by大神華楠
…鈴音の埋葬はその日の夜に行われた
彼女の親である諏訪子は涙を流し他の2柱の神奈子・暦はを埋葬を静かに見守る
暦の娘達は亡き友人を見つめており彼女をしたう村の民は悲しみ埋葬の儀は行われた…
side暦
社に戻り全員が力が抜けたように床に座る…娘達は沈んでおり諏訪子と神奈子は鈴音の子供を寝かせていた…
「…皆今日はありがとう」
諏訪子は頭を下げる
「別にいいよ貴女だって辛いでしょ…」
「…うん…でも私の代わりに鈴音の仇をとってくれたでしょ…最後にあの子と話ができたよ」
「…気づいていたな…自分の母親のことを」
神奈子が壁に寄りかかると諏訪子は顔を覆う
「…そうだね…私のこと…お母さんって!」
…大切な人がいなくなったもの…辛いのはわかる…華楠だって
「…華楠?」
辺りを見回すと華楠だけがいなかった…
「辛いのはあの子も同じだ…友人を失ったのだからな」
「…ごめん…少し様子を見てくる…」
…外を出て先程の埋葬場に向かうと鈴音の墓の前には華楠が立っていた…
彼女は私に気付き振り向く…
「母さん…」
「辛かったね…華楠」
「…あいつはこれから幸せになるはずだった…たった一匹の妖怪の気の迷いのせいでこんな事に…あいつがいたたまれない!」
華楠は拳を強く握る…
「華楠…」
「…分かっている…怒ってもあいつは戻ってこない事ぐらい…」
華楠は肩に手をあて墓を見る
「…黒幕を殺すとき何があった?」
「…怒りに身を任せていたら…巨大な狐になっていた…自分が化け物という事を実感したよ」
巨大な狐か…まぁ分かっていた…人間でも妖怪でもあるためその姿になれるくらいは予測はできていた…
「…体に異常は?」
「…軽い脱力感と力を込めて痛ぶっていたから…少し腕をね…大丈夫…私の力ですぐに良くなる…」
…華楠は肩を押さえる
「そう…出来る限りその姿は使わないで…分かった?」
「…分かっている…でも悔しいよ母さん」
華楠はポロポロと涙を流す
「…華楠?」
「…あのネズミを倒せる力を持っているのに…大切な友人を救えないなんてっ!」
「…それを言うなら私もだよ…一人で背負い込まないで…」
「私は…私はっ!」
泣き崩れる華楠を私は抱き締める…大切な人がいなくなるのは誰だって辛いのは同じだ…
「華楠…っ!」
(今の私が一番辛いことは貴女がいなくなること…私のそばにいれくれれば良いのよ…暦)
…頭の中にビジョンが写る…何だ?昔の記憶なの?
「…」
そういえば私には記憶がない…娘以外に大切な存在はあったのだろうか?
side華楠
人はいつか私を置いて死んでしまう…
そんな苦しみを味わうくらいなら永遠に人と関わらなくていいのかもしれないな…
次回新天地
ではこれにて