【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪   作:甘味の皇帝

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19話

女神玉は女神間に伝わる禁忌の玉。合計十一個 あり全てが一つの器に入ると闇度がMAXになって器を乗っ取り破壊の全てを尽くすとされる。

二つ、三つと、増やすたびに闇度は増え、二つだけでも人間は耐えられない。だから、ヴィーナスは葉山達を自身の魔法で強化し、4つまでは耐えられるようにした。いや、それが限界だったのだ。そもそも、女神玉は天界にある一番厳重な金庫に入れてあり見ることさえ早々できない代物。まして、誰かにそれを授けるなど断じてあってはならないのだ。だが、それでもヴィーナスがそれを行ったのは1000年に一度の賭けの勝利のため。

この賭けは誰か1人を転生させてどこか別の世界に送る。それで送った人間がいつまで生きられるかそれを予想するというものだ。

わかるのは送られた後に何になるかとそのステータス。前世にどんなことがあったかだけ。そこから予想するのだ。たかが賭けと思われるかもしれないがこの賭けの結果が女神間の格を大きく変える。賭けには全女神が参加し、上位10名が"十大女神"に即席する。どんなに下位の女神でもこの勝負一つで最高位になれるのだ。

女神ヴィーナスは比企谷八幡…現エイト=テンペストが2年目で死ぬと予想したが、この調子だと死なないと思いエイトに恨みを持っている葉山隼人以下10名をわざと事故に合わせて女神玉を与えて転生させたのだ。葉山には二つ、他の10名には一つずつ与えた。

葉山、大岡、大和、戸部は他の6人を殺し女神玉を奪って葉山が二つ、戸部が二つ、大和と大岡が一つずつ吸収した。それから戻ると比企谷八幡…エイト=テンペストがいたというわけだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

叡智之王『警告。対象の魔素量がマスターの10倍になりました』

え?マジかよ……戦いたくないなー。だけど…

エイト「ほっといたらいつか来るよな」

だったら今のうちに潰しとかなきゃな。

 

そして、黒い球が弾け飛んだ。

 

エイト「……」

中から出てきたのは髪が伸び、顔全体が真っ黒に染まった葉山隼人。背中からは4枚の悪魔のような羽が生え、上段にある2枚は大きく、下段にある方は少し小さめ。六つの黒い突起物が縦並びに背中から飛び出していて、膝、肘、胸から同様のものが一つずつ飛び出している。

エイト「化け物かねぇ…」

この言葉が一番しっくり来るな。

そして、葉山の目の当たりが赤く光る。いや、もう葉山じゃないな。

「し……ね……」

黒い球が無数に生産され俺に飛んでくる。

当たるとやばそうだな…。

エイト「[完全結界]」

この球はこれで遮断できた。結界破壊がなくてよかったー。

叡智之王『告。スキルの進化終了まであと5分です』

え、あれからまだ5分しか経ってないの?

「」[真似者]

葉山の剣が大量に複製されそれを操って俺に攻撃してくる。

エイト「[災禍]」

重力変動を使って剣を落とそうとするが…

エイト「やっぱダメか」

こいつ多分重力系のスキルで操ってるな…。

「こ…ろ……す……!!」

先程の黒い球と組み合わせて飛んでくる。

エイト「ちっ」

結界を破られたらすぐに球が飛んでくる。この速度で魔素を消費してったら魔素切れになる…!!剣で捌くにもこの物量じゃ限界があるし……。

「[カルネージ]…」

なんだ…?あれは……。

葉山の手の上には黒い直径20cmくらいの球体ができ、それを放り投げてきた。

エイト「……」

…なんか変だな…なんだあれ…?

念には念をで球を避けた。が、

エイト「!?」

「ドオオオオンッ!!」

その球は周囲の魔素を急速に吸収して一気に爆発した。

エイト「うおっ」

爆発の余波を少し喰らったがダメージはない。が、あれの直後に攻撃を再開してくるのはきついな。ここら辺一帯の魔素が戻ってくるまで万能感知も上手く機能しないし…。

エイト「くっ!」

二発喰らった…!!って!?なんで痛みを感じるんだよ…!?

叡智之王『告。精神体(スピリチュアルボディー)への直接攻撃を確認。耐性[痛覚無効]は適用されません。あと一撃で完全に死ぬと思われます』

は!?なんだよそれ!?あの剣そんな力があったのかよ!?

エイト「いじめだろこれ…」

数で圧倒的に上なだけじゃなく壊しても壊しても新たに作ってきやがるし…あの黒い球いつ爆発するかわからなくて軌道も読めねえんだよ。しかも、こいつあんな知能無さそうな見た目しといてフェイントとか入れるのかよ!?そろそろ限界だよ!!あーもう叡智之王先生!!助けてください!!

__そんな俺の願いが届いたのか

叡智之王『告。ユニークスキル[理解者](ワカルモノ)及び究極能力(アルティメットスキル)[救済之王](サルヴァーレ)の使用用途を記憶させます』

は?なんでこんなと……流石叡智之王先生。いつでも頼れる相棒だな。

エイト「[理解者]」

幾つかの光の筋が視界に浮かんだ。感覚だから脳内に表示されたような感じか?

その内の二つが光を放った。俺がその光を迎え撃つように短刀(以下短剣)を走らせると葉山の剣もそこに来て迎撃に成功した。

:

「!?」

しばらくすると、俺がフェイントに引っ掛からなくなったことに気付いたのかフェイントを無くし剣のスピードに特化させてきた。

エイト「[救済之王]」

[救済之王]による精神体(スピリチュアルボディー)の回復をした。え、これすごくない?もう攻撃受けても大丈夫だよね?

叡智之王『否。回復する前に3回攻撃を受ければ死に至るので攻撃を受けることは勧められません』

あ、はい。すみません。

「カルネージ」

さっきの黒い球をまた投げ込んできた。

まずい…あれの後の攻撃は万能感知が使えないから肉眼で戦うしかないんだよ…。ん?あれ?

どんな原理かしらんが魔素を使って爆発させてるなら……

エイト「[完全結界]」

黒い球を結界で覆って魔素に還元した。

「!?!?」

てか、こいつの攻撃これだけなんだよな。黒い球(小)と剣だ…

エイト「!?」

葉山の周りに黒い渦のようなものがいくつか現れそこから黒いビームが俺に放たれる。しかも、

エイト「これもかよ…」

避けつつも結界で防ごうとしてみると結界が破壊された。あの渦…剣を高速で回転させてるものか…剣の特殊効果をビームに付与してるのか…?

にしても、これが加わるのはまずい…

「アガ…いても…む…だだ……」

足掻いても無駄ねぇ……

エイト「死ねと言われたらお前は死ぬのか?俺なら嫌だな。だから最後まで足掻くんだよ」

前の世界では数が多い方が正義と決まっていた。数が多い方が勝つし少数じゃ悪とみなされる。だから誰も社会には刃向かえないし1人でできることなんてこれっぽっち。1人が権力を持っていてもそれを形成してるのは沢山の人間だ。だから葉山が正義に見えたのは(俺は見てないけどな)葉山に募る人間が多いからだ。だけどな…この世界は

エイト「っ!?」

大量の剣が俺を360度全方向から囲った。

「お……わり…だ」

この世界は前の世界とは大きく違うところが一つだけある。

俺はこんな状況でも笑ってみせた。

「な…にが…面白い……まあ…いい……」

どんなに数が多くてもそれを超える力をたった1人が持つことができる。

「死ね」

たった1人の力でどんなに多い敵にも勝つことができる。

叡智之王『告。スキルの進化が完了しました。使用用途を記憶させます』

エイト「[守護之王](ゲニウス)」

俺に突き刺さろうとした剣は全て弾かれた。

「!?」

エイト「[天災之王](カタストロフ)」

青い炎が全ての剣を燃やし尽くした。

「!?な…ぜ……お…まえ…ごと…きの…炎で…私…の…剣……を……」

エイト「あー何言ってるかわかんねえからもういいよな」

[暗黒者]

俺は葉山の影の上に瞬間移動して真上に剣を突き出す。

エイト「[重力変動]」

葉山が一気に俺の元に落ちてきて俺の短剣が腹に刺さった。

「ぐはっ……か…らだ……が……う…ごかな…」

エイト「[四位一体](クワドループ)」

「ぐああっ!?」

[青炎][雷炎][暴風嵐][豪雪]による四位一体攻撃で葉山の体はズタボロになった。

「な…ん…なんだ……お…まえは…!!」

剣を俺に飛ばしてくるが短剣で弾いて[青炎]で燃やした。

「っ!?」

エイト「終わりだ。じゃあな葉山」

[守護之王][四位一体]

結界で覆って攻撃を葉山に集中させる。

「ぐああああああっ!?!?」

そして、葉山は灰も残さず消えた。 

 

エイト「あ、イングラシアでも寄ってくか」

何も言わずに飛び出しちまったし、いなかった分授業でもするか。

 

俺はイングラシア王国へ空間移動で向かった。

 

ー翌日ー

 

俺は扉を開ける。

エイト「よう」

5人「「「「「!?先生!!」」」」」

ケンヤ「もう帰ったんじゃないのかよ!」

エイト「いや、何も言わずに行っちゃったからな。少し顔出そうと思って」

リョウタ「先生は何してたの?」

エイト「あー、よし」

俺はスライム姿になる。

アリス「!あんたもスライムなの!?」

あんたもってことはリムルも教えたのか。

エイト「そうそう。それでな俺転生者なんだよ…」

そして、俺は何があったかを話した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんか…みんな涙ぐんじゃったよ。

エイト「あーそういうわけだから2週間くらいはここにいるつもりだからよろしくな」

 

そんなわけでリムルなしの教師生活が始まった。あ、ユウキには昨日話して許可もらってるから。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2週間と少し経って俺は帰ることにした。

エイト「んじゃ、またな」

アリス「もう、あんたもあっさりしてるんだから」

エイト「別に会えなくなるわけじゃないだろ。休みになったら遊びに来いよ。じゃあな」

 

途中祝福(ギフト)がどうのとか言われて突然倒れたんだが起きたら小町からもらった[理解者](ワカルモノ)が究極能力(アルティメットスキル)[自由之王](リベル)に進化してたんだよ。なにリムルも魔王になったの?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

俺は遠くまで来ると

エイト「この辺ならいいか」

[空間移動]

テンペストに戻った。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

リムル「さて諸君。今後のことを語る前に言っておきたいことがある。俺は、名実共に魔王になることにした」

エイト「んじゃ俺も」

リムル「…いたのかエイト!?」

シュナ「エイト様!」

エイト「約束通り帰って来たぞリムル、シュナ」

リムル「シュナから事情は聞いてる。帰って来たってことは」

エイト「死にかけたが勝ったぞ」

リムル「死にかけたのかよ…」

エイト「あーそれで、さっきの話だが。なんで魔王を名乗ることにしたんだ?自分は魔王だって外に宣言するんだろ?」

あ、今気づいたがこの場には鬼人…いやまて、ベニマルたち全員妖鬼になってるじゃん。

あ、それで皆さん勢揃いのようです。

ハクロウ「外に宣言…つまり十大魔王に名乗りをあげるということですかな」

ベニマル「理由を伺っても?」

ベニマルがニヤッと笑いながら言う。

リムル「ちょっと喧嘩を売りたい魔王がいてな。"魔王クレイマン"。奴は連合軍の襲撃の際ミュウランを操り被害の拡大を目論んだ。そのうえミリムを使い友好国ユーラザニアを滅亡させている。何が目的で暗躍してるのか知らないがこいつを許すことはできない。ここから先翻弄されてやるつもりはない。俺は魔王クレイマンを叩く。異論はあるか?」

ベニマル「ありません」

リグルド「ございませんとも」

シュナ「御心のままに」

ゴブタ「やるっすよ!」

「リムル様に従います」

カイジン「武具や防具の用意は任せてくれ」

クロベエ「んだ」

リムル「ソウエイ」

ソウエイ「は。速やかにクレイマンの情報を集めて参ります」

リムル「お、おう」

リムル「頼んだぞ。本格的な会議は諜報部の調査を待ってからだ」

:

リムル「三獣士の諸君。あなた方にも協力をお願いしたい」

アルビス「願ってもないことですわ。ジュラの森の盟主様」

スフィア「避難民を受け入れてくれた恩は忘れねぇ。オレ達はアンタたちを信頼している」

フォビオ「獣人は信頼には信頼で、恩には命を持って報いる。獣人全体としても俺個人としてもリムル様とエイト様には返しきれぬ恩を得た。好きなように使ってください。俺たちはこの命を持って貴方方に報いましょう」

3人は俺たちに跪く。ちょっと?俺帰って来たのにみんな反応薄くなーい?シュナとリムルしか反応しなかったよねー?

リムル「…わかった。お前達の命、カリオンに返すその時まで預からせてもらおう。今は休んで来るべき決戦に向けて英気を養ってくれ」

「「「ははーッ!」」」

:

:

エイト「それで、これどういう状況だ?」

リムル「あーお前には最初から説明しないとなのか(面倒くさいな。ラファエル。情報を整理してエイトに渡せるか?)」

智慧之王『可能です。個体名エイト=テンペストに個体名ヒナタ・サカグチとの戦いよりこれまでの情報を渡します』

俺の頭に情報が流れて来た。

エイト「[理解者](ワカルモノ)」

…………。

エイト「すまん」

リムル「え、どうしたんだいきなり」

エイト「俺がイングラシアに寄らずに帰ってればこんなことにはならなかったのに…」

リムル「イングラシアに?」

エイト「ああ、実はな…」

俺は何があったのかを話した。

:

:

リムル「ああ、そういうことか。別にエイトは悪くないだろ」

エイト「いや、でも俺があのまま帰ってれば…」

リムル「エイトはこっちの状況を知らなかった。なら仕方ないだろ。今はこうして皆無事なんだし大丈夫だろ」

エイト「…いや、でも…」

シュナ「エイト様はどうしてそんなに自分を悪く言うんですか?」

エイト「!?」

はぁ、悪い癖だな。俺の周りで起こることは俺のことでしかない…その考えはもうやめよう。

エイト「いや、悪い。そうだな。皆生きてるならそれでいいか」

シュナ「あ、それよりエイト様。返事を聞かせてください」

エイト「へ?何のことだ?」

すると、シュナの唇が俺の唇に重なる。

エリ「「!?」」

シュナ「忘れるのが早すぎますよ」

エイト「あ、えっと…」

おい、リムルが隣にいるだろ。なんで平然とできるんだよ。

シュナ「私と付き合って頂けないでしょうか?」

この子ちょっと大胆すぎない?

リムル「………」

やっぱ魔物の感覚はわからん。

エイト「俺でいいなら…まあ、なんだ、よろしく?」

シュナ「!はい!」

そんなわけで俺に超絶美女の彼女ができた。

これで俺も勝ち組だな。

リムル「……あー良いところ悪いんだが…エイト」

エイト「え、あ、はい」

リムル「ちょっと来い」

え、これ怒られる?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

そんなわけで連れてかれたのはヴェルドラが封印されていた洞窟。

俺はそこに着くなりスライムボディーのまま土下座をした。

リムル「?何してるんだ?」

エイト「へ?あ、いや、怒られんじゃないかと思ってな…」

リムル「怒ろうとは思ったがお前が反省してるならそれでいい」

あ、結局俺が悪いんですね。

リムル「今出してやるよ。ヴェルドラ」

エイト「え…」

すると、リムルから何かが放たれ土埃がまった。そして、その中から

「ククク…クハハハ」

俺たちは上を向く

「クァーーハハハハハ!俺様復活!!」

懐かしいな…この威圧感。てか、俺様ってなんだよ……。

リムル「いよぅ、久しぶり元気だった?」

ヴェルドラ「…せっかく復活したのに我の扱い軽くないか?」

エイト「相変わらずだな」

ヴェルドラ「しかし思ったより早かったな。まだまだ当分先だと思っておったぞ」

リムル「ユニークスキルが究極能力(アルティメットスキル)に進化してさ、解析能力が格段に上がったわけよ」

ヴェルドラ「ほうほうそんなことが」

エイト「あまり驚かないんだな」

ヴェルドラ「いやいやいや驚いておるよ!?我、のぞき見なんてしとらんし!!」

ヴェルドラ「しかし2年やそこらで覚醒魔王か。お前たちの成長ぶりは一体どうなっておるのやら」

リムル「ま、なんていうの?ほら、俺って天才ぽかったじゃん?仲間にも名前を付けると一気に進化したしね」

ヴェルドラ「このアホウめ。お前がホイホイ名付けても無事だったのは足りない分の魔素を我から奪っておったからなのだぞ?それで効率が落ちるから解放はまだ先だと思っておったわ。それに比べてエイトの方は賢明だったな。名付けをリムルに押しつけて自分の魔素は消費しないようにするとは」

いや、ネーミングセンスがないだろうからリムルに任せただけなんだけど。

ヴェルドラ「まぁ今更だ。こうして無事"無限牢獄"も破れたわけだし許してくれよ」

ヴェルドラ「…何かプレゼントでもくれるのなら許そう」

リムル「プレゼント?」

ヴェルドラ「そう…例えばシュークリムル「あ、そうだ忘れてた。お前にはギフトって届かなかったのか?」

あーあれか。

ヴェルドラ「む?」

魂の系譜とか言ってたからヴェルドラとの間にも繋がりがあるはずだよな。

ヴェルドラ「お、おおお!我のユニークスキル[究明者](シリタガリ)が究極能力[究明之王](ファウスト)になったぞ!!我の飽くなき探究心が願う究極の真理へ至る力だな!!」

リムル「あ、そういえばエイトからギフトが来てないけど何かあったのか?」

エイト「あー全部魔素に還元して妹をあっちに戻すのに使ったわ」

リムル「え、戻せたのか!?」

ヴェルドラ「!還すことに成功したのか!?」

エイト「まあ、相当な量の魔素を使ったからな。多分これ以降は使えねえよ」

10万を超える魔物へのギフトに、魔王への進化、自分のスキルを使った魔素の大量生産。これを使って初めて出来るような秘術だ。そう何回も使えるもんじゃないだろ。

リムル「そうか。あ、それじゃあ…ここで話しているのもいいけど、せっかく復活したわけだしそろそろ外に出るか?」

リムルは人型になって言う。

ヴェルドラ「…そうだな。では、我の肉体をどうするかだが…」

ヴェルドラは今思念体だからな。依代がないとエネルギーが拡散して消えちゃうんだったけどな。

リムル「ああ、それはなんとかなると思う」

エイト「ところでお前リムルが捕食する前は物質体(マテリアルボディー)持ってたよな?」

ヴェルドラ「うむ、あれは魔素で作り出した体だが、胃袋の中では不必要故、魔素に還元されておる」

へぇ…。

リムル「……ひとつ約束してくれないか?」

ヴェルドラ「ほう、なんだ?」

リムル「お前のでか過ぎるオーラを抑えて欲しい。町には人間もいるし弱い魔物もやってくる」

ヴェルドラ「…なるほど。わかったぞ約束しよう」

リムル「よし、ありがとな」

ヴェルドラ「リムルよ。お前は本当に王になったんだな。エイトはそうは思えんが」

エイト「おい」

リムル「まぁね。待ってろ、今用意してやる」

リムルの手から黒い霧が出てきて分身体を作った。

ヴェルドラ「おお…っリムルがもう1人出てきたぞ!」

リムル「俺の分身体だ」

ヴェルドラ「ふむ、進化して強化分身になってるな」

リムル「お、わかる?お前の依代にしてくれ」

ヴェルドラ「ほほぅ……ふむふむ……ふっクアハハハハ!良い依代だ。ありがたく頂戴するとしよう」

そして、ヴェルドラはリムルの分身体の中に入っていった。

:

リムル「は…?[暴風之王](ヴェルドラ)!?しかも究極能力って…」

ヴェルドラ「クアハハハ!!我、完全復活!!究極の力を手に入れたぞ!逆らうものは皆殺しだぁ!!」

リムルの姿を男性型に特化させた感じだな。

ヴェルドラ「礼を言うぞリムルよ!ついでにエイトも!再びお前達と相まみえる日が、こうも早く訪れるとはな!さすがは我が盟友だ」

ついでって…あ、

エイト「ところでさっきの台詞、なんでヴェルドラが知ってるんだ?」

ヴェルドラ「うむ、実はな…退屈だったんでお前の記憶にあった漫画とやらを読み込んでおったのだ!」

リムル「おいオッサン」

2年越しの友との再会は初めて会った時と同じようなノリだった。だから、強すぎるヴェルドラの気配に町が大混乱になっていたことなど知る由もなかった。

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