by大神暦
洩矢と大和の戦いは暦撃破後の2時間後に幕を閉じた…
戦争から一週間後経ちここは洩矢の村の社の中…
とある一室にて戦場で深傷を負った大神暦が布団の中で眠っていた…
side暦
(さん!…母さ…!!)
…何だろう?声が聞こえてくる…この声は?
「う…うん?」
目を開けると私の顔を覗きこむように半泣きの娘たちがいた…
「…皆…おはよ」
私の第一声にて全員が集まってくる
「っ!!母さん!良かったっ!目を覚まして!」
緑色の髪の子こと華楠が私に抱きつき大声で泣く…
「良かったです…本当に…」
黒い髪の子こと潤香は両手を顔につける
「…う」
赤い髪の子こと煌炉は顔を背け…
「スン…スン…」
白い髪の子こと銖理は鼻を鳴らしている
「全く…皆情けない…母さんが死ぬわけないでしょ!」
黄色の髪の子こと境奈は気丈に笑っているが目の周りが真っ赤…
皆に心配かけちゃったかな…
「ごめんね皆…もう大丈夫だから」
皆の頭を撫でて上げると部屋の戸が開き誰かが入ってくる
「暦~目覚めた?」
入ってきたのは諏訪子だ…
彼女がいて私が生きているとは不思議と胸が高まる!
「…おはよ諏訪子…終わったんだね戦争は…」
「…ああ一週間前にね」
一週間も経過してたの?結構きついのくらったからね…仕方ないか…
「…でも私達は生きている…戦争に勝ったのも諏訪子のおかげだよ」
私の言葉に諏訪子は目を逸らす…
「…え?それね…ごめん…負けちゃったんだよね…」
「…は?」
負け…嘘でしょ?私頑張ったのに!
待て…大和が勝ったということはその敵だった私達は!
「~っ?」
何故か冷や汗が出てくる…
ヤバい殺られる…私はともかく娘たちだけでも逃がさないと…
私が思案にふけていると戸が開き今度は八坂神奈子が入ってくる…
「…ほう大神の天狐も目を覚ましたか」
「大和の軍神…」
娘たちをかき集めて警戒していると神奈子は笑う
「ハハハ…そう警戒するな…別に殺しはしない洩矢は大和に下ったからな」
「本当に?」
「…ああ約束しよう今は休んでおけ…ではな」
神奈子が部屋を出て私の力が一気に抜ける…
良かった…少なくとも殺されはしないみたいだ…
諏訪子が私の横に座る…
「…でも私の国とられちゃったけどね」
「生きているだけありがたいよ…諏訪子も良かったじゃない…殺されなくてさ」
「…まぁね…村には一週間は向こうの国で尋問されてさ…今日帰ってこれたんだけど…生きた心地しなかったよ…神奈子がいなかったら私はどうなっていたのか…ちょっと失礼するよ」
諏訪子は落ち着かなそうに部屋を出ていく
まぁこれで心配事はなくなった…しばらく平和な生活が出来そうね…
side華楠
私はそっと部屋を抜け出す…
そして社の外で泣いている鈴音と彼女の頭を撫でている諏訪子様を発見する…
「うっ…うっ!洩矢様ぁ~!無事に帰ってこれて…」
「あ~う~!泣くなってば!大丈夫だよ鈴音~」
…諏訪子様は心なしか嬉しそうだ
「…良かったね2人共」
私はそっと社の中に戻る…
過去編はいかがでしょうか?
楽しんでもらえたら幸いです!
ではこれにて