side幽香
「はああああ!!」
華楠の9本の尾から雷撃が私に向かって飛ぶ...
私はそれを掻い潜りながら彼女へと距離を詰めていく...
彼女の不死の肉体にも能力の限界があると分かった以上こちらにも勝機はある!!
私に出来ることは彼女のエネルギーが切れるまで倒しまくるだけよ
幸い...彼女の不死の能力の光合成は日光が必要...
もう日は傾いているし彼女にはもうこれ以上のエネルギー回復はできない!!
「脇ががら空きよ!!」
私は華楠の体の側面に移動し彼女に光弾を浴びせる...
「ぐ...」
もちろん彼女の傷は再生してしまうが関係ない...
幸い...華楠の体が巨大なため的が大きい...
不死の力には回数制限がある以上いつかは致命傷が通るわ!!
華楠は尾を振り回しながら雷撃をめちゃくちゃに発射している
「ちょこまかと!!」
華楠はそこまで素早いほうでは無い...
雷撃のスピードは速いけど直線的で避けるのには苦労はしない...
落ち着いて彼女を攻撃していけば...
もう彼女との距離は5mもない!!
「ここまで来るとは...」
華楠は尾を鞭のように地面にたたきつけるが私は跳躍してそれを避けて華楠と目と鼻の先にまで来る...
「遅いわよ!!」
私は至近距離から華楠の頭部めがけて光弾を炸裂させ地面に着地する...
私の渾身の一撃...
これでなら何とかなる...
「かかった!」
「!?」
私の体に華楠の9本の尾がまとわりつく...
しまった!近づきすぎたわ!!
尾を引きはがそうするがびくともせず、華楠はせせら笑っている
「この私を相手に君は良くやった...私の渾身の一撃を受けろ!!」
刹那...華楠の体全体が青白く光り雷撃が発生し彼女の尾を通じて雷が私へとめぐる...
「あああああああっ!!!」
体全身が焼けるような痛みとしびれにより私の意識は暗転する...
華楠は幽香に向け放電をし終えると彼女の体を丁重に地面に寝せてその横に臥せる...
彼女の緑色のつややかな毛並みも自身の雷撃により黒ずんでおり彼女は息を整えると神社の方へと足を進める...
「さらばだ...風見幽香...この後にも他の奴の相手をしないといけなくてな」
華楠は平地を抜け神社の麓まで歩を進める...
どしゅ!!
刹那...華楠がいる下の地面から根が槍のように飛び出し彼女の腹を貫通する...
「...こほ!?」
何が起きたのは分からない顔をしながら華楠は吐血し彼女の足元には血だまりが広がっていく...
華楠は地面に臥し自身の傷を確認する
「何故?こんな...」
「やっぱり能力は使ってみるものね...」
華楠の背後から声がし彼女は振り向く...
「まだ終わらないわ...そうでしょ?」
そこには満身創痍の風見幽香が傘を杖にして立っていた...
華楠は目を見開き喚き始める...
「...馬鹿なっ!何故貴様が!?私のエネルギーを全て使った放電をしたのに!!」
幽香は余裕そうに指を振る
「確かに貴女の雷撃は身を持って受けた...でもね私はフラワーマスター植物に関しての知識は誰にも負けないわ...」
「植物の知識だと?」
「貴女...何で草は雷を受けても平気だと思う?」
「は?」
華楠は首をかしげ幽香はそれを見て笑う
「やっぱり利口な頭は持ってないみたいね...」
幽香の言葉に華楠は顔を真っ赤にするが彼女は言葉を続ける
「簡単にいうと植物は地面に根を張っている...受けた雷を植物たちは根を通じて地面に逃がすことができる...私はそれをしたに過ぎないわ...」
現代にある雷を逃がす機械アース...
それを風見幽香は即興で行い大事には至らなかったのだ...
幽香の言葉を理解した華楠は珍しく歯噛みをして彼女を憎々しげに睨む
「私の雷撃を地面に逃がしてダメージを軽減しただと?くっ!」
華楠は再び放電しようとするがエネルギーが足りないのか体は火花を散らせる程度で幽香は不敵に笑う...
「致命傷...聞いた話によると貴女たち大神家の覚醒九尾は重傷を受けてしまうと姿を維持できなくなる上その後は妖力不足による昏睡が待っているみたいじゃない?もう維持をすることも難しいんじゃない?」
幽香の言葉に華楠は歯ぎしりをする...
「...ああ!そうだ!だがな!私とてそれの対策方法ぐらいはできているさ!!」
華楠は口から黄色のアンプルを咥えてそれを砕く...
中の液体は華楠の体の中に入り彼女の妖気は更に濃くなる....
「何ですって?何でまだ?」
「言ったはずだ対策は出来ているとな...私の薬品の1つに妖力を元に戻すことが出来るものがあるんだよ...これでまだ戦える...」
華楠は妖獣の姿から半獣の姿に戻り口からガラス片を吐きだして受けた傷を治療する...
「流石は大神家ナンバー2...中々しぶといわね」
「ふん...もう大神のことなぞ関係ない...ここから先は私のプライドだ...ここから先は貴様との一騎打ちだ...」
華楠は扇を2つ出し幽香は傘を向け、互いの殺気が強くなり始める
「ここまで楽しい戦いは久しぶりよ!」
「私自身のため...貴様にはここで果ててもらうぞ!!」
両者の獲物がぶつかり合い火花を散らす...
次回3
ではこれにて