ワートリ世界の英雄王   作:白黒たぁむぅ

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どうも!1話しか投稿してないのに評価1を頂いて若干悲しんでおります。作者のガラスハートにダイレクトアタックが……
ですが感想と多数のお気に入り登録を頂いてもう嬉しくて……ありがとうございます


第2話

どれだけ時間が経ったのか分からないが、意識を取り戻すことが出来たので目を開ける。すると、そこは先程までいた部屋ではなく、SFものに出てくるような、緑の液体が入っていそうなカプセルの中だった。ただし、液体は入っておらず、体中に、特に胸の辺りに多くチューブのようなものが取り付けられ、カプセルの外にある黒く四角い大きなボックスまで続いていた。外側からはボックスの中の様子が見えず、何が入っているのかは分からない。中身は機械なのだろうか。それとも、別のものなのか。

 

「やっと起きたね。2度目のお目覚めの気分はどう?」

 

「良くはないですかね」

 

当たり前だ。狭く得体の知れないカプセルの中に誰が好き好んで入るというのか。

 

「じゃあ君も起きたことだし、実験の開始といこうか」

 

そう言うと、白衣を着た研究員のような男は口角をあげ、ニヤリと不気味に笑った。

 

「実験、開始!」

 

男がそう声高らかに言うと、機会のようなものが音を立てながら作動する。

 

『トリオン器官結合実験開始。トリオン器官の結合を開始します』

 

そんなアナウンスが聞こえてくる。それと同時に、まるで体の中で爆発が連鎖的に発生しているかのような痛みに襲われる。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!ぁがっ!う、ぁぁぁぁぁ!」

 

痛みに耐えきれず、獣のように叫び声を上げる。その様子を見て、目の前の男はさも愉快というように笑った。

 

「はっはっは!No.1341!頑張って耐えるんだ!いいぞ!君ならいけると私は信じている!はーはっははは!」

 

「あ、ぐ、う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

『第1次結合終了。クールダウンの後、第2次結合を開始します』

 

「あがっ……はひ、はぁ……はぁ……」

 

何とか耐えきった。多分今頃顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっているだろうが、そんな事は気にせず息絶えだえになりながらも酸素を肺に取り入れようと呼吸を急がせる。

 

「いい!いいよ!ここまでは想定内だ!頑張って次からも耐えてくれ!……実は、君の前に3人ほど試したんだけど、3人とも2度目でで体が弾け飛んでしまってね……1人も成功していないんだ。だから、君には期待しているよ?」

 

はっきり言って、この男は狂っているとしか思えない。たった今受けた、気を抜けば痛みとショックで死んでしまうようなことを、自分の前に3人の人に行っていたのだから。体が弾け飛んだと言ったが、そんなものをこの距離で眺めて何故平気だったのだろうか。本当に、狂っているとしか言い様がない。

 

「さぁ、次にいこうか!」

 

『クールダウン終了。実験を続行します』

 

「うっうう……」

 

痛みに怯えて情けのない声を上げてしまうが、慈悲はなく、痛みはチューブを通って襲いかかってくる。

 

「あぎっっっ……!」

 

二度目の痛み。この体の中で爆発が起きているように錯覚する程のそれは、常人なら中々耐えきれないだろう。

 

「ぐぅっ……あっが……」

 

だが、耐えた。いや、耐えてしまった。

 

「ぉぉぉ……信じていたよ!君ならきっと耐えてくれると!」

 

この瞬間から、物語は変わっていったのかもしれない。

 

「君ならもっといける……!高みを目指すことが出来る!」

 

そんなことなど露知らず。目の前の男は歓喜しながら、三回目を開始しようとしていた。

 

「さぁ、誰も到達出来ないような高みに、最高の存在になろうじゃないか!」

 

男の宣言めいたそれと共に、機械から発せられる抑揚のない音声が、三回目の、悪夢の始まりを告げる。

 

『第3次結合、開始』

 

「っ…………!」

 

最早、叫ぶ気力も残っておらず、ただただ静かに襲ってくる痛みに耐える。

痛みは消えてなどいない。寧ろ、回数を重ねるごとに強くなっている気もする。

 

そんな時、頭の中で考えていた。何故、こんな目に合わなければいけないのだろうか、と。

 

(なんでこんな事に……ボクが何をしたっていうんだ……日頃の行い?いや、違う。運のなさ?もしかしたら、それもあるかもしれない。……だけど、そもそもこんなことになったのは、この人達のせいだ。…………許さない。絶対に、許さない!)

 

最早、頭の中では痛みよりも、許さないという怨念、恨みという真っ黒な感情が支配していた。

 

「ーーーーー!ーーーーーーーーーーー!」

 

しばらくたった後、男が何やら驚きながら、極上の喜びとでもいうように、何かを叫んでいる。少年の耳には、男が何を言っているのか届かない。恐らく、3度目の実験が成功したのだろう。両手をあげて喜んでいる。

 

その姿を見届けていると、段々と意識が薄れていくのが分かる。

抗う気力も残っていない為、自然に身を任せてそのままそっと目を閉じた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ずっと暗闇の中にいた気がする。朧気だが、少しずつ意識が戻ってきた。

 

ゆっくりと目を開けると、もう体にチューブは繋がれていなかった。前を見ると、誰もいないようだがドタバタと足音が聞こえて来るのできっとあの研究員が走ってきているのだろう。

 

「No.1341……ようやく目覚めたんだね!待ちくたびれたよ!……んんっ!まずはおはよう。実験お疲れ様と言わせてもらうよ。そして、実験結果なんだが……君は素晴らしい、素晴らしいよ!こんなに多くのトリオン器官と結合することが出来るなんて!これで君は……世界最高のトリオン能力をもつ人間になったんだ!」

 

開口一番、こちらのことを褒めたたえ、最高のトリオン能力を持っていると男は告げてくる。

 

だが、少年からすればそんなことはどうでもいい。少年の中にあるのは、黒くドロドロとした負の感情だけだ。

 

「さぁ、起きたばかりだけど、早速君の力を試しにいこうか!」

 

男がそう言うと、カプセルが開かれる。

前に倒れ込みそうになるが男に支えられ、そのままフラフラとおぼつかない足取りで、今にも倒れそうになりながらも男と共に歩き出した

 

 

 

 




早く玄界に行かせたいという気持ちが抑えきれないです。
この二次創作、そこそこ長く書いていくつもりですので皆様どうか最後までお付き合い下さい(´✪ω✪`)♡
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