【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪   作:甘味の皇帝

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6話

ー翌日ー

 

出席者は、俺とリムルと鬼人たち。リザードマンから首領と親衛隊長とその副長。トレイニーさん。ガビルに連れてこられたゴブリンたちから数名。そして、オークから代表が10名。俺はリムルに頼まれてリムルのサポート役だ。まあ、戦後処理の進め方なんて学校で習ってないからわからんが。

リムル「えー……こういう会議は初めてで苦手なんだ。だから思ったことだけを言う。そのあと皆で検討して欲しい。まず最初に明言するが…俺はオークに罪を問う考えはない」

オーク全「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

リムル「被害の大きいリザードマンからしたら不服だろうが聞いてくれ。彼らが武力蜂起に至った原因と現在の状況を話す」

そして、リムルが魔王ゲルド(豚頭魔王)の記憶からオークの状況を説明した。

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首領「なるほど大飢餓…それにゲルミュッドなる魔人の存在ですか…」

リムル「そうだ」

確かゲルミュッドってリグルの兄に名前を付けたやつだよな。

リムル「だからと言って侵略行為が許されないのは当然だが。逼迫した状況から分かる通り、彼らに賠償できるだけの蓄えはない……ってのは建前なんだけどな」

首領「建前?では、本音の方を伺ってもよろしいかな?」

リムル「オークの罪は全て俺が引き受けた。文句があるなら俺に言え」

「お、お待ち頂きたい!いくらなんでもそれでは道理が…」

オークの代表の1人が言う。

リムル「それが魔王ゲルドとの約束だ」

首領「なるほど…しかし、それは少々ずるいお答えですな」

まあ、簡単には受け入れられないわな。

すると、ベニマルが前に出る。

エイト「?」

ベニマル「魔物に共通する。唯一不変のルールがある。弱肉強食。立ち向かった時点で覚悟はできていた筈だ」

首領「なるほど…正論ですな。駄々を捏ねてはリザードマンの沽券が下がりましょう」

リムル「いいのか?」

首領「もとより…この戦の勝者はリムル様です。貴方の決定に異論などありません」

お、素直だな。人間じゃこうはいかなかっただろうな。

首領「しかし、それはそれとして…どうしても確認せねばならぬ事がございます。オークの罪を問わぬということは生き残った彼ら全てをこの森にて受け入れるおつもりですか?」

リムル「確かにな。戦で数が減ったとは言え15万は下らないだろう」

え、そんないんの。ていうかよく5万も減らしたな。

リムル「…夢物語のように聞こえるかもしれないが森に住む各種族間で大同盟を結べたらどうだろうか」

首領「大同盟…」

リムル「オーク達にはひとまず各地に散ってもらうが、その土地土地で労働力を提供してもらいたい」

首領「その見返りに我らは食糧や住む場所を提供するということですか?」

リムル「そうだ。住む家なんかの技術指導は俺たちの町の職人に頼む。もちろんタダじゃないぞ。ウチも人手不足だからオークの労働力は当てにしてる。技術を身につけたらそのうち自分たちの町を作ればいい。各地に散った者達とも一緒に住めるようになるだろう。最終的に多種族共生国家とかできたら面白いんだけどな」

おー流石リムル。よく考えてるな。オークの労働力はゴブリンに比べて高いし俺たちの町にとっても有効的だな。

「わ、我々がその同盟に参加してもよろしいのでしょうか…」

リムル「ちゃんと働けよ?サボることは許さんからな?」

「もちろん…もちろんです!!」

首領「…我らも異論はありません。ぜひ協力させて頂きたい。…あと、一つ質問をよろしいですか?」

リムル「?何が問題とかあったか?」

首領「いえ同盟に関してではなく…隣の方はどなたで?」

隣?あ、俺か。

リムル「えっと、エイト。自己紹介してくれ」

エイト「はぁ、俺はエイト=テンペスト。リムルのと同じ町の主だ」

首領「主が2人いるのですか?」

リムル「まあ、兄弟みたいな者だしな。一緒に主をしてるんだよ」

それで言うとヴェルドラが兄貴になるじゃ…竜種の弟2人がスライムってどうなんだよ。

首領「そうでしたか」

すると、首領やオークたちがリムルと俺に跪き始めた。なんで?そして、リムルもシオンの膝の上から降りようとする。

シオン「何をなさろうとしておられるのですか?」

リムル「え?そういう儀式?みたいのがあるんじゃ?」

シオン「ありません。本当に、もうリムル様は…」

エイト「?」

リムル「?」

ベニマルにハクロウ、シオン、ソウエイも俺たちの前に出て跪いた。いや、なんで?リムルはともかくなんで俺も?

トレイニー「よろしいでしょう。では森の管理者として、わたくしとレイニーが宣誓します」

は?え?なに?

トレイニー「リムル様とエイト様をジュラの大森林の新たなる盟主と認めその名の下"ジュラの森大同盟"は成立いたしました!!」

リエ「「(盟主!?)」」

待ってくれ俺何もしてないだろ…!!

トレイニーさんも跪いちゃってなんか…辞退はできそうにない。

エイト「その、一ついいか?」

トレイニー「どうかしました?」

エイト「俺何もしてないのに盟主なんてなっていいのか?」

トレイニー「元々主だったのですから今更リムル様の方が上になるのはどうかと思いますし。それに、エイト様なら皆さんも認めてくれると思いますので」

エイト「……いや、そう言われてもな」

リムル「エイト…往生際が悪いぞ」

エイト「ぐっ…」

リムル「じゃあ、あのそういうことみたいなんでよろしく頼む」

「「「「「「「「ははっ!!」」」」」」」」

:

:

エイト「トレイニーさん」

トレイニー「どうかなさいました?」

エイト「さっきも言いましたけど俺が盟主になんてなっていいんですか?元々主だったとか別に俺としてはいいですし俺何もしてないすよね?」

何もしてないのに盟主になっても誰も納得しないだろ。

トレイニー「いいえ。エイト様は何かしていますよ」

え?

トレイニー「皆知ってますよ?1人でスカイドラゴンと命懸けで戦って勝ったこと。エイト様が盟主になることを皆納得してくれますよ」

食えない姉ちゃんだな。

エイト「はぁ」

本当は盟主とか面倒だからやりたくないんだが…ここまで来るとやっぱり辞退はできないよなぁ……。

 

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ー翌日ー

 

リムル「山-633M…山-634M…山-635M…」

エイト「海-573S…海-574S…海-575S…」

俺たちは今…オークに名付けをしている。

ゴブタ「リムル様、次は湖の部族の女性っす」

リムル「……おう」

ゴブタ「エイト様、次は森の部族の男性っす」

エイト「……おう」

 

エイト「森-1A…森-2A…森-3A____」

ネーミングが適当すぎるって?だって仕方ないだろ……総数15万の名付けなんだからな…。

 

 

ー同盟締結日ー

 

ジュラの森大同盟が成立したその日。

最初に浮上したのは15万の飢えたオーク達の食糧問題だ。

リムル「なにかいい案のある者はいるか!?」

このまま各地に散ってもらってもその土地土地の食料を脅かすしな。

トレイニー「それならわたくしがお役に立てるかと」

リムル「当てがあるのか?」

トレイニー「ええ。わたくしの守護するトレントも同盟に参加させていただくのです。出し惜しみせず森の実りを提供致しましょう。ただ、食糧を運ぶのに人手を借りたいのですけれど」

ベニマル「では俺が運搬の指揮を取ります。嵐牙狼族を借りてもいいですか?」

リムル「ランガ」

すると、ランガがリムルの影から顔を出し、

ランガ「…我が一族を外で待たせてある。好きに連れて行くといい」

リムル「なに?お前は行かないの?」

ランガ「我はリムル様のお傍にいます」

そして、ランガはリムルの影に潜った。

リムル「(この甘えん坊め…)」

ベニマル「じゃあ行ってきます」

リムル「聞くが、今すぐに餓死しそうな者はいるか?」

「王亡き今、『飢餓者』の影響も弱まってきています。体力のない者から倒れるのも時間の問題かと…」

……オークたちは「飢餓者」の影響で一時的に魔素が増えていた。豚頭魔王が死んだ今、それは徐々に失われる。弱った者は死ぬかもしれない。で、それを防ぐ為には魔素が失われる前に俺たちが喰い、同等量を与える。与えるというのはつまり名付けだ。

エイト「名付け…」

リムル「名付けねぇ…」

リエ「「15万の?」」

 

というわけで始まったのがこの名付け地獄。

ゴブタ「リムル様、次で最後の集団っす」

エイト「森-1499S…森-1500S」

よし。終わったな。リムルのとこで最後っぽいし俺は帰る…か…。

エイト「マジか…」

英知『告。体内の魔素量が一定値を割り込んだ為、低位活動状態(スリープモード)へと移行しました』

名付けが多すぎて俺の溜め込んでた魔素量が消えたのか…。俺7万以上名付けしたよな?

英知『尚、完全回復の予想時刻は3日後です』

暇だな。

 

 

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ー3か月後ー

 

あれから3か月。

エリ「「(縁側で膝枕…最高だな)」」

俺たちは新しくなった自室で寛いでいた。あ、ちなみに俺がシュナでリムルがシオンな。いつの間にか俺の秘書がシュナになってたのたが…本当にいつ決めたの?

名付けにより進化した豚頭族は猪人族(ハイオーク)となり仕事振りはカイジンを唸らせるほどだ。

カイジン『鍛えればドワーフに劣らぬ技術を持てるかも知れん!』

 

猪人王(オークキング)となったゲルドは特によく働く。むしろ働きすぎだな。

リムル『お前ちゃんと休んでるか?』

ゲルド『リムル様。飯が喰えて寝床ももらっているのですから休みなど不要です』

責任感が強すぎるのが偶に瑕だが。

リムル『いいから休め』

ゲルド『!…は、はい』

 

そうこうしている内にゴブリンたちが一族郎党を引き連れてやってきた。

『ここで働かせて欲しいです!』

リムル『えー…じゃあ名前が欲しい者は整列してくれ』

すると、全員が整列する。

全員かよ…。

 

俺たちが燃え尽きたように名前をつけ終わった頃ようやく町に住む者全員に家が行き渡った。

さすがに各家庭に水道を引く余裕はなかったが各所に汲み上げ式の井戸を設置した。これを利用してトイレは水洗だ。まだ成果が出ていない分野も多いが…とりあえず体裁が整ったといえるようになった。今やこの地には1万を超える魔物たちが暮らしている。ようやく俺たちの…魔物たちの町が出来たのだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

リムル「おお、すごい!ちゃんとお湯だ!!」

ゴブタ「お湯だと何がいいんすか?」

リムル「ばっかお前風呂の良さを知らねえの?」

ゴブタ「水浴びなら…」

リムル「全然違うんだよ。ホレ」

リムルが桶でお湯をすくってゴブタにかける。

ゴブタ「おぶっ。ちょっとリムル様!服着たままなんてひどいっす!!」

そんな感じでお湯の掛け合いが始まってしまった。(その場にいたシュナとシオンも含め)

ガルム「エイトの旦那。警備隊の防具のことで相談があるんだが…」

ガルムの見た光景は美少女、美女、美少年、イケメンがお湯を掛け合っている光景。

ガルム「俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。お俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。俺はシュナちゃん一筋。____________________」

ゴブタ「ガルムさん何してるんすか?」

 

エイト「(風呂…まあ見た目的には温泉ができた…つまり、そろそろ取り掛からないといけないものがある。それは…)」

MAXコーヒー作りだ。風呂上がりのMAXコーヒーは格別だ。俺高校生だったから酒作ろうとから思わんしやっぱり最初に作るのはMAXコーヒーだな。

エイト「シュナ」

シュナ「なんですか?」

エイト「手伝って欲しいことがあるんだが」

俺とかリムルなら体内生産できそうだがそれじゃあ意味がない。やっぱり原料と味、作り方にはこだわりたいな。

シュナ「!!何をすればいいのでしょうか?」

エイト「作りたいものがあるんだが…その原料で砂糖が必要なんだよ。作れるか?」

たしか砂糖はこの世界にあるんだよな。高いから買うのはちょっとあれだし作れればそれがベストかなんだが…

シュナ「わかりました。ですが何に使うのですか?」

エイト「ちょっと飲みたい飲み物があってな。まあ、簡単に言うと超甘い」

シュナ「(甘い飲み物…)では早速お砂糖の発見に取り掛かります!」

エイト「お、おう」

何かいきなりやる気になったな。よし、じゃあ俺はコーヒーでも作るか。

 

エイト「リムルいるか?」

リムル「ん?どうしたんだ?」

エイト「いやちょっと手伝って欲しくてな」

リムル「何をだ?」

エイト「この豆を捕食して『変質者』を使ってコーヒー豆になるまで品種改良してくれないか?」

リムル「お前コーヒー作りたいの?」

エイト「いや、MAXコーヒーを作りたいんだ」

リムル「いやそれコーヒーだろ」

エイト「いいやMAXコーヒーとコーヒーは別だ」

まず甘さが違うだろ。MAXコーヒーは甘い飲み物だがコーヒーは苦い。

リムル「まあ、いいぞ。俺も丁度コーヒー牛乳作りたかったし」

そう言ってリムルは俺の持ってきた色々な種類の豆を捕食した。

リムル「ちょっと待っててくれ」

エイト「おう」

砂糖ができたら練乳作って…牛乳は牛鹿から取ればいいか。

 

ー10分後ー

 

リムル「完成したぞ」

エイト「おお早いな」

リムルは完成したコーヒー豆を皿に乗っけて持ってきた。

リムル「MAXコーヒー作るんだったよな?砂糖とかはどうするんだ?」

エイト「砂糖はシュナに任せてる。俺はリムルの作ったコーヒーを栽培できるようにしてくるわ」

リムル「それじゃあ俺はもういいな」

エイト「おう。ありがとな」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

まあ、量産とは言っても豆を蒔いて「災禍」の自然成長を使えば多分すぐできる。

エイト「やるか」

俺は町から1分程のところで止まり、縦10m横7m内の木を全て短刀で切って近くに丸太として積んだ。

エイト「何かに使えそうだな」

コーヒー豆栽培用の倉庫にでもするか。

俺は豆を一定間隔でまいた。

エイト「[完全結界][災禍]」

俺は縦10m横7m何を結界で覆い自然成長をかける。

自然成長は特定した自然物を急速に成長させることができる。

 

30秒程でコーヒーの花が咲くまでになった。

エイト「速…」

これでコーヒーの生産はできるな。

『エイトー名付け手伝ってくれ』

英知『個体名「リムル=テンペスト」からの思念伝達です』

また誰か来たの?

 

俺は影に潜りリムルの影に出る。

エイト「えぇ……」

影から出て最初に見たのはリザードマン100名だった。

リムル「15万のオークよりマシだろ」

エイト「まあ」

確かに言われてみればな。

 

ーしばらくしてー

 

リムル「羨ましそうにするなよ」

ガビル「は……」

リムル「お前には『ガビル』という立派な名前があるだ……ろ!?」

すると、ガビルが光る。え…名前って上書きできるの?ゲルミュッドが死んだからか?

すると、リムルがスリープモードに入る。

ガビル「あれ!?リムル様!?」

 

ー4日後ー

 

リザードマンは龍人族(ドラゴニュート)へと進化した。ドラゴニュートは翼や角が生えてドラゴンに近くなった感じだ。

リムル「預けた新人くんたちはどんな具合だ?」

俺たちはソウエイに預けたドラゴニュートの新人たちを見に来た。

ソウエイ「リムル様。エイト様。悪くはないです。特にソーカは隠密に向いている」

[蒼華](ソーカ)とは元親衛隊長だ。ソウエイの下についたやつらは皆人型に近い姿に進化した。角と羽が生えていて収納もできるらしい。人間の国で諜報活動なんかもできそうだ。

それで、ガビルにも仕事を預けている。回復薬の原料。ヒポクテ草の栽培だ。

それと、ドラゴニュートを20名ほど俺の下に付けてコーヒー栽培と牛鹿の飼育をしてもらっている。

エイト「(コーヒー牛乳はもう作れるな。あとは、砂糖か…)」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

リムルは自室でスライム姿でゴロゴロしている。

リムル「(いやぁ平和って素晴ら……)」

ソウエイ『リムル様、緊急事態です』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

エイト「!!」

何か来てるな。数は……500くらいか…。

「どうかししましたエイト様?」

エイト「俺ちょっとリムルのとこ行ってくるわ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

エイト「リムル」

リムル「エイト。あれペガサスだよな?」

エイト「そうだな」

空中にはペガサス約500騎が人を乗せて飛んできていた。目標地点はここらしい。

ベニマル「リムル様!エイト様!」

カイジン「あれ、もしかして…」

リムル「おいおいなにしてるんだカイジン。早く避難してくれよ」

カイジン「いやちょっと心当たりが…昔、酒の席で退役した老将に聞いたんだ。ドワーフ王の直轄に極秘部隊がいるってな」

極秘部隊?

リムル「奴らがそうかもしれないって言うのか?」

カイジン「ああ、なにせその部隊は………………

天翔騎士団(ペガサスナイツ)。という名だと…」

 

着陸したペガサスに乗っていたのは武装国家ドワルゴンの英雄王…ガゼル・ドワルゴだった。

 

 

 

カイジンはガゼル王の元まで走り跪いた。

カイジン「…お久しぶりでございます。ガゼル王よ」

ガゼル「久しいなカイジン。それにスライム。余…いや俺を覚えているか?」

あーそういえばリムルが言ってたな裁判にかけられたけどガゼル王のおかげで助かったって。

カイジン「王よ。本日は何かご用があるのでしょうか」

ガゼル「なに、そこのスライムの本性を見極めてやろうと思ってな。今日は王ではなく一私人として来た。物々しいのは許せ。こうでもせぬと出歩けぬのでな」

まあ王様だしな。しかし、これはマズイ。リムルが貶されたと思ったのか鬼人たちが爆発寸前だ。特にソウエイな。笑ってるのが怖い。いつも冷静だからキレた時何をするかわからないから怖いわやっぱ。

リムル「あー今は裁判中でもないしこちらから話しかけてもいいんだよな?」

ガゼル「当然だ」

リムル「まず名乗ろうか。俺の名はリムル。スライムなのはその通りだが見下すのはやめてもらおう。俺たち2人はこれでも一応ジュラの森大同盟の盟主なんでね」

リムルが人の姿になる。俺はいいか。面倒だし。

リムル「これが本性ってわけでもないんだがこっちの方が話しやすいだろ?」

ガゼル「ほう…人の姿で剣を使うのか」

リムルの腰にかけた刀を見て言う。

ガゼル「もう1人のスライムの方はどうなのだ?」

あ、俺ね。

俺は人の姿になる。

エイト「俺はエイトだ」

すると、ガゼル王が剣を抜く。

リムル「そんなに警戒しないで欲しいんだけどな」

ガゼル「それを判断するのは俺だ」

ガゼル王は切先をリムルに向け

ガゼル「貴様ら2人を見極めるのに言葉など不要。この剣一本で十分だ。この森の盟主などという法螺吹きには分というものを教えてやらねばなるまいしな」

煽んないでくんないかな。鬼人達がやばいから。ソウエイとベニマルに関しては戦闘態勢入ってるし。

すると、俺の隣に風が吹き

トレイニー「我らが森の盟主に対し傲岸不遜ですよドワーフ王」

トレイニーさん達ドライアドが3人現れる。

「なんだって…?ドライアド!?」

なんかおばあちゃんが驚いてる。

リムル「ようトレイニーさん」

トレイニー「ご無沙汰しておりますリムル様、エイト様。同盟締結の日以来ですわね」

ガゼル「ふはっふはははは森の管理者がいうのであれば真実なのであろう。法螺吹き呼ばわりは謝罪するぞリムルよ。だが、貴様らの人となりを知るのは別の話。獲物を抜けい!」

トレイニー「まだ無礼を重ねると…」

やばいトレイニーさんも爆発寸前だ。

リムル「いいよトレイニーさん」

リムルが剣を抜く。

エイト「俺たちが無害で愛らしいスライムだってことは剣(こいつ)で証明するしかなさそうだ」

トレイニー「……わかりました。では、立会人はわたくしがしましょう」

ガゼル「リムルの次はお前だぞエイト」

え、俺もやるのかよ…。

トレイニー「始め!」

リムルはガゼル王に斬りかかる。

:

シュナ「リムル様…」

シオン「大丈夫ですシュナ様。リムル様は必ず勝ちますとも!!」

カイジン「……(ガゼル王はその昔剣鬼と呼ばれる達人に教えを請いその剣技を持って英雄王と謳われるお方。生半可な剣技で勝てる相手じゃないぜ旦那…)」

 

リムルの斬撃はどんな角度どんなスピードで斬り込んでも受け流されていた。しかも一歩も動かずに。

ガゼル「どうした?そんなものか?」

リムル「うるさい!まだ本気を出していないだけだ」

スキルを使えば勝てるんだろうけどそれじゃ精神的敗北だしな。

すると、ガゼル王から風のような圧が出る。

そして、リムルが動けなくなった。

どういうこと?

英知『告。エクストラスキル「英雄覇気」です。対象を萎縮させ屈服させる効果があります』

なんだよそれ。ちなみに対策方法は?

英知『…気合いです』

えぇ…何その頼りない答え。

ガゼル「……ここまでか。そろそろ終わらせてやろう」

ガゼル王はリムルの方に歩き始める。が、

リムル「う……」

ガゼル「!」

リムル「うおおおおあああっ!!」

ガゼル「む…」

リムル「…解けたぞ」

気合いで解けるスキルって…強いのか弱いのかわからねえな。

ガゼル「…そうこなくてはな。では次はこちらからだ」

すると、ガゼル王が消えた。

あれ?これって……

 

上から振り下ろされた剣をリムルが受け止める。

リムル「……はは。クロベエの刀じゃなかったら真っ二つだったな」

ガゼル「……ふっふははははッ。こやつめ俺の剣を受け止めおったわ!!」

リムル「お、おい?」

ガゼル「降参だ。俺の負けでいい」

英雄覇気によってリムルの頭から落ちた仮面をガゼル王が拾ってリムルに渡す。

トレイニー「勝者、リムル=テンペスト!」

ガゼル「よし、それでは次はエイトだな」

エイト「なんでだよ」

ガゼル「行くぞ」

無視かよ。

俺は懐に収めていた短刀を取る。

ガゼル「それで俺とやり合うのか?」

エイト「長いだけが剣じゃねえよ」

トレイニー「始め!」

 

俺は間合いを詰め短刀を振る。それと同時にガゼル王が英雄覇気を使うが俺には効かない。

ガゼル「!?(効かない…?)」

そして、隙を見せたガゼル王の首元に切先を立てる。一瞬の勝負であった。

ガゼル「ふはっふははははっ!完敗だ。邪悪な存在でないと判断した。よければ話し合いの場を設けてもらいたい」

トレイニー「勝者、エイト=テンペスト!」

ガゼル「しかし、俺の英雄覇気にかからないとは中々やるではないか」

リムル「どうやったんだ?」

エイト「俺ってスキルが効かないだろ?」

リムル「あ、そういうことか」

ガゼル「どういうことだ?」

エイト「それは…企業秘密です」

体に常時完全結界を張っているおかげでスキル攻撃は全部無効なんだよな。え?ずるいって?いやいやこの世は弱肉強者なんだよ。

ハクロウ「ほっほっほっお見事でしたなリムル様、エイト様」

リムル「ハクロウ」

ハクロウ「ですがお二人とも打ち込みの方はまだまだ。明日からもっと厳しくせんとなりませんな」

エイト「えぇ…」

マジかよ。

ガゼル「失礼ですが剣鬼殿ではありませんか?」

ハクロウ「…先程の剣技如何なる猛者かと思ってみればずいぶんと成長なされた」

え?

ガゼル「剣鬼殿にそう言って頂けるとは恐縮です」

え?

ハクロウ「ふむ、森で迷っていた小僧に剣を教えたのは懐かしき思い出」

え?

ガゼル「あれから300年になりますか」

え?何知り合いなの?…ということはガゼル王は俺とリムルの兄弟子になるわけか。

すると、ガゼル王が俺たちの背中を叩いて

ガゼル「さぁ、早く案内してくれリムル、エイト。上空から見た限りかぎりじゃ美しい町並みだったぞ?美味い酒くらいあるのだろう?」

リムル「…まぁ、あるけど」

軽くね?

リムル「裁判の時と比べて軽すぎない?」

ガゼル「なぁにこっちが素よ」

 

 

『この時の俺たちは気づいていなかった。豚頭帝を倒したことにより俺たちに注目しているのがドワーフだけでないということに。』

 

「…来ましたか」

:

:

「何だと!?では豚頭帝を魔王化させるという話はどうなるのだ?」

少女は椅子に立って言う。

「ですからミリム。豚頭帝が死んだ以上この計画は白紙に戻すしかないでしょう」

ミリム呼ばれた少女は口を震わせ

ミリム「久々に新しい魔王(おもちゃ)が生まれると思ったのに!つまらぬのだ!」

ミリムは紅茶の入ったコップを投げる。

 

『それもまさか…』

 

ミリム「どこのどいつなのだ!?豚頭帝を倒したのはっ」

 

『最古の魔王の一柱に目をつけられることになるだなんて』 




エイト=テンペスト:ステータス

ユニークスキル[英知]
ぼぼ大賢者とお同じ。
神話や伝説、都市伝説、言い伝え、御伽噺などに詳しい。

ユニークスキル[災禍](ディザスター)

・自然発生(魔素を体内発生させる)
・重力変動(周りの重力を操る)
・地鳴り(地震的な)
・自然成長(自然物の成長速度を大幅に促進させる)
・雷火水氷雪風熱冷etc。これの組み合わせで戦う。(例:青炎、雷炎等)
・三位一体(トリニティ)(上記のものを3つ組み合わせて攻撃する。これを通すことで通常の3つ同時攻撃よりも威力が上昇する)
・神出鬼没(魔力圏内のどこからでもスキル(魔法が使えれば魔法も)を出せる。【完全結界内含め)



ユニークスキル[完全結界]

・魔法遮断
・スキル遮断
・結界内スキル魔法無効(術者が魔法、スキルを使用できなくなる)
・魔素遮断
・対象の許可があれば対象を魔素に還元できる。


エクストラスキル[絶対記憶](完全記憶の上位スキル)
・感覚記憶(英知必須)
・永久記憶


ユニークスキル[無限収納]
・収納箱(無限に物を収納できる。生き物は不可。意識がない場合は生き物でも入れられる。収納中は意識が戻らない)


エクストラスキル[超回復]
・完全回復(フルポーションと同等の回復力がある)
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