【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪ 作:甘味の皇帝
ー数日後ー
リムル「おーいそこまで!お昼にするぞー」
今日は野外授業と称して郊外で模擬戦だ。
ケンヤ「くぁーっやっぱ運動のアトのメシうめーーっ」
焼け石に水かもしれないが少しでも魔素を発散できるように定期的に模擬戦をしている。今俺たちにできるのは上位精霊を探すことだけだからな。
ケンヤ「だいたいさー先生達は強すぎなんだよ」
アリス「そうよ、女の子にはもっと手加減するものでしょー」
リョウタ「ねぇ、先生達と勇者様どっちが強いかな」
アリス「そんなの勇者様に決まってるじゃないの」
クロエ「私は先生の方が好き!」
勇者?たしかヴェルドラを封印したの勇者って話だが…300年前って話だし流石に別人だよな。
アリス「こんなのにマサユキ様が負けるはずないもん!」
ん?マサユキ?
リムル「マサユキってのが勇者の名前なのか?」
ケンヤ「先生勇者様を知らないの!?」
ゲイル「とても強いんですよ!」
アリス「金髪でね、すっごくカッコイイんだから!」
金髪なのか…日本人かと思ったが……まあ、地毛って可能性もあるし。ん?そういえばミリムがヨウムに因果が巡るから「勇者」じゃなくて「英雄」を名乗れとかなんとか言ってたな。ってことはマサユキとやらは本物の勇……
「グギャアアアッ」
エイト「あれは…」
俺が前に粉消しにしたスカイドラゴンじゃん。
リムル「ドラゴン!?」
エイト「ははは、久しぶりに会ったな」
あいつの所為で俺死にかけたからなー。
スカイドラゴンの放った攻撃で王都に入ろうとした人達が怪我をする。
クロエ「先生ぇ…あの人たち死んじゃうの?」
エイト「今度は殺させねえよ。ランガ、子供達を頼む。リムル行くぞ」
ランガ「はッ」
すると、リムルは仮面をクロエに預け
リムル「大丈夫だ死なないよ」
リムルが羽を広げる。
「「「「「わっ」」」」」
リムル「俺たちが行くからな」
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飛び出してきたはいいんだが…西方聖教会に目を付けられても困る。素性は知られたく無いな。さて…どうしたものか…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うおおっ」
スカイドラゴンの攻撃を間一髪で避ける男。
「ひ……こんなところで死んでたまるかい」
「うわあああんっ」
「子供…!!(母親が重症なのか。あのまま放っておいては…は)ぬおおおおっ邪魔だどけい!」
その男は走っていき子供を突き飛ばした。
そして、持っていたビンの蓋を開けて中身を突き飛ばした子供の母親にかけた。
「お…おじさんだれ、おかーさんになにしたの!?」
「(頼む…効いてくれ…頼む…っ)」
「うう…ん…あ…あれ?わたし…」
「おかあさん!?」
「(効いた…!しかもなんという即効性だ。フューズ殿から聞いてはいたが想像以上の代物だ)」
だが、後ろにスカイドラゴンが来る。
「おじちゃんうしろ…」
「わかっとるわい!…ワシを誰だと思っている。こんなつまらぬ場所で死ぬ男ではないわ。貴様らは邪魔ださっさと行け!」
親子は王都に入っていった。
「(そうとも。ワシは幸運な男なのだ。この場でこの薬を持っているのがその証)」
スカイドラゴンが攻撃を放とうとする。
「(これほどの商機を前に死を迎えるなど断じて……)」
「グチャッ」
「(……え…マジで?)」
男は振り返るとそこには倒れたスカイドラゴンと2人の男女(見た目)がいた。
リムル「あれ?このビン…ウチの回復薬じゃないか」
俺たちは見た目を大人に服装も変えて助けに来た。
「(今何が起きた?)」
リムル「じゃあ、あんたが大量購入したっていうブルムンドの商人か」
エイト「捕食しなくていいのか?」
「(女神…?)」
リムルがスカイドラゴンを捕食した。
リムル「名前は確かミョルマイル…だっけ」
お前……はぁ、もうバレたな。ウチのとか言ってる時点で。
ミョルマイル「ワシのことを知っておられるのか?いかにもワシがミョルマイルですわい」
リムル「やっぱりそうか。俺の名前は……あ」
エイト「やっと気づいたか」
ミョルマイル「?名前は?」
リムル「ええと…」
エイト「はぁ、通りすがりのしがない教師ですよ」
多分無理だが……諦めたらそこで試合終了って言うからな。
ミョルマイル「…さっきウチの回復薬と言っておりましたな。もしやテンペストに縁があるのですかな?」
はい試合終了。
リムル「……まぁ今から誤魔化すのは無理だよな」
ミョルマイル「(やはり…!)お目にかかれて光栄です。リムル=テンペスト様、エイト=テンペスト様」
エイト「え?」
リムル「名前までよくわかったな」
ミョルマイル「ええ、あの街の住人達はお二人の話ばかりでしたからな。人の姿の時の似顔絵まで見せてくれましたよ」
エリ「「お、おお…」」
恥ずかしいなあいつら…。
ミョルマイル「随分慕われておいでだ。ワシも懇意させて欲しいもんです。ぜひ、お礼も兼ねてご馳走させて頂きたい。イングラシアにはワシの出資している店もありますので」
「おいそこの3人!怪我はなさそうだな。少しいいだろうか」
警備の騎士か…まずいな。
「知性のある竜が無差別に人間を襲うとは思えんのでな。詰め所で話を聞かせてくれ」
万が一俺たちの正体がバレたら西方聖教会にバレるかもな…。
ミョルマイル「……聴取かね。ワシをミョルマイルと知ってのことか?」
「え…」
「おい、その人はいいんだ。失礼しましたミョルマイル殿。こいつは新人で…」
先輩らしき騎士がこっちにきて言う。
ミョルマイル「教育がなっとらんようだな」
ん?今このおっさん賄賂渡したぞ!?大丈夫なのかよ!?
「弁えろ!この人はブルムンドの大商人のガルド・ミョルマイル氏だ」
「す、すみませんでした」
ミョルマイル「聴取には応じてやろう。ただしこの方達は帰してやってくれ。ワシの護衛としてここまで一緒に来てもらったのだ」
護衛……。
「もちろんです、ミョルマイル殿。ご協力感謝します」
ミョルマイル「うむ。では行こう。ここまで助かりましたぞ。次の機会も是非」
リムル「またのご利用を」
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すごいな。助けたつもりが助けられちゃったな。
ケンヤ「先生ー!!なんだよ先生!!今のめっちゃカッコイイじゃん!!」
アリス「ちょっとなによその格好!カッコいいじゃないの!!」
エイト「お、おう…」
すると、リョウタがミョルマイルが行った方向から来た。
リムル「どうした?リョウタ」
リョウタ「さっきのおじさんが擦れ違う時にこんなの渡してきました。先生達にって」
リムル「ミョルマイルが?名刺か。ん?裏に何か走り書きしてある。これは…住所だな」
俺も見せてもらい英知に脳内マップを出してもらうとこの辺りは高級な店が並ぶ地区だった。なるほど、ガルド・ミョルマイル。随分なやり手らしいな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
暴れスカイドラゴンを撃退した夜。ミョルマイルの招待を受け王都の一等地にある高級酒処にやって来た。彼の口利きで今夜は貸切らしい。
料金表を見たらあまりの金額に一瞬意識が途切れてしまった。
でもまあ、今夜はミョルマイルの奢りらしいから存分に堪能させてもらおう。
ミョルマイル「リムル様、エイト様、お楽しみ頂けておりますかな?」
リムル「ああ、お陰でな」
ミョルマイル「それは良かった」
エイト「あ、そういえばウチの回復薬のことなんだが、スカイドラゴンの襲撃で結構消費しただろ?割れたり怪我人に使った分は補填する。だからどんどん配ってくれていいぞ」
ミョルマイル「なるほど売り上げよりも宣伝効果を優先ですか。料金は規定通りお支払いしますよ。あの薬を怪我人に使うと判断したのはワシですからな」
リムル「俺たちが助けたからって気にしなくていいんだぞ?」
ミョルマイル「はっはっはっ、それはもちろん感謝しておりますがワシは遠慮してるわけではないのですよ。ただ、お二人に投資したいと思ったのです。今後、交易路の中心になるであろうテンペストの盟主であるお二人とお近づきになれた。これが理由ではおかしいですかな?」
エイト「いや」
リムル「納得だ。じゃあ今後とも取引をよろしく頼むよ」
ミョルマイル「こちらこそ是非ともよろしくお願いします」
手短に話を済ませるとミョルマイルはさっさと席を外した。
すると、
「ちょっと向こうでお話ししません?スライムさん」
リムルに話しかけて来たエルフがいた。
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リムル「すごいな。どうしてわかったんだ?」
「ふふふ、エルフの直感…とだけ言っておきましょうか」
この人はリムルが以前ドワーフ王国に行った時夜の店に居たダークエルフらしい。
リムル「ドワーフ王国以外で会えると思わなかったよ」
「私は他の子と違って旅人なの。ママの店にはよくお世話になるんだけど専属ってわけじゃないのよ」
リムル「たまには故郷に帰ったりとか?」
「…スライムさん。『エルフの故郷に行けばエルフ美人がいっぱいいるだろうし今度何人かスカウトしてテンペストでも働いてもらおうかな』とか考えてる?」
リムル「ま、まっさか〜」
あ、考えてたな。
「うふふ冗談よ。私の故郷は魔導王朝サリオンのはずれ。国境にある小さな村よ」
リムル「へ、へぇ…」
サリオンか。図書館の本でも載ってたな。確かエルフの国とか。
「一応サリオンに属してるけどどちらかというとウルグレシアの方が身近かなぁ」
リムル「ウルグレシア?」
そっちはあんまり本に載ってなかったな。
「精霊信仰の盛んな国でね。私の占いも精霊魔法の応用なのよ」
リムル「あ、じゃあこいつの運命の人占ってもらったりできないか?」
エイト「え、なんで?」
リムル「俺も前に占ってもらったんだけどその時シズさんが出たんだよ。それで、エイトは誰が出るかなーって」
エイト「はあ」
この世界の占いは前の世界とは違って嘘っぱちでないんだな。魔法の応用らしいしまあ、それならいっか。
エイト「んじゃお願いします」
「いいわよ」
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「あ、映った」
そして、そこに映っていたのは魔法陣の上に座り、騎士達に囲まれる1人の少女。
エイト「なん………で……」
リムル「ん?どいしたんだエイト」
俺は膝から崩れ落ちた。
リ「「!?」」
今の映像……魔法陣の上に…てことは…まさかあいつ……
エイト「なんでだよ…」
なんで"小町"がいるんだよ…。
リムル「だから、どうしたんだって」
エイト「今映ったやつ…俺の妹なんだよ」
リムル「え」
エイト「その占いが過去を写すのか未来を写すのか知らないがどっちにしてもあいつはこっちの世界に召喚されたことになる………すまんリムル。俺」
リムル「…分かった。子供達のことは俺がなんとかする。ただ、一度テンペストに戻ってシュナとソウエイの分身体をを連れてけ」
エイト「…了解だ」
リムル「ちゃんと助けてこいよ」
エイト「ああ」
リムル「それと、終わったらちゃんと帰ってこいよ?」
エイト「わかってる。ありがとな」
そして、俺はリムルの影を経由してテンペストへ向かった。