【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪   作:甘味の皇帝

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5話

リムル「はぁーーー?20万ーーー??」

エイト「20万のオークの軍勢がこの森に侵攻して来るってことか?」

ソウエイ「は…」

ベニマル「俺たちの里を襲撃したのは数千程度だったはずだが…」

ソウエイ「あれは別働隊だったのだ。本体は大河に沿って北上している。そして、本体と別働隊の動きから予想できる合流地点はここより東の湿地帯。つまり、リザードマンの支配領域ということになります」

それを予想してリザードマンは俺たちや他のゴブリン村に出向いていたのか…。

それと、もう一つ。その進路なら俺たちの町はターゲットに入ってない。でも、大鬼族の里も入ってなかったはず…何で別働隊なんて寄越したんだろうな…。

リムル「オークの目的って何だろうな」

カイジン「ふむ…オークはそもそもあまり知能の高い魔物じゃねぇ。この侵攻に本能以外の目的があるってんなら何かしらのバックの存在を疑うべきだろうな」

………。

リムル「たとえば魔王…とかか?」

全「「「「「「「……」」」」」」」

リムル「…なんてな。ま、何の根拠もない話だ。忘れてくれ」

まあ、仮に魔王だったとしてもそれがシズさんを苦しめたレオンとは限らないしな。魔王って何人かいるらしいし…。

ベニマル「…魔王とは違うんだが、豚頭帝が出現した可能性は強まったと思う。20万もの軍勢を普通のオークが統率できるとは思えん」

リムル「前に話してたアレか。数百年に一度生まれるユニークモンスターだっけ?」

ベニマル「はい」

豚頭帝ねぇ…前に話してたからハクロウに聞いたが…あんなのでもいなきゃ20万は流石にな…。

リグルド「いないと楽観視するよりは警戒するべきかと思います」

リムル「そうだな」

ソウエイ「ん?どうしたソウエイ?」

ソウエイ「偵察中の分身体と接触してきたものがいます。リムル様とエイト様に取り次いでもらいたいとの事。いかが致しましょう」

え?俺?

リムル「俺らに?誰だ?ガビルでもうお腹いっぱいだし変なやつだったら会いたくないんだけど」

ソウエイ「変…ではありませんが大変珍しい相手でしてその…ドライアドなのです」

ドライアド…だと!?あの木の精的なお姉ちゃんか…!!

リムル「ほ、ほほうお呼びしたまえ」

リムルもか…。

すると、俺たちが囲んでいる机の真ん中に風が起こり…

リムル「おお?」

エイト「…」

シオン「リムル様…」

シュナ「エイト様」

シュナとシオンが俺たちの前に庇うように立つ。

「初めまして。"魔物を統べる者"及びその従者たる皆様。突然の訪問相すみません。私はドライアドのトレイニーと申します。どうぞお見知り置きください」

イメージ通りな感じだな。

リムル「俺はリムル=テンペストです。初めましてトレイニーさん」

エイト「…俺はエイト=テンペストです。初めまして」

リムル「ええとトレイニーさん?今日は一体何のご用向きで……」

トレイニー「本日はお願いがあって罷り越しました。リムル=テンペスト、エイト=テンペスト…魔物を統べる者よ。あなた方に豚頭帝の討伐を依頼したいのです」

リムル「豚頭帝の討伐…?ええと…俺たちがですか?」

何言ってんだよこの人。

トレイニー「ええそうですよ。リムル=テンペスト様」

ベニマル「いきなり現れてずいぶん身勝手な物言いじゃないか。ドライアドのトレイニーとやら。なぜこの町へきた?ゴブリンより有力な種族はいるだろう」

まあ…そうだよな。

トレイニー「そうですわね。あなた方…元大鬼族の里が未だ健在でしたらそちらに出向いていたかもしれません」

全「「「「「「「!!」」」」」」」

トレイニー「まあそうであっとしても、この方々の存在を無視することは出来ないのですけれど。トレントの集落が豚頭帝に狙われればドライアドだけでは対抗出来ません。ですからこうして強き者に助力を願いに来たのです」

リムル「豚頭族がいるってこと自体俺たちの中ではまだ仮定だったんだけど」

トレイニー「ドライアドはこの森で起きたことならば大抵は把握しておりますの」

そして、トレイニーさんはポテチを食べながら

トレイニー「いますよ?豚頭帝。まぁ美味しい」

こんな非常事態な時にポテチが美味しいとか言ってられるのな。

リムル「トレイニーさん。取り敢えず返事は保留にさせてくれ。お前もそれでいいだろ?」

エイト「まあ。できれば断りたいが…」

こんな面倒そうな仕事正直したくない。俺たちの町を攻撃してくるなら叩くがそうじゃないなれ俺はしたくない。

リムル「こう見えてもここの主なんでな。鬼人たちの援護はするが率先して藪をつくつもりらないんだ。情報を整理してから答えさせてくれ」

トレイニー「…承知しました」

:

:

リムル「…えーという訳で会議を続ける。オーク達の目的について何か意見のある者はいるか?」

シュナ「……豚頭帝の存在が確定したのなら思い当たることが一つあります。ソウエイ。わたくし達の里の跡地は調査して来ましたか?」

ソウエイ「……はい」

シュナ「その様子ではやはり…無かったのですね?」

ソウエイ「はい…同胞のものもオーク共のものもただ一つも」

え?何のこと?何が無いの?

リムル「無かったって何がだ?」

ソウエイ「死体です」

カイジン「死体!?」

ベニマル「なるほどな…20万もの大軍が食えるだけの食糧をどうやって賄っているのか疑問だったんだ」

ハクロウ「奴らには兵站の概念などありはしませんからな…」

おいちょっと待てそれってつまり……

リムル「それってまさか」

エイト「死体を…」

トレイニー「ユニークスキル『飢餓者』(ウエルモノ)豚頭帝が生まれる時必ず保有しているスキルです。食べた魔物の性質を自分のものとする。リムル様の『捕食者』に似ていますわね。『捕食者』と違い一度で確実な奪取とはなりませんが食欲に任せ数多く食せば確率も上がるというもの」

リムル「つまりオークの狙いってのは…」

エイト「大鬼族やリーザードマンといった森の上位種族を滅ぼすことじゃなくて…その力を奪うこと…と」

トレイニーさんはお茶を飲みながら頷いた。

リムル「となるとウチも安全とは言い難いな。嵐牙狼に鬼人。ひょっとしたらボブゴブリンもか?オーク達の欲しがりそうなエサだらけだ」

ベニマル「一番ヤツらの食いつきそうなエサを忘れてやしませんか?」

リムル「んー?」

誰だそいつ?

ベニマル「いるでしょ最強のスライムが2人」

リムル「スライムなんて無視されるよ」

エイト「パッと見雑魚だしな」

トレイニー「…他人事ではなくなったのでは?それに…この度の豚頭帝誕生の切っ掛けに魔人の存在を確認しています。御2人は放ってけない相手かと思いますけれど。何故ならその魔人はいずれかの魔王の手の者なのですから」

食えない姉ちゃんだな…そう言われたら動かない訳にはいかないって俺達が思うと知ってたんだろうしな…。

トレイニー「改めて豚頭帝の討伐を依頼します。暴風竜の加護を受け牙狼族を下し鬼人を庇護する御2人なら豚頭帝に遅れを取ることはないでしょう」

腹を括るか…。

シオン「当然です!リムル様とエイト様ならば豚頭帝など敵ではありません!」

おい。

トレイニー「まぁ!やはりそうですよね!」

リムル「分かったよ」

俺とリムルはスライムの姿になる。

リムル「豚頭帝の件は俺とエイトが引き受ける。エイトもそれでいいだろ?」

エイト「おう」

リムル「そういうことだから皆もそのつもりでいてくれ」

全「「「「「「もちろんです!」」」」」」

こんな格好つけて負けたらどうしよう…。

:

:

リムル「リザードマンの話が通じる奴と交渉したいところだが…」

ソウエイ「リムル様」

そう言ってソウエイが席を立ち

ソウエイ「自分が交渉に向かいます。リザードマンの首領と直接話をつけてもよろしいですか?」

リムル「できるのか?」

ソウエイ「はい」

何こいつめっちゃイケメンじゃん。

リムル「よし、ではリザードマンと合流しオークを叩く。決戦はリザードマンの支配領域である湿地帯になるだろう。これはリザードマンとの共同戦線が前提条件だ。頼んだぞソウエイ。くれぐれも舐められるなよ」

ソウエイ「お任せを」

すると、ソウエイは影移動で消えた。

リムル「!…これソウエイが置いたコマか?」

リムルは机の上にある地図に乗せている石を指す。

ベニマル「ええ。周辺のゴブリンを取り込んだガビルの隊らしいです。気絶したガビルを囲んでしょぼんり沈んでいたとか」

…?あれ?…んーそれは考えすぎか?

ベニマル「どうかしました?」

リムル「オークを迎撃するためにリザードマンの本隊は多分こんな感じに展開するよな」

リムルはコマを動かす。

リムル「するとなんか…ガビルの隊がリザードマンの本拠地を強襲したら一気に落とせる布陣に見えるんだよ」

それなぁ…あいつお調子者っぽいし周りの空気に乗せられて変な気を起こしたりしないといいが…。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ー翌日ー

 

リムル「そういう訳でオーク軍を相手にすることになった。決戦は湿地帯で行う。第一陣が負けても第一陣が勝てればよし。ただ、第一陣が負けたら速やかにここを放棄しトレントの集落へ落ち延びるように」

やばいリムルの乗ってる神輿みたいなの超面白い。俺だったら布団に潜って悶えるな。

リムル「正直敵戦力は少なくない。勝つつもりでいくが負けたからといって怯える必要はない(っていうか何このお神輿みたいなの。恥ずかしいんだけど…てか何でエイトは喋んないんだよ!)状況は思念伝達で伝える。皆落ち着いて決められた通りに行動するように」

全「「「「「「おおおお!!」」」」」」

リムル「えーでは…第一陣に加わる者を発表する!!」

 

 

ー四日後ー

 

ソウエイがリザードマンの首領と話をつけた結果七日後。つまり今日から三日後にリムルが直接会って同盟を締結することになった。それで、今からリムル達がリザードマンの本拠地…湿地帯に向かうところだ。

シュナ「お待ちしておりましたリムル様。出撃用の武具の準備、整っております」

リムル「…へぇいいじゃないか!」

:

リムル「じゃ行くとするか」

 

 

リムルが連れて行った第一陣のメンバーは、

ベニマル、ハクロウ、シオン、ソウエイ、ランガ、そして、ゴブリンライダー100組だ。あ、別にリムルはたった100騎ちょいで20万を相手取りに行く訳じゃない。狙いは豚頭帝ただ1人で彼らにはリムルが豚頭帝と戦う為のお膳立てを任せるつもりらしい。え?第二陣のメンバー?俺とシュナの2人だよ。え?勝てる訳ないって?でもまあ…ああは言ったからな。

 

リムル『この侵攻には豚頭帝のユニークスキル[飢餓者](ウエルモノ)の影響が大きいと思うんだよ。だから豚頭帝を倒せば侵攻は止められると思うんだ。だから、20万全員を殺すつもりはない。ただ、俺たちが負けたら豚頭帝だけを倒すのは難しいってことになるしそうなったら……」

エイト『へいへい。俺のスキルなら全員殺すなんて簡単だ。ただ、20万全員が戦闘員だとは思えない。だから俺もできれば豚頭帝だけを倒して他は生かしたい。だからそれはお前に任せる。失敗したらあとは任せろ』

リムル『悪いな。こういう役回りを任せて』

エイト『いつもまともに働いてないんだ。それくらいはやる』

リムル『ああ頼もしいな本当』

 

と、そんなわけで俺は第一陣が負けた時の最終兵器ってわけだ。

 

 

ー三日後ー

 

シュナ「一応エイト様の出撃用の武具も準備していますけど」

エイト「ん?あーじゃあちょっと見せてくれ」

 

そして、シュナが持ってきたのが

シュナ「こちらです」

エイト「おお、いいな」

黒を基調としたかっこいい系の服装だ。内側に短刀が入れられていて外側には俺の物干し竿が刺さってる。

エイト「一応着ときますか…」

俺はそれを羽織る。

シュナ「お似合いですよ」

エイト「ん?なんかこの短刀…」

カイジン「おおエイトの旦那。その短刀が何かわかるかい?」

エイト「いや、なんか…普通ではないよな」

カイジン「この前旦那に手伝ってもらって完成したオリハルコンを使用した短刀でな、芯には魔鉱を使用してるんだ」

エイト「え、めっちゃ高級品じゃん。俺でいいの?」

カイジン「旦那じゃなきゃ使いこなせねえだろ」

エイト「ならリムルでもいいだろ」

カイジン「いいやエイトの旦那じゃなきゃ使いこなせねえ。使ってみりゃわかんだろ」

エイト「……んじゃちょっと使ってみますか」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

そんなわけで俺たちは町から歩いて2分程の森の中に来た。

カイジン「使い方はわかるだろ」

エイト「ああ」

俺はシュナとカイジンを結界で覆う。そして、俺は短刀に魔力を注ぎ込む。

シュナ「!?」

カイジン「やっぱ旦那にしか使いこなせねえな」

エイト「…」

そして、短刀を振るう。

 

次の瞬間には短刀は鞘の中にしまわれ俺の左手に持たれていた。

シュナ「今、何をなさったのですか?」

カイジン「まさか振って終わりじ……」

「ドオオオオンッ」

カシュ「「!?」」

俺を中心に半径150m内にある全ての木が下1mを残して切れた。

エイト「すげぇなこれ」

カイジン「…すげえのは旦那の方だろ」

シュナ「あの一瞬で…これだけ…」

エイト「ありがとなカイジ………」

マジか…さっきから何となくあっちの状況は分かってたが……

カイジン「どうしたんだ旦那?」

エイト「ちょっとあっちがまずいな」

シュナ「!何かあったのですか?」

エイト「多分だが…豚頭帝が魔王種に進化した」

カイジン「!?」

シュナ「私は何も感じませんが何故わかるのですか?」

エイト「俺のスキルでリムルと影を繋いでるんだが…魔力感知を使えればあっちの状況を朧げだがわかるんだ」

シュナ「そうですか。豚頭帝が魔王種に進化した以外に何か変化は?」

エイト「特にはないな。進化した豚頭魔王(オークディザスター)は鬼人勢全員の総攻撃を食らって生きてる。それで今はリムルが相手をしてるな」

シュナ「!!」

エイト「ベニマルのヘルフレアを食らって火傷しただけらしいな」

化け物じゃね?

カイジン「エイトの旦那は行くのかい?」

エイト「いや。多分リムルの勝ちだ」

シュナ「リムル様のお力を疑う訳ではありませんが…お兄様達の総攻撃を受けて火傷で済むような相手をどうやってリムル様は倒すのでしょうか?」

エイト「多分豚頭魔王のことを食うんじゃないか?」

カイジン「食えんのかい?相手は魔王ってんだろ?」

エイト「魔王種になっただけで真なる魔王になった訳でも他の魔王達から認められた訳でもない。リムルなら勝てると俺は思ってる。あーでも、豚頭魔王の魔素量がなぁ、まあ、大丈夫か」

魔素量が膨大すぎたら捕食できないんじゃなかったか?まあ、そうそういないだろ。捕食者で喰えない程の魔素量持ってるやつなんて。

シュナ「……そういえば、前々から思っていたのですがリムル様とエイト様の魔素量の違いが大きいのですが「あー、それな」?」

エイト「言ってなかったっか?俺も魔王種なんだよ」

カシュ「「!?」」

シュナ「き、聞いてないですけど」

エイト「スカイドラゴンと対峙した時色々あって進化したんだよ」

カイジン「!!スカイドラゴンと言えばあのカラミティ級の…」

エイト「最初は死ぬかと思ったんだが____」

 

と、俺はスカイドラゴン戦で何があったか話した。

シュナ「そんなことが…」

カイジン「旦那も苦労してるな」

エイト「ま…あ、リムルが勝ったぞ」

シュナ「!!」

カイジン「やったのかい」

エイト「そうみたいだな。あ、シュナ」

シュナ「はい」

エイト「豚頭帝を打ち倒すまで…だったよな。これからどうするんだ?」

シュナ「……私たちに帰る里はありません。今後もエイト様とリムル様の元に在り続けてもよろしいでしょうか?」

エイト「まあ、いいんじゃないか。クロベエにも伝えといてくれ。俺ちょっとリムルのとこ行ってくる」

俺はシュナの影を利用してリムルの元に移動する。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

トレイニー「森の管理者の権限において事態の収束に向けた話し合いを行います。日時は明日早朝。場所はここより少し南西森よりの広場。

参加を希望する種族は一族の意見をまとめ代表を選んでおくように。以上です」

丁度トレイニーさんが来て事態の収束を図っている。

トレイニー「それから異論はないと思いますが…議長はリムル=テンペストとします!」

リムル「(え!?)」

エイト「だそうだぞリムル」

リムル「あ、エイト。いや、お前が代わってくれよ」

エイト「え、やだよ」

リムル「俺こういうの苦手なんだけど…」

エイト「社会人だったんだからそんくらい頑張ってくれよ」

俺高校生だったんだよ?まだリムルの方が経験あるだろ。

 

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