大神家の居間につくと暦は座布団の上に座り潤香が出したお茶を飲んでいた...
「どうぞお二人も...」
潤香が私たちにお茶を出す...
「...ええいただくわ」
「...」
私たちは暦を観察する...
子供の姿になり以前と比べて弱々しくなったうえ...覇気が感じられない...
ボーっとしているのか虚空を眺めており集中すらしていない
お茶を出し終え暦の隣にいる潤香も混乱しているのか落ち着きがない...
一体彼女に何があったの?
「お話どうぞ...」
「!?」
唐突すぎる暦の言葉に私は身構える...
暦はボーっとしたまま話を続ける
「幻想郷...だっけ?あれの話だよ...どうせそれで来たんでしょ?」
「ええ...考えてくれたかしら?」
彼女は表情も変えず頷く
「協力するよ...大神家は降伏します...だから何でもするよ...それが出来るまでさ...とりあえずそれだけは言いたかったんだよね...それでこちらからお願いがあるんだけど?」
「何かしら?」
「私を許さなくても良いから娘達を許してくれない?...一応それが出来るまで協力はさせるからさ...」
「...もちろんよ私もお願いがあるんだけど良い?」
「...何?」
暦はじーっと私を見る
「貴女の子を1人私の式神にくれないかしら?一応煌炉が良いのだけど?」
「...」
横にいる藍は嫌そうな顔をするが暦は頷く
「いいよ...どうせこの後の世は煌炉を退屈させるだろうし彼女の尽きることが無い欲望を果たすことができないわ...貴女についていけば彼女も満足するでしょ」
...意外に事が進むわ
暦は潤香の方を向く
「潤香?華楠の回収をお願い...他の子も早くこちらへ返さないと」
「ええ...畏まりました」
潤香は霧状になり部屋から消える
そして彼女と入れ違いに部屋の戸が開く...
「只今...母さん」
そこにはくたびれた様子の境奈がいた...
着ている着物もだるっと歪んでおり彼女自身も顔色が悪い...
確か彼女は妖怪の山で幽閉中だったはず
彼女は頭を押さえながら潤香が残したお茶を一気飲みする
「境奈?何で貴女が?確か貴女は妖怪の山で幽閉中じゃない!」
「...脱獄してきた...もう誰にも関わりたくないのよ...しばらくアタシは大神神社のなかにいるわ...あそこは...色々と精神的にきつすぎる...」
それを言い境奈は部屋を出ていく...
後で天狗に言っておきましょうか...
あの天狗が発狂しそうだし...
「とりあえず...何とか丸く収まりそうね」
「...そうだね煌炉の事は任せたわ...銖理は私たちの方で回収するわね...」
暦はそのまま部屋を出ていく
「...」
「紫様?どうしました?」
「何でもないわ」
本当に...事がうまく運ぶわ...
暦が適当なだけかもしれないけど...この先が不安だわ...
何というか...
彼女たちの雰囲気が重くなったというべきか...
このまま何もなければいいけど...
何とか進みました
ではこれにて