by大神暦
side暦
「どえええ!?」
…今日も諏訪子の攻撃をくらい吹き飛ぶ私
日々諏訪子の攻撃が強くなってきている。毎日がスパルタの生活だもう逃げたい…
「ほらほら~能力の持続時間が3分だよ~!もっと伸ばさないと」
3分か…1ヶ月前は2分が限度だった…
つまり1分程度しか能力の維持時間が上がっていないということだ
正直自分の限界が見えた気がする…
「多分さ…私の力の限界が来たかもしれないよ?1ヶ月経過して1分だし」
諏訪子は帽子を取り頭をかく
「えー!暦の能力は持続時間が上がっていれば完璧なのにー」
「いや…どんな能力にも弱点はあるって!今日はここまで!帰ろう!私の子も待っているし」
「暦の子供達ねぇ…何か能力は分かった?」
諏訪子は興味津々と私に聞く…
まぁ私の子供の能力は日々観察していたからある程度理解している…
「ある程度のことは理解しているよ!多分そろそろ…」
「そろそろ何?」
諏訪子は歩きながら私に尋ねる…
「それは帰ってからのお楽しみよ!」
一方その頃洩矢の社の中にて…
緑・黄色・赤・白・黒の子狐こと暦の子供達は昼寝をしている
この光景はいつものことだが今日は違う…
そのうち一匹緑の子狐の体に変化が起き始める…
子狐の体は人型へと形を変え長い緑色の髪が生えて少女の姿になる
少女はその変化のせいか目を覚まして目をこすりながら自分の体を確認する
「…?」
少女は自分の顔をペチペチと手で叩き体を確認する
「!!な…なにこれー!」
社内に少女の絶叫が響く
side諏訪子
村へと戻り私達は社へ戻る…
さっき暦が言っていたことは何だろうか?
「ねえ?お楽しみって?」
「見れば分かるよ♪ほら!社に着いたよ」
社の中に入ると黄・赤・白・黒の子狐こと暦の子供達が私達を出迎える
「皆ー♪ただいま~♪」
暦は子狐達の頭を撫でる…
あれ?
「ねぇ?一匹足りなくない?」
…彼女の子供達は合計5匹だそのうち4匹しかいない、いないのは緑色の子だ
「あの子かぁ…社の奥にいるのかな?」
暦は嬉しそう社の中へ進む
「あ!待ってよー!」
私は彼女を追いかける
社の奥へ進むとスンスンと泣くような声が聞こえてくる…
暦はその声がする部屋へ向かう。
そして部屋に入ると驚きの光景を目の当たりにする
「グス…グス…何で?…私の体ぁ」
部屋には長い緑色の髪をした少女がいた…
体には何も纏っておらず頭には緑色の狐耳・尻には1本の緑色の尾があった
目の色は金色で…その顔は暦にそっくりだった髪の色は違うがそれ以外は瓜二つだ
暦は少女の方へ近づく
「どうしたの?」
「…うっ…うっ私の体がっ!急に人の体に…お母さん~!!」
少女は暦に抱きつく…
やはり緑色の子狐が人の姿になったのか
「…大丈夫…私の血により進化が早まっただけよすぐに慣れるわ」
「…グス…進化?」
「そう…他の子達もすぐに同じ姿になるわ…さてと人の体になったし貴女に名前をつけてあげましょう」
「私に名前?」
「そう…貴女の力にちなんだ名前よ…生命力の溢れた自然の力を使う者…貴女の名前は大神華楠よ」
「大神華楠…」
「そうよ…貴女の名前だから泣かないで♪」
暦は華楠を優しく抱き締める…
まさか能力持ちの上に進化するとは暦の血筋は何か特殊な力を持っているのだろうか?
私は彼女達を観察しながら今後の戦争を考える…
暦が華楠を落ち着かせて時間が経過する
華楠は自分に起きた事実を受け止めたのか部屋の隅で自分の姉妹である子狐達とじゃれている
「ねぇ?暦少し良い」
「ん?何?」
私は彼女に自分の疑問を質問する…さすがにも暦と子供達は謎が多すぎる
「あの子って何の力を持っているの?」
「…そうだねあの子は自然・生命についての能力を持っているね…これを使えば何の力を持つかわかるよ」
暦は鎖を出現させて刃の側面についている入れ物を私に見せる…
入れ物に木行の力を使う程度の能力と書いてあった
「これは?」
「華楠の能力のサンプルこの前華楠が昼寝しているときに調べさせて貰ったのよ」
…その鎖は能力を奪うだけではなく相手の力もわかるのか
思ったより便利だ…
「ふーん…他の子の力も分かっているのかな?」
「一応ね…」
なるほどね…まだ戦争まで時間があるし暦の子供達が人型になるまで待つことができる…
これでなら即戦力になる
「諏訪子…」
「ん?何?」
長考をやめ暦を見ると彼女は赤い目で私を見つめていた…
「…まさかとは思うけどさ私の子供達を戦争の道具に使おうと思ってないよね?」
暦は身を乗り出す
「ま…まさか~!ち…近いって」
「ふぅん…まぁ良いけどさ…もしそんな事を考えていたら戦争が起きる前に私との戦争が起きてしまうよ?…まぁ思ってないみたいだし良いけどさ…さてさて♪皆~!」
暦は華楠達の方へ向かう
「あはは…あははは」
私は壁に寄りかかり乾いた笑いをするしかなかった…
暦から出たのは濃厚な殺気だった…普段からお茶らけている彼女がこんな殺気を出せるなんて思わなかった…神である私を怯ませるなんて
…それに彼女の成長は凄まじいあの能力に五人(匹)の能力持ちの子供達…とんでもない奴を味方にしてしまったかもしれない…
「まぁ…娘には手は出さないでおこう」
心の中でそう誓う私であった…
一方その頃村から離れた崖の上にてとある女性が見下ろしている…
紫がかったボリュームのあるセミロングの髪に胸元に鏡がついている赤い服・臙脂色のロングスカートを身につけており背には大きな注連縄を輪にして装着している…
彼女の後ろに和装の鎧をつけた者が現れる
side?
「ここにおられましたか…」
「ああ…偵察をなどうだ?諏訪土着神はこちらに下りそうか?」
兵に聞くと彼は微妙な反応をする
「いえ…こちらに下る気はないそうです」
やはりな何となくそのような感じはしていた…
「フフ…私としては嬉しいがな」
「実はお耳にいれておきたい情報が…」
「何だ?」
「あの国に土着神以外にもう一人戦争に参加する者がいるとの情報が」
「…気にする必要はないだろう…神ではあるまいし」
「ですが情報によると!」
「…なるほどな…まだ気にする過程ではないが念のために気をつけておくか…先に戻っていろ私も戻る」
兵が消えその場には私だけが残り私は下の村を見る…
「可能性か…見てみたいものだな」
…戦争まであと少し
私と思う存分戦える存在になればよいのだが…
という訳で幼少華楠でした!
ではこれにて