東方五行大神伝・過去の章   作:ベネト

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過去の章最終章の開始です!


最終章:幻想郷
無気力な大神主


大神家が降伏して1週間という時が経過する...

 

大神家が降伏したという話しはたちまち世間に流れ大神を恐れていた妖怪もその話を聞いて胸を撫で下ろしただろう...

 

 

 

 

 

そして現在妖怪の山の天狗の里にある大きな屋敷では幻想郷を実現するために様々な場所から有力者が集まっていた...

 

幻想郷の実現を夢見た妖怪の賢者こと八雲紫はもちろん...

 

場所を提供する天狗や地獄の者...そして大神家など...

 

天狗の会議室は大きな力に覆われていた...

 

全てはうまくいく...紫はそう思っていた...

 

 

 

 

 

 

 

side紫

 

「...それでは皆さん...幻想郷移住計画にお集まりいただきありがとうございます...」

 

天狗の里の会議室には各有力者がそれぞれの席に座っている...

 

 

天狗・地獄の閻魔獄長・そして大神家...

 

天狗の長は大神の方を見てイライラしながら書をめくり、そのお供の射命丸文は暦の方を落ち着かなそうに眺めている...

 

その反面、閻魔長は書類に筆を走らせながら黙って仕事の続きをしている...

 

そして大神は暦とサポートの潤香がおり、それぞれは書類に目を通しており黙って話を聞いている...

 

一応集まってはくれたけど...

 

何というか不安だ...

 

 

 

 

 

「...というわけでまず最初は」

 

 

「待て!妖怪の賢者!何故ここに大神がおる?」

 

天狗の長は暦の方を指差して叫ぶ...

 

さっそく話の腰を折られたわ...

 

 

 

 

「ですから...彼女達には幻想郷を作るための協力を...」

 

「こやつ等の所為でどれだけの兵がやられたと思っている!只でさえ風雲...いいや大神境奈の処刑こそは我慢したが...奴が脱獄したことにより天狗は世間からの笑いものじゃ!!どうしてくれる!」

 

天狗の長文に飽き飽きしたみたいだが暦は返答する...

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの子が嫌と言ったのだから仕方ないでしょ?」

 

暦の言葉に文が反論する...

 

「何故です!!境奈が言うはずありません!!」

 

「言ったことだから仕方ないじゃない...今彼女は神社の自室に籠って出てこないのよ...いくら私でもお手上げというわけ...」

 

「一応大神はもう戦いを起こす気はございません...ほとぼりが冷めたら何とかなると思いますよ?」

 

暦と潤香が返答するが文は納得が出来ていないのか立ったまま彼女たちを睨んでいる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええと...とりあえず話の続きを...」

 

「すまん妖怪の賢者...仕事が終わらんから帰るぞ」

 

まさかの閻魔長が席を立ちそのまま入り口に向かおうとする!!

 

まだ10分も経っていないし何も話していないのに!!

 

 

 

「待って!待ちなさい!貴女がいないと冥界の件が解決しないのよ!」

 

「それは小生じゃなくともいいであろう?変わりの者を派遣する...」

 

「変わりって...貴女の変わりを務められるものなの?」

 

「小生も忙しい身だからな...前もって幻想郷専門の代理の閻魔を連れてきた...そいつに任せればいいだろう...若いが中々優秀じゃ...おい...入れ」

 

会議室の戸が開き外から誰かが入ってくる...

 

 

 

 

「失礼します...四季映姫只今到着致しました...」

 

入って来たのは緑色の髪をした少女だった...

 

髪型は右側だけ長く紅白のリボンをし青い閻魔の制服に黒いスカートを着用している...

 

 

 

映姫と名乗る少女は閻魔長に会釈をする

 

「ご苦労ここは任せたぞ」

 

彼女と入れ違いに閻魔長は会議室からいなくなる...

 

そして映姫は私たちの方をしげしげと見る...

 

「さて...早く話を始めましょう」

 

彼女は席に近づいていく...

 

良かった真面目な子が来てくれたわ!!

 

これで幻想郷の話をすることが出来る!

 

 

 

そして彼女は暦の席の後ろを通り過ぎると暦・潤香の方を振り向く...

 

 

「...?あれ?潤香?何でここに?」

 

「お久しぶりです...映姫...」

 

...?何?知り合い?

 

そういえばあの子どこかで見たような...

 

 

 

「お久しぶりです潤香!!本当にっ!...ううっ」

 

映姫は潤香の手を握り俯く...

 

「...しばらく見ないうちに立派になったみたいですね」

 

 

そして映姫は暦の方を見る

 

 

「その方は...」

 

「お久しぶり...映姫ちゃん」

 

彼女の言葉に潤香が返答する前に暦が話す...

 

その言葉に映姫は目を見開く

 

 

「この...声...暦さん!!?どうしたんです!!髪真っ白だし!!こんなに縮んで!!」

 

「ちょっと...失敗した...大丈夫だよ」

 

「っ!何と御労しい!!」

 

映姫は暦の傍にしゃがみ彼女の手に触れ涙を流す...

 

そして私の方を睨む!?

 

 

 

 

「妖怪の賢者ー!!またしても暦さんを傷つけましたね!!」

 

「ええっ!?傷つけるのも何も...私暦を傷つけたことは一度もないわ!!」

 

映姫は懺悔棒を向ける

 

 

「あの里でやったことは忘れませんよ!!私の故郷を火の海にしたじゃないですか!!」

 

あの里?

 

火の海?

 

 

...あっ...過去に暦を一回罠にかけようとしたときにそんなことを...

 

 

そういえばあの時暦のおまけで誰かいたような?

 

 

まさか...この子?

 

 

 

 

「...え~と...あの時の事は忘れてくれる?」

 

「何を言いますか!この人は!!私だけならまだしも暦さんを傷つけるなんて言語道断です!!」

 

「ちょっと!話を聞いて!!」

 

私たちが喚いていると文が立ち上がる

 

 

「境奈をかえしなさーい!!」

 

とうとう我慢が出来なくなったのか文が暦に向けて風の弾幕を放つ

 

暦は椅子を傾けて避けるがそれが更に映姫を激昂させるのであった

 

 

 

「貴女まで暦さんに仇なしますか...宜しいならば私もやるしかない」

 

「来なさいよ!境奈を返すまで引きません!!」

 

文達はそのまま弾幕ごっこを開始する...

 

どんどん会議室が破壊されていくわ!!

 

 

せっかくの話し合いの機会が!!

 

 

 

 

「貴女達!いい加減になさーい!!」

 

 

 

 

 

 

 

side潤香

 

会議室は映姫・文そして八雲紫による戦闘が開始される...

 

ああ...何てこと

 

「これじゃあ...話し合いは出来なそうだね」

 

「そうですね...」

 

 

「境奈返せー!」

 

「無礼者がー!」

 

「いい加減になさいー!」

 

 

辺りの物が破壊されていく...いつの間にか大天狗も帰ってるし...今日はお開きですかね...

 

 

「潤香...帰っていいよ」

 

「宜しいので?」

 

「うん...私一人でもなんとかなるでしょ...」

 

...ではお言葉に甘えるとしましょうか

 

 

そういえば命蓮寺に最近行っていませんでしたね...

 

お礼も言わずに帰ってしまいましたし...

 

何かお土産でも持っていきますか...

 

 

「ではお言葉に甘えて...では私はこれで」

 

とりあえず茶菓子でも調達していきますか!

 

 

私は茶菓子を調達するために近くの里へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これくらいでいいかな?」

 

風呂敷に沢山の茶菓子を詰め私は命蓮寺に向かう...

 

本当に久しぶりです

 

 

元気にしているとよいのですが

 

 

命蓮寺へと到着し私は中へと入る

 

 

...何というか

 

前よりさびれている気がしますが...

 

「...?あれ?こんな感じでしたっけ?」

 

私は玄関の前に立ち戸を叩くと中から誰かが出てくる

 

 

 

「どちら様で...っ!君か」

 

そこには星の部下であるナズーリンがそこにいた

 

何故か憔悴しているみたいですが何かあったのでしょうか?

 

 

「お久しぶりです!こちらお土産です皆さんでどうぞ...」

 

「...ああ」

 

反応が薄い...

 

どうしたというのでしょうか?

 

 

「あの?どうかなさいました?お寺もさびれていますし」

 

「...来たまえ」

 

ナズーリンは私を寺の奥へ案内する...

 

そういえば他の方の姿が見えませんね...

 

「一体何が?」

 

「見れば分かるよ...私に言えというのか?ここだ」

 

ナズーリンはとある部屋の戸を開ける

 

 

 

 

そこに入るといたのは泥酔した寅丸星がいた...

 

「うわ...お酒の匂いが」

 

「...」

 

「あら~?潤香さんじゃないですかぁ!」

 

星はご機嫌で私に手を振る

 

...確か寺ではお酒を飲むことは禁じられていた気がしますが?

 

「あの星?お酒は止めておいた方がいいと思いますよ?白蓮様に怒られますよ?」

 

「...」

 

星は黙る...目に涙を浮かべながら

 

「え?」

 

「聖はいませんよっ!!人間に封印されてしまったのですからっ!うわあああああん!!!」

 

...星が言ったことが私には理解できなかった

 

白蓮様が封印?

 

何で?

 

どうして?

 

 

「何故?」

 

「ぐす...ぐす...人間である聖が妖怪と仲良くしているからです...だから彼女は!」

 

「それに助けに行った一輪とムラサも封印されてしまったがな...」

 

...だから皆さんがいないわけか

 

 

...本当に何で私の大切な人は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに私を置いて行って消えてしまうのでしょう...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は嘆く彼女達に背を向けてその場を去る...

 

 

寺の外は大雨が降っていた...

 

さっきまで晴れていたのにおかしいですね...

 

 

 

「...また寝られなくなりそうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻八雲家

 

八雲紫が天狗の里で大暴れしている頃

 

八雲家のとある部屋では長い昏睡状態から復活した大神煌炉が目を覚まして身を起こす...

 

纏っている物はなく彼女は自分の体を見て頬を紅潮させて辺りを確認する

 

 

 

 

 

side煌炉

 

「あれ...何で私裸なの?」

 

私は部屋を確認する...

 

ここはどこだ?

 

確か紫に負けたことは覚えているが...

 

それ以降の記憶が全くない...

 

大神家でないことは確かだが...

 

 

 

しばらくすると戸が開き藍が部屋に入ってくる

 

私が起きていることに気づいた彼女は不機嫌そうな表情を浮かべる

 

 

「起きたのか貴様...」

 

「ああ...そうだが?」

 

「...永遠に眠ってくれてもよかったのに」

 

藍はそれを吐き捨てるように言うと手に持った衣類を私に向け投げる

 

 

「わぷ!?」

 

「さっさと着替えて来い!お前には式神の仕事を教えないといけないからな!」

 

藍はそれを言いその場からいなくなる

 

 

「...式神?」

 

そういえば勝ったら何でもいうこと聞いてやると言ってしまったな...

 

仕方ない...やるしかないな

 

「...」

 

衣類を見ると藍の着ている物と良く似ている...

 

白い手触りの良い生地の着物だ...

 

唯一違うとしたら下に穿くものがあるというだけだが?

 

「しかし...私がこうなったということは...大神は負けたというのか...何ともまぁ...」

 

私はそれに着替えてその場を後にする

 

 

 

 

 

 




長かった過去の章も後僅か

時間を見つけて投稿しましょうかね

ではこれにて
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