避難中だったオルブド区の住人が駆け寄ってきていた。

 

「君があの巨人にとどめを刺したのか!?」

 

「この街は救われたんだな!?」

 

「おい大丈夫か!?怪我してるのか!?」

 

「兵服がないようだが…兵科は?所属は?」

 

(あれは…私の妄想?私は…本当に…自分の意思で動いてるの?もう…わからない……けど、こうやって流されやすいのは間違いなく私…)

 

ヒストリア「…私はヒストリア・レイス。この壁の真の王です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハチマン「ケニー・アッカーマン…でいいんですかね?」

 

ケニー「…何だ……?あぁ…あんたか…」

 

俺は礼拝堂に戻ってくると火傷と出血でボロボロになったケニー・アッカーマンを見つけた。

 

ハチマン「…俺たちと戦ってたあんたの仲間は殆ど俺が殺しましたよ」

 

ケニー「……みてぇだな…」

 

ハチマン「大火傷にその出血…あんたももうじき…」

 

ケニー「……いいや?どうかな…」

 

そう言ったケニーは注射器の入った箱を出した。

 

ケニー「ロッドの鞄から…一つくすねといたヤツだ。…どうも…こいつを打って…巨人になる…らしいな。アホな巨人には…なっちまうが…ひとまずは…延命…できる…はずだ」

 

ハチマン「それを打つ体力も時間も今よりかはあったはず…なんでやらなかったんですか?」

 

ケニー「………あぁ…何だろうな…ちゃんとお注射打たねぇと…あいつみたいな出来損ないに…なっちまいそうだしなぁ…」

 

ハチマン「…もっとマシな言い訳なかったんですか?ていうか死ぬのを黙って待つような人じゃないでしょ?」

 

ケニー「あぁ…俺は…死にたくねぇし…力が…欲しかった……でも………そうか…今なら奴のやったこと…わかる…気がする…」

 

ハチマン「…は?」

 

ケニー「…俺が…見てきた奴ら…みんなそうだった…」

 

酒だったり…女だったり…神様だったりもする…一族…王様…夢…子供…力…

 

ハチマン「…」

 

みんな何かに酔っ払ってねぇと…やってらんなかったんだな…みんな…何かの奴隷だった…あいつでさえも……

 

ケニー「ガハッ!ゴホッ…お…お前は何だ!?」

 

ハチマン「…」

 

─────……… 予言してあげる。君は酔えない

 

ハチマン「…なんで…俺を撃たなかった?」

 

ケニー「ケッ…気づいて…たのかよ…」

 

ハチマン「俺が肩をぶっ刺される直前…こっちの方に来てただろ?だけど、あんたは俺を見たあとすぐに去ってった」

 

ケニー「…一目で…わかった…例えあいつでも…あんたには勝てない……俺は…変わってなかったんだな…」

 

圧倒的強者を前にした俺は脆かった…だけど、まさかあの恐怖以上のものを味わうとは思わなかった……。

 

ハチマン「人が簡単に変わるわけない…本質はいつまでも同じですよ」

 

ケニー「いつか…出会えると…いいな…」

 

ハチマン「…?」

 

ケニー「酔えるもんによ…」トンッ

 

そう言ってケニーは俺に注射器の箱を渡した。

 

ハチマン「ケニー…」

 

 

 

そして、その日────

ヒストリアが女王に即位した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シガンシナ区〜

 

ーシュウゥゥ

 

煙が立ち上りそこには鎧の巨人が倒れていた。

全身に貼られている硬質化はひび割れ、体には穴が開き、戦闘不能な状態だ。

 

ベルトルト「ハァッ…ハァッ…ライナー!!」

 

ベルトルトが駆け寄っていき、ライナーを巨人から剥がす。

 

ードォンッ!

 

??「勝ったぜ」

 

すぐそこにしゃがみ込んでそう言ったのは、ウドガルド城を襲撃した獣の巨人だ。

 

??「アニちゃん連れ戻すのは後な」

 

ベルトルト「クッ…」

 

すると、

 

ーブシュゥゥ

 

うなじから、獣の巨人の本体が出てきた。見た目は金髪で眼鏡をかけた男。

 

「座標の奪取を優先。当然だろ?ここで待ってりゃあっちから来るんだし」カチャッ

 

男は巨人から出ると、眼鏡を吹いた。

 

「ふう…」

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