東方五行大神伝・過去の章   作:ベネト

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大神家潜入編です


第7章:潜入大神家
大神家の本拠基地


大神境奈を撃破して一週間という月日が経過する...

 

八雲紫・藍は再び妖怪山の天狗の里へと向かいある者と待ち合わせをしていた...

 

里の中で待っている中、藍は辺りをせわしなく見回している...

 

 

 

 

「来ますかね?」

 

「来るわよ...彼女にはあの子を任せているのだから...」

 

紫達がしばらく待っていると里の奥からとある人物が2人現れる...

 

1人は射命丸文...

 

彼女は紫たちに気づくと彼女達の方へとやってくる

 

 

 

 

 

side紫

 

 

「あやや!お待たせしました!」

 

里の奥から文ともう一人の天狗が現れて文が私たちに会釈をする

 

 

「すみませんね~はたてが部屋から出てこなくて大変でした...」

 

「何で私がこんなこと...」

 

はたてと呼ばれた天狗は溜息をつく...

 

今回の作戦は文のとなりにいるはたてにかかっている...

 

大神家を追いつめるための最後の詰めなのだから...

 

「いえ...大丈夫よ...そういえば彼女の様子は?」

 

境奈のことを文に尋ねると彼女は顔を曇らせる

 

 

 

「...一応処刑こそは免れましたが...地下牢に幽閉中です...一応意識はあるのですが私が話しかけても放心しているし心ここにあらずというべきでしょうか?」

 

「...え?意識があるの?」

 

「ええ...一応食事はとっていますが...」

 

おかしい...彼女は大神家の切り札である覚醒九尾の姿を使ったはず...

 

彼女の姉妹である煌炉・銖理もそれを使って敗北し現在は昏睡中となっている...

 

しかし煌炉達と同じように覚醒九尾の姿で敗北した彼女が何故彼女たちと同じ状態にならない?

 

私が考えていると私の考えに気づいたのか文は口を開く

 

 

 

「何故境奈が昏睡状態でないかですか?私も気になって聞いたら彼女それだけは答えてくれましたよ?」

 

「本当?」

 

文は懐からアンプルを取り出す...

 

「これは...境奈が傷を負った時に使用した物よね?」

 

「ええ...これの中に入っていた回復薬の妖力回復の効果もあり境奈はギリギリ昏睡状態にはならなかったみたいです...」

 

薬か...しかしながら何故そんな便利な物を?煌炉・銖理は持っていなかったみたいだけど?

 

「その薬の出所は?」

 

「...姉からもらったとかしか聞いてません...それ以外はずっと俯いたままで...」

 

境奈の姉...大神家ナンバー2か...

 

噂では風見幽香を倒すほどの実力者とか...

 

残りは彼女と大神潤香の2人のみ...

 

早く実行に移さないと...

 

 

「話はここまでにしましょう...頼むわよ」

 

「はいはい!はたて~働いて~!」

 

「ちょ!痛いってば!!」

 

文ははたての腕を掴み民家へ入る

 

私たちも後へ続き中へ入ると部屋の中は掛け軸だらけ...

 

文ははたてを机の前に座らせる

 

「もう!何で私が...」

 

「さあ!得意の念写をして!紫!何を念写させればいいの?」

 

 

文は私を見つめる...

 

察しが良くて助かるわ...

 

「...大神家の本拠基地の周辺を念写して」

 

「周辺~?...わかったわよ」

 

はたてはしぶしぶと掛け軸に向かい手を当てる...

 

 

 

 

 

「さて...やるかね...ふん!」

 

はたてが能力を発動すると掛け軸の墨が移動し始めてとある風景になり始める...

 

それは霧が立ち込めている風景...

 

失敗したのかしら?

 

はたてを見ると力なくうなだれている...

 

「やっぱ...駄目か」

 

「やっぱりって?どういうことだ?」

 

藍が質問するとはたては藍を見る

 

 

 

「この念写は今まで何回も任務でやったの...」

 

「任務ってことは...アンタはたて!そういえば自宅に籠っていたけど...もしかして」

 

文が言うと彼女は嫌な顔をする

 

「そうよ...上に頼まれて大神の本拠基地を探すように言われたんだけど全く探せなかったのよ...出るのは全て霧...だから嫌だったのよ」

 

成程...どうやら彼女たちは自分の住処を能力か何かで隠しているのね...

 

「あやや...これでは見つかりませんね」

 

「どうします?紫様?」

 

文と藍は頭を抱える...

 

 

 

だが...問題はない...

 

隠そうとすればするほど見えてしまうこともあるのよ...

 

それとなるともう一人の協力が必要ね

 

「文...もう一人読んでくれないかしら?」

 

「あや?誰を?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

 

 

「は...はい...犬走椛ですが?」

 

10分後文の部下である犬走椛が現れる...

 

「こんにちは...貴女にお願いがあるのよ」

 

「は?私にですか?」

 

私はスキマを開いて指をさす

 

「スキマに顔を突っ込んで♪貴女の能力を使ってみてもらいたいの」

 

彼女の能力のことは知っている...

 

これをうまく使えば...

 

椛は涙目で顔を青くして後ろに下がる

 

「い...いやですよ...そんな怪しいところになんか...」

 

「そこをなんとか♪」

 

「こ...怖い」

 

椛は委縮するが文が彼女に近づき耳元でささやく

 

(ぼそ...)

 

「!!...分かりました」

 

椛はスキマの中に頭を突っ込む...

 

何とか承諾してくれたわね

 

何を言ったか分からないけど...

 

 

 

「...うわ!高っ!ここ上空じゃないですか!!」

 

スキマ内から椛の声が響く...

 

そう...スキマを繋げた先は日ノ本の上空...

 

私の目では無理だけど彼女の能力(千里眼を持つ程度の能力)ならいける

 

「ええ...そこでお願い何だけど...濃霧が広く発生しているところがどこにあるか数えてくれないかしら?」

 

「濃霧ですか?は...はい...」

 

椛は首を動かしながら頭を掻く

 

 

 

 

「えーと...大きな濃霧が発生しているのは3か所ですね...」

 

「その中の一つでおかしな霧はないかしら?」

 

「おかしい霧ですか?たとえば?」

 

「何でもいいわ...」

 

 

しばらくすると椛が話し始める

 

 

「そういえば...全く濃霧が揺らがない所がありますね...まるで結界が貼っているみたいにピタリと...」

 

ビンゴ...どうやらそこみたいね...

 

「よし!大神の居場所が分かったわ!詳しい場所は?」

 

「え...ええここから東に30km」

 

少し距離があるみたいね...

 

「藍!行くわよ!文協力感謝するわ」

 

私はスキマを開き目的地に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

少し経って椛は素っ頓狂な声を上げる

 

「どうしたの?椛?」

 

文が尋ねると椛は体を震えさせる...

 

「た...大変なことになるかも...」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方大神家の円卓の間

 

円卓の間には華楠・潤香の二人がおり、潤香の方は霧の結界を維持させるために椅子の上で座禅をしたまま精神を集中させている...

 

 

 

side華楠

 

「あら?」

 

円卓の間で考え事をしていると潤香が声を上げる?

 

 

「どうした潤香?」

 

「誰かが敷地内に侵入したみたいですね...」

 

懐に侵入者か...

 

とうとう追いつめられる時が来たか...

 

私たちは椅子から立ち上がり屋敷の外へ向かう...

 

 

残りの大神は私たちのみ...

 

 

侵入者をこれ以上通してはならない...

 

母さんのために...

 

 

 

 

外へ出ると濃霧のかかった橋の上へ出る...

 

侵入者がどこにいるか分からんが...確かに敷地内に侵入していることは確かだな...

 

「潤香...術を解け」

 

「承知しました」

 

潤香が術を解くと濃霧が消え始め私たちは橋を歩いていく...

 

 

 

「ここまで来るとなると...相手は八雲紫か...全く...驚きだ私たちをここまで追い詰めるとは」

 

「...いえ?紫の妖気ではないみたいですが?」

 

「何?」

 

潤香の方を振り向くと彼女は傘をさしながら考え込んでいる...

 

あいつらでないとするといったい誰が?

 

何故ここの場所が?

 

 

考えていると潤香の背後の霧に人影が現れる...

 

まずい潤香の奴は気付いていない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「潤香!避けろ!」

 

「え?」

 

ぶん!

 

 

 

背後からの一撃を潤香は食らい橋の下へと転落し池の中へ落ちる...

 

 

私はとっさに後ろに下がり潤香を撃退した者を警戒する...

 

一体誰が?

 

潤香の体が人間でもあいつの体は水だ!そう簡単には攻撃は通さないはず!!

 

すり抜けもさせずに攻撃を与えて弾き飛ばすとは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりね...大神華楠...」

 

「!?」

 

この声は知っている!!

 

徐々に霧が晴れ始めてその者の姿が露わになる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑色のロングヘア・白のブラウスに赤いチェック柄のベスト・スカートを身に着けている...

 

彼女は風見幽香...

 

私が陰陽師だった頃・初めて倒した妖怪だ...

 

 

 

 

「君か...久しぶりだな...よくここまでたどり着いたものだ...」

 

よく見ると彼女の服を見ると所々土汚れがついている...

 

この大神家の敷地は山の中の上、広さもある...

 

それに潤香の霧の結界で視界がはっきりしないというのによく自力で神社まで来たものだ...

 

 

 

 

彼女はとびっきりの笑みを浮かべる

 

「ええ!貴女に会うためにね...」

 

「わざわざ私に?君は紫に何か頼まれたのか?」

 

彼女は首を振る

 

 

「いえ?私の意思でここまで来たのよ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴女を倒すためにね!!!」

 

「なっ!」

 

彼女が急に背後に現れ、彼女の放った掌底により私は神社の外へと吹き飛ばされる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!!ごほぁ!!」

 

神社の外へ飛んだ私は無様に着地失敗しダメージを回復させながら辺りを確認する...

 

幸い...霧が立ち込めてはいない平地だ...

 

障害物もないし戦いに影響は無いだろう...

 

山の中から幽香が降りてきて私に傘を向ける

 

 

 

 

「さて...ここなら邪魔は入らないでしょ?もう一人の子鈍いだろうし...」

 

「げほ...ああ...私も周りに気を使わずに戦うことが出来るよ...」

 

私は着物の上部分を脱いで肩を出す...

 

着物の内側には多数のアンプルがついており、幽香はそれを見て警戒する...

 

 

 

 

 

「何か危なそうな物があるわね...前の時は使わなかったけど?」

 

「ああ...早く行けと言われて準備が出来なかったからな...さて始めようか幽香...他にもお客さんがいるのでな!!」

 

私は半獣の姿になり彼女へと走る...

 

母さんの所には行かせん!!

 

早く決着をつけなくては!!

 

 

 

 

 




次回幽香vs華楠です

ではこれにて
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