【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪ 作:甘味の皇帝
これからもこういうことがあるとは思いますができるだけ書き続けていく予定ではありますので今後ともよろしくお願いします!
さて、仕切り直しだな。
リムルが胃袋から円卓を取り出して元の位置にセットした。
円卓に魔王達が座り、その席上にギィのメイド2人が紅茶を用意して回る。
雪ノ下の紅茶が懐かしいな…久しく飲んでないしいつかまた飲めるのか否か…。
紅茶を横目にレオンがふと呟いた。
レオン「ああ、思い出した。カザリームと言う名に聞き覚えがあったが、
"俺が殺した魔王だな"」
エイト「」
何をしれっと言い出すんだこいつは…。
ミリム「知っているのか、レオン?」
え、何で君が知らないんだよ…ていうか他の魔王も皆「誰、そいつ?」みたいな反応だし…。
カザリームって…確かクレイマンが最後に助けを求めてたやつの名前だったけか?
叡智之王『はい。クレイマンが助けを呼んだ者の名は「カザリーム」で間違いありません』
毎度ご丁寧にありがとうございます。
リムル「それでそのカザリームだが、クレイマンとどんな関係なんだ?」
カリオン「カザリームは"呪術王"(カースロード)の事だよ。ミリムよ、お前とカザリームが俺を魔王に推薦してくれたんだろ?」
ミリム「ああ、アイツの事か。呪術王なら覚えているのだ。そうか、レオンが殺した魔王はアイツだったな」
本名ではなく二つ名で覚えてたのか。
ていうか、レオンが倒した魔王ならそいつ1人しか該当しないだろう。多分、つまらない事だから忘れかけてたんだな…呪術王も可哀想だ。
カリオン「そう。確かカザリームも、クレイマンと同じくデスマンだったはずだぜ。それも、耳長族(エルフ)から自力で進化した特殊変異個体(ユニークモンスター)だったって話だ。俺様は個人的に親しかったから、そう聞いている。クレイマンがカザリームの地盤を引き継いだ事からもわかるが、アイツ等は裏で繋がっていたんだろうな」
エイト「…?もしかして、カザリームは生き残ってるんじゃないのか?」
カリオン「ああ、そいつは有り得るかもな。カザリームって野郎はクレイマン以上に油断ならない、頭の切れる男だったからな」
レオン「私が逃したように言われるのは心外だな。魔王になれるように協力するから部下になれと、偉そうに勧誘されたのだ。断るのも面倒だったので、奴を倒してその地位を奪ってやったまでの事。生きていようが死んでいようが、それは私には関係のない話だ」
まあ、確かに。レオン的には殺す気はなくてただ邪魔だっただけなんだろうしな。
カリオン「おいおい、レオンよ。そんな態度だから、クレイマンに恨まれていたんだろうが」
レオン「フッ、興味ないな」
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リムル「クレイマンの仲間には"中庸道化連"という者がいた。そいつ等は人間にも協力者がいると仄めかしていたから、ひょっとすると復活したカザリームが人間に憑依していた可能性もあるな」
…中庸道化連か…まったく、どんな奴らなのか全くわからねえな。いつも影にいる上にちょこちょこ名前が出てくるだけで表立った動きがない。面倒くせぇ…。
ギィ「その案は正しいかもな。レオンの攻撃は精神すらも破壊する。カザリームが生き延びたのを、褒めてやってもいいくらいだぜ?それによ、オレ達悪魔族(デーモン)でさえ、魂からの復活には数百年単位の時間がかかる。デスマンなら尚更。自力で復活出来たとも思えないくらいだぜ」
おー、なんとギィさんが賛同しましたか。
まあ、精神生命体のデーモンと違ってデスマンは肉体に依存するからな。星幽体から復活するならそれこそ奇跡的だろう。でも、それよりも可能性が高いのは協力者がいたっていう可能性だな。
リムル「ま、なんにせよ、カザリームは復活していると考えて警戒するよ。クレイマンを殺した事で、俺たちは恨まれてそうだしな」
ミリム「わはははは!リムルよ、お前達の方が強くなっているから、心配する必要はないのだぞ?」
エイト「そういう油断が敗北につながるんだっつーの」
そんなことしてたら、守りたいものが守れないしな。
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ギィ「今回の議題はカリオンの裏切りと、そこのリムルとエイトの台頭についてだったが、その問題は片付いた。こらで終わりにしてもいいんだが、せっかくの機会だ、何か言いたいことがあるヤツはいるかい?」
フレイ「いいかしら?私から提案…というよりお願いがあるのだけど」
ギィ「いいぜ。言ってみろよ」
フレイ「今日この場を以て…私は"魔王"の地位を返上させてもらうわ。そしてミリムに仕えることを認めてもらいたいの」
ミリム「!?待つのだフレイ!ワタシはそんな話初耳だぞ!?」
フレイ「ええ、言ってなかったもの」
ギィ「いきなりだな。理由はなんだ?」
フレイ「理由は……そうね。色々あるのだけれど、私は魔王としては弱すぎると思うのよ。
さっきの戦いを見ていて確信したのだけど、私では覚醒したクレイマンに勝つことはできなかったでしょう」
ダクリュール「だがフレイよ。ハービィであるお主の本領は大空での高速飛行戦であろう。
そこまで自分を卑下することはないのではないか?」
その言葉に、フレイは首を横に振った。
フレイ「空ならば破れなかった。民を守れなかった時魔王にそんな言い訳は通用しないわね。
それに、たとえクレイマンのように有利な状況を整えようと、その全てを覆す者が相手ではどうしようもないと知ったのよ」
フレイは俺たちを見ながら言った。
フレイ「だから、ね。ミリム。私は貴方の配下に付くと決めたのよ」
ミリム「だ、だが…」オロオロ
フレイ「どうかしら。この提案を受けてくれないかしら」
カリオン「ちょっと待ってくれや。そういう話なら俺様にも言いたい事がある。ミリムに負けた俺が魔王を名乗り続けるのはおこがましいってもんだ。だから俺も魔王の地位を返上させてもらいたい」
ミリム「ちょっと待てカリオン!?あの時の
ワタシはクレイマンに操られていたのだぞ?
ノーカンに決まっておるではないか!!」
エイト「(いや、さっき自分で…)」
カリオン「てめえさっき"ワタシを支配するのは無理なのだ"って言ってただろうが」
ギィ「本当にそれでいいのかよ、カリオン」
カリオン「ああ。建前上魔王同士は同格だが、ああまで歴然とした力の差を見せつけられたんだ。ここは潔く軍門に下ろうと思う」
ギィ「俺はお前を気に入ってたんだぜ?後数百年をすればお前も覚醒するだろうと期待してたんだがな」
カリオン「期待はありがたいが身の触れ方は自分で決めるさ」
カリオンは笑顔でそう言った。
エイト「(カリオンさんって男前な)」
ギィ「…まぁいいだろう。たった今よりフレイとカリオンは魔王ではない。ミリムに仕えたいというのなら自分達で説き伏せるがいいさ」
ミリム「本気なのかカリオン?」
カリオン「ああ。獣王国の王を辞めるつもりはねぇがミリムを上に置く新体制を築きたいと思ってな」
フレイ「いいと思うわよ。獣王戦士団は貴方の戦力として恥じない実力だし」
エイト「(もしそうなったらユーラザニアと交易をしている俺たちとしても関係のない話ではないよな…)」
ミリム「そ、そんなことを言って…ワタシを騙そうとしていないか?配下になると気軽に話してくれなくなるだろ?一緒に遊んだり悪巧みもしてくれなくなるんだろ?」オロオロ
フレイ「いいえ。いつで一緒にいられるようになるし、なんならもっと楽しいことができるかもよ?」
リムル「(あの人、俺よりミリムの扱い上手いな。ちょっとくやしい…)」
エイト「何悔しがってるんだよ…」
リムル「え?バレた?」
カリオン「そもそもお前が俺の都を吹き飛ばしたんじゃねぇか!お前にも俺を養う義務があるんだよ!」
こっちはゴリ押しなんですね…。
ミリム「ワ、ワタシハ タミヲモタヌシュギダツカエルトイワレテモコマルノダガ…」
フレイ「だからこそ私たちが役に立つのよ。
貴方だっていつまでも我儘ばかり言っては居られないでしょう?そろそろ領土の運営も考えるべきなのではなくて?でないと貴方を慕う神官たちが可哀想じゃない」
ミリム「ア、アワワ…」プシュゥ
ミリムは頭から湯気が出るように考えるのを
やめた。
ミリム「ええいわかったのだ!もう勝手に好きにすればいい!」
リムル「(今後は彼らを相手に交渉をすることにもなるのか…手強そうだなぁ…特にフレイさんの方)」
二人は魔王じゃなくなったため領土運営の話になるまでは退室することになった。
エイト「(あれ?そういえば…)」
リムル「九人か…」
エイト「"十大魔王"じゃなくなったんだな」
ギィ「」ピクッ
ミリム「っ…!」
ラミリス「ハッ…!」
ダクリュール「…」
バレンタイン「ッ…」
ディーノ「…」
レオン「!?」
リムル「?」
エイト「え?何?」
この異様な雰囲気…急に空気変わったんだが?俺地雷でも踏んだ?
ダクリュール「困ったのう。また新たな名称を考えなければなるまいよ」
バレンタイン「幸いにも今は全ての魔王が揃っておるのだ。良い知恵も浮かぼうというものよな」
ミリム「わははは!!ワタシは今回もお前達に任せたのだ!」
ディーノ「押し付け早ッ!まぁ前回は散々だったもんねー」
ダクリュール「幾度ワルプルギスを開催したことか…」
ディーノ「"十大魔王"ってのも結局は人間が呼び出したんだよな。せっかく俺たちだって必死に考えたってのに」
バレンタイン「さも建設的な意見を出したかのように語るでないわ。貴様は文句ばかり言っておったであろうが」
ディーノ「何言ってんだよバレンタイン。
そう言うお前はロイに任せっきりだったじゃねーの」
レオン「噂に聞く悪夢が始まるのか…」ボソッ
エイト「(え?悪夢?)」
ラミリス「九人なんだしさぁもう八大魔…「それは認めぬ」なんでよ!?」
リムル「ひょっとして魔王って暇なのか?」ボソッ
エイト「そうだな」ボソッ
正直ちょっと引くレベル。十大魔王が聞いて呆れるな。ある意味。
ギィ「落ち着けお前たち。こんな時こそ普段は見せない協調性で乗り切ろうじゃねーか」
ディーノ「俺寝る」
ラミリス「アンタほんと協調性の欠片もないわね!?」
エイト「(俺も寝ようかな…)」
ラミリス「いーじゃん八大魔「いや、それはない」ギィまで!?」
すると、マンガを読み終えたヴェルドラが席の後ろにやってきた。
ヴェルドラ「なんだ魔王達の呼称で揉めておるのか?」
リムル「ああ、ヴェルドラ。そうなんだよ」
エイト「名前なんて何でもいいのにな。最悪なくてもいいだろうに」
ギィ「」ピクッ
エイト「(え?怒らせた?)」
ヴェルドラ「そういう話ならば我が友リムルとエイトが得意としておるわ!頼ってくれても良いぞ?」
リムル「(こ、このおっさん!)」
エイト「(やりやがったな…!)」
ラミリス「そう言えばアタシのベレッタにもサクッと名付けてくれたもんね!エイトは知らないけど」
ギィ「…ほぅ?」
エイト「リムル、頼んだぞ」
リムル「いや、エイト。頑張れ」
ギィ「今日新たな魔王として立つエイトよ」
リムル「(勝ったな)」ニヤッ
エイト「(この野郎…)」
ギィ「君に素晴らしい特権を与えたい」
エイト「あ、そういうのいいんで」
ードゴォンッ!
机が真っ二つに割れた。え?怖…
ギィ「そうだとも。我らの新たなる呼び名を付ける権利。それを君に進呈する」
エイト「(さっき余計な一言を言ってしまった為であろうか…最悪だぁ…)」
ギィは机の間を歩いてきた。
ギィ「これは大変名誉なことだから。当然引き受けてくれるよな?」
そういう言うと、俺の顎を持った。え?何?
気持ち悪いんですけど…
ギィは耳元まで口を近づけてくる。
ギィ「…というかよ、お前が人数を減らしたのがこの問題の原因なんだぜ?」
エイト「(み、耳弱いからや、やめてくれませんかね…)」
リムル「(エイトが可哀想になってきた…)」
ギィ「責任取って名前くらい考えるよな?」
すると、ギィは俺の耳を甘噛みした。
エイト「!?(やばいシュナに殺される!)」
俺はギィを突き飛ばした。
ギィ「!」
リムル「おい、エイト…」
エイト「いや、考えるのはいいですけどセクハラは良くないですよ?」
流石に俺でも嫌なものはいやだ。俺にそう言う趣味はない。
ギィ「ほぅ…まあ考えてくれるのならいい。
レイン。テーブルくっつけとけ」
リムル「お前度胸あるな…」
エイト「いや、シュナに殺されそうだったからな…」
繋がってる影越しに少し威圧感を感じた。まさかバレてる?やばいんだけど?どうしてくれるんですかギィさん?
〜〜〜
というわけで考えなければいけないわけだが…
エイト「(えー…九人の魔王…九…九…)」
俺は空を見上げながら考える。天井の先に見えるのは星だ。
エイト「(星…そういえば今夜は新月だったけか?)」
夜空に煌めく星はとても綺麗だ。
エイト「"九星魔王"(エニアグラム)。これでいいか?」
周りからの感触も悪くない様子で…
ギィ「決まり、だな」
この日より魔王達は新たな呼称で畏れられることになる。
悪魔族(デーモン)
暗黒帝王"ダークオブダークネス"
「ギィ・クリムゾン」
竜人族(ドラゴノイド)
破壊の暴君"デストロイ"
「ミリム・ナーヴァ」
妖精族(ピクシー)
迷宮妖精"ラビリンス"
「ラミリス」
巨人族(ジャイアント)
大地の怒り"アースクエイク"
「ダグリュール」
吸血鬼族(ヴァンパイア)
夜魔の女王"クイーン・オブ・ナイトメア"
「ルミナス・バレンタイン」
堕天族(フォールン)
眠る支配者"スリーピング・ルーラー"
「ディーノ」
人魔族(デモンノイド)
白金の剣王"プラチナセイバー"
「レオン・クロムウェル」
妖魔族(スライム)
新星"ニュービー"
「エイト=テンペスト」
妖魔族(スライム)
新星"ニュービー"
「リムル=テンペスト」
その呼び名は「九星魔王"エニアグラム"」
新月の夜 新たな魔王の時代が幕を開ける。
どうだったでしょうか?
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