【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪ 作:甘味の皇帝
17話
エイト「シュナ」
俺はテンペストに戻り次第シュナのいる場所に向かった。
シュナ「エイト様!戻られたのですね。子供達の件は終わったのですか?」
エイト「いや、それはリムルに任せてるんだが、俺の方が結構やばいんだが…」
そして、俺は自分が転生者なのと、何があったのかを話した。
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シュナ「…そうですか…わかりました。わたくしも妹さんの捜索に同行します」
エイト「ありがとな。ソウエイの分身達も連れてくよう言われてるから準備が出来次第出発するぞ」
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ソウエイの分身体を俺の影に潜ませて俺たちは出発した。
ー1週間後ー
リムルから子供達に上位精霊を宿すことに成功したと報告があった。そのおかげで魔素の暴走は止まって死ぬことはないとのこと。クロエだけ変なのが宿ったらしいが魔素が安定したからひとまず安心だと。その後リムルから影繋ぎで[空間移動]を貰った。それで、俺たちはというといくつかの国を巡って召喚の儀式が行われていないか調べた。ソウエイの分身体は影にいるからいいとして、シュナは普通に歩くから図書館にあった魔法書に載ってた魔法をかけ合わせて角やら魔物っぽいところを隠した。で、その際に
『確認しました。
エクストラスキル[多重詠唱]を獲得__成功しました』
複数の魔法を同時に詠唱できるスキルを獲得した。しかもそれを英知が
英知『エクストラスキル[多重詠唱]を最適化します。[多重詠唱]をエクストラスキル[詠唱破棄]と統合。成功しました。エクストラスキル[無限詠唱]を獲得』
と、勝手に最適化された。
シュナ「見つかりませんね……」
エイト「…召喚の儀式は国家が秘密裏に行ってるものだからな…見つからないのも仕方ないっちゃ仕方ないのかもしれないな」
シュナ「それでも見つけてあげないと可哀想ですよ。そんな弱気なことでどうするのです」
叱られてしまった。いや、だってあれよ?実の妹。しかも小町が召喚されてそれが見つからないかもしれないなんてなったら弱気にもなるでしょ?
エイト「大丈夫だ。絶対に見つけるし助ける。リムルとも約束したからな」
ーさらに1週間後ー
はぁ…本当に見つからない…どうすればいいんだ…?このまま見つからなかったら…せっかく小町を守って死んだのに…それじゃあ意味がねえじゃねえか。
エイト「小町……」
シュナ「大丈夫ですエイト様。エイト様なら見つけられます。必ず」
シュナが言うと心強いな。
エイト「ありがとな」
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「も〜ほんとお兄ちゃんはごみぃちゃんだなぁ。反対側って言ってるでしょ!そこじゃないの!」
へ?あれ、まただ。久しぶりに見たなこの夢。てか、反対側ってどこだよ。ワンチャン答えてくれるかもしれないのでもう一度意識を手放してみる。まあ、こんなんで見つかったら苦労しな__
「地球は丸いでしょ!せっかく国語学年3位なんだからこれくらいで分かるでしょ!」
え……
エイト「まさか答えてくれるとはな…」
シュナ「どうしたのです?」
エイト「…見つけたんだよ」
夢は夢とも言えるが何故か確信がある。今俺たちがいるブルムンド王国。ここから丁度反対側に……。
シュナ「!どこだったのです?」
エイト「あー行ったことないし地名も知らんがここからめちゃくちゃ遠い。着いて来てくれるか?」
シュナ「着いていくに決まっているじゃないですか!」
エイト「ありがとな。んじゃ、ちょっと飛ばすから眠っててもらってもいいか?」
起きてたら絶対怖い。俺のスキルというスキル全てと魔法を掛け合わせて直線だけならミリム級のスピードで向かう。
シュナ「わかりました」
シュナが目を瞑る。俺は睡眠魔法でシュナを眠らせる。
エイト「行くか」
シュナと俺を結界で覆い、重力変動と重力操作でとりあえず適当な方向に飛んでいく。風系統の魔法で空気抵抗を無くし、追い風を吹かせる。
エイト「待ってろ小町。今行くからな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エイト「ここだな」
1日かけてここまで来た。結構この星でかいのな。だが、その暇を紛らわすために英知から神話やら伝説やらを聞いて来た。その中にミリムらしき少女の話があったが、多分ミリムだな。ミリムが魔王になった理由…教えないほうがいいかもな。
俺の下を見る。目視で大量の人間を確認、魔力感知だと約2万と出る。兵達は一つの建物を取り囲むようにして入り乱れている。
エイト「[完全結界]」
俺はその建物を結界で覆った。それと、シュナにかけた魔法も解いた。
シュナ「ん…着いたのですか?」
エイト「ああ。多分ここだな」
シュナ「!この兵達は…」
エイト「あの建物の中にいると見て間違いないな。行くぞ」
シュナ「はい」
俺はシュナと建物の目の前に降りた。
「おい、何者だお前達」
兵が声をかけてくる。が、それを無視して建物に入った。
「おい!!何をしている!!」
俺たちに手を出してくるが、
「!?」
結界に阻まれる。入った瞬間に光を除く全てを遮断したんだよ。まあ、物理攻撃に関しては一定を超えたら結界が破れるんだけどな。多分ミリムのパンチで一発だ。
そして、二重扉のもう一つを開けて、中を見る。
「ザシュッ」
エイト「は…?」
1人の少女の心臓に槍が刺さる。そこでその少女の息は途絶えた。その少女は俺が探し続けていた妹…比企谷小町だ。
シュナ「!!」
なんで……なんでだよ……ここまで来て…なんで……
「おい!誰だお前は!!」
エイト「何してんだよ」
俺は槍を刺したやつの頸を刎ねた。
「!?!貴様何者だ!!」
シュナ「!!」
さらに、周りに数名いる魔法使いらしきやつらを殺そうとする。が、
シュナ「エイト様!!」
エイト「!」
シュナ「落ち着いてください。今暴れても意味がありません。ここで暴れては妹さんの亡骸まで傷つけることになりますよ」
エイト「…すまん」
俺は完全結界で魔法使い達を囲んで中の重力を上げる。
「ぐっ…なんだこれは…!?」
「っ…体が、重い…」
そうだ。まだ終わってない…英知の話だと死んだ者を生き返らせる方法がある。それを試す価値はある。
英知『告。絶命した者の魂は本来拡散して消滅するのですが、[完全結界]に阻まれ残存している可能性はあります。その確率___3.14%』
エイト「円周率かよっ」
シュナ「エイト様?」
エイト「あ、いやなんでもない」
そうだ。死者を生き返らせれる確率が3%もある。これで小町を助けられる。
エイト「シュナ。俺…魔王になるわ」
シュナ「!!何故ですか…?」
エイト「魔王になれば小町を生き返らせれるかもしれない。そういう言い伝えがあるんだよ。試す価値はある」
シュナ「……わかりました。エイト様のしようとすることなら止めるつもりはありませんよ」
あ、思い出した。魔王に覚醒するために必要な養分…それも人間の魂一万人分。
エイト「もし、俺が理性のない化け物になったらすぐに渡した空間移動で帰れよ」
リムルとの影繋ぎを切ってシュナと繋げたんだが、その際に役に立ちそうだから渡しといたのが役に立ちそうだな。
シュナ「…わかりました。ご武運を」
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小町の心臓を治した後、シュナには完全結界の中にいてもらい、俺は外に出た。いよいよ魔王になる為の儀式(プロセス)を始めることになる。
エイト「[完全結界]」
外にいる兵達を完全結界で囲む。
シュナに落ち着けと言われ少しは落ち着いたんだろうがそれでも俺は怒ってるんだろうな。だって、いつになく魔素の発生スピードが速い。これなら、まあできるだろうな。いつもなら数分やるだけで魔素が尽きる技。今なら…
エイト「[雷炎槍]」
雷炎を直径10cmまで縮め魔力操作で操って兵達の心臓や脳を貫いていく。なんでこんな面倒くさいことするかって?いや、俺もしたくないんだが、解析鑑定の結果、あの兵達の甲冑の特性が厄介なんだよな。なんでも、スキル耐性に魔法耐性持ってるんだよ。しかも、結構強めの。だから、こうやって絶対に貫けるよう威力を一点に集中させたわけ。あ、中にいた奴らはそのまま放置してるから。
シュナ「……(エイト様…)」
シュナは少なからず心配していた。元人間ということもありこれだけの人間を殺していくことでエイトの心に深い傷がつくのではないかと。
だが、実際その心配はいらず、
エイト「……」
これだけの人を殺してるのにほとんど何も思わねえな。小町を殺されて怒ってるってのもあるが、2年も弱肉強食の魔物の世界に浸ってたんだ。強い奴が弱い奴をねじ伏せる世界に。だからなのか、何も思わないわけじゃないが気にするほどではない。
エイト「やっと半分か」
『確認しました。ユニークスキル[心無者](ムジヒナルモノ)を獲得……成功しました』
エイト「[心無者]?なんだそれ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「た、隊長!!」
「あ、あの方もいないのに、こんな化け物倒せるはずがないだろ!?」
「あの方はまだ帰らないのか!?」
エイト「あの方…?」
まあ、誰でもいいか。邪魔をするなら敵だし。
英知『告。[心無者](ムジヒナルモノ)の解析が終了しました。[心無者]を使用しますか?』
…YES。
そして、その瞬間残る1万もの兵全員が死んだ。
英知『ユニークスキル[心無者]にて命乞いをする者や助けを願う者の魂を刈り取りました』
…え、怖。
英知『告。進化の条件(タネノハツガ)に必要な人間の魂(ヨウブン)を確認しました』
あ、やばい…眠くなってきた……。
俺は下に降りて中に入った。
シュナ「エイト様!」
英知『これより魔王への進化(ハーベストフェスティバル)が開始されます』
エイト「俺…ちょっと寝る…ソウエイ…」
ソウエイ「は、ここに」
影からソウエイの分身体を出して、俺は眠る。
『告。個体名エイト=テンペストの魔王への進化が開始されます。その完了と同時に系譜の魔物への祝福(ギフト)が配られます』
シュナ「今度は私達が守る番です。全身全霊をかけて守ります」
そう言ってシュナはスライム姿に戻ったエイトを抱き抱える。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
暗いな。
『告。魔王への進化(ハーベストフェスティバル)による変化が開始されました。身体組織が再構成され新たな種族へと進化します』
体がない感じだな…意識ができない…。起きてるのか寝てるのかもわからねえな。
『種族:スライムから魔粘性精神体(デモンスライム)への超進化…成功しました。全ての身体能力が大幅に上昇しました。続けて旧個体にて既得の各種スキル及び耐性を再取得…成功しました。新規固有スキル[無限再生、万能感知魔王覇気、強化分身、影橋]を獲得………成功しました。新規耐性[状態異常無効]を獲得……成功しました。以上で進化を完了します』
英知『告。ユニークスキル[英知]より世界の言葉へ請願。[英知]の進化を申請』
『…了。ユニークスキル[英知]の申請を受理。[英知]が進化へ挑戦……失敗しました。再度実行します…失敗しました。再度実行します…失敗しました。再度実行します…失敗しました__________』
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英知『告。[英知]が[無限収納]を統合(イケニエ)にハーベストフェスティバルのギフトを得て進化に挑戦』
それは極小確率の出来事。無限に繰り返された試みへの褒美であるかのように
『……成功しました。ユニークスキル[英知]は究極能力(アルティメットスキル)
[叡智之王](ウィズダム)に進化しました』
叡智之王『[災禍](ディザスター)の進化を希求。[心無者]を統合(イケニエ)に実行…失敗しました。[災禍]及び、[完全結界]の進化には覚醒魔王の魂が必要と推測、進化を保留とします』
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『告。個体名エイト=テンペストのハーベストフェスティバルが完了しました。続いて系譜の魔物へのギフトの授与を開始します』
そして、エイトが人間の姿になりシュナから離れる。
シュナ「エイト様…なのですか?」
エイト(叡智之王)「代行者」
シュナ「!!」
エイト「告。[叡智之王]を使用して系譜の魔物へのギフトを収納。純粋な魔素へ還元。さらに一重目の結界を解除。結界内の魔素を全て収納」
結界内にある魔素、及び魂を収納する。
シュナ「(代行者…エイト様のスキルが自律的に行動…そんなことはあり得ない…はずですがエイト様なら…)」
そして、叡智之王による『反魂の秘術』が開始された。
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シュナ「(これ程の魔素量を1人で制御するなんて…これが魔王になったエイト様のお力…)」
反魂の秘術。死者蘇生の秘術。それらの秘術を行使するには莫大な魔素量が必要となりそれを制御する魔力は想像を絶するものとなる。成功確率は3.14%。しかし、その数値は魔王へと進化する前に算出されたまのである。進化を果たした今______。
そして、最愛の妹は目を覚ます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小町「…ん……へ?なんで小町生きて……」
シュナ「貴方のお兄様が生き返らせてくれたんですよ」
小町「…どちら様で?(小町こんな美人な人知らないんだけどなぁ)」
シュナ「こんにちは。シュナといいます」
小町「えっと、さっきお兄ちゃんが生き返らせてくれたって言ってましたけど…どういうことです?」
シュナ「それはですね___」
スリープモードに入ってるエイトの代わりにシュナがここまでの状況を説明する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小町「へ〜お兄ちゃんこんな可愛くなったんだ。(なんでスライムになってもアホ毛が無くならないんだろ…?)」
シュナ「あまり驚かれないのですね」
小町「あ、それ小町のスキルなんです。ユニークスキル[理解者](ワカルモノ)。物事を確実に正確に理解できるスキルで戸惑ったりしにくくなるんです」
シュナ「そうですか。小町ちゃんはどうしてその…」
小町「あ、どうして殺されたか?ですよね。小町もまさかちょっとスキル使っただけで殺されるとは思わなかったんですよ」
シュナ「?何かしたんですか?」
小町「[理解者]で自分の魂に何か呪いがかけられてるのが分かったので究極能力(アルティメットスキル)[救済之王](サルヴァーレ)で解いたら気づかれてそのまま」
シュナ「最初からアルティメットスキルを?」
小町「はい。自分のスキルも理解者で確認しましたけど一つだけアルティメットスキルがありましたね」
シュナ「そうなんですか。(すごいですね…この子ひょっとすると天才なのでは?)」
小町「それにしても、お兄ちゃんにこんな美人なお姉ちゃん候補がいるなんて、こっちに来てもまだまだ可能性はありますなぁ」
ー3日後ー
エイト「…」
あ、スリープモード解除されたじゃん。
シュナ「おはようございますエイト様」
俺の上にシュナの顔がある。
小町「おはようお兄ちゃん!」
そして、目の前にはマイラブリーエンジェル小町がいる。何ここ天国?
エイト「おはようさん」
小町「お兄ちゃんのおかげで小町生き返ったよ!」
エイト「ああ、よかった。苦労した甲斐があったな」
シュナ「小町ちゃんには状況の説明もしてあります」
エイト「ありがとな。んじゃ、早速で悪いが小町にはあっちに戻ってもらうぞ」
小町「え、戻れるの…?」
エイト「ああ。てか、早くしないと多分体が保たないから」
ギフトを俺の中にしまって足りない魔素を確保したまではいいが、このままじゃケンヤたちみたいに体が崩壊しちまう。
小町「…お兄ちゃんは…戻れないよね。国の人たちが待ってるんでしょ?」
エイト「ああ。でも、いつか方法があったら会いにいくから。少し待っててくれ」
小町「うんわかった。帰ってあげる。だーけーど。お兄ちゃん!」
エイト「え、何?」
小町「シュナさんのことちゃんと幸せにするんだよ!」
エイト「え?」
なんのことだよ。
小町「それと、小町からプレゼント」
ユニークスキル[譲渡者](ユズルモノ)。
叡智之王『告。個体名比企谷小町より究極能力[救済之王](サルヴァーレ)、ユニークスキル[理解者](ワカルモノ)を譲り受けました』
え、叡智之王?誰?
叡智之王『ユニークスキル[英知]は魔王への進化により究極能力(アルティメットスキル)[叡智之王](ウィズダム)に進化しました』
お、おう…そうか。
小町「じゃあ、お兄ちゃんお願いね」
エイト「お、おう。わかった」
ウィズダムに体の主権を一任する。帰還の秘術を実行してくれ。
叡智之王『了解』
次の投稿は遅くなると思われますのでよろしくお願いします。