大神の本拠基地である大神神社の場所が判明し神社へ向かう八雲紫と藍...
彼女たちは椛に教えられた地点にスキマで転移しその近くに現れるが神社から溢れる濃厚な妖気を感じ始めていた...
side紫
スキマを抜け私たちの目の前に現れたのは大量の赤い鳥居・大量の灯籠がが点在している大きな神社の敷地がそびえていた...
辺りの木々は季節が秋でもないのに紅葉しており、何とも不思議な雰囲気を醸し出していた...
私たちが一歩進むと藍が耳をぴくぴくする...
「...この妖気は?」
彼女も感じ取ったのだろう...
この神社から溢れる大きな妖気を...
しかしながらこの妖気は大神の物ではない...
他の誰かが神社に侵入しているというのだろうか?
「誰かが来ているわね...敵か味方かどちらになるのでしょう?あら?」
神社へ一歩進むと神社を覆っていた濃霧が晴れ始める...
「霧が退いた?」
「そのようね...」
しかし...自分が追いつめられているというのにわざわざ守りを解くとは...
これは悪手ね...
余程自身があるのか別の意思があるのかしら?
「藍...油断しないでいくわよ」
私たちは神社の石段を上がっていく
残りの大神は2人...
ここまで来たのだもの...絶対に勝つわ...
神社から外れた平地では大神家ナンバー2の華楠と侵入者である幽香が死闘を繰り広げていた...
幽香の光線・華楠の雷撃が原っぱ中に打ち鳴らされており時間が経過するにつれて過激になり始めてきている...
彼女たちはお互いに牽制しながら立ち回り互いを見据える
side幽香
「...」
華楠の奴...前より強くなっている...
この私と激しく戦闘を行っているというのに息の乱れ1つ起こさない...
私としては嬉しい誤算だけど彼女には警戒するべき点が3つある...
1つは彼女の素早い雷撃攻撃...
威力はそこまではないみたいだけど攻撃速度が速すぎる...見切るのも容易ではないわ...
2つ目は彼女の不死の体...
さっきから何回か被弾しているというのに回復されてしまう...
致命傷を与えようが彼女に無意味...こちらがジリ貧にならないように気を付けないと...
それに妖力吸収攻撃...これにも気を付けないと...
そして3つ目は彼女の着物の裏に装着されている大量のアンプル...
様々な色の液体が入っており用途が不明だが前回の戦いでは使用しなかったため警戒することに越したことはない...
この戦いで私の過去の雪辱を晴らして見せるわ...
「行くわよ!」
「望むところだ...」
私はマスタースパークを放ち彼女か迎撃の雷撃が放たれる
2つの高エネルギーは互いにぶつかり合い消滅するがその余波で辺りの草原の草は激しく波打っている...
力は互角の用だけどまだこちらに分がある...
このまま長引かせば彼女を倒せるかもしれないわ
「中々やるじゃない...」
「言ったはずだ...大神家最強は伊達ではないとな...」
彼女は胸に巻きつけたサラシの内側から緑色の液体が入ったアンプルを取り出す...
「何かしら?」
「只の栄養補給だ...燃費が悪いのでな...」
彼女はそれを口に含み更に着物の裏から赤と青のアンプル2本を取り出す...
「そして更にドーピングだ!!」
彼女は更にその2本のアンプルを口に含む...
一体何をしているの?
てっきり毒の類かと思ったのにそれらしい動きは無い...
華楠はそのアンプルを地面に捨て妖気を高めている...
先ほどより濃さが増している...
「さて...行くぞ!!」
彼女は一瞬で私の背後に現れ、私の背に掌底を放つ!!
「かはっ!!...っく!!」
私はうまく体勢を立て直し彼女の方を確認するが彼女は更に距離を詰めて連撃を放つ!!
「ほら...どうした?」
「っく!!!」
私は全ての掌底を弾いて彼女から大きく後退する...
破壊力も早さも先ほどと比べ物にならない!
もしかしてさっきの薬は!!
「肉体強化!?」
「気付くのが遅かったな...赤の薬は肉体強化・青の薬は速さの強化だ...」
華楠は息を整えサラシの乱れを直しながら言葉を続ける...
「元々私は体術が得意ではないが故...君を相手にするには薬による能力の向上を狙うしかない...ただでさえこの状況だ...他の来客も来そうだし早くこの戦いを終えたいのだ」
「随分と舐めた態度ね...」
内心イラッと来たが...私は精神を安定させる...
先ほどの華楠の攻撃を受けた時、少しだが妖力を吸われてしまった...
彼女相手に戦いを長引かせるのはあまり良くない...
彼女が言うとおり早く終わらせないとね...
「なら!貴女の言うとおり終わらせてあげるわ!!」
私は華楠へ向けて駆け出し傘を振り上げる!!
彼女も反応が遅れたのか何もせずに立っているだけ...
これならいける!このまま彼女の首を掻っ切れば...いくら不死でも!!
「対策は打っておくものだな...」
華楠は着物の中から紫色のアンプルを取り出す...
「何をする気?今更何をしても遅いわよ!!」
彼女はアンプルの封を開ける
「いや?一緒に死んでもらうだけだ」
ボン...
アンプルが炸裂し辺りに紫色の煙が充満し私と華楠はそれに包まれてしまう
「...っ!!これは!!」
体が弛緩する...この煙はまさか!!
華楠の方を見ると力なくしゃがんでおり青い顔をしている
「私特製の猛毒の霧だ...妖怪でも致死量吸えばあの世行きだ...ふふ...」
猛毒...まさかこんな捨て身に出るなんて...
膝に力が入らなくなり崩れ落ちる
不死である彼女の体ならすぐに生き返ってしまう!!
このままでは私の負けになる!!
「くっ!くそ...」
華楠の方に手を伸ばそうとするが体に力が...
意識まで...遠のき始めている...
また...負けるのは...嫌...
まだ続きます
ではこれにて