【休載中】転生八幡。スライムになったよ!てへっ♪   作:甘味の皇帝

9 / 41
9話

ファルムス王国。その大国は領土の一部がジュラの大森林に接していた。

 

「馬鹿な!!オークの軍勢…しかも豚頭帝出現の可能性大だと!?」

 

その問題はすでに解決しているのだが真相を知るのはテンペストの国民を除いて一部の者達だけであった。森に接する領土を治める伯爵は悩んだ。

 

「騎士は町の警備に必要だし調査団を組織するには人員と金がないし……そうだ…!」

 

____かくして、矯正施設に収容されていた者達を強制的に駆り出し荒くれ者で組織された勉強調査団が誕生した。

 

 

ヨウム「森の調査ねぇ……こりゃあアレか。強欲な伯爵サマにとって俺たちは捨て駒かよ」

 

辺境長団団長 ヨウム

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

テンペストで魔王ミリムが餌付けされたいた頃…ある理由から首都リムルを目指す一行が窮地に陥っていた。

カバル「なんでこんな目にいいいいいいっ!」

ヒューズ「お前がナイトスパイダーの巣を面白半分につっついたからだろうが!!」

 

ブルムンド王国ギルドマスター フューズ

 

エレン「死んだらカバルの枕元に出てやるんだからね〜っ!」

カバル「そりゃ無理ってもんだ!ってこのやりとり前にもしたな!」

ナイトスパイダーがエレンに前足で攻撃を仕掛ける。

カバル「エレン!」

カバルがエレンを守る。

カバル「ひょええええ!」

エレン「この〜〜っ調子に乗らないでよね〜〜〜〜〜〜っ」

エレンがカバルに担がれたまま攻撃をする。

エレン「[土石大魔弾](ストーンショット)!!」

大量の岩がナイトスパイダーに直撃する。

エレン「やっ…」

煙の中からナイトスパイダーが無傷の状態で出てくる。

エレン「ってない!!」

ギド「姐さん全然効いてやせんぜ!!」

エレン「見ればわかるわよぅ」

フューズ「…ちっ頑強な上に魔法も効かんとは…このままじゃ魔物の町の主とやらに会う前に全滅だ…!!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

エイト「いるな。数は…1か…ってこれ前にもこんな感じのこと言ったな」

俺は反応のある方へ向かった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

フューズ「何故こんな場所にいる!?ここは魔物の森だぞ」

ヨウム「そういうのはアトだ。まず、こいつをどうにかしないと…」

辺境長団団長のヨウムはナイトスパイダーに襲われてるフューズたちを見つけ、助太刀に入っていた。

ヨウム「(しまった…剣が保たなかった!!)」

ヨウムの剣が折れた。

「ヨウムさん!!」

ヨウムにナイトスパイダーの前足が振りかざされる。

エイト「すまん遅れた」

俺はそれを防いだ。

カバル「あなたは…っエイトの旦那!!」

エイト「大丈夫だったか?」

俺は短刀をしまう。

フューズ「(なんで剣を!?)おい、ヤツはまだ…」

「ドッ!」

ナイトスパイダーが8本足と胴体と顔が綺麗に分けられた状態で崩れ落ちた。

ヨウム「うっそだろ…」

エイト「今日のメインゲットだな。今夜はナイトスパイダーの焼肉パーティーだ」

多分美味い。大体魔物は焼けば食えるし味付けさえすれば結構うまいのだ。

:

:

エイト「てなわけで客だ」

リムル「お、おう?なんの用だって?」

エイト「それを聞くために連れてきたんだ」

フューズ「失礼。私はフューズと申す者。ブルムンド王国の自由組合支部長(ギルドマスター)をしております。私の目的は貴方とエイト殿に会うことです」

リムル「俺たちに会いに?」

フューズ「今から十月ほど前になりますが森の調査を依頼したこいつらから報告を受けました。まずはギルドの英雄を丁重に弔ってくれたことに感謝を。お礼が遅くなり申し訳ない」

シズさんか……。

リムル「ご丁寧にどうも。でも、わざわざそれを言うために来た訳じゃないでしょ」

フューズ「ええまぁ…数ヶ月前のことです。ブルムンド王国のギルドの中で豚頭帝出現の噂が流れました。そして、調査の結果それが事実であると判明したのです。対策に追われ浮き足立っていた頃…執務室にその男が現れました」

 

 

『き、貴様一体どこから…っ』

ソウエイ『リムル様より伝言だ。心して聞け。「悪い悪い言うの忘れてたわ」「豚頭帝の件は片付いた」…だ。確かに伝えたぞ』

フューズ『リムル…その名は聞いている。スライムでありながら魔物の町の主だとか』

ソウエイ『リムル様は人間とも共存共栄を模索しておられる。豚頭帝の噂を流したのも、お前達が対策を取れるようにするためだ』

フューズ『!!』

ソウエイ『敵対より融和を選ぶ方が賢明だと忠告しておこう。では』

ソウエイは影に潜り消えた。

 

 

 

フューズ「確かに豚頭帝はもういない。しかし、それを成したのが魔物なのだとすると我々人間としては脅威が去ったとは言い難いのです」

リムル「なるほどな。ドワーフ王が来た時と同じ目的か」

フューズ「ドワーフ王?来たのですか?」

リムル「ああ。ガゼル王が俺とエイトを見極める、とか言ってな。で、ウチとドワルゴンで盟約を結んだんだ」

フューズ「は…?盟約…!?(馬鹿な…あの賢王が魔物の国を一国家として認めたというのか!?)」

ベスター「失礼します。リムル様、例の回復薬の売り方についてですが____あっ失礼。来客中でしたか」

リムル「悪いなベスター。後で聞くよ」

ベスター「いえいえ。では後ほど」

フューズ「(ベスター…ドワーフのベスター…?はっ!)ドワルゴンの大臣のあのベスター殿か!?」

リムル「そうだよ。元大臣だけどな。今ではカイジンと双璧をなすウチの優秀な研究者兼技術者だ」

フューズ「(あの伝説の鍛治師まで!?)」

フューズは口を大きく開いたまま固まってしまった。

リムル「で、そっちの兄ちゃんは達は何しに来たんだ?」

リムルがヨウムに話しかける。

リムル「君らもブルムンドのギルドに所属しているのか?」

「いえ私達は…」

ヨウム「…その前に聞かせてくれ。なんでスライムが喋ってんだよ」

そこかよ。

ヨウム「だっておかしいだろ!なんで誰もつっこまないんだよ!?スライムだぞ!?後ろの強そうな奴らを差し置いてなんでこんなぷるっぷるなのが偉そうにしてるんだよ!」

ごもっともな話だ。

シオン「リムル様に無礼ですよ!」

ヨウム「うるさい黙ってろおっぱい!!」

エイト「あ」

ヨウム「ぶっ」

ヨウムの顔が机に叩きつけられる。シオンの太刀によって。あ、鞘には入れたままだよ?

シオン「あ、つい…」

リムル「つい、じゃねーよ!」

ヨウムは回復薬をぶっかけて現在回復中。

エイト「あーすまん。リムルの秘書が。ちょっと我慢が足りないところがあってな。でもセクハラはやめとけ訴えられたら負けだぞ」

セクハラに関しては訴えられたら時点で負けなのである。

ミリム「シオンは短気すぎるのだ!わははは」

流石のシオンもミリムに言われると黙るしかない。

「えーと…私達はファルムス王国の調査団です。こっちは団長のヨウム。私はお目付役のロンメルといいます。こちらにお邪魔したのは成り行きですが調査対象の豚頭帝がすでに居ないと知れたのはラッキーでした。目に見えて危険な調査ですのに、領主は強欲で寄せ集め集団にまともな装備を揃えてくれるはずもなく…」

ようは捨て駒ってわけか。どうりで柄の悪い奴らが多い訳だ。

エイト「てか、よく逃げ出さなかったよな」

ロンメル「その為に私が同行を命じられました。契約魔法という強制的に従わせる術がありますので、それで縛るのです」

え、ブラック…。

ロンメル「ま、その魔法はもう解いちゃったんですけどね」

は?

リムル「えーと…ロンメル君はお目付役じゃなかったっけ?」

ロンメル「そうでしたよ。ですが今はこのヨウムについて行くことを決めたのです」

憧れの選手を見る少年の目だな。

エイト「どうして逃げようとしなかったんだ?」

リムル「危険な調査に安い装備で送り出されたんだろ?聞く限りじゃ雇い主は成功報酬を奮発するタイプとも思えないけどな」

すると、ヨウムは机に足を乗っけて

ヨウム「んなこた分かってるよ。豚頭帝の情報を教えてやらねぇと、町のやつらが危ねえじゃねーか」

あれ、コイツ

ヨウム「あの町にゃ説教くせぇジジイや酒場のお節介なババアやあとをついてまわるうぜえガキ共だっているんだ」

言葉遣いと態度はすげぇ悪いが

ヨウム「勘違いすんなよ。あいつらが死んだら寝覚めが悪いと思っただけだ」

実は結構いい奴なんじゃ…。

ヨウム「ま、あのタヌキ伯爵が困る姿は見てみたいけどな。ロンメルから聞きた話じゃ防衛の強化に充てるべき国の援助金も着服してたってんだぞ」

ロンメル「つまり何の対策もしていなかったところへ豚頭帝出現の話が出て慌てて我々が編成されたんです」

ヨウム「そもそもだな」

ヨウムがロンメルの頭を掴んで自分の方へ引き寄せる。

ヨウム「危険極まりない調査にこんな若造使うか?もっと熟練の魔法使いの1人や2人抱えてんだろうが。結果だけ分かればいいって魂胆が丸見えなんだよ」

リムル「そういえばカバルたちを助けてくれたようだな。友人として礼を言うよ」

ヨウム「いや、あれは…正直戦力になれたとは思わねぇよ。ナイトスパイダーの足を弾くので精一杯だったしな。助かったのはそっちのエイト…さんのおかげだ」

エイト「いや、お前がいなかったら間に合わなかったかもしれなかった。ありがとな」

ヨウムのおかげでカバル達が死なずに済んだ。

そして、俺とリムルは思いついた。

 

腕は立つが調子には乗らない。仲間に慕われるカリスマ性もあり顔も悪くない。何よりいい奴だ。

リムル「エイト」

エイト「わかってる」

シオン「リムル様?エイト様?」

ベニマル「なにか企んでおられるな」

シュナ「ですね」

リムル「ちょっといいかいフューズさんとやら」

フューズ「…はっはい!?」

リムル「豚頭帝が倒されたという情報は既に知れ渡っているのか?」

フューズ「あ、いや…使者殿が来た時その場に居合わせたのは私とこの3人だけです。知らせたのはブルムンドの国王と一部の大臣のみ。一般に発表はされていません。確かな情報を得る前に発表しては混乱を招きますので…」

リムル「なるほどな。それなら好都合だ。よし決めたぞヨウム君」

ヨウム「あ?なんだよ」

リムル「君、英雄になる気はないかね?」

ヨウム「英雄になれだって?この俺に…?何言ってんだアンタ」

リムル「別に強制じゃない。これはお願いだよ」

ヨウム「つったって…」

エイト「そのこフューズさんが言ってたろ?豚頭帝を倒したのが魔物じゃ、脅威が去ったとは言えないって。ヨウムとその仲間達が豚頭帝を倒したってことにしてもらいたいんだよ」

ヨウム「はぁ……!?」

リムル「豚頭帝に挑もうとする勇敢な若者達を支援し、武器、防具、食料を提供した魔物達の国。人間とも仲良くしたいウチとしてはそんなポジションが望ましいんだよね」

フューズ「……その計画、ブルムンド王国も協力できるかもしれません」

リムル「え?ホントか?」

フューズ「知り合いの大臣に掛け合えば周辺諸国へ噂を流すことくらいは出来るでしょう」

ヨウム「…っおいおい、アンタまでなにその気になってんだこいつら魔物だぞ!?」

ヨウムが席を立って言う。

フューズ「君の困惑も理解できる。だが、彼らとの友誼を得ることは人心の混乱を避ける以上の意味がある」

ヨウム「どういうことだよ」

フューズ「ひとつ教えよう。我々が知り得た情報では、この国の国民一万余は1人残らず全てネームドモンスターだ」

ヨウム「!?」

フューズ「彼らがその気になればこの場にいる我々はおろか国一つ滅びてもおかしくはない」

まあ、その気になればできなくはないんだろうな。する訳ないけど。

ヨウム「……」

てか、脅すつもりはなかったんだが…。

フューズ「先程の計画私たちとしては前向きに検討したい。もちろん貴方方が本当に人間の敵ではないことが大前提ですがね」

エイト「それは当然だな」

リムル「なんならしばらくここに滞在するといい。この国のことをもっと知ってもらいたいし」

フューズ「ああ、それは助かります」

エイト「お前もだぞヨウム。この計画の要はお前だ」

リムル「まあ、いい返事を貰えたら嬉しいが無理強いはしない」

ヨウム「…ガラじゃねぇよ。俺に勇者の真似事でもしろってのかよ「"勇者"は駄目だぞ」」

ミリムが言う。

エイト「?」

ミリム「あれは魔王と同じで特別な存在なのだ。勇者を自称すれば因果が巡る。長生きしたければせいぜい"英雄"を名乗ることだ」

そんなルールがあったのか!?てか、魔王も勝手に名乗ったら駄目なのな。

ヨウム「なんだガキ?大人の会話に口を「ゴツンッ!」」

エリシュシベ「「「「「あ」」」」」

シオン「ミリム様…」

リムル「お前このタイミングで暴力とか…」

ミリム「ち、違うのだあいつがガキとか言ったから…っ」

リムル「(二度も殴ったせいで)信用できないかもしれないが本当に無理強いするつもりはないんだ」

回復薬で(以下略)

リムル「ちょっと考えてみてくれ」

ヨウム「………外に出てもいいか?」

リムル「もちろんだ」

ロンメル「豚頭帝に見つかり、調査団は全員死亡…伯爵にはそう伝えろとヨウムさんに言われました」

リムル「なるほどな。死んだことにすれば追ってもかからないか」

ロンメル「はい。私は報酬を貰った上で彼らと合流する手筈でした。団員達を前にヨウムさんは言ったんです」

 

ヨウム『どうせファルムスに戻ったって元の強制労働が待ってるだけだ。それが嫌なら俺に付いてきな』

 

リムル「あらー男前」

ロンメル「ちょっと言えないですよねぇ。でも…不思議と説得力を感じたんです。その時にはもう、彼が仲間を大事にする男だと知っていたからでしょうか」

:

:

:

:

リムル「心は決まったか?」

ヨウム「…俺は調査団の頭だ。野郎どもを守ってやらにゃならねぇ。どっか余所の国でギルドに入りゃ…食うのには困らねえだろう。30人もいりゃ大きな討伐依頼も受けられるしな。…俺には俺のビジョンがあったんだ。なのに英雄になれだあ?話がデカすぎて胡散臭いことこの上ねぇよ」

ヨウムは大きなため息をついて立ち上がった。

ヨウム「…決めたぜエイトさん、リムルさん。あんたらはあの伯爵とは違う。仲間に慕われるヤツの言葉には力がある。俺はアンタらを信用することにした。英雄でもなんでもなってやろうじゃねぇか」

ヨウムがリムルに跪く。

すると、リムルが人型になる。あ、俺は最初からなってたよ。こっちの方がしっくり来るんだよな。

リムル「…ああ。引き受けてくれて嬉しいよ」

リムルは手を差し伸べながら言う。

ヨウム「!?」

リムル「よろしくな」

ヨウム「え?え?え?」

ヨウムはリムルの美青年ぶりに少し顔を赤らめている。

リムル「期待しているぞヨウム君」

 

 

こうしてヨウム英雄化計画が決定した。とはいってもすぐに決行できるわけじゃない。"英雄"

に相応しくなってもらう為にそれなりに体裁を整える必要がある。(例:ハクロウの地獄の訓練etc)

 

 

 

ー数週間後ー

 

ヨウム「それじゃあ、リムルの旦那エイトの旦那。行ってくるぜ」

ハクロウ「佇まいに隙がなくなりましたな。短期間じゃが真面目に修行した成果といえましょう」

数週間前まではほぼゴロツキだったヨウム一行は装備を整えハクロウに預けた結果………英雄と呼ぶに相応しい一団に仕上がった。これなら豚頭帝を倒したと言われても信じられるだろう。

ヨウム「ロンメルのやつは一足先にファルムスに戻ってる。豚頭帝との死闘を盛りに盛って報告するって張り切ってたよ。まぁ…やってもいない死闘を盛るってのも気恥ずかしい話なんだが」

リムル「いいんだよwin-winなんだから」

この世界それが通じるのだろうか…。

 

 

ヨウム達にはこれからテンペストを拠点として英雄活動を行ってもらう。彼らの名声が高まれば協力した俺たちの評価も上がると寸法だ。

ミリム「なんだもう行くのか?」

ヨウム「!!あ…ああミリムさん」

あれ以来(殴られた)ヨウムはミリムにすっかり及び腰になってしまった。それでも英雄かよ。

ミリム「しっかりがんばるのだ!」

ミリムがヨウムの背中を軽く叩いて激励する。

ヨウム「お、おう…」

リムル「良かったなヨウム君。魔王の激励なんてそう受けられるもんじゃないぞ」

ヨウム「え?魔王?」

リムル「そういえばちゃんと紹介してなかったな。こちらは魔王ミリム・ナーヴァ」

ミリム「なのだぞ!」

ヨウム「……………………

えーーーーーーっ!?!?!?」

 

こうして、割と締まらない感じでヨウム一行は旅立って行った。

:

:

:

〜お風呂〜

 

フューズ「しかし、驚きましたよ。同じ名だとは思っておりましたが。まさか魔王ミリム本人だったとは…」

リムル「まぁな。来た時は俺だって驚いたよ」エイト「しかもここに住むとか言い出したしな」

フューズ「はははっ気持ちはわかります。ここは実に居心地がいい」

リムル「気に入ってもらえて何よりだ」

エイト「で、フューズさんはいつまでここに居るんだよ」

フューズ「いや、色々とあるんですよ」

リムル「どう見ても休暇を満喫してるよな?」

エイト「ヨウム英雄化計画に協力するって話はどうなったんだよ」

フューズ「あ、それは問題ないですよ。既に手の者に伝えて仕込みは終わらせておりますから」

仕事は早いな。

フューズ「リムル殿とエイト殿を信用出来ると判断しましたので」

フューズは桶に乗せていた酒を自分で注ぐ。

まあ、信用してくれてるのは目に見えてわかるな。

 

〜風呂を上がって〜

 

フューズ「いやホントに…ブルムンド王国の近場にこのような保養場が出来たのは喜ばしいことです。往復路の危険さえなければ通い詰めるのですがね…」

仕事帰りのスーパー銭湯かよ。しかし、往復路の危険ねぇ……

エイト「ま、道作っちゃえばいいか」

リムル「そうだな」

フューズ「はい?」

エイト「いやブルムンドまでの道を整備しようかなって」

フューズ「いやいやそれは大規模な国家事業に」

リムル「そこだよフューズ君」

フューズ「君!?」

リムル「俺はこの町をもっと発展させたいと思ってる。そのためには色んな国の人間に来てもらいたいんだよ」

エイト「街道の舗装はこっちでやる。そのかわり俺たちが危険のない魔物だと広めて欲しい」

すると、フューズさんは手を床につけて

フューズ「…わかりました。そこまでして頂けるのでしたらこのフューズ。持てる人脈を駆使してこの町の喧伝に尽力致しましょう」

頭を下げた。

エイト「お、おう」

リムル「よろしくな」

ミリム「わははは!今帰ったのだ!」

そう言うなりミリムは俺とリムルに突進してきた。

エイト「ぐはっ」

リムル「ぶふっ」

エレン「ミリムちゃんはすごいんですよぅ。すぐに魔物を発見するので狩りが楽々でした」

ミリム「大量なのだぞ?」

リムル「わかったわかった。見に行くよ」

俺たちはランガとシオンとエレンを連れて捕らえた獲物を見に来た。

 

ギド「おーいこっちでやすよ」

シオン「はっミリム様!!」

シオンがリムルをミリムに渡す。

ミリム「うむ!」

シオン「何者です!?」

ギカ「「え!?」」

ギド「え?あの…え??ギド…」

カバル「カバル…」

涙目になりながら2人が自己紹介をする。が、

リムル「……いやその人は敵じゃない」

シオンに言っていたのはその2人の後ろの人物だった。

ギド「だ、誰でやすかこの人!?」

トライア「私はドライアドのトライア」

透けてる…力が弱まってるのか?

リムル「覚えてるよ。ガゼル王が来た時トレイニーさんと一緒にいたな」

トライア「お久しぶりでございます。盟主様」

リムル「ああ、それより説明してくれ」

エイト「その殺気…何かと戦っていたのか?」

すると、トライアさんは深刻な顔になり

トライア「…ご報告申し上げます。暴風大妖禍(カリュブディス)復活致しました。そして、彼の大妖はこの地を目指しております」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。