東方五行大神伝・過去の章   作:ベネト

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予想外です...

by大神煌炉


幼き子狐

side煌炉

 

 

「...」

 

「どうしよ...煌炉...」

 

「ビエエエー!!」

 

私の目の前には信じられがたい光景が広がっていた...

 

それは子供になってしまった藍とそれを抱きかかえる紫の姿...

 

流石にもあり得なすぎる...

 

夢か?幻か?

 

頬を抓ってみるが痛覚がある...

 

残念ながら現実のようだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でこんなことに...」

 

私はふと原因に思いつき鍋の方を見る...

 

そこには藍が食べたであろうモノがそこにはあった...

 

皿の上に乗っかっていたのは紫色の巨大なキノコ...

 

軸の部分は顔のようなものがあり不気味に微笑んでいる気がする...

 

確実にこれが原因だ...藍はこれの所為で小さくなってしまったのか...

 

どうしてこんなことに...

 

「煌炉...どうしよ」

 

「私も分からん...」

 

私たちが話していると紫が抱いていた藍が彼女の腕を振り切って私の方へと逃げて来て私の足にしがみつく...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「藍?どうした?」

 

「...あのお姉ちゃん...怖い」

 

藍は怯えるように紫を見る

 

言動からして肉体だけではなく精神も子供になっているのか...

 

彼女自慢の九本の尾も小さく一本になっており力も感じないな...

 

私が食べなくて本当に良かったかもしれない...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫はそんな藍の反応に悲しいような嬉しいようなといった微妙な顔をする...

 

 

「どうした?」

 

「いえ...嫌われたのはともかくお姉ちゃんと呼ばれたのは少し嬉しいというか...」

 

「...そんなこと考えている場合か?」

 

私はそっと藍の抱きかかえて今後の事を考える

 

元の状態に戻す方法は?

 

今後の活動に支障は出ないかなど...

 

只でさえ私たちは幻想郷の管理に多忙な日々を過ごしている...

 

藍がいなくなったら更にその日々が目まぐるしいものになるだろう...

 

「紫?今後のことはどうする?」

 

「え?」

 

私が頭を悩ませて紫の方を見ると彼女は逃げるかのようにそっとスキマの中に入ろうとしていた...

 

 

 

 

 

 

 

 

「待て!!!!逃げるな!!責任はちゃんととれ!!」

 

私は紫を捕まえるが彼女はごねる...

 

「嫌よ!!私この後冬眠に入るんだもん!!このことは見なかった!!終わり!!」

 

「っ!逃げる気かこの野郎!!」

 

私が手に力を込めると彼女は私の手を振り払い開き直る...

 

 

 

「いいこと!煌炉!?主の責任は部下の責任!!ゆかりんは何も知らないわ!」

 

「おまっ!?」

 

「じゃあ!お休み!!」

 

紫はそのままスキマの中へと消える...

 

 

 

 

 

「...」

 

...あの野郎責任被せて消えやがった

 

覚えてろ...目が覚めた瞬間に爆破してやるっ!!

 

私は藍がいるため黙ったまま沸々と紫に溜まった怒りを放出する...

 

藍は不安気な顔で私を見つめてお腹を押さえる...

 

 

 

 

 

 

 

「!?どうした?」

 

「...お腹減った」

 

藍は元気無く返答する...

 

そういえばまともな食事を取れていない気がする...

 

仕方ない闇鍋は終わりだ...

 

 

 

私は庭に鍋を放り投げそれを跡形もなく爆破し台所へ向かう...

 

とりあえず簡単なお稲荷さんでも作るか...

 

そしてふと藍と目が合う

 

 

 

「...」

 

「...」

 

 

その前に現在の藍は子供だ...

 

藍の姿は体のサイズにあっていない導師服の姿で動き辛そうだ...

 

まずは食事の前にそれをどうにかするべきか?

 

 

「...煌炉しゃま?」

 

「ちょっと時間くれる?」

 

私は藍を抱えて自室へと向かう...

 

 

 

 

 

 

 

10分経過...

 

 

 

 

 

 

「...良し!ぴったり!!」

 

藍の導師服の古着を改造し子供用の導師服が完成した...

 

我ながら上出来だ...

 

「うわ~♪」

 

藍は導師服を気に入ったのか嬉しそうな顔をしてクルンとまわる...

 

 

「...」

 

しかしこの子の体を見たが色々と驚かせられる

 

見た目からしてまだ5~6歳くらいなのに胸に膨らみが現れている...

 

私が同じ年の頃はまな板と言った方がいいか...

 

これまでに成長の差が出てくると世の中の差別を感じる...

 

これが格差というものか...

 

 

 

 

 

 

 

「...」

 

「煌炉しゃま?」

 

藍に声をかけられて私は我に返る

 

そうだ...まだやることがあった...

 

自分の体の嘆きを考えている暇はないのだから...

 

 

 

 

 

 

「すぐにご飯用意するからね!」」

 

私は台所へ駆け込み夕飯の準備をする

 

 

 

 

 

 

 

更に10分後

 

「~♪」

 

藍の前の皿には沢山のお稲荷さんが山のように積まれ彼女は美味しそうにそれを食べている...

 

気に入ってくれて何よりだ...

 

「ふふ...」

 

藍の前では微笑んでいるが私の心の中は深刻だ...

 

 

紫は冬眠・藍はこの状態...

 

幻想郷の結界の維持は私がしなくてはならないのだろうか?

 

藍がいつ元に戻るかは不明だ...

 

一体私はどうすればいいのだろうか!!

 

今後の課題について悩んでいると藍はお稲荷さんを食べ終え部屋の隅にあるチラシを持ってこちらへと来る...

 

 

 

 

 

 

 

「煌炉しゃま!!これに行こう!!」

 

「ん?」

 

藍が持って来たチラシは今夜始まる花火大会のようだ...

 

そういえばこんなモノもあったな...

 

紫もいないし気晴らしには最適だな...

 

私も闇鍋の所為でロクな物を食べてないし屋台で何か食べるとしようか

 

 

 

 

「うん...分かった行こうか!」

 

「うん♪」

 

藍は嬉しそうに笑い一本の尾をブンブンと降る...

 

やはり子供か...

 

正直で良いと思う...

 

藍と私普段からこんな風に仲が良かったらなと思うよ...

 

そして彼女と庭に出て会場へ行くために私は宙に浮くが藍は下から私を見上げる...

 

 

「...煌炉しゃま私空飛べない」

 

「あらら...」

 

まさかそこまで力が弱まるとは...

 

彼女は元通りに戻るのか?

 

藍がこのまま子供の姿であるという最悪の未来が見えた気がするが私は彼女に手を差し伸べる...

 

 

 

 

「...はい!じゃあ掴まって!」

 

「は~い♪」

 

私は彼女を抱えて会場がある人里へと向かう...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里...

 

人里に辿りつくと会場は人混みが出来ており、すでに花火大会は始まっているようだ...

 

会場にはいくつもの屋台があり藍は私の腕から降りて目を輝かせながら辺りを見る

 

「うわ~♪色々な屋台がある~♪」

 

「ほらほら!走らないの!」

 

会場の方を眺めるとまだ花火の方は準備中のようだ...

 

時間潰しに藍と屋台めぐりをするのもいいかもしれないな...

 

「煌炉しゃま!早く早く!」

 

「はいはい!!」

 

「じゃあ!あそこのタコ焼き屋行こうよ!!」

 

「まだ食べるの!?」

 

藍に急かされて私はその後を追う...

 

久しぶりに戦い以外の楽しみが出来そうだ...

 

 




ちょっとした日常編です

ではこれにて
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