side暦
...私の目の前には長い銀髪の女性がいる
女性は笑いかけており私は彼女に笑い返す...
この人は誰だろう?とても懐かしい感じがする...
彼女の方へ近づこうとするが彼女は遠くへ行ってしまいいつまでたっても追い付けない...
行かないで...私を一人にしないで...
「待って...待ってよ…ん?」
目を開けると牢の中…身を起こし辺りを確認すると私の子狐達しかいない…そういえば私捕まってたんだっけ?
今のは夢だったようだ…
「キューン!」
緑色の子狐が私の膝のうえに乗る…
「…おはよ」
頭を撫でてあげると黄色の子狐がやってくる
「フー!ガブ!」
「キャイ~ン」
黄色の子狐が緑色の子狐の尾に噛みつく…どうしたのだろうか?
「こらこら!喧嘩しないの!」
2匹を抱き牢の外をふと見ると
「ヤッホー!暦~!目覚めた?」
牢の外で私のことを見てニヤけている神こと洩矢諏訪子がいる…
「何か用?もう戦争?」
「いや?まだ先だって!とりあえずお前に朗報だよ~!民との話し合いの結果今からお前は釈放となったよ~」
諏訪子は牢を開ける…
釈放…やったね!これで逃げられる!
「でも村の外に逃げたら私が消すから~」
諏訪子の言葉により私は考えるのをやめる…
どっちにしろ私が死ぬのは確定か…
「はぁ…前途多難ね」
「私の社においでよ♪とりあえずそこで今後の事を話すからさ~!」
諏訪子に手を引かれ私達は牢の外へ出る…
諏訪子の社はこの村の奥にある大きな建物のようだ…
手を引かれながら村の様子を観察したが少し村人の視線が気になるな…
まぁ…狐耳・9本の尾があるし5色のカラフルな子狐を連れているのだから目立つのも当然ね…
社の中に入り私は紐でできた座布団に座り一息つく…
やはり牢より落ち着くな…
諏訪子は私と子狐達を交互に見ている…
「へーきれいな色の狐達だね~もしかしてお前の子供?」
「…そうだよ戦争で死ぬと思うとやってられないけどね」
軽く皮肉っぽく話すと予測とは違い諏訪子はしょんぼりとする
「…それには悪いと思うよ…でも私は民を守るため戦力を上げたいんだ…それだけは分かって…」
何だろう?すごい罪悪感がする…彼女の姿が少女なだけあり更にそれが増幅する…
「…まぁ勝てばその心配もないかもね…でも私はそこら辺にいる一般人だよ?戦力を上げるといっても微々たるものしかないよ?」
私の言葉に諏訪子はポカーンとする…
「微々たるもの?まさか暦気づいてないの?」
「気づくって何に?」
「お前の力の事だよ!何の力かは知らないけど!お前には力がある!それは神である私が保証するよ!」
…私に力が?
…そういえば私には過去の記憶がない…もしかしたら自分の力を忘れているのだろうか?
「実はさ…私には昔の記憶がないんだよね…それらしい力も感じないし」
「記憶がない?…それは困ったなぁ…いくら私でも記憶を戻す力はないなぁ…それに」
諏訪子は私の子狐達を見る…
「恐らくだけどね…この子達も能力を持っているよ…しかも相当強力な力をね…」
「え?この子達も?」
諏訪子は頷き黒い子狐の頭を撫でる…
「うん…それに人為的に力を与えられた感じがするよ!…何か心当たりない?」
諏訪子の言葉に私は首を横に振る…
人為的?そんなことできるわけない
「恐らくだけど…この子達に力を与えたのは暦のはずだよ?まだこの子達の力は開花していないみたいだけど」
「私が?…ちなみにだけどこの子達の力って分かる?」
「それは無理…あくまで力を感じる程度だよ…それより一番深刻は親である暦が自分の力を思い出していない事なんだよね…あ!そうだ!」
諏訪子は次の瞬間とんでもない事を言い出す…
「戦って思い出すしかないよね~!私と戦って見る?」
それは死刑宣告に近い言葉だ…
目覚めて間のない私が神と戦う?どこにそんな馬鹿げた話があるだろうか!?
「貴女は私に死ねと?」
「大丈夫~!手加減するからさ!今日は早速日がくれるまで戦闘訓練をするよ!」
私は諏訪子に引きずられ社の外へ出る…
ついていない…ここに来て命の灯火が消えるのも時間の問題だとこの時の私は悟った…
スマートフォンだと作業が落ちますね
ではこれにて